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43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

ゆく年くる年

2018-12-31 | 1/144飛行機模型

今年最後の更新。

この一年は1/43カーモデルを完成させたのは一台だけ。昨年からの作りかけの完成と手を付けたものの製作途中で止まっているものが一個づつ、何とも情けない状況です。

そのかわりと言っちゃ何ですが、1/144飛行機模型を少しと1/72AFVを少し・・・
そしてブログ内容のほとんどは観た映画の感想ノートと化してます
もうブログタイトル変えようかな

 

私は自分の観た映画の感想や評価を人に押し付けようとは思いませんし同意して欲しいとさえ思いません。むしろ人それぞれの見方があったほうが面白いと思ってますから、映画の感想を書くのはもっぱら自分のその時の見え方を記録しておきたいというだけの思いです。
まあ、最近こんな映画観たよという世間話だと思って読んでいただいても読み飛ばしていただいても構わないです。
模型のブログなので映画のこと書いてもレスはほとんど貰えないのは当然、それで逆に気楽に書けるのもあります。

で、今年最後に紹介したいのは実は昨年公開の映画
最近配信で観ましたが、とても良かったので書いておきたくなりました。

「パターソン」ジム・ジャームッシュ監督作品

何気ない日常を描いた映画です、特別大きな事件も奇跡も起きません。パターソンという町に住むパターソンという男性の同じような毎日が一週間続きます。
「スター・ウォーズ」カイロ・レン役のアダム・ドライバーがパターソンを演じてます。


路線バスの運転手をしながら、ちょっと変わった妻とワンちゃんと小さな家で暮らしています。


妻はサイケデリックなデザインを好み、カントリー音楽を好み、この週末はお菓子を作ってバザーで売ることを楽しみにしている。


パターソンの楽しみは犬の散歩のついでにバーに寄って、ビールを飲みながら色んな人と話すこと。

詩をこよなく愛し、仕事の合間、散歩の途中など自作の詩をノートに綴っている。

パターソンは有名な詩人の出身地でもあるらしく、詩が好きな日本人がはるばる訪れてきたりもする。

この日本人、永瀬正敏が演じてまして、ちょっと落ち込んでいたパターソンと出会い何となく話をして去っていくんですが良い味出してます。

観終わって、さて何だったんだろうと考えても特にドラマチックな展開も無いしテーマとかも分かりませんが、全てのエピソードが何だか可笑しく楽しく不思議な気持ちになります。
パターソンという町はニューヨーク近くに実在する町ですが、映画の中ではファンタジーの架空の町のような雰囲気で描かれてます。
パターソンの穏やかな生活と不思議な周りの人々のせいでしょうね。

やがて、何気ない日常ってこんなにも素敵なのかなと、ちょっと考えさせられてしまいます。じわじわ来る映画です。

知人に勧められて観ましたが、こういう作品を映画館で見逃してたのが惜しかったなー
なるべく色々観てるつもりですが、良い映画は探せばまだまだ隠れていますね。
でも今は思い立てば配信されているのを探してすぐ観れるので、幸せな時代です。

 

さて今は年越しモデリングに参加中なので、バリバリ模型作ってなきゃいけないのにやっぱり大晦日バタバタしちゃってなかなか模型どころでは無くて、ちょっと落ち着こうと思ってブログ書いてました。

さあ、模型に戻ろう。プラッツの2機セットのキットなので2機同時に作っちゃいます。正月早々2機完成とはめでたいな。

それでは皆さん、良いお年を。

年が明けてご覧の皆さん、あけましておめでとうです。

2019年もよろしくお願いいたします。

 

 

 


冬が来た

2018-12-29 | 1/72AFV

年末も押し迫って、ようやく冬らしくなってきました。
自分の町にも20センチほどの積雪がありました。この冬初めてというわけではありませんが、積雪量の数字が出るのは初めてです。

 

今年最後に観た映画、ってことになるかな。
タイ映画の「バッド・ジーニアス」

今年の話題作ですが田舎なので例によってかなり遅れての鑑賞です。
タイ映画を観るのは初めてかな?少なくとも映画館で観るのは初めてです。


優秀だが冴えない女の子リンは、初めて出来た友人のためについテストで答えを教えてしまう。
軽い気持ちでカンニングを手伝ったのがきっかけで、学校の金持ち生徒たちのための大掛かりなカンニングに巻き込まれていく。

このカンニング大作戦がなかなか緊張感があって面白い。
正直、カンニングをスタイリッシュに扱う映画なんて不道徳で抵抗がありましたが、犯罪を犯罪側から描いた映画は山ほどあるしエンターテイメントと思えばどうと言うことも無いですね。

