43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

リア・ウイング

2011-09-28 | PORSCHE 911GT1

バンダイの1/43キットも、とんと続きが出てこないし童友社から発売の中国製1/43キットも当初の4車種以降出る様子がないし、ENTERBAYのもF430と599で止まっちゃってるし、なかなか1/43のプラキットって一般化しないなーとガッカリな昨今ですけど、エレールから新キット発売されるらしいです。

シトロエンC4 WRC2010

いいねえ、エレールって。1/43キットはずいぶん昔から発売してるけど、一度にたくさん出すのでなく、少しづつ、途切れることなく継続している。
前に出た一番新しいのは、クサラWRCの新金型だっけ?206WRCの新金型のほうかな?
思い出せないくらい前だけど、まあフランスのメーカーらしく押さえるべきところを押さえてる感じです。

さすが、1/43キットの王国フランスですよね。こんなふうに静かに、継続的に、長く文化を育んでゆくのは欧州的だと思います。日本って何でもすぐ食いついて、飽きたらポイみたいな国民性で、それはそれで良いところもあるんだろうけど、趣味の文化が育ちにくい土壌だと思います。

で、C4の価格ですけど、通常価格1890円

マジですかw

エレールに千円以上出す気になれんなあー。カルトグラフのデカールでも付くんですかね?(ありえない)

通販だと3割引だから、大した値段でもないですけどね、プラモデルの価格高騰の波がエレールにまでやってきたか…って感じですわ。

 

さて、911GT1です。
リア・ウイングの自作は定番作業になってます。
キットのパーツはステーもウイングも翼端板も薄いエッチングで、ぺらぺら感全開なので、ウイングらしい抑揚がつくようにしてます。

ルマンだし、少し反らすだけでも良いんですけど、ウイングの上面て前方はやや膨らんでて、後方が上に跳ね上がる感じなんですよね。一枚の金属板をそんなカタチに曲げるのは難しいので、下面はキットのパーツを少し反らせて、上面はアルミ板を「~」型に曲げて貼り合わせてます。
アルミ板は柔らかくて曲げやすいのが良いです。真鍮板や洋白でも薄ければ曲げやすいと思いますが、そんな薄い素材は手持ちがないので。

ただしアルミはハンダ付けできないのが残念。今回、翼端板のパーツは下側だけハンダ付けしてます。何の補強もないT字接着なので、ハンダ付け以外は考えられません。

これで、前方が膨らんでて、後方が跳ね上がったウイングの完成…。

ん?

画像見てて気がついた…

後方が跳ね上がって…いません…。

はい、前後を間違えて翼端板付けちゃいましたw

とほほ…

ハンダ付けのいいところは、すぐ外してやり直せるところですね!

というわけで、このあとやり直しました。

どうして、いつもいつも、こうゆう失敗やらかすんだろう…。
「前後は間違えちゃいけない。」って、ずっと気にしてたのに。肝心なところで、注意力を無くしてしまってるんですね…。

 

さて、ステーのほうはボディーに接着する予定ですので、ウイングだけで塗装しなきゃなりませんが、こんな状態だとどこにも持ち手がないのが悩む。

結果、翼端板の塗装は後回しにすることにして、

こんな風に、翼端板を挟みこむようにして塗装しました。
クリアーコートまで終わったら、マスキングして翼端板を塗る予定。手間がかかるねー。

こんなふうに、シロートの模型作りってのは、失敗とおバカなアイデアと無駄な手間の連続で、まったく面倒くさい作業の連続です。
こんな趣味、一般的には流行らないわなー、と思ってしまいますね…。

 

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ヘッドライト

2011-09-26 | PORSCHE 911GT1

すっかり涼しくなりました。
暑いのも困るけど、寒いほうがもっと嫌。今ぐらいの気候がちょうど良いんだけど、「ちょうど良い」って陽気は、長く続かないんだよねえ。
だんだん寒くなっていく季節は、何だか寂しい…。

ヘッドライトですが、キットのパーツをそのまま使ってます。あまり評判の良くないプロバンスの「樹脂盛り」だけど、私はそれほどキライじゃない。
小さいライトのほうもちゃんと小さい「樹脂盛り」のパーツがあって、嬉しいぐらいです。

バキュームのヘッドライト・カバーを貼ったけど、指でなぞるとエッジ部分がどうもスムーズじゃないので、ペーパーがけして均しました。どうせもう一度クリアーコートするので、平気です。

