夏ですねえー暑いですねえーオリンピックですね。
暑いしコロナだしおうちでテレビ観戦て方も多いんじゃないでしょうか?
私もそうですけど、色々ケチの付いている大会なので事前の興味は今ひとつでした。日本の金メダルラッシュで徐々に盛り上がっていく感じですかね。
でもアスリートの皆さんは良い顔してますねえ、普段テレビで観るタレントさん達はキレイな顔ばかりでそういうの見慣れていると、整ったキレイな顔だけじゃない、本物の良い顔っていうのが眩しいです。
年取ったせいか、スポーツ観てても見るところが変わってくるというかまあ楽しいです。
カーモデルが遅々として進まないので、何も考えずサクサク作れるであろう最新の中華製AFVキットなどに手を出してしまいます。
M1124マックスプロは米軍の最新型装輪装甲車です。
ハンヴィーよりも大型で6人のフル装備の兵員を運ぶことが出来、対地雷性能も有しています。
過酷な中東での運用を想定して開発された車両ですね。
キットはギャラクシーホビーというブランドになってますが、以前作ったハンヴィーと同じT-モデルが生産しているようです。
色んな組み合わせで発売されていてエッチングパーツ付きやオプション装備品、フィギュア付きもありますが、私が買ったのは基本キットの二両セットです。一番お買い得感があったんですよね。
ハンヴィー同様のキット内容で、ほぼフルディティール、フレームの梯子組みから車体の箱組みまでパーツを貼り合わせて行かなきゃいけないジグソーパズルみたいなキットです。
精度は間違ってないのでちゃんと組めば形になる筈なんですが、組み合わせの凹凸などが曖昧で誤差を詰めていくのが大変です。
でも何とか形になるかな。色を塗りながら組み立てていくのですが、これは効率が良くない。AFVはやはり全部組んでから塗れば良いような気がする。
このキットは成型色もかなり正確だし透けにくそうなプラなので、塗装にそれほど気を使わなくても良いかも。
前のハンヴィーのキットはプラパーツを6個組み合わせてタイヤのブロックパターンを再現するというアクロバットなパーツ割だったんですが、それはさすがに反省したか、今度のはゴム製タイヤがセットされてます。
自重変形表現のなされたタイヤは良いのですが、変わっているのはホイール。
表側と裏側のパーツをタイヤに貼り付けるだけです。表と裏は繋がらなくて、つまり中空のままです。
裏側のパーツにはブレーキライニングやハブのようなものもモールドされており、つまりこれがアップライトを兼ねているわけです。
模型の再現度的にはこれで十分なんですが、動かない模型とは言え車体の足腰となる大事な部分なのに、何とも頼りないですよね。
画像はフロントホイールですが、後輪のほうはもっと問題アリでした。そのへんはまた後ほど。
フィギュアが付いていないキットを買ったので、フィギュアを何とかしないとAFVは絵になりませんよね。
以前作ったウォルターソンズのM1エイブラムス戦車に付いていたフィギュアですがPVC製で、いくら塗装しても何かが染み上がってくるのかテカテカになって表面が湿っている感じ。触ると塗装が剥げてくる。
型思いで型取りしてポリパテで複製しようとやってみましたがとんだ木偶人形しか出来ませんでした。
他社製フィギュア入手しなきゃですねー、1/72のフィギュアって出来が良い物少ないんですよね、車体にフィットさせるためにも車体キットに付属していて欲しいですね。
まあマックスプロには戦車兵は必要じゃ無いので手持ちの海兵隊フィギュア組み合わせようかなと思ってます。
( ギャラクシーホビー1/72 米装輪装甲車M1124マックスプロ )
映画
「キャラクター」
マンガ家志望だが個性的なキャラクターが描けずアシスタントをしてくすぶっている山城(菅田将暉)は、偶然殺人現場に遭遇し犯人を見たことで、それをヒントに描いた作品で成功し人気作家にのし上がる。
やがて、マンガに登場する犯人・通称ダガーを真似た殺人事件が起きる。
殺人犯は山城に接触し、マンガの通りの殺人を続けることを告げる・・・
山城の妻は高畑充希です。
サイコキラー役はセカオワのボーカル、フカセです。初の俳優業で難しい役に挑戦です。
そのほか、事件を捜査する刑事に小栗旬、中村獅童。
原作本の無い、映画オリジナル脚本らしいです。その心意気はよろしいですが、出来のほうは割と凡庸ですかね。サイコサスペンス物は大好きなので面白かったですが、90年代以降頻繁に作られたサイコサスペンスを今さら?の感はあります。
アメリカのテレビドラマ「クリミナルマインド」で毎回やってる話のひとつぐらいな感じです。
「キャラクター」という題名にあるように物語の根底にある設定は面白いのに、映画は刑事が目立つせいもあって事件物の物語のようになってます。
制作者が「セブン」のような映画を作りたかったと語っていることもありその気持ちも良いですが、オマージュなのか「セブン」的な表現が多過ぎてね、あれは主役が刑事なのであくまで事件物なのですよ。
このストーリーの主題は、個性を見出せない人間、自分の存在価値を失った人間が架空のキャラクターに取り憑かれて動くところに面白さ・怖さがあるのでもっとサイコホラー的な描写が無きゃいけないと思うんです。
無能な警察が犯人に振り回されたり主人公が犯人に追い詰められる恐怖が話の中心になってしまっているのが惜しいです。
ラストシーンにようやくサイコホラー的なセリフが出てきますが、それをもっと映画全体に散りばめるべきでした。
映画としてはじゅうぶん面白いし、菅田将暉の熱演、俳優初挑戦のフカセくんの気持ち悪さや小栗旬の刑事のカッコ良さとか見どころは多いんだけど、せっかくのアイデアの描くべきを描き切れていない、そんな残念さが残る映画でした。
「夏への扉」
SFの巨匠ハインラインの60年前の小説の映画化です。
自分が原作を読んだのはそれこそ40年前で読み返そうと思っていながら本がどこかへ行っちゃってそれきりなので細部は覚えていないんですが、ストーリー的には割と忠実に再現されているようです。
主役の科学者は山崎賢人。実年齢はともかく見た目若過ぎる気がしないでもない。
原作では幼かったヒロインは高校生の設定に変わって、朝ドラの清原伽耶さんが演じます。
原作には出て来なかったっけ?主人公を助けるアンドロイドのピート役は藤木直人。
猫のピートとは名前以外特に繋がりは無さそうです。
映画の舞台になるのは1995年と2025年。原作はかなり未来の物語として書かれていたと思うけど、映画は現時点の過去と近未来にすることでほぼ現在と変わらない風景で、無理な作り物感がありません。
ただし1995年にコールドスリープが実用化されていたりするなど実際とは違う世界なので、原作を改変せずに未来の物語を最近の舞台に落とし込むことに成功しています。
なかなか上手い脚本ですね。
タイムリープ物でありながら拡大解釈が必要な矛盾点などがほとんど無いのは原作がしっかりしているお陰ですけど、邦画でこれだけまとまっているのは珍しいです。
全体にキレイにまとまり過ぎ・上手く行き過ぎで面白味が無いとも言えますが、爽やかで穏やかな気持ちで観終われる良い映画だと思います。
ラストのサプライズは、知っていても感動しちゃいますね。
オマケ
ピートバージョンのポスターもありましたw