がらくたどうBlog

自動車模型と時々その他

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2016年05月17日 | 映画鑑賞

第55回静岡ホビショ御参加の皆さん、お疲れちゃんでした。

私は一回も参加したことが無いんですが、あれのモデラー合同作品展ってのは、毎回国内最高レベルというか、もはや変態レベルの作品がゴソッと集うってことで、

目の保養に是非とも行ってみたいんですが、人生40数年も経って未だに御縁がありませぬ。死ぬまでに一回行けると良いな〜(笑

各メーカーからの新製品も多数出展(っつーかコッチがメインのイベント)なんですが、現状の模型市場が如実に解る展示内容だったようで、

ガンプラ・艦これ・ガルパンで支えられてる実情通りの展開だったようですね。オッサン的に興味があったのはタミヤのFXX-Kとアオシマのウラカン位かな?

バンダイのAウィングとタイインターセプターはエピソード6限定のザコメカというのが現状の扱いですんで、ピンとこないのが正直なところ。

年末のローグワンの頃までは驚く展開は無さそうです。商機ってのがあるしね。

 

さて、映画鑑賞記ですが、ここんとこ非常に忙しかった事もあって模型熱は氷点下。マクラーレンのヱヴァ号作りたいってのはあるんだけど、

スケジュール的に途中で何回も中座するのが確定してますんで、カーモデルのような長期作業確定なのはちょっと夏まで無理かな〜。

っつーことで、ここのところの空いた時間は映画鑑賞ですな。ちょっとブログエントリーをサボってる間に鑑賞数が溜まってきたので一気に記録。

まずは「エリートスクワッド」

 「エリートスクワッド」「エリートスクワッド ブラジル特殊部隊B.O.P.E」という2本立てで鑑賞しました。

リメイク版の「ロボ・コップ」を監督したジョゼ・パリージャの出世作です。1作目は2007年のカンヌ国際映画祭で金熊賞(最優秀作品賞)を獲ってたりします。

日本の配給会社の節穴だらけの目線ってのは以前から個人的に馬鹿にしてんですが、この作品も彼らの視線からは見落とされていたようで、

2011年に漸くパッケージ化が為されたもののDVDのみ。アマゾンプライムなんかだと転送レートはストリーミング再生レベルですが一応HDで観れるので、

DVDで買うよりソッチで観た方がイイと思う。で、私もプライムで観たクチなんですが、これが凄く面白かった。何でコレをDVDスルーしちゃうかね。

 ブラジルの豪腕辣腕特殊部隊B.O.P.E(通称ボッピ)を巡る物語。今年オリンピックが開催されるブラジルの映画で舞台もリオデジャネイロって作品です。

よく、オリンピックに関連して「リオは治安がヤヴァイ」って話が聞かれるんですが、本作観るとやっぱりヤヴァいんですねって思わされます。

「シティ・オブ・ゴッド」で描かれたギャング世界もヤヴァいんですが、警察も行政も実は全部ヤヴァイって話になってますが、これどこまでホントなんでしょうか。

ヴァグネル・モウラ演じるナシメントが主人公で、1作目では彼の下に入隊を志願してきた青年の物語を主軸に麻薬で裏社会を牛耳ってきたギャングを

BOPE部隊が強力な攻撃力を用いて鎮圧し追い詰めていく姿が描かれます。いやぁ、ギャングも冷酷(裏切り者は警官だろうが学生だろうが老若男女問わず惨殺)ですが、

BOPEも無慈悲です。警官相手でも平気で銃で撃っちゃうギャングの親玉も、BOPEが来たっつーだけでケツまくって逃げ出してます。

いわゆる左翼的発想で内政干渉しまくるアムネスティーが目くじら立てて抗議しまくってるのも解る過激さですな。でも、この国でマトモに正義を貫くには

これほどの部隊を用いないと敵わないのが本当のところかも知れません。
エリートスクワッド - Trailer

 で、続編では、ギャングをゴソッと掃除したBOPEに対し、リベラルと自称する左派勢力が「基本的人権の侵害である、暴力では何も解決しない」と圧力を掛けてきます。

選挙を間近に控えた市長とその取り巻きは、左派勢力に付くかBOPEに付くか悩んじゃうんですが、ホントの所はどうすれば全てを牛耳ることが出来るかに必死になります。

そして、いつしか汚職警官達によるミリシア(民兵)をギャングに代わって台頭させ、言うこと聞かないBOPEの隊長ナシメントを事実上更迭することでBOPEも弱体化させ、

