43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

ラジエター / 156/85B

2020-09-26 | Ferrari 156/85B

外見的にはラジエターと後方のインタークーラーでは表情が違います。インタークーラーは縦桟で目も粗く見えますね。こっちはキットのパーツで良いかな。

問題はやはり、ラジエターをゼットモデル製にどうやって置き換えるかです。

大穴を開けるのは簡単ですが、この状態から内側をえぐるのは無理。
何時間か格闘しましたが、無理。

下側をごっそり切り取ってしまう。
悲劇の始まり始まり。

こうなればリューターなどの工具も使いやすくなるので、どんどんえぐって行きます。

工具が使いやすくなったといっても、簡単では無いです。

ある程度、えぐれたところで下側を再生します。

ゼットモデルのエッチングパーツは薄くて繊細なので、サイドポンツーンの内側から嵌め込もうと当てがっているだけでヨレヨレになってしまいます。
そうならないようにメタルのブロックに貼り付けて補強。実際にラジエターは厚みもあって、内側もインテーク側から見えるので、構造的にも厚みが必要です。

ペラペラの状態だとどうにか内側に嵌っても、厚みを付けると途端に全く入らなくなります。それで厚み部分を台形に削って入りやすくしてます。
内側の表面はチラッと見えるだけなので、最終的にそれっぽい金属板を貼っておけば良いかな。

結果的にはこんな風に嵌めこむことに成功しましたが、

ここに至るまでに事故多数。

ちょっと無理して嵌めようとすると、せっかく再生した下側がバキッと外れたり、そのたびにハンダで修理しますがその時に余分に熔かしてしまったり、余分なハンダをリューターで削り落としている時に大事なエッジ部分を傷つけてしまったり・・・

いちいち画像を撮ってませんが、上のような事故、もっと悲惨なのも何度かありました。何度も再生させているので、もう正しいカタチが分からなくなってます。

こんな苦労するくらいならMFHのキットを作るほうが絶対楽ですね。
皆さんはそうしましょうw

古いキットを古い技術でどうにかしてどうにかしようというのは、もはや流行らない趣味でしょうね。3Dプリンターや精密加工が出来る工作機械を使いこなせる人たちがこれからの模型の趣味を変えて行くんだと思います。

これはもう完成出来るかどうか分からなくなってきたけど、ここまでやって投げ出すのも嫌なので、何とか続けます・・・・。

( タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP1985 )

 

映画
「ミッドウェイ」

エメリッヒ監督の戦争大作、日本人俳優も多数出演・・・・なのに、配給会社が大手ではなくて宣伝が弱いせいかあまり話題にもなってませんね。

映画自体も1976年に作られた同名作品と同じ素材の戦記物ですから目新しさは無いです。

豊川悦司が山本五十六

南雲中将が國村隼

山口中将が浅野忠信

日本勢の皆さん、悪くない演技だと思います。ただ年齢とか格からすると役柄は入れ替えたほうが良いのかなと思いましたが、そればっかりはやってみないと分からないですね。

ストーリー的にはミッドウェイ海戦の戦史を忠実になぞっていると思うので、意外性も驚きもありません。このあたりは戦史そのものが面白くて緊張感に溢れているので、余計なドラマは必要無いですね。

ただ技術の進歩で1976年版に比べると戦場の描写は段違いです。戦艦や空母、飛行機の描写もほぼCGでしょうけど迫力、質感など見事でそれを見るだけで値打ちがある映画です。

ただ迫力重視でリアリティーに関しては疑問ですね。
艦隊も飛行機隊も密集し過ぎだし、あり得ない低空飛行とか威力あり過ぎな爆弾とかね。まあ映画としての演出なので仕方無いですが。

私はミッドウェイ海戦について特別詳しい訳ではありませんが、史実に沿ってストーリーが進み人間ドラマも程良く盛り込まれて、分かりやすくて楽しめた映画でした。

日本人としては負け戦なので複雑ですが、大活躍だったドーントレスの模型を作りたくなりました。平和って良いですね。

 

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排気管とかラジエターとか / 156/85B

2020-09-22 | Ferrari 156/85B

前回、排気管がアンダーパネルの下に潜り込む場所はカバーがあるっぽい・・と思って適当に作ってましたが、
資料画像をよくよく見てみるとカバーではなくて、カーボン製のアンダーパネルに金属板がボルト留めしてあって、その板の穴に排気管を溶接して通してあるみたいです。