フェンダーとルーフ部分の下地が出てしまったので、白でタッチアップ。筆で塗ったけどキレイじゃないので、ブラシでやり直してます。
部分的なタッチアップの時は、こんな感じで部分的にマスキング。
ルーフの「Mobil 1」のところは指で隠して白を吹きました。

マスキングテープが使い古しなのは、ケチな訳じゃなくて古いやつのほうが粘着力が落ちてて、トラブル起こしにくいんだよね。
ほかの人の記事で読んでなるほどと思ったので、使ったマスキングテープも捨てないでそこらへんに貼りつけておいて、再利用してます。
ただし、境界線の吹き漏れしやすい部分はある程度粘着力あるテープじゃないと失敗するかも。

サイドのルーバー部分にはカーボンデカール。大きめに貼ってソフターで馴染ませた後、余分を切り取りましたが、拡大して見るとけっこうこびりついて残ってて汚いな…。丁寧に除去しなきゃいけません。
ルーバーのくぼみは、一旦乾燥後に切り込みを入れて軟化剤を付けて馴染ませます。

ここだけでも結構苦労する作業だけど、この色のデカールだと実際は肉眼ではほとんど模様が見えません。
かと言って、もっと目立つ模様のデカールもちょっと違うんだしねえ…。

まあ、自己満足の世界ですから…。

 

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窓貼り 失敗の巻

2011-09-20 | PORSCHE 911GT1

いつも窓貼りは難関で、なかなか手が付けられない憂鬱な作業なんですが、今回の911GT1 97年型は少し違いました。
前に完成させた96年型の窓、バキュームが思いのほかピッタリで、とてもキレイに貼れたので今回もうまく行くような気がしていたのでした。
それに、717Cは透明度も低くチリも咬んでいて残念なバキュームだったのに比べると、今回のは透明度も高いしキレイなバキューム、しかも2枚入っていて失敗も怖くありません。

てなわけで、喜び勇んで窓貼り作業開始したわけですが、早速一枚目はザックリ切り過ぎて、あっと言う間に後がなくなりましたorz

それから、フロントウインドーは96年型と同じバキュームが入っていて、初めはパーツミスかなとも思ったけど、ヘッドライト・カバーは97年型専用のが別のシートで絞ってあったので、やはり流用なのですな。
いくら実車が同じだとしても、キットが違うと窓も専用じゃなきゃボディーと合わないだろう…とも思うのですが、ボディーも同じ原型から作り直したか、原型から複製を作って作り直したかなんでしょうね。

そのせいかどうか分からないけど、少しずつ切り進めて窓枠の内側も削って調整しながら合わせこんでみても、どうにもフィットしない。

仕方がないので強引に貼り付けてみたけど

右側は少し窓が浮き上がってる状態。

左側は、窓が一段低くなってる状態…
左右それぞれでは、どちらも許容範囲なんですが、左右で違うというのが気分が悪い。
接着剤で部分的に固定しながら貼り進めていったので、剥がしてやり直すタイミングを逃したまま、こんな状態で全体接着してしまった…

思えば、ここからでも剥がしてやり直す手もあったのだが、717Cで窓を削り込むという荒業で乗り切ったことを思い出して、実はそのせいで完成度がイマイチになってしまっていたのに、二度とするまいと思っていた禁断の手をまた使ってしまい…

 

…なんだか、ひどいことに…orz

右側を削り込んで、ほぼツライチにまで出来たのは良かったんだけど、今度は左側の落ち込みが気になって、窓枠のほうを削るというさらなる荒業…
そのうち、ルーフのエアインテーク下の部分の窓枠も出っ張りすぎてるのが気になり始めて、ここもガシガシ削ってしまった…

透明度が高くてキレイなウインドーも、哀れキズだらけに…
いくら磨き直せばキレイに出来るといっても、プラと違って柔らかいので完全にキレイにはなりません。クリアーコートするしかないでしょう…

しかし、そもそもこのGT1には窓枠なんて無いんですよね。
今のクルマは市販車もそうだけれど、窓部分の開口部にガラスのみ外貼りしてあって、ガラスのフチには特にフチドリもしていない。内側の接着面が黒く見えているだけなんです。

しかも、キットの完成画像では

こんなふうに黒いフチドリの中にだけハチマキが貼ってあるけど

実車はルーフやらAピラーにつながるところまでハチマキが広がってます。
Aピラーも白いです。(96年型は黒くて正解。911GT1はAピラーからルーフ前端がカーボンフレームになっていて、スパイダーのような構成になっているようです。)

