触れた温もりはやがて消え
寒々しい空気が肌を撫でる
吐き出す息が熱くとも
冷たい骨はそのままに
「空を背に両手を広げる君は美しかった。
その眩しさがどうしても欲しかった。
わたしは後悔などはしていない。
君も望んでいたはずだった。」
目を閉じた先のまぼろしに火を灯し、
ごうごうと燃え盛るのは現実の光景、
何もかもが消え去る辛さを噛み締めながら、
大事に大切にまぼろしを幾度も燃やし、
「全てを得ることなどできるはずがない。
わたしは精一杯に努力をした。
一つを得たかっただけだとしても、
君の望むことをしてやりたかった。」
空を飛ぶの、あの虫のように。
どうして虫なんだ、他にも飛ぶ生き物はいるのに。
虫だからいいの、望みが持てる。
たとえ四肢が
(容易くもげてしまうとしても?)
寒々しい空気が肌を撫でる
吐き出す息が熱くとも
冷たい骨はそのままに
「空を背に両手を広げる君は美しかった。
その眩しさがどうしても欲しかった。
わたしは後悔などはしていない。
君も望んでいたはずだった。」
目を閉じた先のまぼろしに火を灯し、
ごうごうと燃え盛るのは現実の光景、
何もかもが消え去る辛さを噛み締めながら、
大事に大切にまぼろしを幾度も燃やし、
「全てを得ることなどできるはずがない。
わたしは精一杯に努力をした。
一つを得たかっただけだとしても、
君の望むことをしてやりたかった。」
空を飛ぶの、あの虫のように。
どうして虫なんだ、他にも飛ぶ生き物はいるのに。
虫だからいいの、望みが持てる。
たとえ四肢が
(容易くもげてしまうとしても?)