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てらまち・ねっと



 国は政党政治なので、圧倒的多数の自民党政権から代わるには、政党の組み替えしかないだろうと思う。
 もちろん、今の選挙システムでは、という前提。

 昨日の「みんなの党」の分裂は、一つの方向付けなのだろう。
 党首の渡辺氏は、「今頃、離党し、新党をつくるのは大義がない。政党助成金狙いだ」と批判している。
 しかし、秘密保護法への渡辺氏の賛成姿勢は、そこから離れる口実として、「『国民の敵』となったから」という大義はあると思う人が少なくないだろう。

 ということで、政界再編の今の動きを見てみた。
 多言語発信サイト「nippon.com」というところにあった「1990年代以降の政界再編と政党システムの流動化」(山本 健太郎)という論文にリンクし、終わり部分をとどめておく。
 「2009年以降の民主党の成功と失敗は、リーダーや党内のマネジメントといった民主党独自の要因によってのみ語られるべきものではなく、日本における政界再編の必然的帰結としても理解することができる。」

 そんなことで今日のブログの記録。
 ●みんなの党分裂 「江田新党」は野党再編序章か / 読売社説 12月10日
 ●15人で年内に「江田新党」/ ロイター 2013年 12月 9日
 ●路線対立、限界超える=渡辺代表、江田前幹事長ついに決別-みんな / 時事 2013/12/08
 ●江田新党、野党再編の触媒役狙う=民主、維新へ波及カギ/ 時事 2013/12/09
 ●みんなの党:渡辺氏、影響力低下は必至…野党再編は不透明 / 毎日新聞 2013年12月10日

 ところで、一昨日入ったWINDOWS-8のパソコン。 
 夏に入れたタブレットのWINDOWS-8で多少の慣れがあるとはいえ、タブレットはあまり使いこんでいなかった。
 だから、昨日の半日は、デスクトップでタッチパルパネルの新しいパソコンに各種アプリケーションソフトなどをインストールしたり、パソコン内の設定を調整したりした。
 今週中に基本システムを設定したいのでいろとろいとやってみた。
 WINDOWS-8は使いにくいといわれるけど、扱いが少しずつわかってくると、結構、使いやすく便利だと感じた。
 さすが、研究して改良された新しいシステム、そんな印象。
 しかも、スピードが速い。
 今日も、ちょっと、パソコンの調整を進めておく。

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●みんなの党分裂 「江田新党」は野党再編序章か(12月10日付・読売社説)
                   (2013年12月10日 読売新聞)
 みんなの党が、結党4年4か月でとうとう分裂した。野党再編への序章となる可能性がある。

 江田憲司前幹事長らが離党届を提出し、年内に新党を結成する方針を表明した。離党するのは14人の衆参両院議員で、党所属35人の4割に上る。新党には無所属の柿沢未途衆院議員も加わる。

 分裂の主因は、路線を巡る渡辺代表と江田氏の確執である。

 渡辺氏は、みんなの党を存続させたまま、他の野党と連携する「政党ブロック」の構想を主張する。野党再編のためなら、解党も辞さないとする江田氏の動きを「反党行為」と攻撃してきた。

 8月には、江田氏を幹事長から外し、その後、江田氏の側近である柿沢氏を離党に追い込んだ。

 特定秘密保護法を巡る対応が、分裂の直接の引き金となった。

 江田氏は、渡辺氏が主導した自民、公明の与党との法案修正合意について、「自民党へのすり寄り」と厳しく批判している。

 今後の焦点は、江田氏の動きが、民主党や日本維新の会を巻き込み、政党の枠を超えた連携や野党再編に発展するかどうかだ。

 江田氏は離党届提出後の記者会見で、自民党に対抗する政治勢力を結集する必要性を指摘した。「江田新党」も将来の野党再編への布石とする考えなのだろう。

 自民党が突出した「1強多弱」の状況の下、野党の結束が問われている。巨大与党に対抗し、発言力を高めるために、野党が勢力結集を目指すのは理解できる。

 だが、政治理念、政策で一致できるのか。維新の会の松野頼久幹事長代行が、維新と「江田新党」による統一会派結成という緩やかな連携を呼び掛ける意向を示しているのは、現実的と言える。