というわけで、デカールだけには頼れないので、ハチマキ部分は白く塗っておきました。

うむー、塗ると左右の段差の違いがまたクッキリと…

最初のミスを認めて、早めに引き返していたらここまで苦労してグダグダにならなったかも知れない…。
何事もそうですが、過ちを早く認めてやり直すことが、成功への近道だったりします。

模型に人生を教えられました。

 

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PORSCHE 911GT1'97

2011-09-12 | PORSCHE 911GT1

映画好きの私ですが、最近あんまり映画を観てません…。

大画面テレビを買って家でも映画を楽しめるようになったからとか、そうゆう訳でもない。家でもそんなにたくさん観るようになった訳でもないので。
映画を観に行く時は、ある程度レビューなどを参考にしますが、基本的に評論家の意見なんか信じないし、一般の評価も人それぞれなのであんまり信用しない。
最終的に直感を頼りに、面白い映画かどうか、観に行ってみるだけの価値があるかどうか決めるわけですが、最近その直感が反応する作品が少ないのです。

今までは、ハズレが多くてもその中に何本か当たりがあれば、その当たりに遭遇するために映画館に通う値打ちがあると思っていた。
そのためには事前に面白いかどうか決め付けず、どんな作品でも観に行く必要があると考えていたんです。自分が面白いと感じる作品は人とは違うし、意外にも面白かったという場合は喜びも大きいですしね。
でも最近は、直感的にそんな挑戦をしてみる価値すらないと思えてしまう作品が多いんですよね…。

基本的に映画作りがうまいハリウッド作品が好きですが、日本映画もよく観ます。なんてったって日本人ですから、同じ文化、同じ言語で作られた作品のほうが読み取れることも多いと思うからです。が、その日本映画がとにかく最近、ひどい。
予算が少なかったり制約が多かったりするなかで苦労して映画を作ってることも多いので、多少ひいき目に評価しているつもりですが、それでも高い評価が出来る映画が少ないんです。
テレビドラマを見ても思うんですが、日本の映画・ドラマ制作能力は低すぎる…と思わざるを得ません。

製作能力と言っても、派手なアクションやCGやらそんなものの事ではありません。基本的な脚本・演出・演技・編集といったセンスが、どうにもダメ過ぎる。これはもう映画界のポテンシャル不足、層の薄さというしかないですね。そうゆうものを培う映画文化の未熟さというのもあると思います。

映画ファンとして、とても残念な今日この頃…。



そんななか、今日観てきた「探偵はBARにいる」という映画は、日本映画としては久々に面白かったです。



作品の詳細については割愛しますが、現代の札幌を舞台にしながらなぜか昭和の匂いがする、どこか懐かしく、危なっかしい世界観がユーモアを交えて描かれています。
こうゆう世界観を作品全体に漂わせるセンスが秀逸だと思いました。
若い人にはウケないかも知れないけれど、たとえば知ってる人なら松田優作の「探偵物語」を彷彿させる世界観、と言えば分かってもらえるでしょうか?
ちなみに、主演は大泉洋ですが、相棒役は松田龍平。どうゆう因果か分からないけれど、これは無関係ではないと思ってしまいます。

やっぱり、たまにこういう当たりに出会うと映画を観に行くのは止められないな、と思います。良い作品であればどんなジャンルであれ出来ることならばスクリーンで観たいですから。

 

ポルシェ911GT1 97年型は、また久々に登場w

黒くするところをマスキングして塗ってます。同じ黒でも一度に塗ったわけでなく、まずクリアー前に本来リアウインドーになる場所を塗ってクリアー、研ぎ出し後に窓枠、その後ヘッドライトハウジング、最後に内側は筆塗りで黒く塗りました。
効率良く一度で済ませるのも可能ですが、自分みたいなウッカリ屋さんは、一度で済ませようとするときっと吹き漏れいっぱいしちゃって、その修正に倍の手間かかってしまいます。
少しづつやれば境界線の密着などをチェックできるので、吹き漏れは防げます。

内装は、モールドでちゃんと再現されてるので塗り分けただけ。追加したのはシフトレバー、シフトリンケージぐらい。ステアリングさえキットのパーツで済ませてます。
シートベルトもモールドを塗っただけ。金具すら付けてません。どうせ、見えなくなるもんね。
シートベルトはサベルトだとばかり思ってて赤く塗ったけど、デカールは「Stand21」っていうのが付いてた。知らなかったけど「Stand21」というのはレーシングスーツやHANSで有名なメーカーらしく、シートベルトもあったのかも知れない。実車画像が見つからなくてベルトが何色か分からなかったけど、色々探したらオレンジに近い赤のシートベルト画像が発見されたので、そのまま赤にしました。
間違ってたらごめんなさい。

台座固定用ナットは、今回はエポキシ接着剤盛り盛りで固定してみました。大丈夫か?

