このキットを作る前はBAR001、ロータス56B、アルファロメオ184Tの3台を同時製作してたんですが諸事情があり56Bと184Tは頓挫中のまま、BAR完成後こっちを作り始めてしまいました。
以前からこの新しいシルバーアローのカラーリングに挑戦してみたかったんですが、きっかけになったのは今年のアロンソの頑張りでした。
昨年のアロンソにはちょっとガッカリなところもありましたけど、今年の活躍を見てやっぱり面白いドライバーだなーと思って、彼のマシンとしては3台目を作ることにしました。
最近のF1マシンの空力デバイスの複雑さにはウンザリなんですが、このイタリアGP仕様はFウイングのブリッジウイングも、ロールフープのホーンウイングの取り去られてウイングレットも無し、このシンプルさが作る勇気を与えてくれました。
高価なキットなんですが幸い少し安く手に入ったのも助かりました。
カラーリングに関しては、あえて特殊な塗料は使わず、手持ちのクレオスの普通ーの塗料でどこまで出来るもんか、というところに挑戦してみました。
完成度は最初から少し低めに設定して、楽に作ることで「作る楽しみ」を忘れないようにしたつもりです。
素晴らしい完成品を追求することも模型作りの醍醐味ではありますが、完成度を求めるあまりに手が付けられなかったり製作が楽しくなかったり、そんな空気が模型の世界に蔓延しつつあるのが、最近気になってるんですよね…。
ミラークロームと呼ばれるマクラーレンの塗装ですが、さすがに私の塗り方では再現できませんでしたが、思った以上にじゅうぶんマクラーレンらしいので自分としては満足できるものになりました。
私なりに色々工夫したり苦労した塗装ではあるんですが、もっと普通に、例えばクレオスの8番で塗ったとしても、やはりマクラーレンにしか見えないと思うんですよ。ホント、もっと気軽に取り組んでも全然楽しめると思うんですよね模型って。
ただ反省点も忘れてはなりません。
明るいシルバーの塗装だけに、下地の荒れが如実に現れてしまいます。複雑な曲面で構成されたボディーなので磨くのは大変なんですが、もっと根気良くガンバルべきでしたかね…。でも、やればやるほどキズやうねりが増えちゃうんですよ…(トホホ
蛍光レッドの色合わせも適当過ぎました。デカールの色が良くないんだと思い込んでましたが、そうでもなかったようです…まあどっちにしろ、デカールの部分と塗装の部分で色の違いがあるっていうのは、あんまり良くないですよね。
パーツの組み付けでも隙間が出来たりまっすぐじゃなかったり…このキット、精度は悪くないけど組みにくいんですよね。接着剤がはみ出したり、まあいつもの事ですが散々でした。








基本的には素組みですが、いつも通り開口できるところは開口しました。と言ってもカウルのスリットは1本だけだし、ハンガーホールもないしラクなもんでした。
サイドフィン後方のウイングレット部分は、この位置の翼端版を作り直した流れで隙間を空けることが出来ましたし。
チムニーの穴を掘るのが一番難しかったかな…
あと、エンジンカウル左右に付く細長い整流フィンは、キットでは無視されていたのでゼットモデルのアフターパーツを使いました。
そのほか、カーボンデカールを貼りこんだり、タイヤにホワイトライン入れたり「L・R」をマーキングしたりしてちょっとデコラティブに。
タイヤはゴム製のものに替えていますよ。相変わらず、最近のタメオ標準のソフビみたいなタイヤは、グルーブの雰囲気が違いすぎて使う気になれませんでした…
そんなわけで、どうにか完成いたしました。年内に出来て良かったです。
次は56Bと184Tを仕上げてしまいたい…のですが、ちょっと問題があって進めにくい状況です。
F1ばっかりなので、ここらでGTとか作ってみたい気分でもあります。
さてさて、どうしますか次何作ろうか、って迷ってる今が一番お気楽で楽しい時間でもあります。
(写真:タメオ1/43 マクラーレンMP4/22 イタリアGP07)