日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

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玉野市のごみ処理の現状と課題  ⑴

2024年02月29日 | 玉野市政
 
「玉野市一般廃棄物処理基本計画(案)」のパブリックコメントが1月4日から22日まで実施され、私を含め2名から意見が提出された。その「意見に対する市の考え方」がネットで掲載されている。この計画案をもとに本市のごみ処理の現状と、今後のあり方を考察してみる。
 2005年当時の1人1日当たりのごみ排出量は1,056gで、16年経った2021年度でも1,078gとごみの削減・減量化は進まず、停滞状況である。2022年度(R4年度)に家庭ごみ有料化によって、やっと960.5gと一定の削減が図られた。2021年度(R3年度)の1人1日当たりのごみ排出量の県内他都市との比較では、玉野市は15市中で最もごみ排出が多いワースト1であった。
 他市の2021年度実績に対して、ごみ有料化で減量化した2022年度の960.5gの数値で比較した場合でも倉敷市、高梁市、総社市に次いで県下市の中で4番目に排出量が多い市となっている。
 「一般廃棄物処理基本計画(案)」では、5年後の2028年度(R10年)までに1人1日当たりのごみ排出量を880.2g以下、10年後の2033年度に850g以下とする目標である。しかし、岡山市は2022年度(R3年度)実績で本市の5年後の目標値の880.2gよりも少ない877gのごみ減量に到達している。県内他市の少ない方から①赤磐市774g、②瀬戸内市785g、③美作市799g、④備前市809g、⑤井原市850g、⑥岡山市877gの実績である。
 本市のごみ削減目標は低すぎる。せめて、5年後の2028年度までに850g以下、10年後の2033年度には800g以下とする意欲的な目標値に見直すよう私は意見書を提出した。
 市は、「一人ひとり意識改革により達成が可能と考えられる現実的な目標値を設定。5年後に更なる高い目標値が設定できるようする。」との私の意見への市の考え方である。2021年(R3年)時点での実績で既に岡山市など6市が、本市の5年後の目標値880.2gより少ない排出量を達成している。本市は明らかに5年~10年はごみ減量化の取り組みが遅れているだけに、他市の取り組みに学び、もっと高い削減目標に挑むことが求められる。岡山市との広域ごみ処理施設は2026年度に完成予定であり、その処理運営費等の負担は本市の同施設への毎年のごみ処理量によって費用負担額が決まる。本市と市民の負担軽減のためにも、1人1日当たりのごみ排出量は、県内15市の上位を目指すことが必須である。

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