リンは父子家庭で裕福でなく、そういう境遇を跳ね返すために金持ち息子たちの不正に手を貸しますが、成功失敗を重ねるうちにだんだん逞しくなっていき「犯行」をリードする立場になってゆく。


地味に感じたリンが成長するにつれて見た目も華やかになってゆき、あらためて見るとそのスタイルの良さや身のこなしのカッコ良さが分かってきます。

それもそのはず、リンを演じた女優さん実はモデルさん

抜群のスタイルの持ち主でした。
アジア系の女の子は親しみが持てるし彼女を眺めるだけでも眼福な映画。

映画自体もとても面白かったです。ハリウッド作品に負けないスリリングな展開、映像も洗練されているしタイという国の現在も何となく見て取れて興味深く観れました。

ただ、ラストにはちょっと不満というか疑問が・・・
主人公のリンが正しい道を見つけるというのは良いのですけどね、
あとはぜひ観てみて判断してみてください。まもなく映像ソフトや配信でも観れると思います。

 

1/72のハンヴィー
一気に完成まで持ち込みたいと思ってましたが、年末で何かと忙しくなかなか作業できません。
それに、グリルを付けたら歪むしタイヤを付けたら四輪接地しないし・・・

バラバラのパーツを曖昧な接続で組み立てていくのでこうなることは予想してましたがカーモデルだと致命的な問題ですが、AFVだし・・・というか、カウルオープンで組むつもりなので多少の問題は無視します。見た目フロント窓とグリルが平行になるようにごまかして接着。このままカウルを閉じると合わないところが出てきて困りますが、カウル開けちゃえば分からないということです。

四輪接地していないのは、地面を不整地にしてしまえば分からないでしょう?
こだわる人はこだわって下さい、私はグダグダになってもそのまま進みます。

 

さて、今年も年末年始は恒例年越しモデリングに参加することにしました。

DONNAMONDAI !! 年越し&お年賀モデリング

早作りなんて全く縁の無い自分ですが、なんとなく毎年のように参加してましたので、年中行事のようなものです。
今年は管理人さんが還暦を迎えるということで、60歳で赤いチャンチャンコと言うことで(今どきいないがw)
6または赤にちなんだアイテムと言う縛りがあります。
カーモデラーならフェラーリF60という二つの縛りにダブル合致するアイテムが思い浮かびますが、現実的に二週間以内で完成というレギュレーションには無理があります。
赤いクルマとか、6が付く名前のクルマ、6号車など探せば早作り可能なクルマの模型も無いことは無いですが、どうしてもカーモデルの早作りはストレスがあります。

てことで今年も飛行機モデルでエントリーすることにしました。

大晦日スタート、製作過程は出来る限りイベントのBBSにて実況しますので、お暇とお暇のあるかたはのぞいて見て下さいね。飛び入り参加も可能かと思います。

 

さて年内にあと一回ブログ更新出来るかな?出来たら年越しイベント前にハンヴィー完成と行きたいんだけどなー
映画もまた観に行きたいし
バナナの映画とスターの映画観たいんだよなー

ではでは

 

 


1/72ハンビー、組み立て準備完了

2018-12-24 | 1/72AFV

思えば、このタイヤが組んでみたくて作り始めたんだよな、1/72のハンビー

「GOOD YEAR」の立体的なロゴがあるせいで繋ぎ目消しに苦労してしまいました。
ホイールとタイヤを塗り分けなければなりません。
境界線のモールドがカッチリしてたら筆塗りでフリーハンドなんですけどね、このキットはあまりカッチリしてないのでマスキング塗装するしかありません。とは言ってもテープではうまく切り抜けそうにないので、10年以上前に買って今まで使ったことがなかったクレオスの「Mr.マスキングゾル改」というのを使ってみます。


塗って乾燥すると透明になり、薄いモールドも見やすくなります。
塗膜は薄いので軽いチカラで切り抜けますが、張り付きは強く剥がすのはちょっと難しいです。
まあ何とか剥がせました。
こういう使いにくさがあって、飛行機のキャノピーのマスキングには使えなかったんだよねー
でもコツを掴めば今後使えるかな?メタルックでのマスキングよりモールドが見やすいのはありますね。


