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43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

フェラーリ312T5 完成!

2020-06-20 | Ferrari 312T5

昨年の暮れから作ってたので半年以上かかったみたいだなー反省

作り始めの頃にも書いたと思うけど、なぜこのキットを作ろうかと思ったかと言うと、タメオさんの言う通りに作れば完成するっていう気楽さを求めてました。自分であれこれ工夫したり自作したりっていうのが面倒くさくなってたんだよね。

結果、気楽に出来たかっていうと全然でした。43キットを作るのに工夫しなくてよいとか自作しなくてよいなんて、無いですね。
結局何度も躓いて手が止まったり気持ちが萎えたり。

せめて、もっと新しいタメオやMFHのキットだったら良かったんだろうけどなあ、
琢磨のインディーカーは特に躓くことも無く作れた気がする。

でもまあ、結果的には何とか出来あがったし、苦労して出来たこともあって楽しめたので良しとしましょう。

( 画像クリックで拡大します。 )

1980年のグランプリを戦ったフェラーリのマシン。この年は一勝も挙げられず、フェラーリの歴史の中でも最悪のマシンだったと言われてます。
前年の、最も醜いフェラーリF1マシンと言われたT4のスタイルを受け継いでいてルックスの評価も最悪ですね。

でも私はこのマシンがそれほど魅力が無いとも醜いとも思っていません。
時代の過渡期にあったマシンだし、栄光に満ちた312Tの系譜の最後の姿ですからね、消えゆく老兵の悲壮感みたいなものも感じて何だかカッコイイですよ。

それに、なんたってジル・ビルヌーヴの乗機だしね!
70年代を知る人間にとってはジル・ビルヌーヴ、ロニー・ピーターソン、ニキ・ラウダはすごい人なのです。その中でもジルはアイドルだし伝説だし良いヤツなのです。

普通はアイルトン・セナなんですよね、自分の年代にとってのヒーローって。
でも自分はリアルタイムで見て知り過ぎてる人よりも、歴史上の人物に魅力を感じるタイプなのかな、同時代に生きていたので歴史上というわけでも無いんですが雑誌や新聞でしか情報が入って来ない時代でしたので憧れが募ったんでしょうね・・・・

何はともあれ、初めて作るジルのマシンになります。
以前、126C2は作りましたがジルのマシンを作るのはまだ自信が無くて、後期型を作ってました。

そして、二台目になるタメオのフル・ディティール。

前回作ったフル・ディティールはロータス56Bでした。あまりにも大変過ぎてもう二度とフルは作りたくないと思ったもんですが、苦労は忘れますね、楽しかった記憶だけ忘れられなくてまた挑戦。

製作に関してはその都度書いてましたので割愛しますが、まあ作業量は多くなりますが完成させるのが不可能というほどひどくは無い、ぐらいのレベルのキットでした。

品番TMK248ということで通常キットだったら1997年頃のマシンの番号なので、発売時期もその頃なのかな。
ちょうどマテルのライセンス独占問題で97年から3年間はフェラーリのキットが製品化出来なかった筈なので、その前に駆け込み発売したんでしょうかね?
そんな頃のタメオのキットですので、パーツの充実度などはじゅうぶんなんですがエラーも多かった頃ですよね、このキットもそんな感じでした。

あまり考証に拘らず、キットなりに作れば良いと思います。レースごとの仕様違いなどの資料も少ないし拘ってるとキリが無いです。塗装指示などもいい加減なので気が付いたところは直してあります。

画像で気付いたけどバイザーの上辺が真っすぐじゃないなあ・・・

カウルは隙間なくピッタリ閉じる、という訳ではないけどどうにか我慢出来るぐらいにはなりました。
位置決めが曖昧なのでズレたりします。
サイドポンツーンの前端二ヶ所にネオジム磁石を仕込んで吸着させていますが、逆さまにするとカウルが落下します。後端にも磁石仕込めば良かったな。

スライディング・スカートは当時の画像を見ると黒く見えるので、黒鉄色を薄く塗っておきました。
可動パーツなので、後から塗るのは大変。先にやっときゃ良かった。

横幅のあるでかい水平対向12気筒エンジンを搭載したまま、ウイングカーにするという無謀な挑戦。
それがいかに困難か、模型作っていても理解出来ました。このへんはフル・ディティールならではの体験。

ウイングカーとしてはT4よりはいくらか洗練されたものの、エンジンのコンパクト化にも手を出したため信頼性に問題があり、他チームの空力的な進化も大きかったため戦闘力が大幅に低下。
さらにミシュラン・タイヤとの相性も悪く最悪の結果となったマシンです。

フェラーリF1最後の水平対向12気筒エンジン。
エンジン回り、もうちょっと作り込もうと思ったけどゴチャゴチャし過ぎるのも嫌なので止めてしまったので、なんか中途半端です。
そのうち・・・・とも思うけど、リアウイング接着してしまうともう作業するにも邪魔になって無理ですね。

さて、完成画像も晒したし、これでオールアップとします。

次、何作ろうか?って、ずっと考えてるんですけど、今回がコレだったので次はフェラーリじゃなくて、赤じゃなくて、F1じゃないヤツ・・・・って考えてるんですけど、なかなかコレって決められない。
フェラーリなら作りたいヤツいくらでもあるんだけどな・・・・それがカーモデルの現実。

( タメオ1/43 フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )

 


そろそろ終わらなきゃ / 312T5

2020-06-18 | Ferrari 312T5

やれないと思ってたこともやってみれば出来るんじゃないか・・・・
という根拠のない自信を得たので、前に諦めていたディティールに挑戦


排気管のエンドステーです。
アルミ板から切り出す、というか削り出す。4mmぐらいのパーツです。

アルミは柔らかくて加工しやすいんですが、ひと削りで削り過ぎちゃってボツになることも・・・・

2個で良いんですけどカタチが揃わないので何個も作り直してます。

こんな風に取り付けて・・・・

ステーの上側はスプリング式のワイヤーみたいですが、細い真ちゅう線で再現。色が違和感あったので銀色を塗ったせいかアップで見るとグダグダですな。ちょっと、直そうかな。

