大きなため息をつくのはよくないことだよ
ああほらまたため息をついた
きみのたましいはその度空気に溶けだされるよ
数字もないような唯一無二の
きみはだいぶん削れてしまった
だから大きく息を吸ったね
もう無理、まったく無意味なことだよ
離れてしまったたましいは融解されて
大気のプラズマにかえってしまった
きみはきっと驚くはずだよ
その大きな体に見合わないほど
ちっぽけで粗末なたましいの残滓に
ため息をつくんだね
絶望したとでも言いたげに
最後の一息でたましいはすべて抜けてしまい
あとに残るのはだれかのごちそう
けれどもきみの心臓は動いているよ
血液を送り出したおかげできみの目も開いている
きみはいくつも後悔をする
そうして大きな息を吐く
これ以上汚さないでくれないか
きみの誇りを、大気のきらめきを
どれだけちっぽけになったところで
きみは生きているし死んではいないよ
ただたましいが減っただけだから
苦しければ泣き叫び、楽しければあざ笑う
まだまだ、まだ尽きてはいないよ
どうかため息をつかないで
ぬけがらが欲しいわけじゃないし
抜けて欲しいわけでもないから
もっと大きく、たっぷりと息を吸い込んで
そのままじっと耐えてごらんよ
生きたいと願うきみの体は
そうすればより多くの息を吐き出す
だめだよもっと息を止めて
まだまだきみは生きているから
吸い込んで吸い込んで飲み込んで
瑣末な自分を省みてもいい
きみのたましいは唯一無二だよ
だから最期のため息はもう少し
待ってもらわないと困るんだ
ああほらまたため息をついた
きみのたましいはその度空気に溶けだされるよ
数字もないような唯一無二の
きみはだいぶん削れてしまった
だから大きく息を吸ったね
もう無理、まったく無意味なことだよ
離れてしまったたましいは融解されて
大気のプラズマにかえってしまった
きみはきっと驚くはずだよ
その大きな体に見合わないほど
ちっぽけで粗末なたましいの残滓に
ため息をつくんだね
絶望したとでも言いたげに
最後の一息でたましいはすべて抜けてしまい
あとに残るのはだれかのごちそう
けれどもきみの心臓は動いているよ
血液を送り出したおかげできみの目も開いている
きみはいくつも後悔をする
そうして大きな息を吐く
これ以上汚さないでくれないか
きみの誇りを、大気のきらめきを
どれだけちっぽけになったところで
きみは生きているし死んではいないよ
ただたましいが減っただけだから
苦しければ泣き叫び、楽しければあざ笑う
まだまだ、まだ尽きてはいないよ
どうかため息をつかないで
ぬけがらが欲しいわけじゃないし
抜けて欲しいわけでもないから
もっと大きく、たっぷりと息を吸い込んで
そのままじっと耐えてごらんよ
生きたいと願うきみの体は
そうすればより多くの息を吐き出す
だめだよもっと息を止めて
まだまだきみは生きているから
吸い込んで吸い込んで飲み込んで
瑣末な自分を省みてもいい
きみのたましいは唯一無二だよ
だから最期のため息はもう少し
待ってもらわないと困るんだ