それで、真ちゅう板と半分に切ったパイプで貫通する部分を自作。本物に似せるよりも雰囲気重視。


排気管本体はサスアームとの干渉を避けるため扁平な断面になってます。
金属パイプをうまく潰すのは難しいので同じ太さのハンダ線をつぶして使用します。


塗装後に接着する予定です。

塗装を進めないとパーツがバラバラなままなので、そろそろ塗りたいんですけどまだ少し片づけないといけない場所があります。

それはボディー・サイドのラジエターなんですが。

ゼットモデルのラジエターを表現するエッチングパーツがあるので、これを使いたい。

↓この窪みに貼り付ければ良いのですが

ゼットモデルのパーツはやや大きめで、


こういう構成になっていて、二枚を重ねるとラジエター・コアのように立体的に見える優れ物です。


ただし、横桟のほうは外枠が無いとバラバラになってしまうので自由なカタチに切り出すことが出来ません。
二枚を全体に接着剤で貼り合わせてしまえば切り出せますが、こんな繊細なパーツにはみ出さないように接着剤塗るなんて無理ですよね?
はみ出すのを覚悟で全体に接着剤を塗ってしまうとディティールが潰れてしまうでしょうし・・・・

必然的に二枚を外枠だけ接着して、ボディーのラジエターのスペースに穴を開けて、裏からあてがうように貼るしかない訳です。

穴は簡単に開けますが、裏から隙間なくピッタリと貼り付けられるように裏側を少し広めにくり抜く・・・・って、難易度高過ぎな作業だよねー

キットに付いている単純なエッチングパーツなら、そのまま表から貼り付けるだけで簡単なのに。


これは擦り合わせをしていないので今イチ嵌まり込んでいませんが・・・・
ちゃんと嵌め込めばこれでも問題無さそうだよね・・・・

素晴らしいアフターパーツがあるがために、悩ましいです。

( タメオ/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985 )

 

 

映画「弱虫ペダル」

人気マンガのアニメ化、ジャニーズの人が主演ですが、あまり話題にもならないまま公開終了しそうですね。

私はアニメのテレビシリーズで観まして、初めのほうがとても面白かったので映画もそのあたりを楽しみに観てみました。

主人公はアニメ好きのオタクの子。中学生時代に大好きなキャラのグッズを買うためお金を節約して千葉から秋葉原まで片道40km以上をママチャリで往復していたため、無意識のうちにとんでもない才能を身に着けていたという設定


自転車部の同級生を驚かせる走りを見せるあたりが一番痛快で楽しいんですけど、残念ながらそういうパートは序盤だけで終わってしまって、映画の大半は自転車部に入部して才能を発揮するところが主体です。

アニメだと、入部までのエピソードがいくつかあってそのあたりが好きだったんだけどな。
映画は続編が確約されているわけでも無いので二時間である程度お話を纏めなきゃいけないので、仕方ないか。


橋本環奈の無駄使い。

マネージャー役ですが、さほど存在感の無い役なので、橋本環奈みたいに目立つ子を当てるのはミスキャストです。

後半は県大会のレースに時間が割かれていて、いわゆる青春スポ根映画になってます。原作もそうなので全然良いんですが、映画としてはレース場面が長過ぎて自分にはつまらなかった。
個人的見解ですけど、スポーツを扱った映画でスポーツの試合シーンが長過ぎるのはダメです。
どう頑張ったって作り物の試合場面なんて本当のスポーツの興奮や緊張感には敵わないもの。
何なら、試合場面無しでもスポーツに関わる人々のドラマを描けるのが映画です。

スポ根物ってジャンルは、マンガかアニメまでだなあ・・・・

 

 

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ジャッキアップ・ポイント / 156/85B

2020-09-17 | Ferrari 156/85B

銅板で自作したアンダーパネルには、ボディーとズレないように四ヶ所に1mm径の穴を開けてボディー側にピンを立てました。

真ん中の大きい穴はボディーとの接続用、後方の穴二つはエンジンの位置決め用です。
台座固定用の穴をどっかに開けなきゃだなあー

アンダーパネルの後端にはジャッキアップ・ポイントが突き抜ける長細い穴があります。

金属板に長細い穴を開けるスキルは無いので、糸鋸で切り込みを入れます。

ジャッキアップ・ポイントは洋白から削り出し。

ホントはもっと小さくて繊細なカタチかなと思うけど、手持ちの工具ではこれが精いっぱい。
ミッション・エンドに固定されて、↓こんな風にアンダーパネルから覗きます。

ミッションに接着してしまうと上手くスリットに通らなそうなので、エンジン/ミッション固定後に接着するのが良さそうですね。

排気管もアンダーパネルを突き抜けます。突き抜け部分にはカバーが付くみたいなので、それっぽく・・・・

実際に排気管を通すのは無理だけど、後方から見える穴だけでも開けておきますかな。

ようやく後部のメカニカルな部分が片付きそうです。
まだフロント・サスにボディー・・・・やる事は多いです。
のんびり、ひとつづつ進めます。

( タメオ 1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985 )