 昨年の衆院選前に結党した維新の会も、橋下共同代表ら大阪の勢力と東京の国会議員団との間で政策の違いが表面化しており、一枚岩ではない。

 統一会派が実現すれば、衆院議席で民主党を上回り、自民党に続く勢力となる。野党第1会派として、国会での発言権は増そう。

 一方で、みんなの党の渡辺氏は、安倍政権と政策面での協調姿勢を強めるのではないか。集団的自衛権の憲法解釈見直しについても近く安倍内閣に提言するという。

 みんなの党の分裂劇を静観する構えの民主党の海江田代表も安閑とはしていられまい。党内にも野党再編を志向する議員は少なくない。今のままでは、執行部の求心力が一層弱まる可能性がある。

●15人で年内に「江田新党」
            ロイター 2013年 12月 9日
 みんなの党の江田前幹事長ら両院14議員は9日、浅尾幹事長に離党届を提出。その後の会見で年内に新党を結成して野党再編を目指す考えを表明した。新党は無所属議員1人を加え15人で発足。渡辺代表と江田氏を中心に旗揚げした党は4年余りで分裂した。衆参両院計35人の4割が離党したことで、渡辺氏が大きな打撃を受けるのは確実。

 江田氏は「野党勢力を結集し、政権交代が可能な一大勢力をつくりたい」と強調。特定秘密保護法案をめぐる渡辺氏の対応を「密室であらかじめ手を握り、賛成ありきの修正協議を進めた」と批判した。【共同通信】

●維新の会:橋下氏「離党する江田氏に大義ある」
            毎日新聞 2013年12月09日
 みんなの党の(左から)江田憲司氏、渡辺喜美代表と握手する(右から)橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事=国会内で2011年12月20日、藤井太郎撮影
みんなの党の(左から)江田憲司氏、渡辺喜美代表と握手する(右から)橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事=国会内で2011年12月20日、藤井太郎撮影

 日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は9日、大阪府庁で記者団に「(離党する)江田憲司氏に大義がある。民主党の一部の動きにも期待している。一党で政権を取るのは無理で、同じ考えの人が集まれば政権交代も不可能でない」と語り、民主、維新も含めて野党再編を進めるべきだとの考えを示した。

 3党による新党結成の時期については「(15年4月の)統一地方選は一つの政党でまとまらないといけない」と述べた。【深尾昭寛】


●路線対立、限界超える=渡辺代表、江田前幹事長ついに決別-みんな
            (時事 2013/12/08-02:32)
 みんなの党の江田憲司前幹事長がついに離党を決意した。渡辺喜美代表とともに党の二枚看板として中心的役割を果たしてきたが、特定秘密保護法への対応を機に安倍政権に接近する渡辺氏と、野党勢力の結集を目指し、同法採決で造反した江田氏の路線対立は限界を超え、もはや同じ党にとどまることは不可能となった。

月内にも「新党結成」風雲急を告げる政界再編

 渡辺、江田両氏は2009年の結党以来、党運営の主導権争いを繰り返してきた。12年衆院選、13年参院選を経て、自民・公明の巨大与党との向き合い方が課題となると、渡辺氏は「切り貼り新党は失敗する」として、みんなの存続を前提にした「政党ブロック」連合を提唱。野党再編に積極姿勢を示す江田氏を8月に幹事長から更迭した。11月に安倍晋三首相と会食した後は、秘密保護法の修正合意を主導し、集団的自衛権の行使容認も打ち出すなど、与党志向を鮮明にした。
 これに対し、江田氏は「自民党に対抗できる受け皿が必要」との判断から、新党結成も視野に、民主党の細野豪志前幹事長、日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長らと10日に勉強会を始動させる。秘密保護法の衆院採決では党の賛成方針に反して退席。「脱官僚を標ぼうする党が官僚支配を助長する法案に賛成して良かったのか」などと、公然と渡辺氏批判を繰り返している。
 江田氏に近い議員らの間では「渡辺氏の『政権すり寄り』の姿勢は党の原点と懸け離れている」と不満が渦巻く。江田氏周辺は同調者が「十数人規模に上る」と強気で、14年から政党交付金を受給するため、政党要件の国会議員5人以上をクリアして年内に新党結成にこぎ着けたい考え。これに対し、渡辺氏サイドは離党者を最小限にとどめるため、9日にかけ懸命に切り崩しを進めるとみられる。

