まずは映画の話。
私はべつに権威に弱いほうではないし、アカデミー受賞作品だからといって特別観たいわけでもないのですが、式に合わせて公開が相次ぐのでそういうのばかり観ます。
「スキャンダル」
最有力なんてチラシに書かれていますが、残念ながら主要部門の受賞はならなかったですね。
でも私の感想としては最も作品賞にふさわしい映画だったのでは・・・・と感じました。
演技も素晴らしいし、社会問題にも切り込んでるし、スピーディーな展開も見ごたえがありました。
ただそれらの評価は今までのアカデミー受賞作品の類型とも言えるわけで、目新しさと言うものは無かったのかもね。
今どき、セクハラを取り上げてもね・・・・70年代からウーマン・リブ運動があった米国で未だにこんな問題あるんだと驚くけど、昨今の「Me too」騒ぎなど見ても永遠に無くならないんでしょうね。
こういう問題に向き合うのはニュースでお腹いっぱい、てとこでしょうか。
アメリカの大手ケーブルTV局、「FOXニュース」で起きた実際の事件を元にしたストーリー。
基本的に事実に則していると思いますが、架空の人物やエピソードもあるようです。「フォードvsフェラーリ」だとあれが違うコレが違うと気付きますけど、この映画の元ネタに関しては全然知らないので何も気になりません。そんなもんですよね。
人気のアンカー・ウーマン、ローガン
トランプ大統領候補(当時)へのインタビューでトランプ氏の女性蔑視問題を追及しますが、逆にひどいセクハラ発言を受けたりして確執が生じます。
シャーリーズ・セロン、注目を浴びる中で誹謗中傷や圧力と戦う力強く美しい女性を円熟の演技で見せてくれます。
ベテラン・キャスター、グレッチェン
社内で数々のセクハラを受けながらも屈服することなく自分を通しますが、解雇を機に会社に対して反撃に出ます。
ニコール・キッドマン、貫禄の演技です。
グレッチェンの部下として経験を積む新人、ケイラ
チャンスを掴むためグレッチェンの元を離れ、セクハラ上司に屈してしまいます。
初々しい新人がのし上がっていくにつれメイクが派手になり変貌していく様をマーゴット・ロビーがうまく演じていました。
予告や宣伝ではこの三人がメインという扱いですが、三人が絡む場面というのは多くなく、それぞれの立場で一連の流れに関わります。ほかの女性キャストも重要な役もあって、女性陣の活躍が目立ちますね。それに対して男性陣は皆、頼りなかったりクズみたいなヤツばっかで・・・・そういう映画なので仕方ないです。
目まぐるしい展開で退屈はしなかったけれども、もう少し緩急を付けた構成にして欲しかったな。ほぼ室内、社内の場面ばかりで閉塞感がありました。それは映画の狙いかも知れないけど、少し屋外とか自然の中みたいな場面も作ったら深みが出たように思います。
正直言いますと展開が速過ぎて字幕の量も多いし登場人物も多くて話がじゅうぶん把握出来てなかったかも・・・・もう一回観たらだいぶ理解が深まると思います。
かと言って、もう一回観たいと思わせるほどの映画でも無い、というのが自分の感想。
あ、作品の質の高さと私自身の評価は別です。映画としては質の高い内容だと思います。
個人的には「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でシャロン・テートを演じたマーゴット・ロビー (一般的には「スーサイド・スクワット」のハーレクイン役のが有名かな)を見たかっただけです。
この作品で助演女優賞にノミネートされてましたが、役のせいであんまり可愛い感じは見れなくて、「ワンス~」の時のほうが良かったな。
さあこれで今年のアカデミー関連の作品は見納めかな。
いかにもアカデミー賞向きの「アイリッシュマン」も観れるんですが、全然観に行く気にならない・・・・
自分はもう「ワンス~」一本推しだったし他の作品を観たあとでもそれは変わらないですが、受賞はブラピの助演賞と美術賞だけでした。それは予想の範囲内でしたが、作品賞はこの「スキャンダル」か「1917」、または「ジョーカー」のほうが納得出来たと思います。
もらう側にしてみたら権威のある賞を受賞するというのは大きな意味があるんでしょうけど、観る側にとっては、特に自分みたいなアカデミー向きじゃない人間にとっては何の意味も無いということですね。
しかし、権威というのは大したもので、「パラサイト」の興行収入は韓国映画としては記録的らしいですね。私が行った平日のミニシアターでも普段ガラガラなのに整理券が出る賑わいでしたよ。
私には、未だに何が良かったんだか理解できない・・・・(しつこい)
さて本題の模型のほうです。
大した進展はありませんが・・・・
プラグコードをどうにか塗り分けて、プラグ・キャップも付けてみました。
アンダーパネルを付けてみるとプラグキャップやコードにギリギリ干渉するので、かなり思い切ってパネル側を削り込みました。ついでにエンジン前部も窮屈なので実際のパネル開口部のカタチは無視してすんなり収まるようにかなり削り込んでます。
この窮屈具合を見ると、水平対向12気筒エンジンでウイングカーというのが成功しなかったのが分かりますねー
どう見ても無理がありますw
ついでに、サイドポンツーンのエアダクトを装着してみると・・・・
予想通り、カムカバー部分はほぼ見えなくなります。
テキトーに作っといて正解w
モノコックとエンジンは三ヶ所のピンで繋がるんですが、接合面は意外と僅かなのでエポキシ接着剤をはみ出すくらい使用してガッツリ接着。ここがポロッと取れたら笑えないですもんね~
ラジエターからのパイピングも済ませて・・・・
まだ多少の補器類やパイピングも付けますが、とりあえずここまで出来ればやっとどうにか完成出来そうな予感がしてきました。
ここからは、ボディーワークだなー
あっその前に、キャブレターのエアファンネルのフィルター、どうしよう・・・・
メッシュ打ち抜きのアフターパーツは1セットあるんですけど、この時代のフィルターは金網メッシュじゃなくて白い樹脂メッシュみたいなんですよねー
このまま放置にするか・・・・あえて金網メッシュにするか・・・・別の表現方法にするか・・・・
腹案はありません。つづく。
(タメオ1/43 フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980)