43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

ルーバーに挑戦 / 156/85B

2020-07-18 | Ferrari 156/85B

我が県では二ヵ月以上コロナの新規感染者ゼロが続いていたのに、今週になって次々と感染者が出てます。いずれも東京へ行った人関連です。
全国的に終息に向かっていたのに、また根絶しきれていない東京が急ぎ足で自粛解除を進めたばっかりに・・・・
と、恨み節のひとつも出ますよ。

経済も大事だから政治家は高度な判断が必要なんでしょうけど、結果的にまた感染が広がれば経済にも更なるダメージがあることを考えれば、誰かが判断を誤ったと言うことですよね。

 

さて、映画のはなしから。

一作目から40年近く経って、同じ役者でシリーズ作品を作れるってすごいことですね、

「ランボー ラスト・ブラッド」

一作目の原題が「First Blood」ですから、タイトル的にはこれがシリーズの最後になるんですかね。

すっかりおじいさんになったジョン・ランボー、牧場を営みながら身寄りのない娘の父親代わりをして平和に暮らしています。

メキシコに出掛けた娘が哀れギャングの餌食にされ、ランボーの壮絶な復讐が始まります。

おじいちゃんになったとは言え、天性の殺人マシーン。ギャングどもを皆殺しにしますが全てを失ったランボーは悲しみに暮れます。おしまい。

という映画でした。

ランボーって一作目は社会派ドラマの側面もあり単なる勧善懲悪ではない、問題提起のある作品だったと思いますが、ゲリラ戦のスリルだけ引き継いだ二作目以降は戦争アクション映画みたいになったんですよね。

今作も敵が軍からギャングにスケールダウンしてますがアクション映画であることは同じ。
ただ、脱出、救出のために戦った二作目以降と違い今回は復讐のための戦いってのがね、大量虐殺が素直に受け入れられない。
でも葛藤があるぶん、ランボーの抱える本質的な問題が見えてきてドラマとしての深みが出るという思わぬ結果になっていた気がしました。

悲劇に見舞われる原因が、娘の未熟さとか運の悪さなので、そこを一捻りしたほうがもっとドラマ性が増したと思いますが、そういうのを狙ったわけではないんでしょうね。

実は「ランボー4」は観ていないんですが、この機会に旧作をまとめて観直してみたくなりました。

 

さて、ぼちぼち始めている 156/85B です。

今時、古いタメオキットの製作記なんぞ需要皆無と思いますのでのんびり行きます。

エッチングのルーバーを使うべきか迷いますが、何はともあれキットのモールドのままにはしたくないので穴を開けます。すごい肉厚ですな。

枠を切り出します。割と大きめの真ちゅう板に台形の穴を開け、切り出しました。これだけの作業でどんだけ苦労したか・・・・
糸鋸とヤスリだけしか無いので小さな切り抜きは私には至難の技でした。

ちょっと大き過ぎたが、やり直す気力は無い。考証は無視してこのまま続ける。

帯金を8枚差し込んではんだ付け。何度やってもキレイに並ばないが、何度でもやり直せるのがはんだ付けの良いところ。

ひっくり返して見るとこんな感じ。ヤスリでガリガリ削っても壊れないくらい頑丈なのははんだ付けの良いところ。
しかし、汚いなあ・・・・もっとうまく出来る気がする。


斜め具合は、チカラ技で少し調整すれば良いかな。

斜め後方から見ると、内部が良く見えそう。内部作らないけどね。
それにしても、並び方がガタガタ過ぎるわ。いくらキレイに並べてもはんだを流す瞬間にちょっとズレるんだよね・・・・

下手クソらしくこれで作っちゃおうか?
もうちょっと、あがいてみようか?

などと迷いつつ、資料画像見ていたら

あれ?

ルーバー、6枚じゃん・・・・・・

おかしいなあ、ほかの画像では8枚とかだったのに

どういうこと?

で、調べてみたら、156/85(前期型)では8枚だったけど、156/85Bでは6枚になっていたのね!

おいおい・・・・

ゼットモデルちゃんのエッチングは間違ってなかったのね。

そういや、わざわざルーバーだけ別の板になってたじゃん。前期型と後期型で分けていたんだ。

相変わらず、ろくに資料も調べずに作り始めて、キットにイチャモンつけて後から自分の間違いに気づくいつものパターン。

よしっ、6枚で作り直すぞっ!

・・・・とはならず、ゼットモデルちゃんのエッチングをありがたく使わせてもらうほうを選択するのでした。

まあ自作ルーバーに挑戦してみるのも面白かったですから、良かったです。

( タメオ1/43 フェラーリ156/85B 1985年 イタリアGP )

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フェラーリ 156/85B 開始?

