43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

エレール シトロエンC4 WRC 「レッドブル」

2012-10-19 | CITROEN C4 WRC

「レッドブル・ストラトス・ミッション」と聞いて、おお いよいよ新型ランチア・ストラトスがレッドブルのスポンサードを受けWRC世界ラリー選手権に登場か?
などと妄想してしまう私は、スーパーカー世代のすっとこどっこいです。てへぺろ。

でも、すごいねー成層圏からの音速ダイビング。
世の中にはものすごい事にチャレンジして、実現してしまう人がいるもんだ。

 

まあどうでもいい話題ですけど、今回はレッドブル・カラーの模型について堂々と書けるので、レッドブルつながりでちょっと旬な話題を取り上げてみただけ。

 

 

今回の本題は、エレールから発売されている1/43プラモデル・キット 「シトロエンC4 WRC」です。

製品自体は昨年末に発売されたものですが、予約してなくて買い損ねてて、最近ようやく入手しましたので、紹介したいと思いますね。

まず、箱が今までと変わったね。
海外のおみやげのチョコレートの箱みたいw
開けてみて、驚き。

ななななーんと!

パーツが、ビニール袋に入れてある…(感動…)

今までのエレールの43キットって、箱に直接パーツがガチャッと入ってたんだよねえ。箱の中でパーツが動き回るもんで、ランナーから外れてたりとか普通だった。
まあエレールに限ったことでなく、海外キットではよくあることでしたけどね。

さて、キット自体の内容はどうかな~?

発売されてずいぶん時間が経つので、どこかでキットの紹介とか製作記とか完成画像ないかなーと探してたんですが、探し方が悪いのか、全然見当たらないんだよねー。
そんなわけで、期待と不安が入り混じってドキドキ。

ボディー・スタイルに関しては、そもそもこのC4というクルマをあんまり知らないので、似てるとか似てないとか言えないんですが、いわゆる今風のクルマのカタチで、背が高くてお尻でっかち。
カタチ自体は好きではないけど、モールドはシャキッとしてるし模型としては悪くないかな。

ホラ、ヘッドライトのリフレクターにもちゃんとバルブがモールドされてるし。
ボンネットのピンも、削り落としてしまうのが惜しいぐらいのシャープなモールドです。

内装も…エレールらしい半分沈み込んだ消火器などは健在ですが、モールド自体はとてもシャープになってます。バンダイにはまだ負けてますけどね。

パーツはエレール43の標準的な構成。シャーシは裏面まで再現されているがサス構成はなく、ホイールはシャーシのピンに直接差し込み式。
だが、知る人にとっては意外に感じるところがあるだろう。

コレですよ、コレ!
この哺乳瓶の乳首みたいなのは何かと言うと…

そう、ゴムタイヤ!

エレールと言えば、タイヤ/ホイールが一体のプラ・パーツと言うのが定番なんですけど、今回ゴムにして来ましたよ!
まあ今までもCカーなどでゴムタイヤのことがあったんですけどねえ、箱車では初めてですかね?

円形が歪まないように、補強部材が付いたままになってるんですね。なかなか良心的。
それに、43でこれだけしっかりしたパターンがモールドされたゴム製のグラベル・タイヤはミニカーは別にしてキットでは見たことないですよね。素晴らしい。

ゴムタイヤにすることの問題については最近ブログに書きましたが、こんな風にちゃんと使えるタイヤにしてくれるなら問題ないですよね。経年変化とかに関しては分かりませんけど。

ウインドーのパーツもすごく透明度高くてキレイです。ビニール袋に入ってるおかげで傷も付いてないしね。
残念ながら、ワイパーがモールドされちゃってますけど、ここもシャープなモールドなので塗り分けでもそんな不満ないかも。

 

 

さてさて、一番の問題、そして期待はレッドブル・カラーが堂々再現できるデカールです。

エレールとは思えない、美しいデカールシートですぅ…(感動…)

ラリープレートの印刷もこの通り…細かいロゴまでキッチリ印刷。
金色、銀色もキレイな印刷です。

シートベルトがデカールなのは従来のエレール通りだが、これまた印刷がすごく精密で、使いたくなるレベル。ステッチまでちゃんと印刷されてます。
いや~素晴らしいデカール。

それもそのはず、

ルネッサーンス!!! 

