ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

他生の縁

2013年03月22日 | 文学

 今日は疲れました。

 湘南国際村での式典が15時30分に終わり、車で帰って家についたのが18時。
 18時半から精神科の予約をしていたため、そのままクリニックに向かいました。
 クリニックまでは車で20分ほどですが、100キロ以上運転した後では、その20分も苦痛でした。
 通常土曜日に診察を受けているところ、一か月ほど前から同居人もプレ更年期障害と思われる不定愁訴のため、同じクリニックに通院しており、クリニック近くの職場で働く同居人は金曜日の夜に診察を受けていることから、同じ日に合わせたというわけです。

 同居人にはごく少量の抗うつ薬のジェイゾロフトと、これまた最少量の抗不安薬のメイラックスが処方されていますが、年度末に伴う職務多忙のため、気持ちが沈むようで、抗うつ薬のジェイゾロフトが最少量の25mから50mに倍増となりました。

 このところ好調の私はといえば、薬に変化はありませんでした。
 それでも私の薬は同居人の倍以上です。
 とはいえ、私が一番たくさん薬を飲んでいた頃に比べれば、五分の一くらいにまで減っています。

 パワハラ事件の直後は、フラッシュバックや悪夢に悩まされ、幻覚や幻聴を抑える統合失調症の薬まで数種類処方されていました。
 悪夢やフラッシュバックはびっくりするくらいなくなりましたが、昼間でも眠くてたまりませんでした。
 その時は病気休暇中だったので、いくらでも昼寝ができ、精神的には楽になりましたが、どんどん肥えて、ベスト体重の53キロを就職以来15年以上維持していたのが、たった2年で74キロまで肥えてしまいました。

 その後三年くらいは体重が落ちず、中年太りだから仕方ないのかなと思っていましたが、職場復帰して精神病薬が劇的に減ったのと、一年前の父の死による食欲減退で、1年で23キロも落ち、今は51キロ前後で安定しています。

 ベスト体重は53キロくらいですが、それより2キロも軽く、力が出ませんねぇ。

 痩せて気づいたのですが、男も小太りより痩身のほうがもてるということ。

 びっくりするくらい多くの女性が私との接触を求めてきます。

 若いころは太るとどうなるか知りませんでしたので、多くの女性が放っておいても私に寄って来るのは、私が持つ魅力だと思っていましたが、太っていた頃はまるで男性扱いされなかったのが、痩せた途端にそういうことになるとは、女性も見た目を第一に考えるらしいことに改めて気づきました。

 でも今の私は、そういうことが面倒くさくて仕方ないのです。

 若い女性と一杯やるのは楽しいですし、そういう機会は少なからずありますが、それ以上を求められると私は引いてしまいます。
 私のようにすでに15年来のパートナーを持つおっさんに変な気を起こすのは止しなさい、と説教したくなります。
 ただし、相談事を持ちかけられれば、それが仕事のことであれ、男と女のことであれ、私は黙って聞き、決して相手を責めるようなことはしません。
 
 相談されたら、嘘でもいいからまずは共感すること。
 注意すべき点があっても、yes butというやり方で、まずはyesと言って相手の気持ちを尊重し、しかる後butと言って注意をするようにしています。

 人間関係の要諦は、相手を尊重すること。
 頭ごなしに叱ったり、まして体罰を加えるなど、人間の本質を知らない愚かな指導法だと言わざるを得ません。

 けなされて成長する人はごくわずかで、多くは認められたということがプライドになり、それが人間的成長の特効薬だと思います。
 
 私の前で涙を流しながら仕事の愚痴や男と女の話をした女性は、軽く20人は超えています。
 今も付き合いのある女性もいれば、音信不通の人もいます。

 袖触れ合うも他生の縁と申します。

 何らかの縁があり、私に相談事を持ちかけた若い女性たちすべての、幸せを願ってやみません。

 

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2013年03月22日 | 仕事

 今年は桜の開花が早いですね。
 昨日から出張でやってきた湘南国際村の桜も満開です。
 例年ですと、入学の時季に桜が咲き乱れているイメージですが、今年は卒業シーズンに重なってしまいました。

 旅行会社などは、弘前桜祭りなどのツアーが、桜の時季とずれてしまい、困っているようです。
 上野公園でも夜桜用のライトアップが間に合わず、花見客から不評を買っているうえ、電気代などで上野公園の観光協会は100万円以上の赤字が見込まれるとか。