上側の二本の排気管のステーを作ったら、下側の二本の分も作りたくなりますが、そもそもステーが付くメンバーが見当たらないしどうしたもんか。
ちょこっと試行錯誤をしてたけど、ふと我に返った。こんなことしてたら、いつまで経っても完成しませんよ・・・・

気になってる箇所は、ほかにも山ほどあるのだ。その気になれば直せる箇所も、探せば無限に出てきます。
かと言って、それを延々続けるのは嫌だわ。

というわけで、もう止めにします。残っているパーツ全部取り付けて完成ということにします。

ちなみに、上の画像にも写っているテールライトですが、これもどう付いているのか参考になる実車画像が無くて散々悩みました。あげく、パーツがどっかに飛んで行って一晩探しても見つからず。
ジャンクから使えるパーツを見つけてきて、付けようと思ったらまた飛んで行って・・・・・・・・w

また床を探しまくってて余りの掃除の行き届いていないのが耐えられなくて、禁断の掃除機をかけてたら元のパーツが見つかりましたとさ。
掃除機が吸い込んじゃったら一巻の終わり、という危機感が集中力を生むのですねw

そんなことやってるもんで、なかなか終わらないのよ・・

んで、最後のパーツ、バイザーです。
バキュームは予備もありましたが、お約束のように切り出し失敗して一個ボツにしました。


接着面の糊が透けて見えると見苦しいかなと思い、あらかじめ黒く塗っておきます。
このマスキングが超難しかった。筆塗りで良かったかな。


バイザーもミラーも取り付けて

とりあえず、完成としました。

ちゃんとした完成画像は、改めて後日アップしますね。

 

観てきました、

「ローマの休日」

ネットで拾ったこの画像のポスター、本物の当時物かな。
ちょっと胡散臭い気もしますが・・・・ヘプバーンの顔が微妙っす。

現在のチラシはこんな感じね。

過去の名作100本を週替わり上映する企画「午前十時の映画祭」は2010年から2013年にかけて全国を巡回したようです。
その時に自分の県でもやってたのですが、時間が合わなくて観れなくて残念だったんですよね。当時はフィルム上映だったので今となれば是非フィルムで観ておきたかったな。

その後、デジタル上映になって巡回は毎年続けられたようですが我が県では旧作に客が集まらなかったようで、最初の一巡以降は上映はされませんでした。

それがここへ来てのコロナ禍のせいで上映する新作が無いお陰で、また観られる機会が巡って来ました!

墓場まで持って行きたい映画10本選べと言われたら、まあ有力候補の作品です、一度は映画館で観ておきたかったんですよね。それこそ中学生の頃からテレビで何回も観ていますが、ノーカットでしっかり観るのはもしかすると初めてかも知れないです。


まずなんといってもオードリー・ヘプバーンのキュートさ!
ハリウッド女優さんの美しさって時代ごとに進化というか変遷がありまして、現在の感覚で観るとどうかなという50年代~80年代の女優さんも多いのです。フランスの女優さんは昔の人でも今の価値観で見ても美しい人多いんですけどね、
ヘプバーンは今でも全然通用する可愛さですよねー、この頃は10代かなと思いましたが23歳ぐらいの時ですね、とにかく可愛い。

この映画、不朽の名作かも知れないですけど冷静に見ますと当時の典型的なハリウッド・ラブコメディーですね。
ありきたりのラブコメが、なぜここまで評価が高いかと言えば、やっぱりヘプバーンのフレッシュさと古都ローマの異国情緒のなかで繰り広げる冒険とロマンスが奇跡のマッチングだったんでしょうね。
似た作品は後にも先にもたくさんあったと思うけど、結局ヘプバーンですよ。


「真実の口」の場面のキュートさといったらもう・・・・

このシーン、実はヘプバーンには内緒のグレゴリー・ペックのアドリブだったらしいですね。それを知ってて観るとまた一興。

一生の宝物にしたい映画を、映画館で観れる幸せ。

満喫しました。

 

( タメオ 1/43 フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )

 


メッシュ・フィルター

2020-06-09 | Ferrari 312T5

先週、敗北宣言したファンネルのメッシュ・フィルターですが


どうにも諦めきれず、メッシュを抜くだけなら難しくはないだろうと、抜いてみた。

簡単に抜けた。

別に特別な方法では無いけど、備忘録と参考のために書いておきます。

浅い穴を開けた木片を凹型にして、丸い先端工具で押し込んでメッシュを凹ませます。


木片の穴が深い穴だとメッシュを破ってしまいますので適当な浅さで。

裏返して、今度は金属板の上でポンチを使って丸く切り抜きます。
今回は2.0mmのポンチを使いました。

コツさえ掴めば10個でも20個でもすぐ抜けます。

抜いた以上、貼り付けに挑戦しなければなるまい。

今回はヤル気があるのでどんどん手が動きます。


ファンネルは斜め上を向いているので、メッシュを乗せてもズレないように、台座の下に斜めにカットした木片を貼り付けて斜め状態をキープします。

接着剤は30分硬化型のエポキシを使います。初期接着力は殆ど期待できませんが、物質の持つ最低限の粘着性はあるので、どうにか硬化までズレないでくれることを願います。


爪楊枝の先を削ったものに両面テープを貼って、すくい取ります。
ピンセットだと落っことしまくったので、この方法にしました。

もしも落っことしても隙間に入り込んでしまわないように、マスキングテープで囲っておきます。

結果的には一個も落っことすことなく作業は済んだんですけどね。

少量のエポキシ接着剤を塗りつつメッシュフィルターを一個一個ていねいに乗せていく。

メッシュの丸みが足りないようにも感じますが、スケールエフェクトでこれ位控えめなほうが良いと判断しました。あまり大きいと、存在感があり過ぎるので。

出来ないと思ってた作業もやってみれば何ということも無く、実質作業時間は片側で30分程度でした。
片側終了後、じゅうぶん硬化するのを待って反対側も完了。

何事も、ヤル気次第ですねえ。ヤル気と準備と慎重さがあれば出来ることもある。出来ないこともあるけどね。

実車のメッシュは白か銀色のように見えるので


メッキシルバーを塗っておきました。
多少、下のほうに吹き漏れしましたがもう気にしません。

こんなことしてるので、またしても完成しません。

次回こそ完成とさせたい。

 