黒に近いグレーで塗装後、剥がしてみるとこんな感じ。ちょっとよれよれなところもあるけどまあ良いでしょう

フロント・グリルとヘッドライト。
このパーツは全体がひとつのクリアーパーツです。
ヘッドライトだけをマスキングしてボディー色を塗れば良いのですが、小さい丸をマスキングするのは難しそうなのでここは筆塗りしました。はみ出した部分は乾燥後に爪楊枝やナイフで除去します。

前面はまあ良かったんですが、上面は塗りムラがひどかったのでこの後ペーパーがけして吹き付け塗装し直しました。
筆塗りが下手過ぎて泣けます。

ボンネット上にも照明灯が付きます。

こちらはライトケースまで一体のクリアーパーツ。
直径2mm足らず・・・ピンセットでつまんでも丸いのでピンッと飛んでゆきます・・・老眼泣かせのパーツです・・・

レンズ以外の全体をシルバーで塗っておけばそれらしくなるんですかね?その後ボディー色なのかな。資料画像探さないとね。

と言うことで、何だかんだやってましたらほぼすべてのパーツが整いました。


ひと昔前によくあったラリー車の分解画像みたいなのが撮れます。なんか嬉しいw

ほとんど同じ色なのでもっと段取り良く塗装していけば早く出来た筈ですけどね、なぜか一個一個進めないと気持ちが続かなくなりそうで、何回エアブラシしたか分からないくらい手が掛かってしまいました。

それにしても、1/72でこの精密感というのはすごいと思います。それだけに塗装や接着に繊細さが必要ですが・・・
あといくつかの小物パーツがありますが、完成は間近です。

 

 

ホラーも好きなので、映画「来る」観てきました。

原作は「ぼぎわんが、来る」というホラー小説らしいです。
「ぼぎわん」というのは山に棲み、子供や年寄りをさらってゆく化け物というか悪霊というか妖怪みたいなものです。
最近話題の来訪神みたいなものかと思いましたがもっと邪悪なものみたいです。
この悪霊に憑りつかれてしまった家族の物語と、悪霊と戦う霊媒師姉妹が話の中心です。


小松奈菜と松たか子が霊媒師姉妹を演じます。
せっかくの人気女優さんの起用なんですが、何か魅力的に撮れて無いです。

中島哲也という監督さん、実はあんまり得手では無いです。面白いんだけど後味が悪い映画を撮るんですよね。
俳優さんの使い方も苦手。あまり魅力的に撮らないというか、違う面を引き出すのが好きなんでしょうか。
そういうのが面白いと思う人もいるでしょうし、好みの問題ですかね。

悪霊に目を付けられるのが妻夫木聡、その妻となる黒木華、やがて誕生する娘、異常現象の相談に乗る民俗学者が青木崇高、これらの登場人物が全て一癖あります。そのへんの人間ドラマのドロドロはこの監督が得意なところで面白かったんですが、肝心のホラーの部分はあんまり怖くなかったですね。

終盤の悪霊と霊媒師・琴子の戦いは、全国から有力な霊媒師を集めたり国家権力まで駆使して警察まで総動員させたりと、映画の制作時期からして「シン・ゴジラ」の影響を感じるような新しい表現方法だったですね。
でもたまたま最近テレビ放映されていた「シン・ゴジラ」観たんだけど、まあレベルは全然違いますね。やっぱシンゴジ凄いわ。

と言うことで、人間ドラマのドロドロは面白いし目新しい悪霊との戦いもあったし、良い部分も色々あったんですが、登場人物が魅力的でないのが残念な映画でした。
ホラー部分が説明不足過ぎて、原作を知らない自分にはちんぷんかんぷんだったのも映画としてはダメです。あまり細かい理屈とかはどうでも良いという作りなんでしょうけど、最低限の説明は必要だと思います。

まああんまり人には勧められない映画かな。

 

さて、公開中の映画はお正月向け作品一色になっちゃって今年はもう観に行く予定は無いかな。
年末年始は年越し作り初めモデリングにまた参加したいと思いますし。

でもまだ紹介していない「今年観た映画」があるので、なんとか年内に書きますね。ではでは。

 

We wish you a merry Christmas!

 

 


猫とスマホと人魚と機関銃

2018-12-17 | 1/72AFV

模型作りに限らず、何事もグダグダな一年を過ごしてしまってます。

なのでブログもグダグダなのですが、今年は年初から映画館で観た映画を全てブログに書いているというのを続けてます。
模型のブログに映画の話を書いても全然偉くないんですが、何はともあれ続けてこれたことなので、何とか一年やり切りたいと思います。
書きそびれてた映画もあるので、頑張って年内に書いちゃうぞ。

 

猫好きなので映画「猫カフェ」観てきました。


こんな映画知らなかったけど上映スケジュールから見つけて、ほかに時間が合うのが無かったので観てみたんですが・・・
まあ何というか、よくこれで全国公開まで持ってきたなというような出来の映画でした。
よほど営業担当がやり手だったんでしょうね。それとも猫パワーでしょうか?