まんまと勢力図の頂点に座ろうと画策するんですが、結果としてミリシアもBOPEもコントロールすることが出来ず、しまいにはミリシアが暴走してナシメントの身内に

手を出したもんだからナシメントが激怒。結果、左派勢力・BOPE・ミリシア・市長一派という四つ巴の大混乱に陥ってしまうのでした。

 絵はメキシコ映画なんかに多い色温度の低い暖色系のトーンで、フィルム感バリバリの粗い画像、カメラワークも行儀良くないしカット割りもクソ忙しい。

それが逆に功を奏して、リオという町の混沌とした治安の現状を表現しておりました。
エリート・スクワッド?〜ブラジル特殊部隊BOPE〜(予告編)

 

「特捜部Q 檻の中の女」

 これはデンマークの映画。WOWOWから録画しておいたのをサルベージしたので鑑賞してみたら、これが予想外に面白かった。

「ファンタスティックフォー」(2015)とか「エアベンダー」みたいなのは買い付けて大々的にパッケージ化するくせに、こういう良作は単館上映でスルーしてDVDのみというところが日本の配給会社の眼力です。

ニコライ・リー・カースって俳優が主人公を演じるんですが、実はこの人、トムハンクス主演の「天使と悪魔」で暗殺者ミスター・グレイを演じた人なんですねぇ。

ユッシ・エーズラ・オールズンというデンマーク人作家の小説「特捜部Q」シリーズを原作としており、シリーズ1作目を映画化したのが本作。

 殺人課の刑事カール(ニコライ)は、ある事件で自らの判断ミスで部下一人を殉職に到らせ、もう一人の部下も半身不随の重症を負わせてしまい、自らも重症を負ってしまう。

この事が切っ掛けで、復職後も殺人課から外され、新たに創設された特捜部Qに配属されるのだが、特捜部とは名ばかりで20年前からの未解決事件の数々の捜査資料の書庫管理という業務であった。

管理者はカール自身であり、部下はアサドという前日まで受付でハンコ押す係をやってたド素人刑事のみ。渋々仕事を始めてみると、未解決事件の資料の中から

5年前のミレーで失踪事件というファイルに注目する。姉弟で船に乗っていた筈のミレーデが船から身を投げ自殺を図るも死体は未だ見つからずという事件だったのだが、

捜査資料に目を通す内に、当時の担当刑事が重要なことを見落とした事に気付いたカール。上司にその旨を報告するのだが、上司は証拠の洗い直しなんて面倒臭い事やっとれんと報告を揉み消そうとする。

そこでカールは、上司の意向を無視し、独自にミレーデ失踪事件の再捜査に着手した。

 映画の序盤から、実はミレーデは失踪したのでは無く船から拉致され隔離監禁の憂き目に遭っていることが描かれているのですが、警察含めた世間では既にミレーデは死んだとして扱われてるんですよね。

で、カールが独自捜査を開始したことで、絶望的状況にあったミレーデが助け出されるかも知れないという一筋の光が射すわけ。この手のサスペンスでは、もう死んでると思ったら実は生きてました系の話だと

物語の終盤でネタばらししそうなもんですが、本作ではこの点を初っぱなにネタばらしするんです。そこがミソで、カールという存在だけがミレーデにとっての唯一の希望の光である事を強く印象付けてるんですね。

「何故ミレーデは失踪したのか」「真犯人は誰か」という刑事側の視点を中心にせず、ミレーデは助けて貰えるのか否かという点から描かれているわけ。5年もあんな状況で監禁されたら精神保たんだろとか、