映画「探偵物語」観てきました。

1983年の作品です。薬師丸ひろ子さん19歳、主演四作目の映画。

新作映画の公開が延期されているせいで、映画館には古い映画ばっかり掛かっているんですけどね、ここ数年のヒット作のほか「戦国自衛隊」「復活の日」「蘇る金狼」とか薬師丸作品の「ねらわれた学園」「Wの悲劇」など80年代のヒット作のなかで、これだけ見直したいなと、急に思い立ちました。

松田優作が探偵役ですが、テレビドラマの「探偵物語」とは全く関係ありません。なぜこんなややこしいキャスティングしたのか分かりませんが。

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気だった薬師丸さん、やっぱり可愛いですね。今日の女優さんと比べて特に美人とかでは無いですが、当時としては稀有な存在感だったのを思い出します。

そしてやっぱり松田優作ですよね。
映画全体は、分かり易い演出に演技でアイドル映画の域を出ないんですが、松田優作の抑えた演技のお陰で良い塩梅で大人の世界を感じられる作品になってます。

お転婆お嬢様が冴えない探偵さんと殺人事件を追いかけるという、いかにも赤川次郎原作らしいドタバタサスペンスですが、終盤薬師丸さんが松田のアパートを訪ねて、松田がお茶を淹れる場面、部屋を飛び出してゆくまでのやり取りとか、

翌日アメリカへ旅立つために空港に向かうシーンでの大瀧詠一作曲の主題歌、そしてラストシーンのキス。

ここらへんの出来はアイドル映画とて侮れない素晴らしさ。

観に行って良かったです。

実は当時も映画館で観ている筈なんですけどねー、なぜかそれほど印象に残っていない。
同時上映が「時をかける少女」だったらしく、そっちの印象が強かったせいかなあ

なにぶん、37年前ですから・・・・それなりに記憶していた筈のものも消えてしまったのかな

くしくも昨夜もNHKBSで「時をかける少女」やってて、37年を経て同時上映の二作を見直すという体験をしました。

自分は当時、大林作品に傾倒していたのでこっちはもちろん覚えているんですが、今観るとやっぱり色々、違った感じ方がしますね。

でも、古い映画良いわー

80年代ももう立派なクラシックですな。新作で観た映画をもう一度、今度はクラシックとして味わい直せるなんて、年を取るのも悪くないですね。

 

( タメオ1/43 フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )

 

 


完成しない

2020-06-05 | Ferrari 312T5

次は完成報告・・・・と思ってましたが、いろいろトラブルがあったり細かい作業があったりでまだ出来上がってません

デカール貼りで苦労したもののクリアーコートまで塗装は順調で油断してました、研ぎ出し後仕上げのクリアーでトラブル・・・・

エアブラシの不調でクリアーがまだらになってしまい、別のハンドピースに急遽交換したけど焦ってまた失敗、いったん乾燥させて研ぎ出しからやり直すハメに。



で、ようやくクリアー終了。最後は吹きっぱなしで終わらせようと思ってたけどクリアーが厚くなり過ぎたせいで乾燥が進むにつれ表面がうねうねに・・・・もう一回研ぎ出してコンパウンド仕上げかな。

ステアリングですが、

キットのメタルパーツがゴテゴテ過ぎて泣けるんですが、作り直す気力も出ない。
いや、作り直そうとはしたんですけどね、ちょうど良い太さの金属線が無くて諦めた。
多分自分の腕では作り直してもそれほど仕上がりは変わらない気もしたし。

ただ、実車は割としっかりしたパッドが付くんですが全然再現されていないので、

オモテ面以上に立体感が無かった裏面を少し立体的に彫り込んで


真ちゅう板から切り出したパッドを付けてみた。うーん素晴らしく痛い出来です。


色を塗って、マークのデカールを貼りました。キットにこのデカールは無かったのでジャンクから調達しましたが、これ貼るだけでどんだけ苦労したか・・・・
どんどん不器用になっていく自分。
スポークにトグル・スイッチが一個付くようですが、当然無理です。

ミラーですが

鏡面の埋め込みは定番作業ですが、相変わらず反射が甘いです。うまく磨けたと思ってたんだけどなー、画像は残酷です。

あと、やらないつもりでいたんですが、


何を思い立ったか、先端工具とポンチでエアファンネルのメッシュフィルターを抜いてみた。

一個だけですが、乗せてみたら

・・・・割と良いじゃん。

でもね、これを12個やれる自信がない。
これね、上のは接着してなくて乗せてあるだけですが、これをうまく乗せるだけで何度落っことしたか・・・・
落っことすたびに、エンジンの隙間に引っかかって、逆さまにしてトントンしないと取れない訳ですよ
接着剤付けた状態でそんなことやってられる?しかも、12個も・・・・

自分には無理だわ。

一個づつやれば、出来るかも知れない。一日一個づつやっても二週間掛からない。かも知れない。

やる気の問題、気力の問題、なのかも知れない。

今は、やる気も気力も無いです。

いつかやるかも知れません。でも今回は、メッシュフィルターはスルーで完成としようと思います。

こういうフルディティールのキットを完成させようと思うと、いろいろな局面で自分の限界というものを突き付けられます。
妥協出来ない人は、こうなったらもう作らなくなるのかな。
私は呑気なので、どんどん妥協して次へ行きます。

次回こそは完成報告としたいなー。

 