キットのホイールパーツは使い物にならなくて、頂き物のホイールパーツとバンダイのスーパーGT用のブレーキローターで自作。
実は、すでに一昨年96年型を作った時に、もう1セット組んであったのを発見。
頂き物のスポークが残ってたのは覚えてたけど組んであるのは忘れてて、また作らなきゃ…と思ってたので、すごく得した気分。

そういや、3台同時製作の予定だったんだもんねー。(遠い目

幸い、この先大きな問題点は無さそうなので完成まで遠く無さそうです。順調過ぎて怖いw  (どこが順調だ、とかwww

 

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やっと完成!そらまめちゃん/MAZDA717C/LM83

2011-09-01 | MAZDA 717C

前回のログを書いてすぐに、全てのパーツが無事接着できまして完成に至ったんですが、完成画像の撮影作業さぼってまして、ようやくのupとなります。

 なんだかんだで一年かかりました…とは言っても一年がかりの超絶モデリングをしていたわけでも何でもなく、ほかのクルマ作ってたり飛行機作ってたりして放置気味で、何より模型そのものを作る時間が激減しまして、ホントなら1ヶ月程度で完成の作業量なんですがダラダラと一年経ってしまったというわけです。

そもそもは、昨年まで毎年模型ブログのお仲間さんが開催してました製作コンペに参加するべく、昨年のテーマ「じゃぱんパワー」にふさわしいマシンで、できればほかの人とかぶらないネタはないかなと積ん毒の山を掘り返したところ見つけたのがこのキット。
ルマンで唯一優勝した日本車787Bのルーツとも言えるマシンだし、この年新設されたグループCジュニアクラスで優勝しているし、まさにじゃぱんパワーここにありを体現しているじゃありませんか。

私は現在マツダユーザーだし、これはもう頑張って作るしかないとそれなりに意気込んではいたんですが、昨年もなんだかんだしてまして(そればっかw)、最初の製作報告のログが大晦日…
(たしか夏ごろ作ると宣言してた筈だが、ずーっとほとんど手を付けてなかったワケですね。ちなみに、コンペは年内締め切りの筈でしたorz)
それから数えても8ヶ月経ってます。

コンペの主催者様、製作に興味を持って見に来てくれてた方々には申し訳ないかぎりなのですが、まあ趣味なので作りたい時に作るというスタンスでこんな顛末となってしまったのも、どうにか放り出さずにゴールインしたと言うことで、お許しいただけたらと思います。

時間かけたからといって素晴らしい出来ばえをお見せすると思ったら大間違い。
塗り分けもいい加減、ツヤもイマイチ、窓は飛び出してるわ接着剤ははみ出してるわ、いつも通りの私クオリティーでございますw

テールライトやらエアジャッキやら、凝ってみたもののさほど見どころにもならず。
ウイングカーなので両サイドにでかいトンネルがあるんですが、のぞきこむとレジンのシャシーが後輪車軸のとこまで来てるので、真後ろからのショットは見せられませんw
作りこむなら、トンネルも見えるとこまで再現すべきでしょうね。私は今回、「基本素組み」ってスタンスでしたので、そこまでこだわりません。

でも、「基本素組み」と言いながら、キットのパーツをそのまま使ったのはボディー・バキューム・タイヤ・ホイールぐらいのもので、そのほかは自作するなりディティールアップするなり、結局素組みとは言えないぐらいの工作をしてしまいましたが。
キットが古いものでパーツもそれなりだったので、まあ仕方がないです。

今回良かったのは、かなり古くなっているはずのデカールでしたが、さすがカルトグラフ、ほぼ何の問題もなく使えたことです。
あと、ホイールもエッチングで再現しやすいメッシュだったので、気になることもなかった。
とにかく、43カーモデルのキットは「良質で正確なデカール」と「そのまま使えるホイールとタイヤ」さえ入っていたら、あとはそんな悩まなくても組めます。
キットを購入する時、製作を始める時、それだけはチェックしておきたいですね…。

 




さて、完成したら次はどのキット作ろうかな~ってのがお楽しみなわけですが、残念ながらまだほかにも作りかけがいくつも控えてます…
がんばってみんな完成させます。

とか言いながら、まーた別のキットつまみ食いしちゃうかもw
こんな私ですが大目に見てやってください…。

 

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