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玉野市図書館・中央公民館の「質の低下」を問う

2018年01月17日 | 市議会

1月9日に開催された総務文教委員会での「図書館・中央公民館の運営について」、前回のブログ記載に続きを報告する。

 利用者アンケートの取り組みとともに、「利用者との懇談会」の開催が計画されている。

3月下旬に参加者30名程度予定し、「運営や施設等について自由発言形式でご意見を伺い、

今後の利用環境向上及びサービス向上に役立てる」という目的で実施する。

一般利用者や図書館ボランティア団体、施設の利用・活動団体などに案内するというものである。

私は、開催自体は必要なことだが、図書館等の運営に市民参加を求め、市民の声を反映させるのなら、

恒常的な「図書館・中央公民館運営協議会」(仮称)的な組織を立ち上げ、関係者や関係団体、公募委員等により、

運営評価し、より良い運営と施設環境向上に向けた検討協議会をつくるべきだと主張した。

 この協議会的な組織を年に3~4回程度開催すると同時に、アンケートや利用者懇談会を年に1回~2回程度開催すれば

より市民目線での運営改善につながると考えている。

しかし、この私の意見に対して教育委員会当局から、明確な答弁はなかったが、引き続き要望していくつもりである。

次に、サービスの質の低下、劣化問題では、

①「防音性の高い音楽活動機能」として、また「気兼ねなく音を出すことが可能な空間をホール(文化センター2階)の補完機能」

として位置づけられた「多目的防音室」は100人から150人程度の規模の部屋であり、ピアノを常設しているが、

音響効果は極めて悪く、音楽発表会などの利用には問題があることを指摘され、

教育委員会当局もその点は認識していることが明らかになった。

 これは指定管理者であるTRC・(株)図書館流通センターを中心に、設計を含め「民間発案を求める性能発注方式」で施行したもので、

設計上の問題があり、TRCに対して、この原因と改善策を求め協議するよう要請した。


②旧文化センター2階に展示していた「歴史資料及び郷土資料」は倉庫に眠ったまま。

また、旧文化センターの1階入口付近に展示されていた、友好都市の岡谷市から寄贈された

「ニホンカモシカ」のはく製や市民から寄贈された貴重な「和船」の模型なども倉庫に眠っている。

 半年ごとに文化財や歴史資料等を展示する場所を図書館内に確保されているが、恒常的な展示場所はない。

当初の計画では「玉野市の歴史資料及び郷土資料と融合したミニミュージアム(たまののミュージアム)}

として位置づけ、一定規模の常設展示が計画されていた。

 平成26年12月の「公共施設再編整備特別委員会 付属資料」では、

文化財保護(郷土資料展示室・収納庫)の項を設けて、

「人が多く集まる場所への移転は、メリットの方が大きい。また、展示の仕方や収蔵庫にある歴史的資料を整理し、

活用を図ることが必要。たまののミュージアムとの融合を検討し、相乗効果を図る。」と記載していた。

 現在は、文化財、歴史・郷土資料の多くが倉庫に保管されたままで、半年ごと程度に図書館内の一部スペースで展示され、

入れ替えられている状況である。先だっては塩田等の歴史や古地図などが展示されていた。

 私は、重要な文化財等は常設展示場を設けて展示し、スペース不足で展示できないものは一部を入れ替え方式で展示するよう改善を求めた。

 これは図書館・中央公民館の「質の低下」の一部にすぎず、まだ多くの問題点が指摘されているが、

この時の委員会で議論になった中心的な事項についてのみの要旨報告である。


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