そうそう、久々に映画館へ行ってきました。

「キュアード」

メイズ・ウィルスによるゾンビ禍の、その後の世界。治療方法が発見され、感染者の75%が元の生活に戻れるようになる。
しかし、「回復者」(キュアード) たちは、発病中に人を襲った記憶は消えていない。
治療の効かない発病者を殺処分すべきという世論のなかで回復者たちも偏見の目で見られる。
回復者は発病者に襲われることはないため、未感染者と回復者はどうしても分かり合えない。

厳密に言えば、ゾンビでは無いです。頭をやられないと死なないということは無く、死んだら死にます、生きている間だけゾンビのような行動をとります。

ちょうどコロナ問題で感染者に対する偏見が問題視されている時期ですので、何か通じるものがありそうですが、映画はむしろ「責任能力の無い犯罪者」を許すことが出来るかどうかという問題に近いものがありますね。

発病中に兄を死なせてしまった主人公が、回復後兄の妻とその子供の家に戻るところから始まるストーリー。
同性愛者の友人は回復後も家族に受け入れられず、社会に対する反発を強めていく。
真実を隠したまま陰鬱な空気の中で複雑な人間関係は緊張感を増していきます。

楽しい映画ではないけど、面白い映画でした。ホラー映画というよりは、社会派のSF映画ってとこですかね。

この映画はいちおう新作でしたが映画館が再開しても多くの新作の公開が延期されたままなので旧作ばかり上映してます・・・・。
もうスクリーンで観ることがないと思っていた作品がまた観れるのはうれしいんですが、作品のチョイスが、なかなか自分の好みに合わないです。でも何か観に行ってみようかなと思っている今日この頃です。

 


デカールを貼りました

2020-05-22 | Ferrari 312T5

コロナとかは関係無く、ダイエットのため日々走ってますが

今年はタイムがヤバいです。昨年は1km/5分台でどうにか走れてたんですが、今年は6分台に落ちてしまう事しばしば。

マラソン大会に出るわけでも無く陸上の経験も無い素人ですけどね、6分台だとランニングというよりジョギングですよね、自分でも走れてる感じがしません。

昨年より体重が5kgぐらい太ってしまったので当たり前とも言えますが・・・・
寄る年波の影響を感じずにはいられません。

でも、入りの5kmはホントしんどいんですけど、5km以降は割と楽になってタイムも上がってるんですよね。
もしかして自分は走れば走るほど後半速くなるタイプ?
20km以降は4分台、30km以降は3分台で走れたりして・・・・

12km以上走った事ないので未知数ですけどね、可能性は無限ですからね

嘘です無理です

 

下らない前置きはさておき・・・・

前回の画像から塗装が済んで、デカール貼って、クリアーコートも済んでます。


デカールですがすっかり劣化してて大変だったわ。
とにかく、切れまくる。硬くなっててすぐ折れ曲がって、折れたところから切れてしまう。
とくに、黄色がヤバかったです。跳ね馬マークもアジップもミシュランも全部切れました。
フェラーリには黄色のデカールが多いのですよ。
ウインドスクリーン前のアジップはなかなかセンターに貼れなくて、位置調整しようとするたびに切れてしまって予備を2枚使ってようやく終わったよ
ほかも切れたけど予備がないので繋ぎ合わせてごまかした。ラインもよれよれです・・・・

古いとはいえカルトグラフのデカールでこんだけ苦労したのは初めてだわ。セコハン品ですが保存環境が悪かったんでしょうね。まあ20年以上経ってるので仕方ないんですが・・・・。
いつもは楽しいはずのデカール貼りが、今回は苦痛でしかなかったです。
本来なら別デカールを探してくるところですが、もう完成度が知れているので妥協しました。

クリアーがしっかり乾燥したら研ぎ出します。
ほぼ完成形が見えちゃったので、次何作ろうかばっかり考えてますが・・・・。

まだ残ってる作業もあります。

まず、エアダクトに磁石用の鉄線を埋め込みます。この位置しかカウルと接するところで面積があるところが無いのです。
エアダクト自体は、あとでボディー側に接着してしまう予定。


ホチキスの針のような「コの字」を打ち込んでます。ホチキスの針そのものを使っても良さそうなもんですけど、大き過ぎるし体積が少ないと磁石の引力も弱くなりそうなので、太めの鉄線を使ってます。

適当な鉄線が無かったので、ギターの6弦のコイルを剥いたものを使ってます。磁石によく吸着します。

で、エアダクトを車体にセットして磁石を仕込んだアッパーカウルを被せてみますが・・・・

いまいち、吸着力が感じられません。
位置が微妙に合ってないみたいです。

仕方ないので、前方にもう一本打ち直す。


もう打ち込むスペースが少ないので、今度はL字型のを打ってます。
接着はエポキシです。はんだ付けする度胸はありません。

干渉しないように整形してみて、
これでダメならもう諦めます。カウルは載せておくだけにします。

残る作業は、ミラーの埋め込みぐらいかな。

次回が完成報告になる予定です。

それでは、また。

( フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )

 


カウル / 312T5

2020-05-15 | Ferrari 312T5

私は「映画は映画館で観たい!」人なのですが、当然ながら見逃した映画は家で観ます。
でも円盤のレンタルは、多分20年ぐらい利用したことないなあ・・・・
テレビ放映してたら観るか、有料放送で観るかですが、最近はストリーミング配信中心ですね。

で、皆さんどこの配信サービスを利用してますか?
アマゾンの有料会員になればもれなく付いてくる「アマゾン・プライムビデオ」を利用している人は多いと思いますが、無料で観れるコンテンツは多いとは言えないし、ほかにも選ぶとすると・・・・
私はいくつか試してみましたが、結局 NETFLIX だけにしてます。
コンテンツの豊富さなら U-NEXT が一番かと思いますが料金が高い。アダルト系が無尽蔵にあるのでこれで料金が高くなってるような気がして嫌なんですよねー。
アダルト無しで安いプランてのがあれば良いのにね。

