「レッドブル・ストラトス・ミッション」と聞いて、おお いよいよ新型ランチア・ストラトスがレッドブルのスポンサードを受けWRC世界ラリー選手権に登場か?
などと妄想してしまう私は、スーパーカー世代のすっとこどっこいです。てへぺろ。
でも、すごいねー成層圏からの音速ダイビング。
世の中にはものすごい事にチャレンジして、実現してしまう人がいるもんだ。
まあどうでもいい話題ですけど、今回はレッドブル・カラーの模型について堂々と書けるので、レッドブルつながりでちょっと旬な話題を取り上げてみただけ。
今回の本題は、エレールから発売されている1/43プラモデル・キット 「シトロエンC4 WRC」です。
製品自体は昨年末に発売されたものですが、予約してなくて買い損ねてて、最近ようやく入手しましたので、紹介したいと思いますね。
まず、箱が今までと変わったね。
海外のおみやげのチョコレートの箱みたいw
開けてみて、驚き。
ななななーんと!
パーツが、ビニール袋に入れてある…(感動…)
今までのエレールの43キットって、箱に直接パーツがガチャッと入ってたんだよねえ。箱の中でパーツが動き回るもんで、ランナーから外れてたりとか普通だった。
まあエレールに限ったことでなく、海外キットではよくあることでしたけどね。
さて、キット自体の内容はどうかな~?
発売されてずいぶん時間が経つので、どこかでキットの紹介とか製作記とか完成画像ないかなーと探してたんですが、探し方が悪いのか、全然見当たらないんだよねー。
そんなわけで、期待と不安が入り混じってドキドキ。
ボディー・スタイルに関しては、そもそもこのC4というクルマをあんまり知らないので、似てるとか似てないとか言えないんですが、いわゆる今風のクルマのカタチで、背が高くてお尻でっかち。
カタチ自体は好きではないけど、モールドはシャキッとしてるし模型としては悪くないかな。
ホラ、ヘッドライトのリフレクターにもちゃんとバルブがモールドされてるし。
ボンネットのピンも、削り落としてしまうのが惜しいぐらいのシャープなモールドです。
内装も…エレールらしい半分沈み込んだ消火器などは健在ですが、モールド自体はとてもシャープになってます。バンダイにはまだ負けてますけどね。
パーツはエレール43の標準的な構成。シャーシは裏面まで再現されているがサス構成はなく、ホイールはシャーシのピンに直接差し込み式。
だが、知る人にとっては意外に感じるところがあるだろう。
コレですよ、コレ!
この哺乳瓶の乳首みたいなのは何かと言うと…
そう、ゴムタイヤ!
エレールと言えば、タイヤ/ホイールが一体のプラ・パーツと言うのが定番なんですけど、今回ゴムにして来ましたよ!
まあ今までもCカーなどでゴムタイヤのことがあったんですけどねえ、箱車では初めてですかね?
円形が歪まないように、補強部材が付いたままになってるんですね。なかなか良心的。
それに、43でこれだけしっかりしたパターンがモールドされたゴム製のグラベル・タイヤはミニカーは別にしてキットでは見たことないですよね。素晴らしい。
ゴムタイヤにすることの問題については最近ブログに書きましたが、こんな風にちゃんと使えるタイヤにしてくれるなら問題ないですよね。経年変化とかに関しては分かりませんけど。
ウインドーのパーツもすごく透明度高くてキレイです。ビニール袋に入ってるおかげで傷も付いてないしね。
残念ながら、ワイパーがモールドされちゃってますけど、ここもシャープなモールドなので塗り分けでもそんな不満ないかも。
さてさて、一番の問題、そして期待はレッドブル・カラーが堂々再現できるデカールです。
エレールとは思えない、美しいデカールシートですぅ…(感動…)
ラリープレートの印刷もこの通り…細かいロゴまでキッチリ印刷。
金色、銀色もキレイな印刷です。
シートベルトがデカールなのは従来のエレール通りだが、これまた印刷がすごく精密で、使いたくなるレベル。ステッチまでちゃんと印刷されてます。
いや~素晴らしいデカール。
それもそのはず、
ルネッサーンス!!!
カルトグラフとは行かないけど、ルネッサンスは43レジンキット・メーカーとしては良質のデカールが付くことで有名。また、1/24用の別売デカールも作っているメーカーです。
今回、キット価格が定価で1,800円にもなることからもしやカルトデカールが付くのか?なんて有り得ない夢を見ていましたが、かなりの正夢であります。
実は、キットの情報を探すうちに某モデラーさんが同じくエレールの1/24のC4の製作記を書いているブログを見つけまして、そのコメント欄に1/43のほうのデカールに問題が多いという情報が書き込まれていまして…
知らないかたのブログの、知らないかたのコメントなので、コピペやリンクは避けますが、要約すると
「赤牛の絵には白フチが付くが、白の上から赤やバックの黄色が印刷されてて、赤牛全滅。」
「黄色のベースには白が印刷されていないと透けるはずだが、白が印刷されてない箇所がある。」
「印刷のズレは少ないが、色や印刷の質は従来のエレール品質…。おそらく、デザインはルネッサンスだが印刷はエレールなのでは。」
とのこと。
で、件のデカールの画像を探してみて、見つけたのがコレ。
どこか海外のショップがUpしてた画像を拾ってきました。
なるほど、黄色の上に直接赤牛が印刷されているように見える。
印刷の質までは画像では分からないが、黒フチで囲まれたシートは従来のエレールのデカール同様だ。
で、今回私が入手したキットのデカールは
ちゃんと、黄色と赤の上から白が印刷されてます。
しかも、白ベースもちゃんと印刷されているのが分かると思います。つまり、白は二度印刷されているのです。
また、画像からでも印刷の肉厚が分かると思います。色といい、これはエレール品質とは違います。
想像するに、初期ロットはエレールが従来通り印刷工程に回したが、あまりのダメダメぶりにデザイン担当したルネッサンスが、「これではルネッサンスの看板に傷が付くわい!」ってことで、その後のロットでは印刷の手配まで引き受けた、と言うことでしょうか??
何はともあれ、改良されたデカールの入ったキットを入手できた自分はラッキーでしたw
と、まあ長くなりましたが、こんな感じであります。
とにかく、このデカールだけでも価値があると言えますよね。
あと、タイヤだけでも価値があるかもw
これだけのキット内容で、私は特売価格で1,000円そこそこで買えましたから、こりゃコスパ高いっす!
こうなると、早く作ってみたいですな…。
ほかに作ろうとしてたの全部キャンセルしてコレ作っちゃうかも!
今回のはグラベル・タイヤに車高高めのメキシコ・ラリー仕様なんですが、ワイド・タイヤ、車高ぺったんこのターマック仕様でも出して欲しいですねー。
でも、今回は素直にグラベル仕様で作ります…!
追伸・もし今回の記事を読んで、買ってみようかなと思われたかたのために、デカールが改良されているほうを選ぶ方法はないかと調べてみたんですが、分かりませんでした…。
なにしろシュリンク包装されてますから、中身を確かめるのは難しいし、箱の外観も同じみたいですし。
とりあえず、最近入荷したものなら大丈夫なんじゃないかな?保証はできませんけど…。