 

映画「カセットテープダイアリーズ」

観てきました。

ひどい邦題だなーw
原題は「BLINDED BY THE LIGHT」。ブルース・スプリングスティーンの曲のタイトルで、その邦題は「光に目も眩み」
これで良くない?

1987年頃が舞台、主人公はカセットテープで音楽を聴き、文章を書くのが好きで日記を付けたりしてるのでこのタイトルなんだろうけど、どういう狙いなんだろう?

カセットテープを知らない若い人も増えているようなので、この単語が持つ時代感を狙ったんでしょうかね。

ロンドンからやや遠い小さな町に住むパキスタン移民の主人公。
昨今、米国の黒人差別問題が話題になっていますが、この映画を観ると当時の英国の移民差別も相当なもんですね。

そんな差別の中でも普通の若者として成長した主人公ですが、厳格なイスラム教徒の厳しい父親や貧困や不況で寂れた町で閉塞感を感じている。

そんな中でブルース・スプリングスティーンの音楽に出会い、人生が動き出します。

実話を元にしているようで、主人公はその後ライターとして成功しブルースとも親交を深めたようですが、映画は主人公が大学に進学するところで終わります。

実は自分もブルース・スプリングスティーンにハマった時期がありまして、それが無かったらこの映画は観に行かなかったかも知れません。
それだけにちょっと厳しい評価になりますが、うーん、ブルースの音楽があまり効果的に使われてないなー。

ブルースの音楽が地方の都市の労働階級の若者に訴えるものがあるのは分かるんですけど、それ以前にカッコ良さだとかブルージーな渋さだとか、まずそういうところから入らないとね、
歌詞だけに共感したように見えてしまうのは、ちょっと残念でした。

1987年というのもね、ブルースにハマるにはちょっと時期が遅い。本当にカッコ良かったのは70年代までだったんだよねー
などと、知ったかすると人から嫌われますね、誰がいつ何を好きになろうと自由です。

まあ音楽云々は置いといて、色んな困難の中で希望を見出す青春映画として見れば普通に面白いです。彼女になる女の子も80年代ぽくてキュートでした。

映画館で久々に大音量でブルースの歌を聴いたせいで、ブルースの昔のCDを引っ張り出して聴いてみますが、当時のCDは音圧が弱く残念な音質ですな。うん、確かに当時はカセットテープのほうが音に迫力があったわ。

 

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アンダーパネル / 156/85B

2020-09-11 | Ferrari 156/85B

前回でカウルの修正とかしてて、今さらなんですけど、ちょっと気になってしまった。


キットはこういう構成で、メタル製のアンダーパネルはサイドポンツーンの真ん中あたりから後ろだけ再現されてて、それより前はポンツーンのカウルだけになってますが、
もちろん実車はそんなことなくてポンツーン全体の下にアンダーパネルが付きます。

この、インタークーラーとかの底の部分が途中からアンダーパネルに繋がるという謎構成。

これはインタークーラーの下にメタル製のアンダーパネルが付くと下側の厚みが増え過ぎて見た感じの印象が違ってくるので、模型的な省略なんじゃないかと思いますが、

気になりだすと、止まんない。

アンダーパネルを金属板に置き換えようかなーという出来心。

金属板は0.3mm厚の銅板を使います。真ちゅうより柔らかいので穴開けや曲げ加工が楽かなーと思いまして。

コクピットとネジ止め部分だけ、元のメタルパーツを使います。戻れないとこまで来ちゃいました。

現物合わせで適当に切り出してるので左右のバランスとか怪しいです。

まあ勢いでやらないと、手が止まったままになっちゃうので。

サイドポンツーンの後ろ半分はメタルを盛って前半部分と同じ厚みにしました。

せっかく苦労してリアエンドの形状を削り出したのに、また始めからやり直しになってしまいました。

素人の下手糞は、八割方無駄な作業をしなければならないのです。

( タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985 )