NETFLIX は画質や同時に利用出来るデバイス数によって料金が選べるので、私は一番安いプランです。
それでも画質に不満は無いし、微妙な動きが荒いと感じる時はありますが気になるほどでも無いです。

別に、 NETFLIX の宣伝をしたいわけじゃないです、
言いたいのは NETFLIX や今後の映画配信にまつわる問題点。

最近ではアメリカで「GAFA」に加えて「FAANG」とも称される巨大企業になった NETFLIX ですが、番組制作、映画製作にも進出してオリジナル作品も多いんですよね。


この、「ローマ」は昨年映画館で観ましたがとても良い作品でした。
70年代のメキシコのある一家の日常を温かい視線で眺める映画です。「ローマ」というのはメキシコの地名です。
全編モノクロの美しい映像。昨年観た映画の中ではベストの一本です。

最近では、「マリッジストーリー」を観ました。


離婚することになった夫婦ですが、子供の養育権を巡って裁判で争うことになります。
お互いの仕事や夢のため、円満に別れるはずの二人だったのに裁判で傷つけあうことに・・・・

結婚してない自分には分かりませんが、愛し合いながらも現実と折り合いを付けなければならない男女の葛藤がユーモアも交えて描かれています。
アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンのW主演で各種映画賞も受賞しており、良い映画だと思います。
深刻な題材だし私はあまり好きなお話ではありませんでしたが、主演の二人は好きな俳優さんなので楽しめました。

ただ、この作品は映画館でも上映されていたんですが私は配信で観ました。
NETFLIX のオリジナル映画というのは基本的に配信のために作られるので映画館では上映されないか、されてもミニシアター中心に小規模に・・・・ということが多く、映画館で観ようと思ってても難しいんですよね。
しかも、劇場公開と同時期に配信もされているので客が入りにくく、映画館にはメリットが少ない。

それでも映画館で観たいという人のために劇場公開も並行してくれるのは有難いとも言えるんですが、こういう形式が今後増えていくとしたら、確実に映画館産業は廃れてしまいますよね。
これって、結構深刻な問題なんじゃないですかね。

配信と言う形で映画文化が守られる陰で、映画館という娯楽形式が消えていくのは何だか違う気がします。

コロナ問題で映画館が休業を続ける日々、ちょっと考えてしまいました。

映画に限った話でも無いですが、便利さと引き換えに失ってしまうものって少なくないと思います。

 

さて、便利さと言う言葉には全く無縁な模型作りのほうですが


すでにカウル塗装に進んでいますが、塗装前の作業の画像があったので、備忘録として少し戻って書いときます。

カウルのリアエンドは上の画像の通り、分厚くなってます。
カウルの下側はエアダクトの上蓋になってます。
背びれの後端、下側は良く分かる資料画像が無く、どうなってるのか謎です。
キットの状態も全くのっぺらぼうだし・・・・

僅かに見える資料画像と、あとは想像力で造形していきます。

背びれ横にNACAダクトがあるのですが、そのまままっすぐ後方に抜けているわけで無く、どうやら下に流れてカウル直後にあるミッションオイルクーラーに空気を当てているらしい・・・・と想像、それっぽく出口を掘り込んでおきました。
NACAダクトと繋がるまでは掘っていません。無理。


なので、ここのNACAダクトのほうも開口せずそのままです。

もうちょっと前方、燃料タンク横のNACAダクトは掘り抜いて奥の面を再生しました。

奥に入れたのは、こんな感じのパーツです。

アルミ板を曲げて作りました。細かくて難しいです。
しかも、これをメタルの穴の内側に貼り付けてもスムーズな穴にはなりません。
まあ、雰囲気だけです。

コクピット前にも小さなNACAダクト。


ここは、穴だけ開けときました。

 

月日は流れて、塗装が進んでます。


白フェラーリ。


ピンクフェラーリ。

この段階で、ユズ肌が目立ってきたので中研ぎしてます。
この前の白の状態で塗面が荒れているので本当ならそこで中研ぎすべきでした。

ピンクサフは薄めて吹いているのでそれほど荒れないはずなんです。

ピンクを研いだらまた白が出てきたので、またピンク吹いてます。

段取り悪いとなかなか進みません。

それでも、焦って作業して失敗するよりは早めにやり直すほうが結局は近道だろうと思います。

この後、無事赤くなりました。

つづく。

( フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )

 


迷走中 / 312T5

2020-05-13 | Ferrari 312T5

コロナ問題、先週非常事態宣言が延長されたと思ったら今度は一部の都府県を除き宣言解除の方針とか・・・・
ちょっと拙速過ぎませんかね?

海外じゃ規制解除の後にまた感染の拡がりがあったりしてるんだし、もうちょっと段階的な解除への移行を考えないと、せっかくのここまでの国民の努力が無駄になるリスクがあるんじゃないかな。

幸い、日本人の律儀さのお陰で全国的には感染の拡がりは抑えられていますが、日本人には右に倣え的な同調傾向も多いので、規制解除だってなると一気に緩んじゃう恐れもあるんですよね・・・・。
世界的には流行が収まっていないことや都市部での感染者はまだ少なくないことを考慮して、あとひと押しの引き締めが必要だと思います。

 

さて、すっかりボロボロになってきた312T5ですが。

排気管はどうにか、左右のフロアトンネルの間に収まりました。

傷んだ部分を修正して色を塗り直したのでコテコテになっちゃいましたが・・・・
台座に固定したら見えなくなる部分ですからね、もう気にしません。

集合管への接続も、インストではエンジンとミッション接着前にしておくようになってたんですが、無視したら案の定、サスアームが邪魔して超組みにくかったですけど知恵の輪みたいにコネコネしてようやく繋がりましたw

フロアとモノコックはビスで接続して脱着出来るようにしてありましたが、結果的に左右二ヶ所のビスでは完全に固定出来ないので、調整も終わったしエポキシで接着しちゃいました。