2020-07-13 | Ferrari 156/85B

次に作るのは、フェラーリじゃなくて、F1じゃなくて、赤くないヤツ・・・・って決めてたんですけど、どうにも決まらない。

作りたいのは色々あるんですが・・・・結局、フェラーリをもう少し作り続けたいかなという気持ちが残ってるのかな。
なので、あえてフェラーリのF1の赤いヤツ作ろうじゃないかと

古いヤツ掘り出してきました。

初期のタメオの、手ごわそうなヤツです。
新しい箱になってからのだから、ちょっとはマシになってんのかな。アルミ挽き物のホイールはキレイです。

ウイングからサスアームまで全てメタル・・・・

実は、このキットには思い入れがあって、
昔、初めて買った43について書かれていた雑誌
「モデルカー・レーサーズ」17号

30代に模型趣味に戻ってきて、1/24カーモデルのプラキットを作ってましたがこのスケールの製作やコレクション性に限界を感じて、1/43ミニカーの収集に走りかけてた頃でした。

たまたま買ったこの雑誌を読んで、43モデルを究極まで作り込むという世界を知り、カルチャーショックを受けたものでした。

その中にあった記事のひとつが、早川松芳氏の作品紹介。
特に、この156/85Bの記事と写真が、この世界への入り口になりました。

ほかの作り手さんの作品や早川氏の他の作品もすごかったんですが、この156/85Bはタメオのキットを素材にしていること、プロポーション・モデルであること、製作中の自作パーツの写真を見せてくれていること・・・・のお陰で、
「これはすごい・・・・でも自分にも少しは真似出来るかも。」と思わせてくれたのでした。

もちろん、そんな簡単に真似出来るものではありませんでしたが、この作例を参考に80年代のF1マシンを何台か作りました。

ただ、156/85Bはあまりにも美しい作例の印象が強過ぎて、なかなか手が出せないまま今に至っていました。

最近は技術も衰える一方だし老眼は進むし気力も根気も無くなって、もう手の掛かるキットは辛くなってきましたが、今作らないともう作れないかも知れないし・・・・

なら、今がラストチャンスなのかなと、長年の夢を叶えてみようかなと作ってみることにしました。

すでに前期型の156/85はタメオからリニューアル・キットが発売されてますし、85Bも時間の問題だろうから、作るなら今しかない!

幸いにして、以前買っておいたゼットモデルのトランスパーツがある。

これがあれば怖いもの無しだよねえ?

とは言え、ちょっと気になるところもある。シャープなのは良いんだけど平面的過ぎるエッチング製のウイングとか、
サスアームも当時のマシンは平べったくないので、エッチングも良し悪しなんだよね。

あと、見せ所にもなるカウルのルーバーのエッチングだけど・・・・

このタイプのエッチング製ルーバーって、お手軽にルーバーをシャープに再現出来る半面、左右の隙間だとかルーバー一枚一枚が短くなっちゃうとことか、ちょっと好きじゃないところもある。

早川氏の作品では、このルーバーはボシカのエッチングを使用しているらしいけど、8枚羽根になってます。ゼットモデルのは6枚羽根なんだよね・・・・

43は省略も大事だから、厳密な数字にこだわる訳ではないですけど、さてどうしたもんか。

 

(タメオ1/43 フェラーリ156/85B 1985年イタリアGP)

 

 

映画
「水曜日が消えた」

解離性人格障害っていうのかな、一人の人間の中に7人の人格が存在し、曜日ごとに入れ替わるという症状。
火曜日の人格が主人公だが、真面目な火曜日は他の曜日のいい加減なところや破天荒な行いに困らされてばかり。

目が覚めると毎回火曜日の朝。一週間の間に散らかった部屋を片付け、病院に通い、運動をする毎日。本が好きだが、火曜日は図書館が常に休館・・・・。

ところがある日、目が覚めると水曜日の朝。
初めて図書館に入り、司書の女性と仲良くなり、生活が変わり始めるが・・・・

存在していた筈の別の人格が失われていることに気付いた時、彼はどうするのか。

サスペンス的な要素もありますが、全体的にはヒューマン・ドラマですね。

中村倫也がいくつかの人格をうまく演じ分けてます。

障害の原因になった幼い頃の事故の真相とか、火曜日視点では見えないほかの曜日で起きていることとか、詳しく説明されないので散りばめられたヒントから読み解いて行くしかない、難解な部分もありますがそれだけに興味深い映画でした。

淡々とした展開なのでちょっと眠くなりましたが、面白い映画でした。
エンドロールでほっこり出来ます。

主人公と関わる女性二人も魅力的でした。コレ大事ね!

 

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