ぼくはたとえば人形のようだと
あざけるひとがいた
それはあながちまちがいでもなく
きみとて人形にちがいなかろうと
ぼくはあざけりかえしてやった
そんなぼくのことだから
友達なんてひとりとしておらず
それゆえさらにあざけるひとへ
そうさ友達などいないと
へいきなかおでいってやった
するとぼくのかおをみて
ないてわめくものがいるのだ
そのばはきみょうにこおりつき
おまえに人の心はないのかと
くちぐちにぼくはののしられる
(夜、チクタクと音が聞こえる、
脳髄に潜む花から聞こえてくるのだろう、
鼻を啜るのは糸を切ろうとするからだ、
目を濡らすのも糸を切ろうとするからだ)
ぼくはたとえば人形のようだ
ぼくにうらぎられた友達をみても
ぼくのくちはうごきやしない
よもやまさに人の心はないのかと
はやがねをうつむねをまさぐる
きみたちだって人形のようなものだ
おたがいにおたがいのふしぶしへ糸はつながり
うごけばとなりもみぎならえ
かたかたしゃべればみんなもしゃべる
つながりからまったあやつり人形
なかないでおくれ友達よ
そういったならまんぞくするかい
人形のぼくはむねをつかむ
だれもぼくのまねなどすることもない
糸はどこにもつながっていない
あざけるひとがいた
それはあながちまちがいでもなく
きみとて人形にちがいなかろうと
ぼくはあざけりかえしてやった
そんなぼくのことだから
友達なんてひとりとしておらず
それゆえさらにあざけるひとへ
そうさ友達などいないと
へいきなかおでいってやった
するとぼくのかおをみて
ないてわめくものがいるのだ
そのばはきみょうにこおりつき
おまえに人の心はないのかと
くちぐちにぼくはののしられる
(夜、チクタクと音が聞こえる、
脳髄に潜む花から聞こえてくるのだろう、
鼻を啜るのは糸を切ろうとするからだ、
目を濡らすのも糸を切ろうとするからだ)
ぼくはたとえば人形のようだ
ぼくにうらぎられた友達をみても
ぼくのくちはうごきやしない
よもやまさに人の心はないのかと
はやがねをうつむねをまさぐる
きみたちだって人形のようなものだ
おたがいにおたがいのふしぶしへ糸はつながり
うごけばとなりもみぎならえ
かたかたしゃべればみんなもしゃべる
つながりからまったあやつり人形
なかないでおくれ友達よ
そういったならまんぞくするかい
人形のぼくはむねをつかむ
だれもぼくのまねなどすることもない
糸はどこにもつながっていない