43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

磁石埋め込み / 312T5

2020-04-27 | Ferrari 312T5

もはや映画感想文落書きチラシ裏と化している当ブログですが、基本映画館での鑑賞に限ってますので、コロナ禍のあおりで映画館軒並み休業でネタも尽きます。

当地では最後まで頑張っていたミニシアターも休業となり、しばらくは家で配信作品観るしかないかな。
家だと色々気が散って、なかなか集中出来ないのであんまり観たくないんですけどね。

先月までに観に行った映画で紹介してないのが一本ありました。

「スケアリーストーリーズ ~怖い本~ 」

原作は児童書らしいですが、かなり怖いお話ですね。
ハロウィンの夜、街はずれの幽霊屋敷に入り込んだ高校生のグループ。そこで謎の本を手に入れるが、そのことで次々と恐ろしい化け物に襲われることに・・・・

1968年かその頃が舞台で、当時の空気感だとか少年少女の青春模様も垣間見れて面白い。
ベトナム戦争による暗い影や地方の街の閉塞感や移民問題とか、当時は色々ありましたわな。


オカルト現象に翻弄される仲良しグループですが、連帯して何とか危機を逃れようとするのは冒険物のようなノリでもある。
携帯電話など無い時代なので、トランシーバーが大活躍するのはアメリカらしいですが当時そんな便利に使えたかなあ、って疑問も。
物語において連絡を取り合うことは展開に早くしたり緊張感を高めたり色々効果的なんですが、近年は携帯のせいでそれが当たり前になって、映画で昔の設定でも連絡が安易に出来過ぎなのは気になります。時代劇とかでもね。

ギレルモ・デル・トロによるプロデュースなので、登場する化け物は個性的で面白い。
案山子のお化けとか


でかい顔の女とか


バラバラになっても再構成される組み立て式化け物とか

それぞれ、襲われる人の「トラウマ」から発生する化け物のようです。
グロいんだけど、面白さが勝つ化け物たちですな。

グループの大半は闇の世界へ連れて行かれてしまいますが、呪いは解けて主人公の男女二人は助かります。いちおうハッピーエンドということかも知れませんが続編が作られるかも知れませんね。

正統派の真面目系ホラーに化け物の面白さが加わって、なかなか面白い映画でした。
デルトロ作品は全部じゃないけど割と好きだし。怖さもあってジュブナイル感もあって、満足できました。

振り返ってみると、自分はホラー映画観る割合が高いなー。
特に映画館でホラーを観るのは楽しいです。

 

さて、本題の模型の話。

タイトルの磁石ですが


アッパーカウルのポンツーン両肩部分裏側にネオジム磁石を仕込んでみました。

このキットはフルディティールで、カウルを接着しなければ持ち上げてエンジンやポンツーン内部を見れるんですが、カウルは乗せるだけで位置決めのピンとかも無ければ固定する方法もありません。

せめて乗せておいて簡単にずれたりしないぐらいに固定しておきたいなと思いまして・・・・
思い付きなので、適当です。
本体側の吸着はどうしようとか、二ヶ所で大丈夫なのかとか、まだ決まってもいません。


そもそもカウルの厚みが1mmちょっとしかないので、1mm厚の磁石を埋め込むと表側から見ると皮一枚状態。右側は破れてますね・・・・
このまま馴らして塗装処理してしまえば分からなくなりますが、奥に磁石が埋まっていたら、いずれ引っ張られて浮いてくるか陥没しちゃうかしそうです。


思い切って、2mm径の穴を開けます。
始めからこうしてりゃ楽だった・・・・2mm径の穴を突き抜けないように掘るのに比べたらドリル刃で貫通させるのは10倍楽です。


周囲を一段掘り下げて、真ちゅう板でフタをします。

これで陥没したり浮き上がってきたりしないよね。

何事も、よく考えてから手を付けましょう・・・・

というか、この作業本当に必要だったのか?

ま、思い付きによる実験ですから・・・・終わってみないと、意味のある作業だったのかどうか、分からないです。

つづく。

 

( タメオ 1/43 フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )

 

 


スライディング・スカート / 312T5

2020-04-22 | Ferrari 312T5

昨年の後半あたりから、ヤフオクで43キットの売買が活況でして、「今が売りだー!」とばかりにお小遣い稼ぎに作りそうにないキットをちょこちょこ売り出してましたが、コロナ不況が影響し始めたかここんとこ落札価格が落ち着いてきてますね

そこで「今度は買いだー!」とばかりに次々買い漁り・・・・とは行かない財布事情なのでごく安いものだけちょっと買ってみたりして、気付けば売ったのと同じくらい積んでて・・・・
全然在庫整理出来てないっすね・・・・

あまり良い値段のつかないキットを売るのも面倒だし、かと言って作りたい気持ちが残ってるキットは手放せないし。ちょっと珍しいキットなんかは高く売れるみたいですが勿体ない気持ちが湧いてきたり、キットを処分するのも難しいっすね。

