外見的にはラジエターと後方のインタークーラーでは表情が違います。インタークーラーは縦桟で目も粗く見えますね。こっちはキットのパーツで良いかな。
問題はやはり、ラジエターをゼットモデル製にどうやって置き換えるかです。
大穴を開けるのは簡単ですが、この状態から内側をえぐるのは無理。
何時間か格闘しましたが、無理。
下側をごっそり切り取ってしまう。
悲劇の始まり始まり。
こうなればリューターなどの工具も使いやすくなるので、どんどんえぐって行きます。
工具が使いやすくなったといっても、簡単では無いです。
ある程度、えぐれたところで下側を再生します。
ゼットモデルのエッチングパーツは薄くて繊細なので、サイドポンツーンの内側から嵌め込もうと当てがっているだけでヨレヨレになってしまいます。
そうならないようにメタルのブロックに貼り付けて補強。実際にラジエターは厚みもあって、内側もインテーク側から見えるので、構造的にも厚みが必要です。
ペラペラの状態だとどうにか内側に嵌っても、厚みを付けると途端に全く入らなくなります。それで厚み部分を台形に削って入りやすくしてます。
内側の表面はチラッと見えるだけなので、最終的にそれっぽい金属板を貼っておけば良いかな。
結果的にはこんな風に嵌めこむことに成功しましたが、
ここに至るまでに事故多数。
ちょっと無理して嵌めようとすると、せっかく再生した下側がバキッと外れたり、そのたびにハンダで修理しますがその時に余分に熔かしてしまったり、余分なハンダをリューターで削り落としている時に大事なエッジ部分を傷つけてしまったり・・・
いちいち画像を撮ってませんが、上のような事故、もっと悲惨なのも何度かありました。何度も再生させているので、もう正しいカタチが分からなくなってます。
こんな苦労するくらいならMFHのキットを作るほうが絶対楽ですね。
皆さんはそうしましょうw
古いキットを古い技術でどうにかしてどうにかしようというのは、もはや流行らない趣味でしょうね。3Dプリンターや精密加工が出来る工作機械を使いこなせる人たちがこれからの模型の趣味を変えて行くんだと思います。
これはもう完成出来るかどうか分からなくなってきたけど、ここまでやって投げ出すのも嫌なので、何とか続けます・・・・。
( タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP1985 )
映画
「ミッドウェイ」
エメリッヒ監督の戦争大作、日本人俳優も多数出演・・・・なのに、配給会社が大手ではなくて宣伝が弱いせいかあまり話題にもなってませんね。
映画自体も1976年に作られた同名作品と同じ素材の戦記物ですから目新しさは無いです。
豊川悦司が山本五十六
南雲中将が國村隼
山口中将が浅野忠信
日本勢の皆さん、悪くない演技だと思います。ただ年齢とか格からすると役柄は入れ替えたほうが良いのかなと思いましたが、そればっかりはやってみないと分からないですね。
ストーリー的にはミッドウェイ海戦の戦史を忠実になぞっていると思うので、意外性も驚きもありません。このあたりは戦史そのものが面白くて緊張感に溢れているので、余計なドラマは必要無いですね。
ただ技術の進歩で1976年版に比べると戦場の描写は段違いです。戦艦や空母、飛行機の描写もほぼCGでしょうけど迫力、質感など見事でそれを見るだけで値打ちがある映画です。
ただ迫力重視でリアリティーに関しては疑問ですね。
艦隊も飛行機隊も密集し過ぎだし、あり得ない低空飛行とか威力あり過ぎな爆弾とかね。まあ映画としての演出なので仕方無いですが。
私はミッドウェイ海戦について特別詳しい訳ではありませんが、史実に沿ってストーリーが進み人間ドラマも程良く盛り込まれて、分かりやすくて楽しめた映画でした。
日本人としては負け戦なので複雑ですが、大活躍だったドーントレスの模型を作りたくなりました。平和って良いですね。