 自然災害に限らず、自然に振り回される私たちでしかないのですねぇ。

 今日はこれから式典に出席して、車を飛ばして帰ります。

 今週末はお花見にでも出かけたいところですが、そんな元気はないかもしれません。

 今週末が見ごろということですから、来週末は乱れ散っているのでしょうか。
 たまには乱れ散る桜を見るのもよいでしょう。

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懇親会

2013年03月22日 | その他

 懇親会は思いのほか長引き、やっとホテルに戻ってきて、時計を見たら23時30分。
 日頃こんなに夜更かしすることはなく、疲れました。

 懇親会で、面白いことをほざく20代後半の女性がいました。
 なんでも付き合う男、付き合う男、のきなみ変態で、長続きしないのだとか。
 明るい酒で、笑顔を絶やさない彼女から、笑顔のままヘヴィな男女関係の話を聞かされ、まことに興味深いものでした。

 どういうわけか、私は若いころから女性から恋愛相談を受けることが多く、久方ぶりにこのパターンかと、恐れ入った次第です。
 そもそも私に異性の飲み友達が多いのは、かなり無理目な恋愛相談を黙って聞くことがその原因かと思われます。

 かつては恋愛相談に乗っているうちに、必然的によからぬ仲になってしまうことも少なからずありました。

 しかし、40代になった私は、そんな面倒なことはご免です。
 そうはいっても目の前で涙を流さんばかりに語り続ける女性を前にして、聞かないわけにもいきません。
 損な性分に生まれついてしまったものです。

 女性の恋愛相談のみならず、管理職のおじさんから、「じつは誰にもはなしたことがないんだが」などという前置きの後、主に仕事の悩みを打ち明けられることもたびたびです。

 私はカウンセラーじゃないんですがねぇ。

 そういう負のエネルギーを受けてきたことも、精神障害発症の理由のような気がします。

 私はかつて、そんな私の愚かさをブラック・ユーモアで描いた「聞き屋」という小説を書いたことがあります。
 もしかしたら私の天職はカウンセラーみたいな仕事なのかもしれませんね。

 本当は他人の悩みを聞くことなど大嫌いなのに。

 しかしなかなか言えない悩みを共有することで、深い人間関係を築いてきたことも事実。

 まぁ、言いたいやつがいれば、私は黙って聞くほかありません。

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核融合

2013年03月21日 | 仕事

 湘南国際村でのプログラム、初日が終わりました。

 先ほどホテルにチェックインしました。

 これからシャワーを浴びて、湘南国際村職員の方々と懇親会です。
 湘南国際村付近には一軒だけのホテル内を除いて飲食店がまったくないし、みなさんの帰りの便を考えて30分ちかくもバスに揺られて逗子駅まで出なければなりません。
 本当に不便なところです。

 今回は自然科学、人文科学の垣根を超えた学術交流会ということで、普段接することのない自然科学者の話を聞いて、じつに興味深いものでした。
 一体に人文科学者というのは狭い分野に入り込み、ほとんどどうでもよいような蛸壷的な研究に没頭している人が多いように思います。

 その点自然科学者は直接的に世の中の役に立つ仕事をしているように思います。
 ノーベル賞を受賞した山中先生の研究なんかその最たるものですね。

 今日の講演で興味深かったのは、核融合発電。
 日本が開発の先駆者となった発電システムで、物質の性質上、水素爆発が起きないうえ、使用済み燃料棒のようなものも必要がなく、極めて安全なんだそうです。
 
 核融合とは、軽い原子核どうしが融合してより重い原子核に変わることで、大きなエネルギーを発生します。
 燃料となる重水素と三重水素は地球上で豊富に得られるため、制御された核融合を地上に実現できれば、人類は恒久的なエネルギーを手に入れることになるのだそうです。

 ただ、現段階ではコストが高く、今世紀半ばまでに実用化めざし、日夜研究中だとか。
 この研究は日本が先導し、米、欧、中、韓、露、印が続いているとか。
 一見して、資源が少ない国が多いことがわかります。

 イメージだけで反対運動が起きているそうですが、この講演を行った技術者は、原子力発電とは根本的に構造が異なるのだということを強調していました。

 また、石油はいずれ必ず枯渇するのだから、まだ潤沢に石油が取れるうちに、水力でも風力でも太陽光でも代替エネルギーを開発しなければならず、原発があてにならなくなった以上、より安全な核融合発電に取り組むことは急務であり、産油国こそ厳しい現実を見据え、石油で商売ができなくなったときのことを真剣に考えなければならない、と力説していました。
 正論だと思います。