 

 

久々に、ジャパニーズ・ホラー映画

「事故物件 怖い間取り」

久々に、観てはいけない映画でした。
面白くも無ければ怖くも無い。

どんな映画にも見るべきところはある筈だから、あまり一方的に貶したくはないんですけどね、
これは本当にひどい出来だわ。

いちおう実話という事なんだけど、そもそも心霊現象なので実話の筈は無い。
それをいかにもありそうな話と思わせて怖がらせなきゃいけないのに、荒唐無稽過ぎて白けるだけです。

原作者で主人公のモデルでもある芸人を演じるのは亀梨和也。
この人の演技が一番問題だったと思う。


売れなくて崖っぷちで事故物件に住むという体当たりレポートにチャレンジするんだけど、芸人にも見えないし崖っぷちにも見えない。
さらに心霊体験をして怖い思いをするんだけど、そういう危機感も恐怖感とか迷いとか、何も伝わって来ないんだよね。

やっぱりイケメンはイケメン役しか出来ないってことなんですかね。

相方を演じるのは瀬戸康史。最近売れっ子ですよね。山本美月さんと結婚しちゃってバカヤローです。別に恨みはありません。


演技はさすがに上手いと思います。

ヒロイン役の奈緒さん。
あまりよく知らなかった女優さんですけど、可愛いです。

ただ、この人も演技に問題あり。
ずっと同じような恐怖におののく表情。
子供の頃から霊が見えるという役どころなんだけど、その割に霊が見えて怯えるだけで何の役にも立たないし、とってつけた感が半端無い役だなあ。

それぞれの役者の演技にも問題あるけど、それは役者のせいじゃなくて脚本や演出のせいです。方向性の見えない脚本に完成度の理想もない映画に出されて、役者さんも可哀想です。

監督の中田秀夫は「リング」をはじめホラー、サスペンスの名手ではあるけどヒット作、駄作、マイナー作とバラつきが多い人ですね。ホラーに関してはもう才能も情熱も枯果てたみたいですな。今作は͡怖ポップですとか訳の分かんないこと言っててそんなの誰が求めてんの?って感じです。

それでも人気俳優のお陰か宣伝が上手かったのか、客入りは悪くなさそうで。
こんなので儲かるんだったらもう頑張って良い映画なんか作る必要ないですよね。

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カウルの修正 156/85B

2020-09-07 | Ferrari 156/85B

季節は秋ですがまだまだ残暑厳しいっすね。

亀進行ながら何とかタメオのリニューアル版が出る前に作ってしまいたかった156/85Bですが、思わぬ伏兵が。

MFHからフル・ディティールの1/43キットが発売されるとのこと。
うーん、権利問題があるのかフェラーリのキット化が停滞していたので今後MFHからフェラーリは出ないのかなと思ってましたが、そんなことなかった。

以前に1/12スケールで出しているので、開発費はそれほど掛かっていないのかな。
発表された画像だとメタルパーツ率が一段とアップしてるっぽいので、作り心地がどんなものか興味がありますね。

156/85のA・B・Cの3タイプが出るようですが、私が今作っているのはタメオのイタリアGP仕様です。
MFHに負けないように頑張りましょう。 (無理ですが。)

 

前回の記事であれこれやってたホイールのセンターナットですが、ボルトは外径1.6mmの真ちゅうパイプに落ち着きました。
ステンレス・パイプに比べて肉厚だしシャープさに欠けますが、1.5mmじゃ細いし1.8mmでは太くて、ちょうど良い太さのステンパイプが入手出来ないので仕方ないです。


ボルトに合わせて六角ナットの穴を何度も開け直しているので、だんだん角が丸くなってきてシャープじゃなくなっちゃったよ・・・・
中空のボルトの中は実車は深い闇になっているので、奥に見えるピンは切り飛ばしておくべきですね。ハブとの接続は接着剤に頼ることにします。

で、今回の本題、ボディー・カウルの修正です。
スタイルに関しては概ねタメオの解釈で構わないのですが、


サスアームを置き換えたせいか、サイドポンツーンのカウル後端のサスアームを避ける切り欠きが、意味が無くなってしまってます。実車はギリギリ干渉しないぐらいのクリアランスなんです。

いったん、ハンダで埋めます。

ポンツーン後端もギリギリまで延長します。

↓左が修正前、右が修正後。

だいぶ伸ばしました。

実車のタイプBの特徴ですが、
前半戦仕様では切り欠きはポンツーンのカウルだけで上面カウルは分割線からまっすぐ伸びているんですが、タイプBでは上面カウルにも切り欠きが続いています。


