43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

ピン打ち

2021-03-25 | Ferrari 156/85B

桜の季節ですなあ。
自分の住んでるところは、開花までもうすぐってとこです。
咲いたら、写真でも撮りに出掛けたいですね。

完成前の最後の面倒くさい作業、ピン打ちです。

カウル固定用のビスを表現するために金属棒を埋め込むわけですが、以前330P4を作った際にこの作業で躓いたので、今回は慎重に。

とは言っても、何か特別な工夫をするわけでも無く、ひとつひとつの作業を確実にこなすだけですけどね。

全部で18本もあるので、気持ちが乗らないと作業にかかれません。

26号のステンレス線を約1mmの長さに切り揃えます。太さは0.45mmぐらい。
切り口の片方はヤスリで削って断面がキレイな円形になるように、もう片方は切る時に潰れて広がったバリを削り落としておきます。細かい作業です。

ピンを埋め込む穴はあらかじめ掘ってありますが、塗装で埋まって狭くなっているので、掘り直しが必要です。
その際、深さが1mmになるように確認しながらドリルします。深さを測る治具で、深くなり過ぎないように・・・

ピンはピッタリの深さ、ほんの少し落ち込むぐらいに埋まるのが理想です。これは好みによりますけどね。

念のため、一度すべての穴にピンを入れてみてちょうど良い感じになるように確認しながら穴とピンの組み合わせを決めておきます。

実は、ここまでは330P4の時も似たような行程だったのですが、いったん差し込んだピンを抜き取るのに四苦八苦してその後の作業がグタグダになったのよね。

今回は「ひっつき虫」を使えば深めの穴に落ち込んでしまったピンもレスキュー出来ることに気付いて、「ひっつき虫」でピンを抜いて少量の接着剤を塗って差し直す、という繰り返しでスムーズに作業完了できました!

経験から学ぶですねー
下手クソも少しは成長します。

まだいくつか作業は残っていますが、156/85Bの製作記もすっかり長くなってしまったので次で最後の作業報告にしたいと思います。
ここまで長かったですが何とか終わりそうです。つまらない記事にお付き合い下さった皆様、ありがとうございました!

(タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985 )

 

映画
「あのこは貴族」

20代、アラサー女子二人の、それぞれの生き方

東京の真ん中、渋谷区松濤のお医者さん一家に生まれ育って、中流よりちょっと上の上品な世界で当たり前のように生きている華子

普通に結婚したいと考えているが庶民的な男には惹かれず、結婚相手に選んだのは自分よりさらに上の「階級」の良家の子息

めでたく結婚となるが、上流の人々の考え方に徐々に閉塞感を感じ始める。

もう一人の主人公・美紀は、富山の田舎から東京の一流大学に進学して上京するが貧困で中退し、それでも頑張って東京で生きている。

二人は意外な関係で繋がりを持つことになるが、それはストーリーには大きく関係しない。あくまで二人、それぞれの人生の物語だ。

日本には身分制度は存在しませんが、家柄のほかに収入や出身地や学歴などで差別意識は明らかに存在します。この映画は二人の女子を両極において、それぞれに幸福を求める姿を静かに描いています。

日本のちょっと上流の世界を、財産争いとか権力争いとか愛憎劇とかでなくこんな風に緩やかに描いた映画は珍しいので、私みたいな超ド田舎の貧民が見てもなかなか面白かったです。
東京の女子や風景の描き方も自然で、東京グラフィティーとも言える映画です。映画の中でも言っていたけど、「田舎者が憧れる東京」ですね。

主演の門脇麦、今までどちらかというとクセの強い役が多くて私としてはちょっと苦手な女優さんでしたが、この映画では正統派のお嬢様をふんわりと演じていて良かったです。
最近CMやバラエティー番組でも目立っていて、今が旬なんですかね。

ダブル主演とも言える水原希子も、モデルっぽ過ぎるルックスが苦手でしたがこの映画では合っていたなと思いました。

流されるままに、あるいは懸命に生きる主人公のそれぞれの親友がまた良い。
お嬢様の華子には穏やかに接しつついうべき相手にはビシッと物を言う自立した女性・逸子を石橋静河が演じ、美紀の田舎からの友人で奔放で生命力に溢れる里英に山下リオ、実は私としてはこの二人が見たくて観に行ったようなものです。