 明日は式典です。
 懇親会でも酒はほどほどにして、早目にホテルに戻って休みたいと思っています。

トコトンやさしい核融合エネルギーの本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)
井上 信幸,芳野 隆治
日刊工業新聞社

 

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湘南国際村

2013年03月21日 | 仕事

 今日はこれから神奈川県葉山町の湘南国際村に出張。
 首都高速湾岸線から横横道路を使ってわが家から2時間ほどでしょうか。

 葉山というと海岸のイメージが強いですが、湘南国際村は山というか丘というか、高い所に隔離されたような感じで造られています。

 最寄の逗子駅からバスで30分もかかるという不便な場所です。
 イメージとしては、筑波エクスプレスが完成する前の筑波研究学園都市のような感じと言ったら分かりやすいでしょうか。
 飲み屋やパチンコ屋などが全く無い、教育研究に徹したお土地柄です。

 でも本当はそういう息抜きも必要なんじゃないかと思います。
 筑波大学は自殺率と学生結婚率が高いことで有名ですね。
 まわりに遊興施設がたくさんあれば、そんなことにはならないと思うのですが。

 夜は湘南国際村の事務職員と懇親会があるので宿を取りました。
 湘南国際村の中にある宿泊施設ですが、海外から偉い学者を呼ぶことも多いため、研究機関に併設された宿泊施設というよりは、豪華ホテルのような感じです。
 値段もいい金額を取りやがります。
 もっとも私は出張旅費が支給されるので関係ありませんが。

 本当は職場に出勤して年度末の処理を進めたいのですが、お役目とあらば仕方在りません。
 そろそろ出発するといたしましょうか。

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2013年03月20日 | 文学

 今日は春分の日でお休み。

 昨日行われた職場の30周年記念式典疲れが残っていたのか、朝は6時半に起きたのですが、朝飯を食ってリビングに横になっていたら、大爆睡。

 目が覚めたら14時をまわっていました。

 昨日はOBを大勢招待しており、懐かしい顔に会えました。
 会いたくない人もいましたが。
 当たり前ですが、みなそれぞれに年を食っていました。
 私も。

 眠りすぎたせいか食欲がわかず、今日は昼を抜くことにしました。

 うすべにに 葉はいちはやく 萌えいでて 咲かむとすなり 山桜花    若山牧水

 今年は桜の開花が早いようで、今週末には満開を迎えるとか。
 季節は着実に進んでいます。

 明日、明後日は葉山に出張。

 一つ一つ、目の前の仕事をこなすうちに歳月は過ぎ、めでたく引退の日を迎えるのですね。
 その日まで、どうしても生きなければなりません。
 私の業界は、細く長くが最も得するようにできていますから。

若山牧水歌集 (岩波文庫)
伊藤 一彦
岩波書店

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式典終了

2013年03月19日 | 仕事

 今日は私の職場の30周年記念式典でした。

 400人もの招待客が押し寄せ、その中には国会議員だとか県会議員だとか大物教授などがいて、職場中を走り回りました。
 職場内の移動だけで一万歩を超えました。
 国立の機関ゆえの広大な敷地が恨めしくなりました。

 このあと懇親会があります。
 そんな元気もありませんが、乾杯まではいないとまずいでしょうねぇ。

 疲れました。

 明日は休みで木金と出張です。

 なんだか慌ただしい日が続きます。

 早く引退したいものです。
 

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焦土作戦

2013年03月19日 | その他

 1945年5月8日、ドイツは連合軍に敗れました。
 しかしすでに多くのドイツ領土が連合軍の占領下にあったため、わが国におけるような明確な区切りとは、多くのドイツ国民はとらえていなかったようです。

 それに先立つこと約一ヶ月半、1945年の3月19日、ヒトラーは恐るべき命令を下します。
 すでに西方戦線も東方戦線もドイツ国内にまで侵入され、敗戦が近いと悟ったヒトラーは、国内のインフラ、工場などをすべて破壊するよう命令を発出したのです。