ところで最近、タメオの古いキットでもそこそこ値段つきますよね。
タメオはいつでも定価で買えると思ってたんですが、最近タメオはキットリリースも多くないしキット販売の事業縮小しているのか過去製品の再生産も無くなってるんですかね?それとも価格が上がっているせい?
ますます、手放しにくいじゃないですか・・・・

 

さて、そんなタメオの312T5

そろそろ完成させなきゃね。

312T5は、いわゆる「ウイングカー」です。
ウイングカーについては皆さんご存じでしょうから詳しい説明は省きますが、ボディー下面と路面の間を流れる空気が作った負圧をなるべく逃がさないように、ホディー左右の両下端と路面の隙間を塞ぐ必要があり、サイドパネルにスカートが付きます。

312T5の実車画像はググればたくさん見つかりますが、残念ながらそのほとんどは動体保存されている近年の車体で、


実走している場合でもサイドスカートは固定されているので、路面との間に隙間が見えますね。

1980年までは可動式スカートが許されていたので、当時の画像の場合、サイドスカートは路面に「密着」している状態ですね。

いわゆる「スライディング・スカート」と呼ばれるもので、車高に合わせてスカートが上下するので、コーナリング姿勢や路面の凸凹による跳ね上がりに関わらず、常にサイドスカートは路面に接している構造です。

タメオのキットは、このスライディング・スカートの可動を再現出来る構造になっています。


上が組んだ状態のサイドパネル、下がバラした状態を裏から見たもの
こんな風に、厚目のエッチングの薄くなっているスペースに薄目のエッチングによるスカートをセットすることで、穴が楕円になっている分だけ、スカートが動くわけです。


とは言え、可動するスカートに接着剤が付かないようにサイドパネルだけをアンダーカウルに接着するのは至難の技です。
きっとスムーズに動かなかったり、抜け落ちちゃったりするんじゃないかと思い固定してしまおうと思ってましたが、路面ぴったりの高さに固定するのも逆に難しいなと思い、ダメ元で可動に挑戦。


慎重に、エポキシ接着剤を塗ります。スカートの保持部分になる低いピンにも接着剤を付けて、なおかつスカートに付かないようにするのが大事。


クランプで固定して硬化を待ちます。
さあ、動いてくれるのか・・・・?



無事、抜け落ちもせず上下してくれるようになりました。
さすがに自重でスッと下がってくれるほどスムーズではありませんが・・・・
軽く触るだけで下がってくれるので満足です。
反対側も同じように慎重に貼りました。

デカール貼りやクリアーコート、研ぎ出しもこの状態で進めなきゃいけないのはしんどいですけど、仮固定してマスキングしておけば何とかなるでしょう。

 

さて、先月最後に観た映画

「一度死んでみた」

うーん、時期的に不謹慎なタイトルですな。

まあお気楽なコメディー映画です。

薬品会社に勤める父親が、自社で開発した二日間だけ死んだ状態になれる薬を飲んで死亡状態に。
社内のスパイを見つけるための芝居なのだけど、実はスパイの策略でこのまま葬り去ってしまおうという陰謀。


父親とは不仲な娘だけど、陰謀を知る若手社員とともに父親を救うために奮闘する・・・・というお話です。

過去の行き違いで父親と不仲になり、やさぐれてヘビメタ・バンドとキックボクシングにのめり込んでる娘

広瀬すず、初のコメディー映画かな?
今までもコメディチックな役もあったので違和感はありません、余裕です。
それより珍しい、アクション・シーンもあったりして

色んな役どころをうまくこなしますね、さすがです。

しかし、前作の「ラストレター」でもそうでしたが、上のほうの画面もですけど時々チラチラときわどいシーンがあるんですよねー
いや別に、何も期待してないんですけどー
どうせ何も見えないんですけどー

可愛くない役柄ですけど、結局何やっても広瀬すずは可愛いので、それだけで観る価値があります。


父親役の堤真一と死神役のリリー・フランキー
「日野の2トン」コンビです。この映画、あのCMと同じ監督です。

すごいストーリーの割に、何の緊張感も無い脱力系のコメディーです。
チョイ役にも人気俳優がぞろぞろ出てきたりして、無駄に豪華。

主人公がデス・メタル・バンドのボーカルと言う設定なので音楽パートに期待しましたが、それほど気合の入ったメタルでもなく・・・・設定がダメなバンドということなので仕方ないですけど
見せ場になるバラード曲は良かったです。

私はコメディー映画は嫌いじゃないんですが、これはちょっと自分向きでは無かったです。ご都合主義の展開は全然良いんですけど、設定が甘過ぎるところとか、楽屋オチみたいなネタが多いとことか・・コメディーというより、バラエティーとかコントを見ているようなノリですね。
まあ若い観客には評判悪くないようなので、需要には合っていたのかな。

こんな時期なので、こういうお気軽な映画も良いですけど、もう映画館も行けませんよね・・・・

新作映画の公開が次々とお蔵入りになっちゃって、今後どうなるんでしょうね?
今回の自粛がきっかけで新作映画の配信公開が増えたりしたら、この騒ぎが落ち着いた後に変な風に映画公開の仕組みが変わってしまわないか、それが映画館の逆風にならないか、心配です。

 

 

( タメオ 1/43 フェラーリ312T3 ベルギーGP 1980 )

 

 


マスタング P-51C 完成!

