暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

断食

2014-06-12 | -2014,2015
脳が痒いです
とても脳が痒いです
まともに立つこともままなりません
会話することは尚更 尚更

目の前はどうにもおぼつかなく
見えているのに見えていない
これが夢かうつつかさえも
果たしておのれの行動さえも

確約されず残留もせず
脳とはどれほど大事であったか
どれほど毒を摂り続けたかと
痺れた頭で責めてはみるのですが

ただ、ただ脳が痒いのです
かきむしりたいほど こぼれ落ちるまで
ただ、ただ脳が痒いのです
恒久的な怯えはすぐそばにいます

いいえいずれは毒も抜け
けれども決して元通りではない
右側頭葉は膨張し
破裂するに違いないのです

責めても仕方ありません
嫉妬と焦りをむきだしにして
虚飾を忘れたみにくい みにくい
けだもの以下の私など

ばかでおろかでぶざまな自意識
恥じることしかできない白痴
ああ、けれど、それでも、
脳が、とても痒い、とても