 後に暴君ネロから、ネロ指令と呼ばれるようになったこの命令、忠実に履行されることはありませんでした。

 ドイツの有能な国民はことごとく死に絶え、敗戦後のドイツを支配するのは強力な東方国家、ソビエト連邦であると考えたヒトラーは、第一次大戦でも第二次大戦でも大敗を喫したドイツ国家は生き残る資格はなく、いっそ全土を焦土と化して占領後の連合国を苦しめようと考えた模様です。
 国家そのものが滅亡すると考えたのでしょうね。

 しかし、戦後処理や戦後の復興を考えた軍需相のシュペーアは意図的にこの命令を実行せず、一種のサボタージュを決め込んで、わずかに残されたドイツのインフラや工場を残したそうです。

 もはや狂気に駆られたとしか思えない異常な命令ですね。

 4月29日、総統官邸地下壕でヒトラーは、「今度こそ我々は、真夜中過ぎまで諦めない」と唱え続けていたところ、腹心の部下であるSS長官のヒムラーが密かに連合軍に降伏するための交渉を始めたと知り、「ドイツ国民は国家社会主義(ナチズム)に値しない」と考え、遺書を書きました。

 その後、独身を貫いていたヒトラーは愛人のエヴァ・ブラウンと結婚。

 砲弾が飛び交い、銃声が鳴りやまないなか、地下壕に残った幹部らとささやかなパーティーを開いた後、副官やタイピスト、運転手らに、イギリス軍占領地に逃げるよう指示を出し、新妻とともに自殺します。

 ヒトラーからプロポーズされたエヴァ・ブラウンは、数時間後には自殺すると知りながら、友人あてに「幸せすぎて死にそう」というブラック・ユーモアのような手紙をしたためたと言います。

 その女心を思う時、哀切の情を禁じ得ません。

 総統官邸地下壕に残っていたゲッペルス宣伝相も妻子とともに自殺。

 ヒムラーは変装して逃げ回っていましたが、連合軍につかまり、奥歯に仕込んでいた青酸カリを噛んで自殺。

 ニュールンベルク裁判では、国家元帥のゲーリングは裁判を最後の戦いととらえ、国家社会主義の理想を雄弁に語り、死刑判決がでてもせせら笑い、処刑の直前、奥歯に仕込んだ青酸カリを噛んで自殺し、裁判関係者の鼻をあかしました。

 ナチズムが吹き荒れたドイツ、多分オウム真理教が政権の座に就いたと想像すると、分かりやすいのではないでしょうか。

 滑稽ともいうべきゲルマン神話や魔術への志向、深夜かがり火を焚いての党大会、黒づくめの制服に帽子には髑髏のマーク、これほど漫画チックで、それでいて魅力的な集団を他に知りません。

 未だにナチの残党が南米だか南極だかで第四帝国の準備をしているとか、UFOを飛ばしているのはナチの残党だとか言う噂が絶えません。

 やったことの是非はともかく、興味をそそられる現象であることは間違いありません。


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一日出勤

2013年03月18日 | 仕事

 3月も半ばを過ぎ、気温の高い日が増えてきました。

 4月の人事異動の内示は3月21日の予定ですが、私は3月21日~22日はイベントのため葉山に出張です。
 湘南国際村という、葉山の丘の上に立つ機関で、格安の宿泊施設があるので一泊する予定です。
 わが家から高速を飛ばして2時間。
 通いでもよいのですが、それでは疲れるだとうと思い、宿泊することにしました。
 そういう出張命令がでるということは、多分私は今の部署に残留でしょうねぇ。

 がっかり。

 明日は私が勤務する機関の設立30周年の記念式典。
 国会議員や県議会議員、他機関の長、文部科学省の幹部などのVIPを含め、関係学会の研究者や、かつてこの機関で働いていたある程度の役職の方など、400名近くが訪れる、一大イベントです。

 私はVIPのなかでも議員を案内誘導する役を仰せつかりました。
 気疲れするでしょうねぇ。

 そんなわけで明日は仕事にならず、水曜日は祝日でお休み。
 木金は出張。
 今週は仕事になりません。

 年度末の忙しい時期に、痛いですねぇ。

 そのせいか、今日は一日憂鬱で、なんとなく気持ちが沈みます。
 頓服の抗不安薬を処方の倍飲んで、気分の落ち込みを強引に抑えてふらふらしながら働きました。

 そうは言っても、すべては終わっていきます。
 粗相があっても、失敗があっても、結局は終わってしまいます。
 それがイベントの良いところ。
 決算みたいにいつまでもだらだら続けていくことはありません。
 だから明日のことはあんまり心配していません。
 ただ、イベントや出張で、仕事に遅れが生じるのが嫌ですねぇ。

