基本素組みと言いながら、どーしてもこのままじゃヤダと思いつつ、どうしたらいいのか分からないコクピット。
画像がひとつも見つからないんだよねえ…。
両方のシートとも、滑り台みたいな形。これはあり得ないと思う。助手席側はダミーみたいなもんだから、こんな形かも知れないけど、少なくともドライバーシートはバケットですよね。
そもそも、助手席側にシートがあったかどうかも疑問。フロントウインドーから僅かに室内の様子が分かる画像では、横に補器類らしき箱みたいなのが見えるのもあって、シートがあるように見えない。
もっとも、同じ年のルマンで優勝したポルシェ956はタミヤからキット化されてるけど助手席シートがある。おそらくレギュレーションで必要とされてたんだろうけど、クラスが違う717Cも同じレギュレーションだったのかな?
大体なんでサーキットレースのCカーに助手席なんてレギュを考えたのかな?Cカーによるラリーなんかも想定してたのだろうか?
その後、助手席シートはなくなるわけだけれど、とにかくキットにも存在してるわけだし、この年は横のシートはあったことは認めよう。
そのほかのディティールも分からないので、基本的にキットのまま、ドライバーシートだけ直す方向で。
とは言っても、一体形成されてるこのシートを改造したり、全部削り取って除去するのも大変な作業だ。
で、とりあえず切断。
ふー、レジンとはいえ、エッチングソーで後方を切り離すのは大変だったよ。いい道具使えばもっと簡単なんだろうけど…。
(ハイパーカットソー、欲しいな…)
ノコギリだと簡単に切れるけど、切り口の削り幅が多いんだよね。
前方と後方は生かします。ネジでとめるようにしました。
真ん中だけ、作り直します。プラ板で作ってます。
さて、シートの形状が分かりません。
これは737Cのコクピット。
これくらいのディティールだったら、素直にそのまま使うんだけどなあ。
この年にはすでに助手席シートはないので、それは参考にできませんが、ドライバーシートはこんな感じ?少なくともハイバック・シートでないのは、資料画像から確認できます。
2年前も同じ形のシートだった可能性は否定できない。
でも、違うかも知れないけど、ポルシェ956のシートを参考に作ることにした。同じ年だし、同じようなシートだったということもあるかも知れない。
真鍮板から切り出して折り曲げてハンダ付けしてこねくりまわしてバケットシート作ってみた。(ポルシェのはハイバックだけど、これはヘッドレストの部分はカットしてます。)
文章で書くと簡単だけど、けっこう大変でした。それでも歪んでるしグダグダですが、まあどうせ見えなくなるしw
最後は「見えなくなるし」で逃げちゃうくせに、何か手を加えないと気が済まないのは、結局自己満足が欲しいんでしょうね。
キットのままで形が違うのは許せないけど、自分で作ればいい加減な形でも許せてしまう。趣味というのは気楽なもんです。
さて、助手席のシートもポルシェを参考にして作ろうと思います。
先は長いです…。