一昨日9月14日、文部科学省が、平成21年度の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果(暴力行為、いじめ、高等学校不登校等)を発表した。
昨日の新聞朝刊で、「菅再選」の横に並んだ新聞もある。
インターネットの東京新聞は「小中高の暴力6万件を突破 低年齢化も浮き彫り」との見出し。
子どもの人権のことや各種学校関係のことにもかかわってきたので、それなりに読んだ。
暴力行為の増加が明らか。
なお、「いじめ認知件数(千人当)」については、熊本県が1位。次が岐阜。
岐阜新聞は次のように書いている。
県内のいじめ認知件数は4907件で、前年度比1284件減となった。1000人当たりの認知件数は20.1件と全国で2番目(前年度は3番目)。ただ、認知件数の多さは、県教委が早期認知による早期対応に努めていることも影響しているとみられる。
そう思いたい気持ち。
ともかく、文科省の発表データにリンクし、幾つかの報道を記録。
今日は、議会の厚生委員会の議案などの質疑と採決。
このあとは、議案書などを点検してから、出かける。
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6位あたり
1. 時事ドットコム:【図解・教育】小中学生の暴力行為 から

(2009年度文部科学 ...
2010年9月15日 ... 全国の小中高校が2009年度に把握した児童・生徒の暴力行為は前年度比2%増の6万913件で、初めて6万件を超えたことが14日、文部科学省の問題行動調査で分かった。文科省はささいなことで暴力を振るうケースが多いと指摘。 ... |
平成21年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果(暴力行為、いじめ、高等学校不登校等)について
文部科学省 平成22年9月14日
文部科学省では、児童生徒の問題行動等について、今後の生徒指導施策推進の参考とするため、毎年標記調査を実施しています。今般、平成21年度の調査結果がまとまりましたので、公表します。
調査概要
1.調査期間
平成21年度間
2.調査項目(調査対象)
(1)暴力行為の状況(国公私立・小中高等学校)
(2)いじめの状況(国公私立・小中高等学校、特別支援学校)
(3)出席停止の状況(公立・小中学校)
(4)高等学校不登校の状況(国公私立・高等学校)
(5)中途退学等の状況(国公私立・高等学校)
(6)自殺の状況(国公私立・小中高等学校)
(7)教育相談の状況(都道府県、政令指定都市、市町村・教育委員会)
3.その他
小中学校不登校の状況は、本年8月5日(木曜日)に公表しています。
(公表資料)「平成21年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(暴力行為、いじめ、高等学校不登校等) (PDF:719KB)
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●小中高の暴力6万件を突破 低年齢化も浮き彫り
東京 2010年9月15日
全国の国公私立の小中高校が二〇〇九年度に把握した学校内外の暴力行為が、前年度より千二百九十五件増の六万九百十三件と過去最多だったことが十四日、文部科学省の問題行動調査で分かった。四年連続の増加で、初めて六万件を超えた。高校では減ったが、小中学校では増加しており、暴力行為の低年齢化が浮き彫りになった。
文科省の担当者は「感情のコントロールができず、コミュニケーション能力が低くなっている。集団の暴力から、特定の子が繰り返して起こす個別の暴力に変化しつつある」と分析。早期の対応に努めるよう全国の都道府県教育委員会などに通知した。
内訳は小学校七千百十五件(前年度比六百三十一件増)、中学校四万三千七百十五件(同九百六十一件増)、高校一万八十三件(同二百九十七件減)。
状況別では、生徒同士が三万四千二百七十七件と過半数を占め、器物損壊が一万六千六百四件、「教師への暴力」が八千三百四件、「見知らぬ人などその他の人へ」は千七百二十八件。人への暴力のうち被害者が病院で治療を受けたのは一万千七百八件に上り、文科省は粗暴化している可能性もあるとみている。
いじめは七万二千七百七十八件で、前年度より一万千八百七十件減。内訳は小学校三万四千七百六十六件、中学校三万二千百十一件、高校は五千六百四十二件、特別支援学校は二百五十九件だった。