 ここは一つ、私のモットーである、その日だけは出勤する、明日のことは知らんという、一日出勤という精神で乗りきるほかないと思っています。


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タイのホラー映画

2013年03月18日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜は初めてタイで制作されたホラー映画を鑑賞しました。

 「元カノ」です。

 最初は男の浮気現場を発見した女が飛び降り自殺し、怨霊となって男と浮気相手を苦しめる、という心霊ホラーの様相で、なんだかありきたりで退屈だなと思いましたが、後半、一気に展開が変ります。

 ホテルを経営する大金持ちに恋心を寄せる浮気相手。
 じつは大金持ちは自殺した女の父親だったとか、じつはこういう因縁があり、さらにこういう因縁があり、と、たたみかけるように様々な様相が明らかになり、驚愕のラストへと突き進みます。

 東南アジア特有の湿った感じの映像が、おどろおどろしさを盛り上げます。

 前半退屈しましたが、後半で映画の印象ががらりと変わります。

 掘り出し物だと思いました。

元カノ Death [DVD]
ラチャウィン・ウォンウィリア,トンプーム・シリピパット,アチャーマ・チワニットチャパン,アナンダ・エヴァリンハム
アメイジングD.C.


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千葉県知事選挙

2013年03月17日 | 社会・政治

 今日は千葉県知事選挙の投票日でした。
 私も近所の区役所に投票に出かけました。

 今回の県知事選挙、なんとも盛り上がりに欠けました。
 それというのも立候補者が3人で、しかもそのうちの一人は全く選挙活動をせず、ポスターもなし、政見放送もなし、新聞やテレビの取材も拒否で、何のために立候補したんだか分からないシェアハウス経営の31歳の青年と、共産党が推す千葉大学名誉教授の75歳のおじいちゃんと、現職の森田健作という顔ぶれ。
 これでは、現職が再選されることは確実で、投票率は相当低いものと思われます。

 事実上、森田知事の信任投票のようなもの。
 もし共産党のおじいちゃんが勝つようなことがあれば、驚天動地の大事件です。

 いつも県知事選挙の投票率は50%に届きませんが、今回は40%を切るんじゃないでしょうかねぇ。

 地方選挙によくある与野党相乗りも度が過ぎるというものです。


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性的虐待

2013年03月17日 | 社会・政治

 体罰やいじめについては、メディアで頻繁に記事を見かけますが、性的虐待の話はあまり目にしません。
 おそらく被害者が自殺するなどしても、それは自ら口封じしているようなもので、加害者に有利に働くため、問題が顕在化しないし、まして生存している被害者が被害を表に出したがらない、という性的事件特有の事情がありましょう。

 家族による性的虐待と言うと、まず思い浮かぶのは父親が娘に対して行うパターンでしょうね。

 5年ほど前だったでしょうか、オーストリアで15歳から42歳になるまで、じつに27年間も娘を自宅地下に監禁して強姦を繰り返し、7人もの子どもを生ませていた73歳の父親の事件を知ったときは、衝撃を受けました。
 娘は家出したことにし、警察に捜索願まで出して妻や他の子供達をだまし、地下に監禁した娘に無理やり家出した理由を記した手紙を書かせ、わざわざ遠方まで出かけていってその手紙を投函するという念の入れよう。
 結局娘に産ませた子どもが病気になり、地下でこっそり育てていたところ、病院に連れて行くことになり、病院側が不審に思い、警察に通報して父親はお縄となりました。
 その後父親は終身刑を受けています。
 しかしこれ、子どもを病院に連れて行くことを父親が断固拒否した場合、未だに発覚していなかった可能性がありますね。
 なにより怖ろしいのは、家族に地下へ行くことを厳禁していた父親が死亡した場合、地下の娘と子どもたちは食料などを与えられず、餓死してしまったかもしれません。

 これは極端な例でしょうが、世の中ではこういった事件が発覚しないまま、当事者が寿命を迎えるということもあるんだろうなと、容易に想像がつきます。

 今朝のNHKのニュース番組の特集で、家族から性的虐待を受けた経験を持つ女性たちの集まりを紹介していました。

 そのなかで、初めて性的虐待の経験を打ち明ける、という大学院生がいました。

 3つ上の兄に、7歳の時から10年以上に渡って性的虐待を受けていたそうです。
 今は独り暮らしをし、兄とは一切の連絡を取っていないとか。
 最初は7歳の女児と10歳の男児ですから、お互い何をしているんだかされているんだかよく分からない状態だったんじゃないでしょうか。
 やがて兄は成長して性欲を強め、妹も成長して兄の欲望はますます高まり、それとともに妹は抵抗しないという確信があるため、より重大な性的虐待に進んでいったものと思われます。