カルトグラフとは行かないけど、ルネッサンスは43レジンキット・メーカーとしては良質のデカールが付くことで有名。また、1/24用の別売デカールも作っているメーカーです。
今回、キット価格が定価で1,800円にもなることからもしやカルトデカールが付くのか?なんて有り得ない夢を見ていましたが、かなりの正夢であります。

実は、キットの情報を探すうちに某モデラーさんが同じくエレールの1/24のC4の製作記を書いているブログを見つけまして、そのコメント欄に1/43のほうのデカールに問題が多いという情報が書き込まれていまして…

知らないかたのブログの、知らないかたのコメントなので、コピペやリンクは避けますが、要約すると

「赤牛の絵には白フチが付くが、白の上から赤やバックの黄色が印刷されてて、赤牛全滅。」
「黄色のベースには白が印刷されていないと透けるはずだが、白が印刷されてない箇所がある。」
「印刷のズレは少ないが、色や印刷の質は従来のエレール品質…。おそらく、デザインはルネッサンスだが印刷はエレールなのでは。」

とのこと。

で、件のデカールの画像を探してみて、見つけたのがコレ。
どこか海外のショップがUpしてた画像を拾ってきました。

なるほど、黄色の上に直接赤牛が印刷されているように見える。
印刷の質までは画像では分からないが、黒フチで囲まれたシートは従来のエレールのデカール同様だ。

で、今回私が入手したキットのデカールは

ちゃんと、黄色と赤の上から白が印刷されてます。
しかも、白ベースもちゃんと印刷されているのが分かると思います。つまり、白は二度印刷されているのです。
また、画像からでも印刷の肉厚が分かると思います。色といい、これはエレール品質とは違います。

想像するに、初期ロットはエレールが従来通り印刷工程に回したが、あまりのダメダメぶりにデザイン担当したルネッサンスが、「これではルネッサンスの看板に傷が付くわい!」ってことで、その後のロットでは印刷の手配まで引き受けた、と言うことでしょうか??

何はともあれ、改良されたデカールの入ったキットを入手できた自分はラッキーでしたw

 

と、まあ長くなりましたが、こんな感じであります。
とにかく、このデカールだけでも価値があると言えますよね。
あと、タイヤだけでも価値があるかもw
これだけのキット内容で、私は特売価格で1,000円そこそこで買えましたから、こりゃコスパ高いっす!

こうなると、早く作ってみたいですな…。
ほかに作ろうとしてたの全部キャンセルしてコレ作っちゃうかも!

今回のはグラベル・タイヤに車高高めのメキシコ・ラリー仕様なんですが、ワイド・タイヤ、車高ぺったんこのターマック仕様でも出して欲しいですねー。

でも、今回は素直にグラベル仕様で作ります…!

 

 

 追伸・もし今回の記事を読んで、買ってみようかなと思われたかたのために、デカールが改良されているほうを選ぶ方法はないかと調べてみたんですが、分かりませんでした…。
なにしろシュリンク包装されてますから、中身を確かめるのは難しいし、箱の外観も同じみたいですし。

とりあえず、最近入荷したものなら大丈夫なんじゃないかな?保証はできませんけど…。

 

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037から038へ・・・ 

2012-10-16 | LANCIA RALLY 037~S4

前回、タイヤまで付けた画像を晒してしまってほぼ完成形が見えてしまったので、次は完成報告にしようと思ってました。
しかしなかなか完成せず、更新が出来ずに日にちが過ぎてゆくので、とりあえず更新。

予想外のトラブルもありました。前回、後輪のタイヤをホイールに嵌めるとややキツイって書いたんですが、案の定また亀裂が入ってきやがりました。
硬化していないゴムタイヤでも、キツイところに嵌めると割れる恐れがあるんですね…。
調べてみるとタイヤ内側にバリと言うかパーティング・ラインがあって、それが余分な体積となってキツくしているのですね。
硬化していないタイヤというのは削ったりするのも難しいし、しかも内径…。でもまあリューター高速回転にしてどうにか削ってホイールがすんなり嵌まるようにしました。

タイヤを接着し、ラジエター・インタークーラーや、エア・インテークのダクトも取り付けてあとはエクステリア取り付けを待つばかり…。

がっ!エクステリア関係もいちいち加工して取り付けなきゃならないものばかりだから、簡単にはまいりません。
しかも、一旦完成形を見ちゃうとなんとなくモチベーションはダウン。作業もなかなか捗りません。
小物の加工とかチマチマ過ぎてお見せするほどの作業でもないし、完成画像はしばらく待ってもらうことにして次のキットに進みたいんですが…

次が決まっているわけではありませんが、とりあえず忘れられているであろうお手付きの

えーと、037と同じカラーリングだし、一緒に作ろうっかなー♪ とかほざいてたエレールのデルタS4でありますが

ご覧の通り、まったく進んでません…!

なんか、アチコチ削り落としちゃったら素組みとか程遠くなったようで、簡単に進められなくなりました。

しかし、お手付きのまま放置も嫌なので、作りたい気持ちはあるのですが…このキット、エレールの43キットの中でもトップクラスのグダグダっぽさが感じられてきました…。
上の画像はセロテープで簡単にパーツを合わせてある状態なんですが、何かピタッと合わないと言うか…右を合わせたら左が外れる、てな具合で、組み上げるのが非常に心配であります。

おなじみ、エレールのがっかりデカール。
いかにも弱そうな薄い印刷だし、色も変。いつものことだけど青の発色が悪いんだよね…。

印刷のディティールも、ひどい…。色ズレはもう毎度おなじみですな。

エレールを作る際には、もうこのへんは諦めて受け入れるしかありません。

 

あと、インスト見てたらすごいこと発見した。

このS4は、037同様の黒・金のカラーリングなんですが、インストでの塗装指示はボディーも内装もこの2色以外、いっさい指定がない…!