四人の女優さんの良さがうまく合わさって映画として成功していると感じました。個人的には今年一番お気に入りの映画です。

今年初めてリピートした映画になりました。まあ私の好みは、かなり人と変わってますけどね、こういう映画、好きなんです。

 

 


フロント・サスとか、ウイングとか

2021-03-16 | Ferrari 156/85B

ちょっと前に「台座作り」って題で記事を書いてたんだけど、よく見たら台座作りについてほとんど書いてなかった。
いつも適当に題を付けてから書き始めて、書いてるうちに書こうと思ってたことが変わっちゃって違う事書いてたりするんですよね。

で、その台座ですが、タメオのキットを作り始めた頃からタメオの箱にちょうど収まる台座を手作りしてます。75mm x 114mm ぐらいですかね。
展示するには狭苦しいのでちょっと大きめの市販のキレイな木製台座が良いと思いますが、コレクションしておくには小さくて元箱に収まるのは便利ですからね。

保存用とはいえ、多少は見栄えするようにサイドは斜めカットにして、少し丸みを付けたりもします。
最初の頃は適当な木材から作ってたんですが、少し高級な木が良いかなとか思っちゃって、これはツゲか何かなんだけど、硬くて加工しづらい!
ノコギリで切り出して斜めカットとかはカッターナイフとカンナで、電動工具は一切使わないでやってますが、柔らかい素材じゃないと厳しいっすね。

高級だとか関係無くて、木目のキレイなのが好きなんですけどね。
今回はサイド部分にだけオイルステインのマホガニー色を塗っています。もうちょっと薄い色のほうが良かったかな。

F1マシンはレギュレーション変更のたびに大きくなっていき、近年のマシンはもうこの台座には収まりませんね。

さてキット製作のほう、現在の状態ですが・・・・

前回作っていたブレーキダクトですが全然ダメダメ
カタチが違うことは諦めてたんですが実際に取り付けてみたらサスアームに干渉しまくりでどうにもならない。
元のメタルパーツが全然違う形だったのはタメオが考証不足だったわけじゃなく、太いメタル製のサスアームをクリアするための妥協形だったのね。

仕方ないので削りまくって小さくしたりサスアームのほうも削ったりして、どうにか無理矢理収めた感じです。

プッシュ・ロッド、タイ・ロッドも取り付けてどうにかフロント・サスペンション周辺組めました。「どうにか」と一言で書くけど車高出ししながら左右バランス取りながら干渉避けながら、少しずつ接着していくのは時間が掛かりました。

本来ならサスアームもブレーキダクトも作り直すべき状態なんですが、さすがにここまで来てやり直す気力もありません。今の自分の精いっぱいだという記録としてこのまま行きます。

完璧には程遠いけれど、ここまで出来れば完成は目前ですね。

とか言いつつ、右アッパーアームのモッコリ具合が気に入らないので、この期に及んでガシガシ削ったりして
筆塗りで塗り直すハメに・・・
何のために少しずつ確認しながら色塗りながら進めてきたんだよと思う
こんなんだったら始めから戦車みたいに全部組んでから色塗るやり方で良かったんでないのとさえ思っちゃうよ・・・

サスはグニャグニャ、バランスは怪しいしカタチは変、オマケにタッチアップの嵐

何でこうなっちゃうんでしょうねえ・・・

まあ、どんな方法であれ少しでも良い完成品になればと思ってやってますよ。好きで下手くそ自慢している訳ではありません。

ちょっと作業は戻りますが、フロント・ウイング

ゼットモデルのディティールアップ・パーツのメインパーツとしてありましたが、あえてメタル一体式のキットパーツをそのまま使います。
ウイングの厚みとか、フラップの重なり具合が、メタルパーツのほうが良く表現出来ていると思いましたんで。
翼端板だけエッチング製に替えても良かったんですが、薄々しておけばメタルのままでも良いかなと。

