ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

核融合

2013年03月21日 | 仕事

 湘南国際村でのプログラム、初日が終わりました。

 先ほどホテルにチェックインしました。

 これからシャワーを浴びて、湘南国際村職員の方々と懇親会です。
 湘南国際村付近には一軒だけのホテル内を除いて飲食店がまったくないし、みなさんの帰りの便を考えて30分ちかくもバスに揺られて逗子駅まで出なければなりません。
 本当に不便なところです。

 今回は自然科学、人文科学の垣根を超えた学術交流会ということで、普段接することのない自然科学者の話を聞いて、じつに興味深いものでした。
 一体に人文科学者というのは狭い分野に入り込み、ほとんどどうでもよいような蛸壷的な研究に没頭している人が多いように思います。

 その点自然科学者は直接的に世の中の役に立つ仕事をしているように思います。
 ノーベル賞を受賞した山中先生の研究なんかその最たるものですね。

 今日の講演で興味深かったのは、核融合発電。
 日本が開発の先駆者となった発電システムで、物質の性質上、水素爆発が起きないうえ、使用済み燃料棒のようなものも必要がなく、極めて安全なんだそうです。
 
 核融合とは、軽い原子核どうしが融合してより重い原子核に変わることで、大きなエネルギーを発生します。
 燃料となる重水素と三重水素は地球上で豊富に得られるため、制御された核融合を地上に実現できれば、人類は恒久的なエネルギーを手に入れることになるのだそうです。

 ただ、現段階ではコストが高く、今世紀半ばまでに実用化めざし、日夜研究中だとか。
 この研究は日本が先導し、米、欧、中、韓、露、印が続いているとか。
 一見して、資源が少ない国が多いことがわかります。

 イメージだけで反対運動が起きているそうですが、この講演を行った技術者は、原子力発電とは根本的に構造が異なるのだということを強調していました。

 また、石油はいずれ必ず枯渇するのだから、まだ潤沢に石油が取れるうちに、水力でも風力でも太陽光でも代替エネルギーを開発しなければならず、原発があてにならなくなった以上、より安全な核融合発電に取り組むことは急務であり、産油国こそ厳しい現実を見据え、石油で商売ができなくなったときのことを真剣に考えなければならない、と力説していました。
 正論だと思います。

 明日は式典です。
 懇親会でも酒はほどほどにして、早目にホテルに戻って休みたいと思っています。

トコトンやさしい核融合エネルギーの本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)
井上 信幸,芳野 隆治
日刊工業新聞社

 

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