いじめの内容(複数回答)は「冷やかしや悪口」が64・7%と最多で、インターネット掲示板などを使った中傷などは4・4%。自殺した児童生徒は前年度より二十九人増の百六十五人で、うち二人はいじめが原因とされた。
文科省は、いじめを把握した学校が37・9%で、前年度より2・1ポイント減ったことなどから、学校が把握できていない可能性があるとして、都道府県教委に実態を把握するよう求めた。
●暴力行為、6万件突破=問題行動調査
時事 2010年09月15日11時15分
全国の小中高校が2009年度に把握した児童・生徒の暴力行為は前年度比2%増の6万913件で、初めて6万件を超えたことが14日、文部科学省の問題行動調査で分かった。文科省はささいなことで暴力を振るうケースが多いと指摘。「感情のコントロールができず、コミュニケーション能力や規範意識が欠如している」と分析している。
調査は都道府県教育委員会などを通じて実施。対象を公立学校だけでなく、国立と私立にも広げ、軽微な事例の報告も求めるようにした06年度から4年連続で過去最多となった。小学校で同10%増の7115件、中学は2%増の4万3715件、高校は3%減の1万83件と、低年齢層ほど増加幅が大きい傾向も続いた。
このうち生徒間の暴力が3万4277件と過半数を占め、教師へは8304件、そのほかの人への暴力が1728件、物を壊したのが1万6604件。人への暴力のうち4件に1件は、被害者が医療機関で治療を受けていた。
一方、特別支援学校を含めたいじめの認知件数は14%減の7万2778件。3年連続で減少したが、同省は「学校が把握できていないケースがあるのでは」として、教育委員会などに実態把握の取り組みを強めるよう通知した。 (了)
●児童・生徒の暴力が全国最多…香川
(2010年9月15日 読売新聞)
読売 対教員、全体の25%
文部科学省が14日に発表した2009年度の児童・生徒による問題行動に関する調査で、香川県内では児童・生徒1000人当たりの暴力行為の発生件数が、前年度比0・8件増の10・7件となり、全国で最も多いことがわかった。
調査は、県内の国公私立の小中学校、高校と県立特別支援学校を対象に実施。暴力行為は1194件で、前年度から86件増加した。
目立ったのは教員への暴力で、299件と前年度比61件、26%増。全体に占める割合は25%で、全国平均(14%)を大きく上回った。
最も多かったのは、児童・生徒間の暴力で636件(前年度573件)。器物損壊は47件減の223件だった。
教員への暴力が急増したことについて県教委は「注意を受けてかっとなる児童・生徒には、感情コントロールの仕方やルールを守る大切さを教えていく必要がある」としている。
調査結果を受け、細松英正教育長は「極めて憂慮すべき状況。『社会で許されないことは学校でも許されない』ことをしっかり伝え、毅然(きぜん)とした指導を徹底したい」とコメントした。
●児童らによるいじめ、全国最多…熊本
2010年9月15日 読売新聞
文部科学省が14日に公表した児童・生徒の問題行動などの調査で、熊本県内の小中学校、高校などで2009年度に確認されたいじめの件数は6389件と、前年度から627件減少したことがわかった。
ただ、認知件数は人口比で2年連続全国最多となった。県教委は「早期発見を指導しており、丁寧に子どもを見ている表れだろう」としている。
文科省が毎年実施している全国調査で、県内では公立の小学校435校、中学校185校、高校63校、特別支援学校17校が対象。
いじめの件数の内訳は▽小学校4421件(前年度比183件減)▽中学校1367件(同311件減)▽高校570件(同128件減)▽特別支援学校31件(同5件減)で、全般的に減少した。
県は「いじめは誰でも起こりうる」との意識で、06年度から、いじめに関する無記名アンケートを実施したり、いじめ根絶月間を設けたりして発見と早期対応に力を入れており、いじめ解消率は97・1%と前年度より2・1ポイント上がり、全国平均(79・5%)を大幅に上回った。
暴力は前年度より27件減少
暴力行為の発生件数は計246件で前年度より27件減少した。内訳は▽小学校8件(前年度比7件減)▽中学校158件(同2件増)▽高校80件(同22件減)。
また、公立高校の不登校の生徒数は678人で、前年度から151人増加。中途退学者数は702人で、11人増えた。
●文科省09年度 問題行動調査 いじめ認知 全国1位 2年連続 前年度から件数減少