●江田新党、野党再編の触媒役狙う=民主、維新へ波及カギ
              (時事 2013/12/09-20:26)
みんなの党を離党した後、記者会見する江田憲司氏。左は小野次郎氏=9日午後、東京・永田町の衆院第2議員会館
 みんなの党の江田憲司前幹事長ら衆参議員14人が9日、集団離党に踏み切った。年内に結成する新党を「触媒」にして、野党勢力の結集につなげたい考えだ。自民、公明両党が巨大与党として立ちはだかる中、民主党や日本維新の会も巻き込んだ野党再編に発展するかどうかが焦点となる。
 「われわれは触媒となり、党の発展的解消も辞さずに、真の改革勢力を結集したい」。江田氏は離党届提出後の記者会見で、新党について、野党再編につなげるための過渡的存在で構わないとの考えを示した。
 江田氏らが連携相手に想定するのは、民主党内の非労働組合系議員や、維新の橋下徹共同代表(大阪市長)に連なる勢力。民主党の細野豪志前幹事長、維新の松野頼久国会議員団幹事長らと10日に発足させる勉強会を土台とする考えだ。離党者の一人は「維新の解党、民主の分裂を誘い、勢力を糾合したい」とのシナリオを描く。
 江田氏は会見で「しがらみのない立場で既得権益を打破する改革、脱官僚、地域主権、将来の原発ゼロを目指す」と述べ、電力や公務員系の労組を基盤とする民主党議員とは組めないとの立場を鮮明にした。江田氏と行動を共にした小野次郎氏は「リベラルな政党にしたい」と強調し、現行憲法破棄を唱えるタカ派色の強い石原慎太郎維新共同代表らとは一線を画す考えを示唆した。
 維新の橋下氏は9日、「早く野党再編を進めるべきだ。民主党の一部の方も、江田氏と同じような動きをすることを期待している」と記者団に語り、「江田新党」を歓迎。これに対し、民主党の海江田万里代表は会見で「われわれが安倍政権への対立軸をしっかり示せば、『民主党中心にまとまっていこう』という機運は出てくる」と述べ、新党の動きが、重要課題で路線対立が絶えない民主党に波及しかねないことへの警戒感をあらわにした。
 一方、政府関係者は「民主党は連合との関係を切れないから、野党再編なんてできない」と、冷ややかな見方を示す。共産党の市田忠義書記局長は会見で「自民党の補完を、みんなにとどまってやるか、新党をつくってやるかの違いでしかない」と、江田新党を切り捨てた。

●みんなの党:渡辺氏、影響力低下は必至…野党再編は不透明
       毎日新聞 2013年12月10日

みんなの党を巡る動き
  渡辺喜美代表と江田憲司前幹事長の対立が続いていたみんなの党は9日、江田氏ら14人が離党届を提出するという結果を迎えた。江田氏らは年内に新党を結成し、年明けから野党再編を模索するが、民主党や日本維新の会の動きは鈍く、先行きは不透明だ。一方、渡辺氏も、党所属国会議員の4割を失い、影響力の低下は必至。結党から4年余りの分裂に、双方とも険しい前途が待ち受けている。

 「もはやこの党に将来はない。強権、独断専行の政治に党内の雰囲気は鬱々として暗く、閉塞(へいそく)感にあふれている」。江田氏は離党届提出後、記者会見で、厳しい口調で渡辺氏を批判した。

 会見に同席した離党者からも不満が噴出した。小野次郎参院議員は「秘密保護法案審議の最終過程で、渡辺氏から『黙って自民党、公明党の方に付け』と指示があり、それはできないと断った」と説明。林宙紀衆院議員は「代表から『自民党渡辺派のような形でテコの原理を働かせる』と話があった」と暴露した。