まあここは楽させてもらったとも言えますw

リア・ウイングもデカール貼り終了

あれ、画像で見るとシルバリングがひどいな・・・
何やっても詰めが甘いっすね。反省しながら、完成まであと少し。

(タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985 )

 

映画
「すばらしき世界」

殺人で20数年間を刑務所で過ごした元ヤクザ・三上が、今度こそは堅気で生きていくと誓いながらも生き方を変える難しさに悩みます。

主人公を演じるのは役所広司、さすがに上手いですね。

ありがちなストーリーですが、普通だと実は誠実な主人公が社会の偏見に押しつぶされ・・とか、またはヤクザとしての矜持を捨て切れない男が任侠の世界へ舞い戻るなんて話になりそうなところを、この映画はずいぶん違った設定だったり展開だったりします。

身元引受人になってくれる弁護士や生活保護課の職員、近所のスーパーの店長など周囲の人々は良い人ばっかり

主人公の社会復帰を取材しようとする記者も、やがて三上の人柄に惹かれて行く。

ただ長澤まさみが演じるTVプロデューサーだけは俯瞰で三上という人間を見ています。
テレビ的に面白い素材かどうか
それは、映画を観ている観客の目線でもあるのかな?

昔世話になった親分を訪ねたりしてなかなか社会復帰出来ずにいる三上だが、周囲の助けもあってようやく真っ当な人間として生活を始めますが・・・・

面白い映画でした。
私は反社の人間を理解しようとは出来ない人間ですが、この三上という男には同情せざるを得ない。
彼は一本気な性格で、悪いヤツ・道理の通らないことを許すことが出来ず、義憤で暴力に訴えてしまうことに疑問を抱けない人間です。

おそらく成長過程における環境で脳障害があるだろうことが映画の中でも説明されていました。ただ、彼の正義は間違っているとは言い切れないんですよね。

そんな人間が生きていくために妥協しなければいけない世界
タイトルの「すばらしき世界」それはこの現世のことなんだろうか?
そんな風に考えざるを得ません。

先に観た「ヤクザと家族」と似た設定の映画ですが、問いかけることが全然違うというのも興味深いですね。

西川美和監督の映画はどれも楽しめる展開ながらも答えのない問いかけに満ちていて面白いです。
どの作品でも映画賞を受賞しているようで玄人受けは良いんですが一般にはそれほど観られていない気もしますが、もっと大衆にも評価されて良い監督だと思います。

今作も評判良いみたいで、また色んな賞をもらったりするんですかね。
自分的には今のところ今年一番かなと思いますが、ハッピーとは言えない終わり方なので、これを超える映画が無いと残念です。

 


ブレーキダクト 続き/156/85B

2021-03-05 | Ferrari 156/85B

前回、どうしようかと思っていたブレーキダクトですが

とにかく手を動かして見なきゃということで、大体のカタチと大きさを決めるために元のパーツからシルエットを描き出し作りたいカタチを決めて、マスキングテープで移してアルミ板に貼りテンプレートを切り出しました。
それを銅板に貼って、ひと回り大きく切り出します。銅板使うのは、柔らかくて曲げ加工しやすいかなーって

フチを曲げて立体的にしてみましたが・・・・

直線的なところは曲げやすくてもカーブしてるところを折り曲げるのは切り込みを入れながらやっても難しい。
どうにかカタチにはなったけど、曲げ作業でベコベコになってしまい、ボツ。

次は、金属線をフチにハンダ付けして立体的にしてみた。

雑なハンダ付けだが、強度さえあれば良いので

さらに銅板の切れ端をハンダ付けして空気取り入れ口を作る。

悪くは無いけど、これだと二階建て構造にしにくいことに気付いた。
上の段はタイヤ側の側壁は切り欠いてあるんだった。
これも、ボツ。

今度は直線的なところは折り曲げ、カーブのところは金属線で、という折衷案で。
タイヤ側の側壁はL字型に曲げて下の段だけになるようにした。

同じカタチ・大きさで作るのが難しい。まあ左右に分かれて取り付けるので違っていても気にはなるまい。
それに、タイヤ側はほとんどタイヤに隠れて構造なんて見えなくなるから、むしろボディー側のカタチさえ整っていれば良いはず。