理想の完成形を諦めると、色んな所で妥協がしやすくなります。
これで良いのだ。

台座に固定してみる。


カーモデルは、台座もパーツの一部です。パーツに固定して完成だし、台座に固定出来なければ完成とは言えない。
製作も、最後の段階では台座に固定した状態で進めるほうが合理的です。
なので、車体の裏側なんてそれほど拘らなくても良いのだ・・・・

それにしても、アッパーカウル無しで見るとまさに地を這うようなスタイルですね。
ほとんどの構造物が、ドライバーの腰の高さぐらいより低く収められている。

現在のF1でも同様でしょうけど、低重心というのがレーシングカーにとってどれだけ重要かっていうのが分かりますね。

下側二本、上から二本後方に伸びている集合管ですが資料画像を見ると後端がステーで支えられています。

印象的なステーなのでキットにはパーツが無いけど再現したかったんですが、実際に作ろうとすると細かくなり過ぎて纏まりそうにないので諦めました。

まあね、完成度を期待しなくなると色々どうでも良くなるとゆーことです・・・・


最近は自作の台座を作る気力が無いので、市販の台座を使っています。
上面を濃い目のオイルステイン、側面を光沢ニスにしてみましたが、赤馬に濃い目の台座は似合わないな。

別の台座で、明るめの色のオイルステインを試してみる。


うーん、色の明るさは良い感じだけど、側面も同じ色に光沢ニスだとコントラストが弱いな。
側面だけ、濃い目にしたほうが良かったかも。

アッパーカウルを載せてみたの図



カウルはサフ、修正、サフを繰り返していますが微細な傷や凹みに拘ってるとキリがありません。
適当なところで妥協して色塗りに進まなきゃですね。

アンダーボディーとのチリ合いも微妙で、どこが当たっているのかさっぱり分からずそこそこのところで妥協が必要かも。

ネオジム磁石による固定も画策していますが、このぶんでは余りメリットが無さそうです。

やろうと思っていたことがことごとく取り消しになっていきます。

それでも、完成を目指します。

 

( フェラーリ312T5 ベルギーGP1980 )

 


エアブラシの事とか、限界の事とか。 / 312T5

2020-05-07 | Ferrari 312T5

コロナでおうち時間を過ごすのもそろそろ飽きてきた今日この頃、とか世間では言ってますがそもそも引きこもりの自分は別に普段と変わらなかったりします。

いつまで続くんだと思われてたコロナ禍もどうにか収束に向かいそうで、急に出てきた「九月新学期制へ」なんて話も消えちゃいそうですね。

来週あたりから映画館も再開出来そうなんですが、今んとこ映画のネタも無いので、たまには道具の話でも。

自分の愛用エアブラシを紹介します。

一番のお気に入りはエアテックスのエボリューション。

もう20年使ってますけど、快調です。国産品とは比べ物にならないくらい気持ちの良い吹き心地。
エアブラシって基本的な構造は同じはずなのに、この感触の違いはどこから来るのでしょう?わかりません。
0.2mmと0.4mmのノズル/ニードルがセットになってるヤツなので、差し替えで用途が拡がりますが、一番使いやすい0.3mmが無くて、そのうち買い足そうと思いながら躊躇してます。
欠点はフロントヘビーで持ちにくいところですかね。まあ私がリア・カバーを外して使う人なのが悪いんですけど。

普段、一番使ってるのがウェーブのアドバンス0.2


0.2mmなんだけど、使い心地は0.3mmとあまり変わらないので、ほぼこればっかりになってしまいます。
それこそ、サフからプライマーから細吹きまで、何でもこなします。
カップ下の位置に風量調整ダイヤルが付いているのが便利です。全開なら濃い塗料でも何とかなりますしね。
これもフロントヘビーですが、エボリューションよりはマシです。
これも、15年ぐらい使ってるのかな。

一番最近、と言っても5年くらい前だと思うけど、
ウェーブのHT-391というのを買いました。

待望の0.3mm。
アルミ製なので肉厚なんですが軽いです。コンパクトで持ちやすく、ボディーも太くてサイドが平らなので一番手に馴染むのはコレです。
ノズルパーツが頑丈そうなのも頼もしいです。
今のところ、クリアー専門に使っています。
もう一本買い足すならコレかなあ・・・・。同じものがエアテックスからも出ていますが、ウェーブのが安かったのでこっち買いましたが。

ちなみに、基本日本製のエアブラシは見た目が同じなら全部同じものだと考えて良いみたいです。タミヤもクレオスもウェーブもエアテックスでさえも日本製なら同じものです。
日本では「アネスト岩田」という会社のみがエアブラシを製造してますから、ブランド別に細かいアレンジはされているみたいですが、模型用であればブランドに拘るのはあんまり意味無いみたいですよ。
同じ見た目でも中国製ならコピー品なので品質は分かりません・・・・難しいメカでは無いので本気で作られたものならば、今の中国の技術ならばそれほど悪いものは無いとは思いますが。

色替え用に何本も使うのもアリですが、クリアー、白系、濃色系、サフ用、メタリック用ぐらいですか。私はウェーブのアドバンスがマルチプレーヤーしてくれてますんで、今んとこ新しいのはいいかな。

 

さて、T5ですが、そろそろ限界です。
模型作ってて「限界」を感じる時がありまして、いつもそれなりの完成形を思い描いて作り進めるんですが、この「限界」がやってくると、ああもうここから先は落ちていくだけだ、と思うようになるんです。

もうここからはやり直せない、このまま進めても予定通りの完成には至らないって感じる時ですね。

排気管ですが、前6本の排気管はアンダーパネル取り付け前にエンジンに付けられるんですが後ろ6本はアンダーパネル装着後じゃないと付けられません。


それはこのようにフロアトンネルの隔壁からはみ出すからなんですが・・・・

ふと考えると、ベンチュリ効果を発揮するためのフロアトンネルがこんな風に切り欠かれているのって変ですよね。
あまり分かりやすい資料画像が無いのですが色々調べてみると、T5の場合フロアトンネルの内側の隔壁は完全に排気管をカバーしているみたいです。
T4の場合は前6本はアンダーパネルの上を通って後方に向かうので、一部トンネルにはみ出しているんですけどね・・・

タメオのT5の場合、なぜ切り欠いたのか・・・・こういう仕様もあったのかも知れませんが、どうも納得出来ません。

何とか、トンネルにはみ出さないようにグネグネしてたら・・・・

もうボロボロに・・・・
一番外側は折れてしまった・・・・
一度変形させると、スムーズに後方に立ち上がらなくなり、またグネグネしてると収まらなくなるし・・・・こんな複雑なタコ足、自作出来るわけもなく・・・・

もう、どうせ床下だ見えなくなるしどうでもいいわ!