西日本 2010年9月15日 01:11 熊本
文部科学省が14日発表した2009年度の「児童生徒の問題行動調査」で、県内の小中高校と特別支援学校の児童・生徒千人当たりのいじめの認知件数は30・1件となり、2年連続で全国1位となった。前年度から2・6件減少したが、全国平均の5・1件を大きく上回った。県教委は「いじめは早期発見・解決が重要。認知件数が多いことは、子どもの状況を(学校が)しっかり把握できているからと考えている」としている。
県教委によると、09年度の公立学校のいじめ認知件数は6389件で、前年度比627件の減。内訳は小学校が4421件(前年度比183件減)、中学校が1367件(同311件減)、高校が570件(同128件減)など。いじめの解消率は97・1%で、全国平均の79・5%を大きく上回った。
いじめの原因を複数回答で聞いたところ「冷やかしや悪口」が3918件で最多。「仲間外れや無視」が2027件、「金品をたかる」が212件あった。
県教委はいじめ問題が相次いだ06年度から、公立学校の全児童・生徒に匿名でいじめの実態を聞くアンケートを開始。各学校が早期発見に努めた結果、認知件数が急増したという。
一方、09年度の公立学校での暴力行為の発生件数は246件で、小中学校で前年度より5件、高校で22件それぞれ減った。千人当たりの発生件数は1・4件で全国平均の4・3件を下回った。
●児童生徒の暴力、県内4年ぶり減少 09年度
岐阜 2010年09月15日08:47
2009年度に全国の国公私立の小中高校が把握した学校内外での児童・生徒による暴力行為の件数は4年連続で増加し、過去最多の計6万913件に上ったことが14日、文部科学省の問題行動調査で分かった。中学の割合が全体の72%を占め、小中いずれも過去最多だった。県内は前年度比68件減の1290件で、4年ぶりに減少へ転じた。
ただ県内は、暴力行為を行った加害児童生徒が前年度より63人増えており、県教育委員会は「1件の暴力行為に複数の児童生徒がかかわる事案が増えている」と現状を楽観視せず、指導体制を一層充実させる方針を示している。
県内のいじめ認知件数は4907件で、前年度比1284件減となった。1000人当たりの認知件数は20.1件と全国で2番目(前年度は3番目)。ただ、認知件数の多さは、県教委が早期認知による早期対応に努めていることも影響しているとみられる。
●問題行動調査:児童生徒の暴力行為68件減 いじめ認知大幅減--09年度 /岐阜
毎日新聞 2010年9月15日 >
◇加害児童生徒は増
文部科学省が14日発表した「09年度児童生徒の問題行動など生徒指導上の諸問題に関する調査」によると、県内の公立小中高校が09年度中に把握した生徒・児童による暴力行為は計1290件と、01年度以降で最多だった前年度の1358件からは減少した。いじめの認知件数も4907件と、前年度の6191件から大幅に減少した。
暴力行為の内訳は、生徒間暴力が698件と最多で、被害者が病院で治療を受けたのは260件あった。続いて器物損壊が391件、対教師暴力は179件だった。
発生件数が減った一方で、加害児童生徒数は計1085人と、前年度の1022人から増加した。1件の暴力行為に多くの児童生徒が加わった可能性があるという。同一の児童生徒が暴力行為を繰り返す傾向も強まっており、県教委は「いじめにつながらないよう、アンテナを高くして早めの把握と対応を心がけたい」と話す。
一方、いじめ認知件数は学校別で▽公立小学校3042件(前年度比940件減)▽中学校1593件(同340件減)▽高校251件(同5件減)▽特別支援学校21件(同1件増)--となっていた。
態様別では、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が65・5%を占めた。パソコンや携帯電話による誹謗(ひぼう)中傷は2・9%だが、小学生だけでみた割合は0・7%、中学生は4・9%、高校生は15・9%と、年齢につれて比率が上がる傾向にある。
国立と私立も含めたいじめの1000人当たりの認知件数は20・1で47都道府県中2位だった。ただ、県教委は「アンケートなどで実態を細かく把握した結果で、実態がほかの都道府県より深刻な訳ではない」として、「前年度よりも件数は大幅に減少しており、引き続き未然防止に力を入れたい」と話している。【岡大介】
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