昨年の暮れから作ってたので半年以上かかったみたいだなー反省
作り始めの頃にも書いたと思うけど、なぜこのキットを作ろうかと思ったかと言うと、タメオさんの言う通りに作れば完成するっていう気楽さを求めてました。自分であれこれ工夫したり自作したりっていうのが面倒くさくなってたんだよね。
結果、気楽に出来たかっていうと全然でした。43キットを作るのに工夫しなくてよいとか自作しなくてよいなんて、無いですね。
結局何度も躓いて手が止まったり気持ちが萎えたり。
せめて、もっと新しいタメオやMFHのキットだったら良かったんだろうけどなあ、
琢磨のインディーカーは特に躓くことも無く作れた気がする。
でもまあ、結果的には何とか出来あがったし、苦労して出来たこともあって楽しめたので良しとしましょう。
( 画像クリックで拡大します。 )
1980年のグランプリを戦ったフェラーリのマシン。この年は一勝も挙げられず、フェラーリの歴史の中でも最悪のマシンだったと言われてます。
前年の、最も醜いフェラーリF1マシンと言われたT4のスタイルを受け継いでいてルックスの評価も最悪ですね。
でも私はこのマシンがそれほど魅力が無いとも醜いとも思っていません。
時代の過渡期にあったマシンだし、栄光に満ちた312Tの系譜の最後の姿ですからね、消えゆく老兵の悲壮感みたいなものも感じて何だかカッコイイですよ。
それに、なんたってジル・ビルヌーヴの乗機だしね!
70年代を知る人間にとってはジル・ビルヌーヴ、ロニー・ピーターソン、ニキ・ラウダはすごい人なのです。その中でもジルはアイドルだし伝説だし良いヤツなのです。
普通はアイルトン・セナなんですよね、自分の年代にとってのヒーローって。
でも自分はリアルタイムで見て知り過ぎてる人よりも、歴史上の人物に魅力を感じるタイプなのかな、同時代に生きていたので歴史上というわけでも無いんですが雑誌や新聞でしか情報が入って来ない時代でしたので憧れが募ったんでしょうね・・・・
何はともあれ、初めて作るジルのマシンになります。
以前、126C2は作りましたがジルのマシンを作るのはまだ自信が無くて、後期型を作ってました。
そして、二台目になるタメオのフル・ディティール。
前回作ったフル・ディティールはロータス56Bでした。あまりにも大変過ぎてもう二度とフルは作りたくないと思ったもんですが、苦労は忘れますね、楽しかった記憶だけ忘れられなくてまた挑戦。
製作に関してはその都度書いてましたので割愛しますが、まあ作業量は多くなりますが完成させるのが不可能というほどひどくは無い、ぐらいのレベルのキットでした。
品番TMK248ということで通常キットだったら1997年頃のマシンの番号なので、発売時期もその頃なのかな。
ちょうどマテルのライセンス独占問題で97年から3年間はフェラーリのキットが製品化出来なかった筈なので、その前に駆け込み発売したんでしょうかね?
そんな頃のタメオのキットですので、パーツの充実度などはじゅうぶんなんですがエラーも多かった頃ですよね、このキットもそんな感じでした。
あまり考証に拘らず、キットなりに作れば良いと思います。レースごとの仕様違いなどの資料も少ないし拘ってるとキリが無いです。塗装指示などもいい加減なので気が付いたところは直してあります。
画像で気付いたけどバイザーの上辺が真っすぐじゃないなあ・・・
カウルは隙間なくピッタリ閉じる、という訳ではないけどどうにか我慢出来るぐらいにはなりました。
位置決めが曖昧なのでズレたりします。
サイドポンツーンの前端二ヶ所にネオジム磁石を仕込んで吸着させていますが、逆さまにするとカウルが落下します。後端にも磁石仕込めば良かったな。
スライディング・スカートは当時の画像を見ると黒く見えるので、黒鉄色を薄く塗っておきました。
可動パーツなので、後から塗るのは大変。先にやっときゃ良かった。
横幅のあるでかい水平対向12気筒エンジンを搭載したまま、ウイングカーにするという無謀な挑戦。
それがいかに困難か、模型作っていても理解出来ました。このへんはフル・ディティールならではの体験。
ウイングカーとしてはT4よりはいくらか洗練されたものの、エンジンのコンパクト化にも手を出したため信頼性に問題があり、他チームの空力的な進化も大きかったため戦闘力が大幅に低下。
さらにミシュラン・タイヤとの相性も悪く最悪の結果となったマシンです。
フェラーリF1最後の水平対向12気筒エンジン。
エンジン回り、もうちょっと作り込もうと思ったけどゴチャゴチャし過ぎるのも嫌なので止めてしまったので、なんか中途半端です。
そのうち・・・・とも思うけど、リアウイング接着してしまうともう作業するにも邪魔になって無理ですね。
さて、完成画像も晒したし、これでオールアップとします。
次、何作ろうか?って、ずっと考えてるんですけど、今回がコレだったので次はフェラーリじゃなくて、赤じゃなくて、F1じゃないヤツ・・・・って考えてるんですけど、なかなかコレって決められない。
フェラーリなら作りたいヤツいくらでもあるんだけどな・・・・それがカーモデルの現実。
( タメオ1/43 フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )