暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

わがままさん

2013-03-08 | -2013
明るくても暗くても
何にもないし誰もいない
お日様のぼって夕焼け空で
窓はあるけど上はない
真っ暗だけれど灯りは差して
まぶたを閉じれば真っ暗闇
誰かがきっとやってくれるよ
だけれどだあれもいやしない

寄り添う人は誰でもいい
犬でも猫でも虫けらでも
するべきことさえあればいい
泥の中でも生きられたなら
なんてわがまま自分勝手
何にもないし誰もいない

何にもないし誰もいない
何にもないし誰もいない

ほんとはみんながいるんだよ
部屋の向こうで笑ってる
お日様のぼって夕焼け空で
みんなさよなら手を振った
窓しかないから扉はなくて
それでも窓から向こうは見える

いつしか私は輪から外れて
良いも悪いもなくなった
なんてわがまま自分勝手
誰かがやってくれればいい
のぼって沈んで暗く明るく
何にもないし誰もいない

窓から落ちて足を折って
生きているのがいちばんこわい
笑う声が頭のうえから
ふりそそぐのがなによりこわい
犬猫虫けらなんにもなくても
泥の中さえ向かえなくても