2020-04-19 | 1/144飛行機模型

前回の投稿から世の中が様変わりしてしまいましたね。

このところ毎回そうですが・・・・新型コロナウイルスのせいで、世間の動向の移り変わりが速い・・・・このぶんだと次の投稿の頃には世界は滅亡してるかも?

そんなことにならないよう、今は Stay Home ですな。
まあ私は今はぷー太郎なので、出掛ける必要もなく模型作りまくれる筈なんですが・・・・
不思議と時間あっても作るペースは亀のままです。

大好きなコスプレイヤーのえなこさん

売れっ子さんですがタレントさんも皆仕事減って Stay Home らしいですが

ドールハウスって言うやつですかね、調べてみるとなかなか細かい工作が必要なやつみたいで、さて完成出来るかなとツイッター眺めてましたが僅か十日ほどで作っちゃいました。

最初はハサミと素手だけで組んでいったとかで、自分がプラモ作り始めた頃もランナーから部品もぎ取ってたなーなんて思い出したり・・・・

寝るのも惜しんで製作にハマるって、昔は私もそうでしたよ・・・・何か大切なものを思い出させてくれます。

しかし、こんなエロくて可愛い子がミニチュア作りにハマるなんて、なんかずるいw

まあ女の子なのでこういうミニチュアに向かうわけで、きっとこの Stay Home ブームで模型作りしたかったという男子たち急増するんじゃないかな。
模型界にとっては良いことです。

 

さて私はまたマスタング作ってますw

いや、フェラーリも作ってるんですけどね、一進一退で進捗が捗々しくないのでついつい楽なプラモに向かってしまいます。

今度のはプラッツじゃなくて、プラッツがP-51Dを発売した数年後にスイートが発売したP-51B/Cのほうです。
B型とC型は生産工場が違うだけ。D型はキャノピーがドーム型になりキャノピー後方胴体が細くなりましたが、それ以外は意外と同じ機体です。


これはデカール替えキットとして、敵国に鹵獲された機体とか戦後スイスやスウェーデンで使われた機体などの仕様です。
箱絵は星マークを日の丸に塗り替えられて展示飛行した仕様ですが、



箱の裏の絵は塗り替え前の状態が描かれてます。
せっかくの変わり種デカールですが、やっぱりマスタングには星マークが似合うので、こっちで作ることにしました。
日の丸仕様は何枚か実機の画像が見つかりましたが、元の状態の画像は見つからなかったので、箱の絵を信じてそのように作りました。


この、シャークマウスが良いんですよね!
エロいノーズアートも良いけど、やはりシャークマウス最高です!


前回のシルバー塗装が割と気に入ったので、今回も同じように
ただし今回は下地はグロスブラックで塗ってみました。シルバーの食いつきや発色が良くなるかもと思いましたが、そうでも無かったです。


クレオスの8番シルバーの上にクレオス・メタルカラーのクロームシルバーを塗って磨いて、デカール貼った後に墨入れ・汚し、デカールの部分あたりに軽くフラットクリアーをコート
本来は墨入れや汚しは最後にすべきだけど、塗膜が厚くなるにつれ墨入れの流れ込みが悪くなるし、それにエナメルでの墨入れや汚れは定着性が悪くて何となく完成させた感が弱いので・・・・

でも、フラットクリアーコート後に墨入れの拭き取り不良を発見したりして、ちょっと後悔・・・・

今後は考え直します。


箱絵を参考に、ループアンテナを追加。これは実機画像でも確認できます。
実は、実機の写真は少ないけれどイラストは見つけたんですけどね、
イラストにはループアンテナのほかにロッドアンテナから尾翼に張られた空中線もありますが・・・・
これは実機画像では確認できないし、箱絵にも無いので、空中線は無しとしました。

マスタングの空中線に関してはある場合と無い場合があるんですよね、
基本的にヨーロッパ戦線では地形を見て飛べるので長距離通信のための空中線は必要なく、太平洋戦線では海の上を飛ぶので迷子になりやすく、長距離通信出来る空中線は必須だった、とのこと・・・・

今回は中国戦線で不時着して鹵獲された機体なので、本当のところはどうなんでしょうね?


プラッツのP51-Dのキットは素晴らしいのですが、こちらスイートのP-51B/Cもなかなかです。

ディティールに関してはさすがに後発のスイートのほうが上です。
排気管、主脚、着陸灯などの再現、素晴らしいです。


プロペラのマークは今回も手描きです。
いや、スイートのキットにはちゃんとハミルトンのマークのデカールあるんですけどね、


カルトグラフとは言え、左右1mm足らずの極小マークともなると厳しいですね


実物はこんな感じ。

カルトグラフのデカールを使うのが一番健全ですわな。

 

( スイート1/144 マスタングP-51C 1944中国戦線 )