 私にも3つ下の妹がいますが、これに性的虐待を加えるなどということは、考えるだにおぞましいというか、気持ち悪すぎて笑うしかありません。
 圧倒的多数の兄弟姉妹を持つ人々は私と同じなんだろうと思います。

 おそらく、普通の人の脳は近親相姦を避けるため、親兄弟との性的な接触に嫌悪感を持つようにプログラミングされているものと推察します。

 しかし同性愛者やSM愛好者がけっこうたくさん存在するのと同様、近親相姦に嫌悪感どころか変態的な魅力を感じてしまう人もいるんでしょうねぇ。

 近親相姦も大人同士、合意のもとであればべつだん犯罪でもなんでもありません。

 わが国でも欧米でも、近親相姦は貴族などに多いとされています。
 血に価値を置くことと、貴族ゆえの自己愛を投影する対象として、自己に似た兄弟姉妹に関心がむくからだと聞いたことがあります。

 合意のもとであればどうぞご勝手に、と言うしかありませんが、性的虐待となるとそういうわけにはいきません。

 幼い女児にとって、父であれ兄であれ家庭内に加害者が存在するというのは、どれほど怖ろしいことでしょう。
 NHKの取材に応じた大学院生も、うまく両親に被害を訴えることができなかったと言っていました。
 両親がどう出るか怖かったんでしょうね。
 精一杯の言葉が、「くすぐられて嫌だから注意してほしい」、だったそうです。
 母親は兄に「くすぐっちゃ駄目よ」と注意したそうですが、7歳の女児と10歳の兄が過剰にじゃれているようにしか見えなかったんでしょうね。

 その大学院生は兄からの度重なる性的虐待のため、男性不信に陥り、ごく最近までほとんど男性と会話したことすら無いそうです。
 しかし不幸中の幸いは、大学進学に伴って独り暮らしを始め、過去の虐待を告白する機会を得、男性と会話も出来るようになり、着実に良い方向へ向かっていることでしょう。

 DV、性同一性障害などに悩む若い男女がシェア・ハウスで暮らす様子を描いたジェット・コースター的なドラマ「ラスト・フレンズ」では、瑛太が、幼い頃姉から性的虐待を受け、そのために女性の肉体に触れることが出来なくなってしまい、周りからはゲイだと思われながら生きる青年の役を演じて見事でした。
 長澤まさみ、上野樹里、水川あさみ、錦戸亮など、若手の役者陣が癖のある役を演じて濃い味のテレビドラマでしたねぇ。

 幼い頃に受けた傷を癒すのは困難であり、ましてそれが家庭内で何年にも渡って継続すれば、精神に与えるダメージは計り知れないものです。
 しかし家庭内で行われるだけに発覚しずらいのも事実。
 どういう対策があるのか、にわかには思いつきません。

ラスト・フレンズ
浅野 妙子,百瀬 しのぶ
扶桑社

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双京構想

2013年03月16日 | 社会・政治

 ここ数年、ときおり双京構想という言葉を耳にします。

 橋下大阪市長が掲げる大阪都構想に比べ、あまりマスコミは取り上げませんが、京都府では根強い支持があるとか。
 大阪都との一番の違いは、まず歌会始などの文化的な皇室の儀式の一部を京都で行うようにし、最終的には皇居を京都御所に戻す、という、皇室中心の考え方です。

 私も賛成です。

 多分昭和初期くらい、幕末子どもだった人がまだ存命の頃、京都人は江戸城跡に仮に住んでいるだけでいずれお上は京の都に戻られ給うはずだ、という意識がつよく、また江戸っ子は、徳川様の所領を分捕ったいけ好かない連中、という思いが強かったように思います。

 先般一環して京都に住んで古式ゆかしい儀式を守り続け、天皇の留守居役を自認する冷泉家の当主らが会見を開き、少しずつ皇族の京都帰還を促したい、と言っていました。

 冷泉家の系図は天皇家よりも確かだと言われています。
 源平の争乱や南北朝の争い、幕末のごたごたなどを考えれば、権力の中枢にいた天皇家よりも家系図が確かだというのもうなずけます。