・・・まあ、そのボディー側も曲げ作業がヘタクソなのでカタチ違っちゃいますけどね、
大きさも微妙に違う。まあねー、黒く塗ったら分からなくなるさw

はじめ作ろうと思っていたカタチとも違うけど、何個も作り直して気が済んでしまった。

どうせほとんど見えなくなるので、これ以上拘る必要も無かろう。

あとは無事、アップライトの内側に接着してサスアーム等と干渉しなければ良いです。

そのサスアームですが・・・・

何度も仮組はしてたのですが・・・ブラケット付けた状態ではやってなかったので念のため再度合わせてみたら、ロア・アームが短い・・・

フロント・ウイングとタイヤの位置関係でアッパーアームの長さは合ってるんだよね、
なのでロア・アームのほうを直さなきゃならんですが、長いのは短く出来るけど、短いのは・・・

ステンレス線では強度が心配だし、ステンレスパイプ使うのはもったいないし、汎用サスアームのエッチングなんてあったかなーと探してみたら

あったわw

むかーし、MOMOさんから直接購入したものですねー

でも、せっかく差し込み穴にパイプ仕込んで長い差し込みピンで強度得ようとしたのに、このサスアームじゃ浅くしか差し込めないな・・・・
何とか、ゼツモ製サスアームの修正でどうにかならないかと

本来の曲がってる箇所を無理矢理伸ばして、ちょっと長めにして曲げ直してみる。

ハンダを盛り直して、削って修正すれば・・・・

よし、何とか使えそうじゃん

予備のパーツの目途がつくと、元パーツをダメにしちゃいそうな修正にも挑めるってことですね。

どこまで行ってもすんなり完成しませんが、きっとどうにかなると思います。

(タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985 )

 

ところで、作るのが絶望的に遅い私に、次から次と刺客がやってきます

MFHの911RSRターボ

エンジン・フード、ボンネット、左右ドアまでオープンだよ
何ならフロント・カウルも脱着可能かも。
でもヒンジがある訳でも無く、開閉可能というよりは開閉選択式かな。

最小限のエッチング

デカールはキレイな印刷。予備デカールも買っておこうかな。

冷却ファンの透明レジンは定番ですねえ。

今回買ったキットはVer.A
実はクォーター・ウインドーがある21号車のver.Bも作ってみたい。冷却ファンが上向きじゃなく後ろ向きで、空気の取入れ方法も違うのが再現されてるんだよねー

とは言え、何となく気軽に作れない雰囲気を湛えたキットなんだなー
どう作ってどう飾ればいいの?
キット状態で眺めてるだけで満足しちゃうかも。

22号車はね、

もうずいぶん昔にスターターのキットを作ったし。褒められた出来ではないと思うけど、今まで自分が作ったなかでもお気に入りの完成品なんです。

スターターの911は、一番らしいカタチをしています。

顔が良いんですよね、自分が作ったのはレジンの抜けもキレイで、メッシュが本物のようです。

この、エンジンが浅いモールド表現なのが残念でなりませんでした。

MFHのはエンジン完全再現だもんね。

逆に言えばエンジンさえ再現してくれてたらそれで良かったのに。

ドアもボンネットも固定してエンジンフードのみ脱着可にして作りますか。

 


ブレーキ・ダクトとか、オイルクーラーとか

2021-03-01 | Ferrari 156/85B

今作ってる156/85Bの完成が見えてきているので、次に何作ろうか?ってことで気もそぞろです。

カーモデル以外では色々手を付けてるんですけどね、やはりがっつり取り組める43モデルが楽しい。
AFVや空モノはあくまで気分転換です。

インディ500のヤツも早く作りたいんですけど、もうじきRSRターボもやってくるしなあ・・・・またフェラーリのF1を作りたい気持ちもあったり・・・
作るの遅いくせに作りたい欲求だけ旺盛で困るわあ