限界を超える時です。
もうこうなると、この後次々と出て来るトラブルに対処する気力も無くなります。
あとは汚くなっていくだけです。それでも、完成は目指します。


何とか無理矢理排気管を収められそうにしたので、切り欠かれている部分を再生します。
ついでに、今更ですが薄々しときました。最初から薄々しとけば、もうちょっと楽に収められたのになあ・・・・


急ごしらえですが、左右のフロアトンネルがちゃんと出来てベンチュリカーらしくなってきました。

ただ、ここへ来てガシガシ削る作業したせいで薄いメタル製のアンダーパネルがずいぶん変形してしまった・・・・

分岐点を超えると、作っているはずが壊してるんだか汚してるんだか分かんなくなってくる。

まあいつものことだ・・・・けど、楽しくないなー

 

( フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )


磁石埋め込み / 312T5

2020-04-27 | Ferrari 312T5

もはや映画感想文落書きチラシ裏と化している当ブログですが、基本映画館での鑑賞に限ってますので、コロナ禍のあおりで映画館軒並み休業でネタも尽きます。

当地では最後まで頑張っていたミニシアターも休業となり、しばらくは家で配信作品観るしかないかな。
家だと色々気が散って、なかなか集中出来ないのであんまり観たくないんですけどね。

先月までに観に行った映画で紹介してないのが一本ありました。

「スケアリーストーリーズ ~怖い本~ 」

原作は児童書らしいですが、かなり怖いお話ですね。
ハロウィンの夜、街はずれの幽霊屋敷に入り込んだ高校生のグループ。そこで謎の本を手に入れるが、そのことで次々と恐ろしい化け物に襲われることに・・・・

1968年かその頃が舞台で、当時の空気感だとか少年少女の青春模様も垣間見れて面白い。
ベトナム戦争による暗い影や地方の街の閉塞感や移民問題とか、当時は色々ありましたわな。


オカルト現象に翻弄される仲良しグループですが、連帯して何とか危機を逃れようとするのは冒険物のようなノリでもある。
携帯電話など無い時代なので、トランシーバーが大活躍するのはアメリカらしいですが当時そんな便利に使えたかなあ、って疑問も。
物語において連絡を取り合うことは展開に早くしたり緊張感を高めたり色々効果的なんですが、近年は携帯のせいでそれが当たり前になって、映画で昔の設定でも連絡が安易に出来過ぎなのは気になります。時代劇とかでもね。

ギレルモ・デル・トロによるプロデュースなので、登場する化け物は個性的で面白い。
案山子のお化けとか


でかい顔の女とか


バラバラになっても再構成される組み立て式化け物とか

それぞれ、襲われる人の「トラウマ」から発生する化け物のようです。
グロいんだけど、面白さが勝つ化け物たちですな。

グループの大半は闇の世界へ連れて行かれてしまいますが、呪いは解けて主人公の男女二人は助かります。いちおうハッピーエンドということかも知れませんが続編が作られるかも知れませんね。

正統派の真面目系ホラーに化け物の面白さが加わって、なかなか面白い映画でした。
デルトロ作品は全部じゃないけど割と好きだし。怖さもあってジュブナイル感もあって、満足できました。

振り返ってみると、自分はホラー映画観る割合が高いなー。
特に映画館でホラーを観るのは楽しいです。

 

さて、本題の模型の話。

タイトルの磁石ですが


アッパーカウルのポンツーン両肩部分裏側にネオジム磁石を仕込んでみました。

このキットはフルディティールで、カウルを接着しなければ持ち上げてエンジンやポンツーン内部を見れるんですが、カウルは乗せるだけで位置決めのピンとかも無ければ固定する方法もありません。

せめて乗せておいて簡単にずれたりしないぐらいに固定しておきたいなと思いまして・・・・
思い付きなので、適当です。
本体側の吸着はどうしようとか、二ヶ所で大丈夫なのかとか、まだ決まってもいません。


そもそもカウルの厚みが1mmちょっとしかないので、1mm厚の磁石を埋め込むと表側から見ると皮一枚状態。右側は破れてますね・・・・
このまま馴らして塗装処理してしまえば分からなくなりますが、奥に磁石が埋まっていたら、いずれ引っ張られて浮いてくるか陥没しちゃうかしそうです。


思い切って、2mm径の穴を開けます。
始めからこうしてりゃ楽だった・・・・2mm径の穴を突き抜けないように掘るのに比べたらドリル刃で貫通させるのは10倍楽です。


周囲を一段掘り下げて、真ちゅう板でフタをします。

これで陥没したり浮き上がってきたりしないよね。

何事も、よく考えてから手を付けましょう・・・・

というか、この作業本当に必要だったのか?