内装は全て黒、シートベルトは金で塗れと指定してある。(画像の85は黒、16は金色のこと。ハンブロール・カラーの番号です)

いくらなんでも、内装は艶消し黒じゃなきゃ変でしょ…
あと、ピンなど銀色のとこもあるだろうし、テールライトは赤でしょ、でもそんなの全く書いてありません。インストにあるのは85と16の塗装指示のみ!

うむー、確かに色数を抑えれば製作も簡単になるし、塗り分けしてデカール貼ればそれなりに見れるのかも知れんが…
あまりにも潔すぎる割り切りだわ…!

なんか、色々拘ろうとしてた自分がバカバカしくなってきた!
こうなりゃ、キットのコンセプトを生かして(?)思いっきり手抜きして完成させちゃいますか~?

 

追伸・タイトルの038と言うのは、デルタS4の形式番号であります。みなさん、知ってますよね。

 

 

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どうにか…ととのいました

2012-10-03 | LANCIA RALLY 037~S4

前回の記事で作ってた後輪ホイールにプロバンスのキットから借りてきたタイヤを付け、前輪のホイールもひとまわり小さく削ってジャンクのタイヤから適当な大きさのを選び出して付けました。

前輪用に選んだタイヤはゴムが硬化しておりましたが、お陰で内径・外径とも削りやすく、微妙なサイズ調節ができました。
硬化していてもホイールにすんなり嵌れば問題ないです。
後輪のタイヤは硬化していませんが、ホイールに嵌める時にちょっとだけキツかったです。無理が掛かるほどではないんだけど、のちのち割れたりしないことを願います…

コメント欄でも書いたことだけれど、カーモデルのタイヤがゴムパーツでなければという固定観念、どうにかなりませんかね?
タミヤのプラモデルなら車種ごとにちゃんと違うゴムタイヤパーツが用意されますけど、これはカーモデルの世界では稀有な例。
プラモデルの世界でも、タイヤパーツの使いまわしは未だに少なくないし、43のレジン・メタルキットとなると数種類のゴムタイヤパーツの使いまわしでほぼ全ての車種の分をカバーしようとしているメーカーもある…。
そりゃ、ゴムパーツの製造はプラやレジンとは違う技術やコストが必要で、車種ごとに新パーツを作るのは難しいのかも知れない。
だったら、他のパーツ同様にプラやレジンで作ってくれたらいいのにねえ、どうせ色塗っちゃえば現実には区別できないのだ。質感が違うとか、そんなの気のせいですから~!

カーモデルのルーツが転がして遊ぶ玩具であったことに由来する不思議なこだわりだと思うんですが、今やモーターライズキットもないし、転がして遊ぶとかありませんから!

そんなわけで、いつもいつもタイヤとそれに合わせてあるホイールでは余計な苦労をさせられるんですが、現状では仕方ないことなのか…。
困ったものですよね。

 

前回のカッコ悪さに比べたら、ずいぶん良くなったと思うんですが、いかがでしょうか?

タイヤ/ホイールを直しても、ボディーの形のヘンテコさは同じなので満足度は微妙なとこですけど、これがレーシング43の解釈によるスタイルだと思わなきゃ、仕方ありません。

ただ、こんな風に斜め前から見るとなるほど037以外の何者でもないカッコ良さがあります。
まあこれで良しとしましょう…。

 

 

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ホイール改修

2012-10-01 | LANCIA RALLY 037~S4

なんて言いますかね、泣いてたって事は進まないわけでして。

ホイールがでか過ぎるんであれば、とにかく削るしかないでしょうと。

「スルーでもいいんじゃね?」的なご意見もいただきましたが、資料によれば前後輪とも同じ16インチですので、後輪が明らかに大径なキットは間違ってますって。

とりあえず、前輪はひと回り細くする気持ちでヤスリがけしてok。

同様に、後輪ホイールもひと回り小さく…

って、削ってたら…

右が削ったほう

うっわ、リムなくなっちゃうわwww

これはもうお釈迦なので、方法を変えるw

こーなりゃ、ホイール本体は諦めます。
スポーク部分のみ、再生は難しいので生かしますwww
43モデラーには、時に大胆な処置が必要な時があるのだ・・・・・・・

どうにか、切り取ったよw

 

 

プロバンスの911GT1の前輪ホイールかとおぼしきパーツを利用します。

円筒だけでよいので、中心部はガシガシ削りとります。モーターツール乙であります。

 

どやっ!

って、ドヤ顔で言うようなことでありませんが…
いちおうリア用ホイール完成であります。

フランジのボルトは、エッチングを使うまでもないだろうと思ってモールドのままです。

ボディーに付けてみた成果は、次回!

 

 

 

 

 

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