さて、156/85はMFHのキットも控えているのですが今はなるべく見ないようにしてタメオを作ってますが、ちょっとだけカンニング

ブレーキダクトですが、左がタメオ 右がMFH

形状がずいぶん違うよねえ

MFHのインスト見てみると、Bスペックは違う形状ですが、それでもタメオのパーツとは決定的に違う

資料本のメカ・イラストだとこんな感じ

基本、二階建てになっていて、Bスペックだと上の段が少し後退しているのは間違いないみたい。加えて、イラストだと開口部が上下とも広くなっています。
MFHのキットはそれほど正確とも思えないので、とりあえずイラストを正解と思いたい。

いくつかの実写画像でも確認出来るんですが、上は逆三角のカバーがしてあるみたいです。オーバークール防止ですかね。

うまく再現出来るとも思えませんが、やれるとこまでやってみたい。

アップライトと一体のままでは修正もしにくいので、とにかく切り離しました。

しかし、どうやってイラストみたいな形状にしたもんか。
ちょっと、途方に暮れるところです。

次に、ミッションの上に付くオイルクーラー(ギアオイル用かな?)
元々はミッションと一体形成されてたんですが、ゼツモのエッチングパーツにあったので、切り飛ばしてあったのですが不注意でゼツモのパーツ失くしてしまった・・・・

エッチングを一度折り曲げるだけのパーツだったので立体感に乏しいから使おうかどうか迷ってたんだよなーと言いつつ、半泣きで床じゅう探したけど見つからなかったのは内緒です。

しかたが無いので、エッチングの切れ端とかを箱組みして自作しました。最初瞬着で組んでたけど削ったりしようとするとすぐバラけるので、ヤケクソではんだ付け。


アップには耐えられない汚い出来です、すみません私のスキルの限界です。

ミッションの上にマウントするためのステーも金属板のカケラに穴開けたりして自作。


オイルホースは0.6mmのハンダ線だと太過ぎて、0.5mmぐらいの真ちゅう線がちょうど良いかなあと思いますが、真ちゅう線だと硬くてうまく繋げられないんだよなあ・・・
0.5mmのハンダ線かアルミ線が欲しいところです。

完成まであとひと息、ってところなんだけど、面倒くさい作業が多いんだよねえー
あと少し、もう少し。

(タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985 )

 

映画
「ファーストラブ」

父親を刺し殺した女子大生(芳根京子)
彼女に興味を持ち取材しようとする心理カウンセラーで作家の女性(北川景子)
女子大生の弁護士(中村倫也)

取り調べで「動機はそちらで決めて下さい。」と嘯く女子大生、事件にはどんな裏があるのか

女性二人の暗い過去が暴かれて行く、ちょっと重い展開の映画です。

売れっ子の北川景子さん、凛とした表情の先生役は似合ってます。

ただ、うろたえたり感情をあらわにする場面だと演技力が微妙なのがバレますw

犯人役の芳根京子
事件の場面、裁判の場面以外はほとんど接見室なんだけど、それでもこの人の演技力は半端ないっすね

美人とか可愛くは撮られていないけど、狂気と失望と達観を綯い交ぜにしたような犯人の演技、見惚れてしまいます

正直、二人の演技力の差があり過ぎて何だかもったいない。
北川さんもね、役によってはうまくやれると思うんですよ、「約束のネバーランド」では実にはまり役でした。
今作は誰がやっても難しい役だと思います、演技力ピカイチの芳根さんとガチンコしたり、過去場面で二十歳の時までやらされたり、なんかいろいろひどい目にあったねーと同情しちゃいます。

画面に出ているだけで絵になる女優さんなんだから、もっと大事に扱って欲しい・・・
つて、あんまりフォローになってないかな

あと、人気の中村倫也ですけど、役不足だなー

北川景子の元カレで現旦那の兄弟同様の従弟ってポジションなんだけど、あまり重要な役でも無いのよね。
この映画のストーリー上、男は重要な役になりにくいんだけど、こういう所に今一番人気の男優さん据える必要あるかな。
客寄せと思わずにいられない。

映画は、二時間ドラマとさほど変わらない・・・・というぐらいの感想です。
それほど衝撃的でもなくドラマチックでもなく・・・・
美しい北川景子さんを愛でて、芳根京子さんの演技力を味わう映画でした。