ま、思い付きによる実験ですから・・・・終わってみないと、意味のある作業だったのかどうか、分からないです。

つづく。

 

( タメオ 1/43 フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )

 

 


スライディング・スカート / 312T5

2020-04-22 | Ferrari 312T5

昨年の後半あたりから、ヤフオクで43キットの売買が活況でして、「今が売りだー!」とばかりにお小遣い稼ぎに作りそうにないキットをちょこちょこ売り出してましたが、コロナ不況が影響し始めたかここんとこ落札価格が落ち着いてきてますね

そこで「今度は買いだー!」とばかりに次々買い漁り・・・・とは行かない財布事情なのでごく安いものだけちょっと買ってみたりして、気付けば売ったのと同じくらい積んでて・・・・
全然在庫整理出来てないっすね・・・・

あまり良い値段のつかないキットを売るのも面倒だし、かと言って作りたい気持ちが残ってるキットは手放せないし。ちょっと珍しいキットなんかは高く売れるみたいですが勿体ない気持ちが湧いてきたり、キットを処分するのも難しいっすね。

ところで最近、タメオの古いキットでもそこそこ値段つきますよね。
タメオはいつでも定価で買えると思ってたんですが、最近タメオはキットリリースも多くないしキット販売の事業縮小しているのか過去製品の再生産も無くなってるんですかね?それとも価格が上がっているせい?
ますます、手放しにくいじゃないですか・・・・

 

さて、そんなタメオの312T5

そろそろ完成させなきゃね。

312T5は、いわゆる「ウイングカー」です。
ウイングカーについては皆さんご存じでしょうから詳しい説明は省きますが、ボディー下面と路面の間を流れる空気が作った負圧をなるべく逃がさないように、ホディー左右の両下端と路面の隙間を塞ぐ必要があり、サイドパネルにスカートが付きます。

312T5の実車画像はググればたくさん見つかりますが、残念ながらそのほとんどは動体保存されている近年の車体で、


実走している場合でもサイドスカートは固定されているので、路面との間に隙間が見えますね。

1980年までは可動式スカートが許されていたので、当時の画像の場合、サイドスカートは路面に「密着」している状態ですね。

いわゆる「スライディング・スカート」と呼ばれるもので、車高に合わせてスカートが上下するので、コーナリング姿勢や路面の凸凹による跳ね上がりに関わらず、常にサイドスカートは路面に接している構造です。

タメオのキットは、このスライディング・スカートの可動を再現出来る構造になっています。


上が組んだ状態のサイドパネル、下がバラした状態を裏から見たもの
こんな風に、厚目のエッチングの薄くなっているスペースに薄目のエッチングによるスカートをセットすることで、穴が楕円になっている分だけ、スカートが動くわけです。


とは言え、可動するスカートに接着剤が付かないようにサイドパネルだけをアンダーカウルに接着するのは至難の技です。
きっとスムーズに動かなかったり、抜け落ちちゃったりするんじゃないかと思い固定してしまおうと思ってましたが、路面ぴったりの高さに固定するのも逆に難しいなと思い、ダメ元で可動に挑戦。


慎重に、エポキシ接着剤を塗ります。スカートの保持部分になる低いピンにも接着剤を付けて、なおかつスカートに付かないようにするのが大事。


クランプで固定して硬化を待ちます。
さあ、動いてくれるのか・・・・?



無事、抜け落ちもせず上下してくれるようになりました。
さすがに自重でスッと下がってくれるほどスムーズではありませんが・・・・
軽く触るだけで下がってくれるので満足です。
反対側も同じように慎重に貼りました。

デカール貼りやクリアーコート、研ぎ出しもこの状態で進めなきゃいけないのはしんどいですけど、仮固定してマスキングしておけば何とかなるでしょう。

 

さて、先月最後に観た映画

「一度死んでみた」

うーん、時期的に不謹慎なタイトルですな。

まあお気楽なコメディー映画です。

薬品会社に勤める父親が、自社で開発した二日間だけ死んだ状態になれる薬を飲んで死亡状態に。
社内のスパイを見つけるための芝居なのだけど、実はスパイの策略でこのまま葬り去ってしまおうという陰謀。


父親とは不仲な娘だけど、陰謀を知る若手社員とともに父親を救うために奮闘する・・・・というお話です。

過去の行き違いで父親と不仲になり、やさぐれてヘビメタ・バンドとキックボクシングにのめり込んでる娘

広瀬すず、初のコメディー映画かな?
今までもコメディチックな役もあったので違和感はありません、余裕です。
それより珍しい、アクション・シーンもあったりして

色んな役どころをうまくこなしますね、さすがです。

しかし、前作の「ラストレター」でもそうでしたが、上のほうの画面もですけど時々チラチラときわどいシーンがあるんですよねー
いや別に、何も期待してないんですけどー
どうせ何も見えないんですけどー

可愛くない役柄ですけど、結局何やっても広瀬すずは可愛いので、それだけで観る価値があります。


父親役の堤真一と死神役のリリー・フランキー
「日野の2トン」コンビです。この映画、あのCMと同じ監督です。

すごいストーリーの割に、何の緊張感も無い脱力系のコメディーです。
チョイ役にも人気俳優がぞろぞろ出てきたりして、無駄に豪華。

主人公がデス・メタル・バンドのボーカルと言う設定なので音楽パートに期待しましたが、それほど気合の入ったメタルでもなく・・・・設定がダメなバンドということなので仕方ないですけど
見せ場になるバラード曲は良かったです。

私はコメディー映画は嫌いじゃないんですが、これはちょっと自分向きでは無かったです。ご都合主義の展開は全然良いんですけど、設定が甘過ぎるところとか、楽屋オチみたいなネタが多いとことか・・コメディーというより、バラエティーとかコントを見ているようなノリですね。
まあ若い観客には評判悪くないようなので、需要には合っていたのかな。

こんな時期なので、こういうお気軽な映画も良いですけど、もう映画館も行けませんよね・・・・

新作映画の公開が次々とお蔵入りになっちゃって、今後どうなるんでしょうね?
今回の自粛がきっかけで新作映画の配信公開が増えたりしたら、この騒ぎが落ち着いた後に変な風に映画公開の仕組みが変わってしまわないか、それが映画館の逆風にならないか、心配です。

 

 

( タメオ 1/43 フェラーリ312T3 ベルギーGP 1980 )