これはポンツーンの後方が絞り込まれて、高さも低くなっているせいじゃないかと思いますが。
上面カウル後端も、前半戦仕様に比べて丸みのあるカットラインになってますね。

実はこのあたりのディティールはMFHの1/12モデルでは再現されてなくて、今度出る1/43キットでもパーツを見る限り再考証されていない感じもします。まあ、簡単に修正出来るところですけどね。

あと、もうひとつ、タイプBの特徴的な部分

ポンツーンの肩の部分は後方に行くにつれて角が丸くなって行き、エンド部分の側面は裾拡がりになってます。
実は上の画像は現存個体で、実戦当時と思われる画像ではここまでハッキリ裾拡がりに見えるものはありませんでした。

元々、タイプBは第12戦のイタリアGPで投入されて数戦を走っただけなのでネットを探しても当時画像は少なくて、ましてやタイヤの陰に隠れて見えにくい部分が分かる画像はほとんど無いですし、レースごとに微妙に違いがあったり、アルボレート車とヨハンソン車でも違いがあるので、自分ごときには満足な考証は出来ません。MFHの資料本も買いましたが、タイプBの写真は数枚しか無かったです。

なので、この特徴をどう扱うべきか悩むところです。現存個体はリビルドされて実戦当時とは違う部分もありそうですが、わずかに裾拡がりなのは間違いないので、模型的な強調表現として取り入れるのもアリかなと思います。

あとは全体的なスタイルですが


実車画像と比べると上面カウルの後方への伸びが足りないです。サイドポンツーンを延長したので辻褄合わせの意味でも伸ばす必要があるのですが、そうでなくても元々カウルが短いんですよね。

まずは、裾拡がりを再現してみて

上面カウルを延長。

こんなもんかな。今後少しずつ整形していきます。ここまで、ハンダを盛っては削り盛っては削りを何度も繰り返してます。一気に修正しようとすると元の基準が分からなくなるので、少しずつ進めるほうが安全です。

サスアームとの関係性は良くなったけど、せっかく作ったスタビライザーが収まらなくなってしまいました・・・・
ミッションへの取り付け位置を下げれば何とかなるかな。

問題点は次々と出てきます。

こんな感じなので果たして完走出来るのか?

不安ではありますが、一個一個、進めていくしかありません。

( タメオ/43 フェラーリ156/85B イタリアGP1985 )

 

 

さて、映画の話。
もう全国的には公開終わっちゃったかな、

「透明人間」

透明人間と言う題材は過去に腐るほど映画になってますが、元はH・G・ウェルズの名作SF小説。
これを原作とした映画は戦前に作られたものと、2000年製作のバーホーベン監督、ケヴィン・ベーコン主演のもの、そして今作の三本しか無いようですね。

戦前のは観たかも知れないけど記憶に無いけどバーホーベンの「インビシブル」は良く覚えてます。ストーリーのディティールは異なりますが薬品で透明人間になった主人公が悪さをして最後やっつけられるという本筋は原作と同じようです。

2000年に「透明人間」と言うタイトルはいささか古めかしいということで前作は「インビシブル」というカタカナタイトルになったようですが、2020年になって先祖帰りなのか今作は「透明人間」に戻ってます。

2000年版での薬品によって皮膚、血管、内臓、骨と徐々に透明化していく描写もすごかったんですが、今作では薬品でなく特殊なスーツを着ることで透明人間になります。

全体がゴルフボールのようなディンプルで覆われていて、無数のカメラレンズが付いています。これで撮影した周りの映像からスーツ全体に透明に見えるような画像を映して姿を消すわけですな。
「プレデター」とか「攻殻機動隊」の光学迷彩がヒントでしょうか。

まあ、薬品で透明化するのとリアリティーはどっちもどっちな印象ですが・・・
多少は、現在のテクノロジーの延長の先で可能かと思えそうなアイデアです。

今作では自殺と見せかけて姿を消した主人公が透明人間となって元妻にストーカーするというストーリーです。
そのストーカーぶりがホラーチックでなかなかスリリングで面白いです。
ラストは思わぬどんでん返しが・・・・。

元々、かなりのトンデモ設定なんですが決して笑いに走らない、終始陰鬱なトーンで描かれていてホラー映画としての品格を保っているのが良いです。
こういう所、邦画にも見習ってほしいなー。

 

 

 

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