 渡辺氏は党運営が独善的との批判に「我々は党内融和を図ってきた。排除の論理というのは当たらない」と反論したが、さらに離党者が増える可能性も残る。

 2009年8月の結党以来、党の「二枚看板」を務めてきた渡辺、江田両氏。渡辺氏が特定秘密保護法の対応で「与党にすり寄った」と批判される背景には、安倍晋三首相との近さがある。渡辺氏は、第1次安倍内閣で行政改革担当相を務め、みんな結党後も首相や菅義偉官房長官らと不定期ながらも会合を開くなど、関係を維持してきた。

 野党再編のあり方も、党を存続させ連立政権を目指す「政党ブロック」構想を掲げる渡辺氏に対し、江田氏は新党結成を模索しており、両者の対立は決定的となった。

 新党について、離党者の一人は「維新と統一会派を組むことはない。新党と維新はどちらも発展的解消をして新たな党をつくる」と述べ、両党の合流の可能性に言及した。江田氏は10日、維新の松野頼久・国会議員団幹事長や民主の細野豪志前幹事長らと勉強会を設立する。9日夜、勉強会メンバー約20人が会合を開き、新党についても議論した。

しかし、江田氏の野党再編構想には冷ややかな声も上がる。松野氏は福岡市の講演で「江田氏と再編しようという思いだけは一緒だ」と呼応したが、旧太陽の党系の維新幹部は「統一会派などで連携してもすぐに数合わせだと言われる。急ぐ話ではない」と切り捨てた。【笈田直樹、光田宗義】

 ●シリーズ 現代日本政治の動向 1990年代以降の政界再編と政党システムの流動化/山本 健太郎
               多言語発信サイト「nippon.com」 [2013.11.21]
 日本政治は、1993年の自民党分裂を機に「政界再編」の時代に突入した。それから現在に至るまでの政党システムの変化を山本健太郎・北海学園大学講師が振り返る。

 政界再編過程の3つの時期
      ・・・・・・(略)・・・
 政界再編の始まりと新進党の挑戦
      ・・・・・・(略)・・・
 新たな最大野党・民主党
      ・・・・・・(略)・・・
 民主党の政権奪取とその後
      ・・・・・・(略)・・・
 おわりに
 2009年以降の民主党の成功と失敗は、リーダーや党内のマネジメントといった民主党独自の要因によってのみ語られるべきものではなく、日本における政界再編の必然的帰結としても理解することができる。

現在の日本では、政権獲得を目指す政党は、より大規模な勢力としてまとまって選挙に臨むことが重要である。これは、衆議院の選挙制度が、小選挙区制を中心に、比例区もブロック制で、いずれも大政党に有利な制度になっているためである。

政界再編の時代に突入してもなお、自民党が第一党の座を占め続けた中で、それに対抗する勢力を作ろうとする動きは、いずれも大規模化のための合併の歴史であった。

最初に結成された新進党は、民主党という別の新党の存在もあり、非自民勢力の一本化に失敗した。しかし、新進党に代わって第二党になった民主党は、次第に議席を増やし、2003年には事実上の一本化に成功した。2007年の参院選、2009年の総選挙の勝利はいずれも、この成果としてとらえられる。

だが、政権獲得のために、何はともあれ大規模化を第一の目標にするということは、政策的な共通項を犠牲にするということとイコールである。政権獲得後の民主党政権が、党内対立に明け暮れ、十分な成果を上げられないまま退場を余儀なくされたのは、その帰結にほかならない。

その後、有権者に見放された民主党に代わり、地方からさっそうと現れた日本維新の会や、みんなの党が注目を集めた。だが、維新の会やみんなの党の前途には、解決しがたい大きなジレンマが横たわっている。規模を拡大しようとすればするほど、多様な政策志向の議員を抱え込むことになり、党の凝集性が弱まる。

しかし、凝集性を強めようとすれば、規模の拡大に慎重にならざるをえない。衆議院の選挙制度が現行のままである限り、自民党に対抗する大政党を作ろうとする試みは、同様のジレンマに直面してしまうだろう。日本における政界再編の歴史は、そのことをわれわれに教えているのである。


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