猫カフェを訪れる訳アリな人たちの四つの短編からなるストーリー。それぞれ深刻な悩みを持っていてそれを解決していきますが安直な展開だし、深夜ドラマをくっつけただけのような映画です。
各パートが区切られてなくて同時進行すれば映画として面白かった気がしますが・・・
それほど猫が活躍するわけでもなく・・・
せめて店主のヒロインが可愛ければ救われたのですが、アニメっぽい喋り方と演技にイラッと来た。あとで知ったけど声優さんらしいです。なるほど。
観る映画を間違えたみたいです。まあこういう事もあります。

 

「スマホを落としただけなのに」


あの「リング」の中田秀夫監督作品ですね。テレビ宣伝も盛んにやってたしキャストも旬の役者が揃っていて期待値が高まります。


彼氏がスマホを紛失したせいで謎のストーカーに狙われるヒロイン。北川景子さんキレイです。

映画自体は無難に面白かったです。90年代ごろからハリウッドでさかんに作られたストーカー犯、シリアルキラーもの映画のような感じでしたね。
スマホ云々というからもっと斬新な迫り方をするかと思ってましたが、ID乗っ取りや居場所特定などのトリックは使い古された方法でガッカリ。
そもそも、ストーリーはタイトルから連想するようなネット犯罪的なものでなく、連続殺人犯の犯行とヒロインの秘められた過去がメインなのでタイトルを変えるだけでも印象が変わったと思いますけどね、何だか惜しい作品でした。

今人気の千葉雄大くん、無駄使い感が歪めない・・・まあ客寄せ効果はあるんですかね。

 

「人魚の眠る家」


東野圭吾原作作品。この人の原作映画って好感は持てないけど面白いんですよね。

この作品は犯罪ものとかではなく、事故で脳死状態になった娘の死を受け入れることが出来ない家族の葛藤を描いたドラマです。
父親が大企業の社長なので金の力で娘を生かし続けることが出来ます。ややSF的な科学技術も動員します。

もちろん脳死状態なので二度と目覚めることはありませんが、眠り続ける子供を死んでいると理解出来るでしょうか?
映画は微妙なバランスで進行しますがやがて篠原涼子演じる母親が狂気じみてきてバランスが崩壊します。

映画としては脳死は人の死だと言う着地点で終息しますが、観終わって時間が経ってみると果たしてどうなんだろうか?と疑問符が湧いてきますね。

人の生き死にというのには色んな解釈があるし個々の感じ方次第なんですよね。
脳死を受け入れるならば臓器提供で他の人を救うことが出来るというメリットがありますが、そのために命の感じ方に変更をせまるというのは過酷な話です。

実際は脳死で永く生き続けることは稀なので、いざという時には諦めがつくことで決断が出来るのかも知れませんが、映画のような状態ならば母親の感覚はもっともだと思わざるを得ません。
演出で母親に狂気を感じますが、そのように誘導されるのは何か違うなという感覚もありました。
重いテーマを扱った作品です。

ただ、展開や心理描写は分かりやすく面白く観れました。結末は宣伝文句にあるような特別なものでなく、もうひと捻りあったらなー、という感じ。そういう意味ではこれもやや惜しい作品だったかな。
でも個人的には今年観た映画の中では見応えのあるものでした。

 

さて、オマケに模型の話題w

機関銃には防盾が付きますがエッチング・パーツです。

カドを立てずに丸く曲げろということだな。
折り目の筋も入っていないので勘で曲げるしかない。


まあ何とかそれなりに。
やっぱ銃身微妙に曲がってるね・・・・


エッチングとはいえそれなりに厚みはありますね。


ルーフのターレットに装着するとちょっと戦車っぽくなります。


上部ハッチを裏側から見たとこ。ディティールのモールドは素晴らしいが、このヒゲのようなのは何だ。
ひょろひょろ過ぎて強度無いぞと思ったけどどうやら必要無いものらしい。なぜこんなヒゲがあるの?と謎だったけど、曲げ状態で組む時にうまい具合に噛み合ってくれて位置決めがし易いですね。
そのためのものかどうか分からないんですが・・・

馴染みのない外国製キットを作っていると不思議なことがたくさんあります。