まぁ色々ツッコミどころも有るんですが、5年の間にソレナリに衰弱していくミレーデを演じた女優さんも中々大したもんでしたよ。

 現状では4作執筆されている小説「特捜部Q」シリーズですが、既に2作目も本国では公開されていて、今後もシリーズ展開されるらしいとのこと。この1作目は想像以上に面白かったので続編も大いに期待です。
特捜部Q -檻の中の女-

特捜部Q キジ殺し

っつーか、WOWOWでの放映待ちだな。なんでこんなストーリー的にもヴィジュアル的にも良作なものを、日本のメーカーはBDで出さんのかね。

 

 

「ラン・オールナイト」

  愛すべきバカ映画「ダークマン」の主人公を演じたリーアム・ニーソンも今や名優と数えられる1人。最近だと「96時間」シリーズなんかが印象深いですな。

ハードボイルド系のタッチの作品と相性が良いらしく、今回鑑賞した2作品「ラン・オールナイト」と「誘拐の掟」でもハードボイルドなオッサンを演じておりました。

芸歴からして脳筋アクション俳優では無い筈ですが、スター・ウォーズのクワイ=ガン・ジン役で新たな需要を見出されたのか、還暦過ぎても「ダークマン」みたいな

ハードなアクションを要求されつつも、キチンとそれに応えてるところは素晴らしい。更に最近では、SセガールやJステイサム等に見られる

「オタンコな悪党が「俺って最強?」と勘違いして、ウッカリ無敵なオッサンにケンカ売っちゃって最後はウンコ漏らすハメになる」

という黄金パターンの出演作が多い気はするんですが、演技力は経歴に裏打ちされてる確かなモノがあるだけに、単純に「ああ、またか」ってなんないところが良いわけです。

 

 本作も概ねその方向の物語なんですが、リーアム演じる主人公のジミーが、元は凄腕の殺し屋だったが今は落ちぶれて酒に溺れるダメ親父というキャラ設定なんですね。

もう見る前から、何かの拍子にジミーが大復活して悪党共がウンコ漏らすことになるって展開が読めちゃうんですが、脚本が非常に良く出来ているので解ってても面白いわけですよ。

親友だったのに結果として敵対するマフィアのボスがエド・ハリスっていう豪華なキャスティングのお陰もあって、渋いオッサンvs渋いオッサンの手に汗握るタマの取り合いになっとるんですね。

しかもその壮絶なまでのタマの取り合いが、僅か一夜の16時間の出来事として描かれてるもんだから、展開も間延びが無くスピーディーでラストまで一気に楽しめました。

 これは面白かったな〜。アマゾンのレビューやみんシネのレビューなんかでも、この手のアクション映画やサスペンスなんかだと、

どうでもいいツッコミをアレコレ言い始めて素直に楽しめない残念な人も多いんですが、そういう向きにはツッコミどころも多いっちゃぁ多いんですが、

そういうことも映画そのものが面白ければ許せてしまう向きには、スピード感あり緊迫感あり、そして物語の結末に感動ありという王道エンターテイメントとして充分楽しめる作品ですな。

