桜の季節ですなあ。
自分の住んでるところは、開花までもうすぐってとこです。
咲いたら、写真でも撮りに出掛けたいですね。
完成前の最後の面倒くさい作業、ピン打ちです。
カウル固定用のビスを表現するために金属棒を埋め込むわけですが、以前330P4を作った際にこの作業で躓いたので、今回は慎重に。
とは言っても、何か特別な工夫をするわけでも無く、ひとつひとつの作業を確実にこなすだけですけどね。
全部で18本もあるので、気持ちが乗らないと作業にかかれません。
26号のステンレス線を約1mmの長さに切り揃えます。太さは0.45mmぐらい。
切り口の片方はヤスリで削って断面がキレイな円形になるように、もう片方は切る時に潰れて広がったバリを削り落としておきます。細かい作業です。
ピンを埋め込む穴はあらかじめ掘ってありますが、塗装で埋まって狭くなっているので、掘り直しが必要です。
その際、深さが1mmになるように確認しながらドリルします。深さを測る治具で、深くなり過ぎないように・・・
ピンはピッタリの深さ、ほんの少し落ち込むぐらいに埋まるのが理想です。これは好みによりますけどね。
念のため、一度すべての穴にピンを入れてみてちょうど良い感じになるように確認しながら穴とピンの組み合わせを決めておきます。
実は、ここまでは330P4の時も似たような行程だったのですが、いったん差し込んだピンを抜き取るのに四苦八苦してその後の作業がグタグダになったのよね。
今回は「ひっつき虫」を使えば深めの穴に落ち込んでしまったピンもレスキュー出来ることに気付いて、「ひっつき虫」でピンを抜いて少量の接着剤を塗って差し直す、という繰り返しでスムーズに作業完了できました!
経験から学ぶですねー
下手クソも少しは成長します。
まだいくつか作業は残っていますが、156/85Bの製作記もすっかり長くなってしまったので次で最後の作業報告にしたいと思います。
ここまで長かったですが何とか終わりそうです。つまらない記事にお付き合い下さった皆様、ありがとうございました!
(タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985 )
映画
「あのこは貴族」
20代、アラサー女子二人の、それぞれの生き方
東京の真ん中、渋谷区松濤のお医者さん一家に生まれ育って、中流よりちょっと上の上品な世界で当たり前のように生きている華子
普通に結婚したいと考えているが庶民的な男には惹かれず、結婚相手に選んだのは自分よりさらに上の「階級」の良家の子息
めでたく結婚となるが、上流の人々の考え方に徐々に閉塞感を感じ始める。
もう一人の主人公・美紀は、富山の田舎から東京の一流大学に進学して上京するが貧困で中退し、それでも頑張って東京で生きている。
二人は意外な関係で繋がりを持つことになるが、それはストーリーには大きく関係しない。あくまで二人、それぞれの人生の物語だ。
日本には身分制度は存在しませんが、家柄のほかに収入や出身地や学歴などで差別意識は明らかに存在します。この映画は二人の女子を両極において、それぞれに幸福を求める姿を静かに描いています。
日本のちょっと上流の世界を、財産争いとか権力争いとか愛憎劇とかでなくこんな風に緩やかに描いた映画は珍しいので、私みたいな超ド田舎の貧民が見てもなかなか面白かったです。
東京の女子や風景の描き方も自然で、東京グラフィティーとも言える映画です。映画の中でも言っていたけど、「田舎者が憧れる東京」ですね。
主演の門脇麦、今までどちらかというとクセの強い役が多くて私としてはちょっと苦手な女優さんでしたが、この映画では正統派のお嬢様をふんわりと演じていて良かったです。
最近CMやバラエティー番組でも目立っていて、今が旬なんですかね。
ダブル主演とも言える水原希子も、モデルっぽ過ぎるルックスが苦手でしたがこの映画では合っていたなと思いました。
流されるままに、あるいは懸命に生きる主人公のそれぞれの親友がまた良い。
お嬢様の華子には穏やかに接しつついうべき相手にはビシッと物を言う自立した女性・逸子を石橋静河が演じ、美紀の田舎からの友人で奔放で生命力に溢れる里英に山下リオ、実は私としてはこの二人が見たくて観に行ったようなものです。
四人の女優さんの良さがうまく合わさって映画として成功していると感じました。個人的には今年一番お気に入りの映画です。
今年初めてリピートした映画になりました。まあ私の好みは、かなり人と変わってますけどね、こういう映画、好きなんです。