 現在皇室は政治的な存在ではなく、文化的、宗教的存在とされています。
 それなら何も政治上の首都に住まう必要はなく、むしろ千年の都に御帰りいただき、和歌を詠んだり花見をしたり、あるいは古い儀式を行っていただくだけの存在におなりあぞばすのがわが国にとっても、何より皇族自身にとってもよろしかろうと思います。
 
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TPP

2013年03月16日 | 社会・政治

 安倍総理がTPP参加に向けた交渉に入ることを宣言しましたね。

 今朝のニュースはこれ一色。

 農業や医療が崩壊するとか、工業製品の輸出が増えるだとか、賛成、反対入り乱れて口角泡を飛ばしています。

 正直、私には難しい経済の話はよくわかりません。

 ただ、TPPというのが太平洋の自由主義国家群によるものだとすれば、経済規模の大きいわが国が交渉にすら加わらないというのは馬鹿げているような気はします。
 交渉して、わが国に不利だと思えば参加を断念すればよいのではないでしょうか。
 まずは話し合いのテーブルにつくことです。
 椅子を蹴飛ばして帰国する自由もあるわけですから。

 TPPの交渉を行っている国々はそれぞれに事情が異なり、少しでも自国に有利なように、神経戦を繰り広げてきました。
 そしてすでに合意にいたった項目もあり、わが国が交渉に入るにあたっては、それらすでに合意した問題については、無条件に受け入れなければなりません。
 今さら言っても詮無いことですが、最初から参加していれば、より有利に交渉できたものをと、民主党政権の無策ぶりを嘆くばかりです。

 私の望みは、少しでも給料が上がってくれることだけです。
 しかしそれには、わが国全体が潤ってくれることが必要。
 人事院勧告によって給料が上がるのは、いつもわが業界が最後の最後ですから。

 もっとも不況の影響で給料が下がったのも最後でしたが。

 要するに時差があるんですよねぇ。

 安倍政権にはわが国に有利な交渉を望みます。


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人生がもったいない?

2013年03月15日 | 思想・学問

 ある時、40歳を過ぎた女性が、働いた経験もなく、独身を貫き、裕福な親と同居し、多額の小遣いをもらい、スポーツや旅行、芝居や美術鑑賞を楽しんでいる姿を紹介したテレビ番組を放送していました。

 それを一緒に観ていた父が、一言、「人生がもったいない」と呟きました。

 私は父とは真逆の感想を持ちました。

 素晴らしい人生だ、と。

 私は食うためにつまらぬ宮仕えに耐え、惚れた女と暮らすためには常識的に籍を入れるのが効率的だと思ってそうしました。

 しかしそれが、私に幸福感をもたらしたかと言えば、大いに疑問であると言わざるを得ません。

 なるどほど、私は手堅い職場に就職し、安月給ながら食う心配はありません。
 また、この人ならば、という相手と入籍し、家庭を築きました。

 しかし私は、これらこの世を上手に渡っていくための方途を自ら選んだことに、激しい後悔を感じます。

 乞食をやったって食っていくことはできましょう。
 家庭を持つなど、自ら重い荷物を背負うようなもので、賢明な者のすることではありません。

 要するに私は、おのれ本来の深い欲望よりも、世間体だとか、常識だとかを重視したわけです。

 なんという俗物。

 私は俗物を馬鹿にしながら、気がついてみたらその俗物になってしまっていたのです。

 しかし今さら、どうしろと言うのでしょう。

 私は俗物として20年以上擬態して生き続けてしまいました。
 もはやそれが擬態なのか本性なのか、それすら分かりません。 

 このまま黙って擬態を続けるより他、私には今後の生き方が思い浮かびません。

 しかし例えば、突如発心して出家するとか、すべてをなげうって行乞の旅に出るとか、そういう精神上の一大決心が私の精神を襲ったなら、私はそれに素直に従いたいと思っています。

 酒を飲んだり、女遊びに励んだり、様ざまな好みの耽美的芸術や物語に親しんだり、そういったことはもはや一通り済ませました。

 唯一私が心の奥深くで求めながら、実行に移していないことは、この世の真理を探す長い旅であるに違いありません。

 いつ私が発心するのか、それを待ちたいと思っています。

方丈記 発心集 歎異抄 現代語訳
三木 紀人
学灯社

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