 余談ですが、上に「エリート・スクワッド」を紹介してますが、アノ作品の監督さんはリメイク版「ロボコップ」の監督さんでした。

で、今作でジミーの息子マイク役を演じたヨエル・キナマンは、その「ロボ・コップ」でロボコップを演じた役者さんなんですね。意図あって鑑賞したわけでは無いのに

ある時期に続け様に見た作品群の中で、何故か意図せずしてそういった繋がりを発見する事って、自分の場合は結構出くわすな〜と今更ながらに思いますな。

映画『ラン・オールナイト』予告編

「誘拐の掟」

 日本では同時期公開だったこともあって、棚に並んで置いてあったリーアム・ニーソン主演作っつーことで、「ラン・オールナイト」に引き続いてコチラも鑑賞。

これまた

「オタンコな悪党が「俺って最強?」と勘違いして、ウッカリ無敵なオッサンにケンカ売っちゃって最後はウンコ漏らすハメになる」

を地で行く物語なんですが、面白さは「ラン・オールナイト」の更に数段上。っつーか、最近鑑賞した数多の作品の中でも突出した面白さだったのが本作です。

サスペンス好きもアクション好きもスリラー好きもリベンジモノ好きも全部まとめていらっしゃ〜いな作品。所謂"評論家"連中にはそれほど受けなかったようですが、

個人的にヤタラと面白かったと思えたのは、リーアム・ニーソンの渋さが私の想定通りズバッと命中だったからかもしれんけどね。

 本作は、ローレンス・ブロック原作の「探偵マット・スカダー」シリーズを元にした作品。主人公のマッド・スカダーを演じるのがリーアム・ニーソンでして、

元は酒に溺れつつ悪人共を問答無用で撃ち殺しちゃう豪腕刑事だった男が、ある衝撃的事件を切っ掛けに警察を辞め酒も断ってしまいます。

そんな彼の下に、ピーターと名乗る男が、「弟がトラブルを抱えている。元警官で闇の探偵をしているアンタには、是非弟の相談に乗ってやってほしい」と頼んできます。

弟の元へ行くと、弟ケニーはドラッグ取引の仲買人というアウトサイダーで、妻が誘拐されたという話を聞かされます。弟の素性が気に入らないマットは

「誘拐ならFBIの管轄だ。FBIに依頼すれば良い」と一旦は依頼を断るのですが、翌日、ケニーの妻が身代金を払ったにも関わらず殺されていたこと、

それも身代金の受け渡し時には既に殺されていて、鬼畜な犯人は妻を殺す瞬間を録音し、細切れにした妻の死体と共に録音データをケニーに引き渡したことを知らされ、

その余りに凄惨な内容に憤ったマットは、一転してケニーの依頼を引き受けるのでした。そして、マットが捜査を始めてみると、実は被害者はケニーの妻だけではなく、

同様の事件(恋人や婚約者が殺され細切れにされる)が過去に2件起きており、これが連続猟奇殺人事件である事を知るのでした。

 原作のストーリープロットが優秀だったってのも勿論なんでしょうけど、本作は映画としても完成度高いと思います。先ず見せ方が秀逸でしたね。

オープニングでスッポンポンの女性が熱い吐息を漏らしている”風”に見えるセクシーな映像が出てくるんですが、時間が経つにつれどうも様子がおかしいのが解ってきます。

そして女性の瞼が開かれるとそこには明らかに”恐怖”を抱いてる表情である事が解り、更に口元がガムテで塞がれているのが判明します。そして女性の足下には

彼女を見つめる不気味なオッサン2人の顔。そして、物語が進むにつれ、オープニングの女性が3件の猟奇殺人の被害者の一人である事が解るんですね。

なんせ殺され方が悲惨凄惨の極みなので、オープニング映像と相まって、映画前半で観客は犯人の男達に間違い無く極大レベルの憎悪を抱くはず。

ただし、私も苦手なんで正直ホッとしたのは、その凄惨な殺害のリアルな直接描写は全くありません。が、想像させられただけでもキツいんすがね。

 して、ケニーの妻を殺した犯人捜しの筈が、いつの間にかマット・スカダー自身による復讐の捜査に変じていくところが面白い。単に正義感が強いからだと思ってたら、

実はその行動そのものが、実は復讐というよりも彼自身の嘗ての過ちへの贖罪の行動であったことを知ることになります。そして、犯人の追い詰め方が実に格好良い。

ハードボイルドかくあるべきみたいなのがスンナリ似合ってしまう所が羨ましい(笑。

 また、本作で重要なキャラクターがTJというホームレスの少年。ブライアン・ブラッドリーという17歳の少年ラッパー(現在は19歳)が演じてるんですが、

過去の類似事件を図書館のデータベースで洗い直していたマットと出逢い、その内マットの助手として類い希な手腕を発揮するという役どころなんですけど、

これが実に面白いキャラクターでして、彼の存在があるかないかで本作の面白さは随分違ったと思います。

 誘拐の掟 - 映画予告編 [ リーアム・ニーソンvs.殺人鬼 ]

いやぁ、ここんとこ見る作品が全部アタリで嬉しいっすわ。

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