私は殴られ、
雑草のように倒れ伏す。
目の前では一匹の蟻が、
一瞥もくれずに匂いの道を辿っている。
平等な、
平等な世界などどこにあろうか。
噛みあわさる違和感は、
砂利か奥歯かわからない。
わたしの目は潤んでいる、
舌はからからに乾いている。
烏が鳴いている。
猫が後ろを振り返る。
夕食の匂い。
喧騒。
わたしは、
わたしはここにはいないのだ。
もはやわたしを殴り倒した者は、
笑いながら消えてしまった。
夕暮れだけがわたしを許し、
彼らは彼らの当たり前を消費する。
世界は当たり前に回っている。
それは、わたしを差し置いて。
真っ白、真っ黒、見ない聞かない喋らない。
血など証明にすらなりはしない。
口にたまったものを吐き出したところで、
砂も奥歯も一緒くただ。
おいしいごはんをつくっている。
おいしいごはんをさがしている。
おいしいごはんをたべている。
おいしいごはんをたべおえた。
平等な、
平等な世界などどこにあろうか。
雑草のように倒れ伏す。
目の前では一匹の蟻が、
一瞥もくれずに匂いの道を辿っている。
平等な、
平等な世界などどこにあろうか。
噛みあわさる違和感は、
砂利か奥歯かわからない。
わたしの目は潤んでいる、
舌はからからに乾いている。
烏が鳴いている。
猫が後ろを振り返る。
夕食の匂い。
喧騒。
わたしは、
わたしはここにはいないのだ。
もはやわたしを殴り倒した者は、
笑いながら消えてしまった。
夕暮れだけがわたしを許し、
彼らは彼らの当たり前を消費する。
世界は当たり前に回っている。
それは、わたしを差し置いて。
真っ白、真っ黒、見ない聞かない喋らない。
血など証明にすらなりはしない。
口にたまったものを吐き出したところで、
砂も奥歯も一緒くただ。
おいしいごはんをつくっている。
おいしいごはんをさがしている。
おいしいごはんをたべている。
おいしいごはんをたべおえた。
平等な、
平等な世界などどこにあろうか。
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