43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

完成!F-2A (航空自衛隊第6飛行隊・築城基地)

2015-08-12 | 1/144飛行機模型

まあ作ったと言っても、今回のは「技MIXシリーズ」の飛行機でして。

もともとは食玩のキットから発展した「技MIXシリーズ」ですが、1/144キットとしては高品質なプラモデルと比較しても非常に出来が良く、今後144飛行機模型の主流になるかも知れない製品です。

彩色済み、マーキングも印刷済みということで、私みたいに色塗りやデカール貼りこそが模型作りの醍醐味だと考えている人間にとってはトンデモナイ商品なんですが、それでもかつての食玩のような残念な仕上がりでなく、高品質な完成品が出来上がるとなればやはり興味を持たずにはいられないです。

シリーズの最初に発売されたF-15イーグルは、もともと食玩として発売されていた半完成品の金型から作られたキットだったため接着剤を使わなくても組める箇所も多いなど食玩時代のなごりも感じられたんですが、最初から「技MIX」として製品開発されたF-2には食玩ぽいところはなくなり、組み立て・接着にもそれなりのスキルが必要かも知れません。

彩色済みとはいえ、パーツの合わせ目やパーティングラインは目立つので、タッチアップが必要です。

クレオスのカラーだと、ミディアムブルーとネイビーブルーによる迷彩のはずなんですが、そのままだとキットの色と合わないので多少調色が必要でした。
増槽に印刷済みの黒いラインは合わせ目消しとタッチアップで途切れてしまったので手書きで修正・・・よれよれです。

キャノピーはこのキットのウィーク・ポイントかも知れません。このスケールで3分割、スライド金型でΩ断面の難しいカタチを再現しているのはすごいんですが、透明樹脂の品質のせいか透明度が悪く、しかもてっぺん中央に前後に走るパーティングラインがついてました。スライド金型の分割でしかたないことなんですが・・・
パーティングラインは磨いて消しましたが、第一風防の内側は狭過ぎて磨くのも難しく、半透明のような状態のままです。

窓枠は塗装済みですが、この細い枠を塗るのは中国の職人さんにも難しかったらしく、かなりはみ出てました。その修正も大変・・・。

3分割で難しいカタチを再現されているのは良いものの、これを機体に接着するのも大変です。

機体と隙間が出来ないように、機体の上で仮組み、水性ボンドで仮留め。一番後方のパーツはどうしても段差が出来てしまうのでかなり削り込みました。
三つとも接着した上で、機体に取り付けようと思ってましたが、それだとどうしても機体との間に隙間が出来てしまうので、前・中央のみ接着して後方はあとから付けることに。
鋭角的な部分に差し込むような組み込みかたになるので、難易度高いです・・・

まあどうにかキャノピーも隙間なく取り付けられてます。実は多少隙間出来ましたが、ボンドと塗料で無理矢理埋めましたw

あ、マーキング済みキットですが、機番はデカールです。このデカール、ニス部分はやたら大きいしテカテカしてるし厚くて貼りにくいなーと思っていたら、剥離デカールでしたw
思いっきり軟化剤使って、ドライヤーで熱当てて貼ってしまったので、剥離するのが大変でした・・・
セロテープ貼ってひっぺがしたら、何とかうまく剥がれましたw
剥がしてみると、ちゃんと艶消しです。アシタのデカール製の1/144用の高価な別売デカールは艶ありだったので、それより高品質ですな。

ノーズコーンに付くピトー管は、金属製パーツ。いたれり尽くせりですけど、差込穴が塗装で埋まってて、ノーズの先っぽにピンバイスで穴を開けなきゃならないという・・・

 

そりゃあ、1から作るより全然早いですよ、迷彩塗装の苦労もありませんし。
ただ、これだけ色々と難易度高いと、せっかく塗装やマーキングのハードルは下げても全体のハードルは高いままなんじゃないかな・・・という気はします。
スタイリングやモールドなど出来が良いキットだけに、細かい修正もちゃんとしないと完成後の満足度に影響しそうですし。
「今からでも楽しめる・・・」というコンセプトが初心者モデラーの取り込みを意識したものだとしたら、どうなのかな。
かつてはガンガン作っていた出戻りモデラーさんなら腕に自信あるからいいのかなあ?

まあ食玩ブームから、より本格的な模型作りへと回帰する流れなら良いんですけどね。その兆候か、このシリーズには無彩色のキットも発売されています。

 

タカラトミー(現在はトミーテック)が展開しているこのシリーズ、食玩時代までルーツを辿れば、最初は海洋堂製作の戦車模型でした。それがじょじょに半完成の組み立て式になり、ヘリや飛行機もシリーズに加わり、WWⅡのドイツ戦闘機からはハセガワが原型製作を担当しています。
なんとなく、ハセガワの意地で食玩から飛行機ファンをプラモデルの世界へ引き戻そうとしている、そんな流れが感じられます。

ただ、「技MIX」になって食玩から価格が一気に高騰したのはつらいです・・・。
大量生産・大量流通が前提の食玩と、壊滅寸前のプラモデル市場では、これだけ違ってくるんですねえ・・・。

高価格なのに、武装パーツがひとつも付いていない。別売パーツ買えってことですか。世の中、金ですなあ・・・・・・。

 

 


Porsche 928 作ろう  復活編

2015-08-01 | Porsche 928

不思議なもので、作業が進まない時というのは何か特別に問題があるというわけでもなく、逆に前回のような事故で大変、って時は、リカバーしようと作業が進むw

本来ならシンナー風呂でサッパリしてから再スタートというのが正解なんでしょうけど、パーツの接合やら裏打ちやら修正やらいっぱいしているので、シンナー風呂なんかしたらバラバラになって一からやり直しになっちゃう。
なので、もう塗装の上から修正しちゃいます。

割れたピラー、そもそも右側にくらべてピラーの長さ自体が短いようで、サイド後方の窓スペースも左側のが狭いような気がする。つまり、キットそのものの形状が歪んでいた可能性があります。
割れたついでに、この割れ目を少し広げた状態でパテ埋めして修正。
裏側にアルミ板を貼って補強してます。

そのほか、ボンネットもひねった際にヒビ割れが生じたので、裏にプラ板を貼って補強したりしてます。
これでほぼゆがみは矯正できた。

全体を塗り直すのでなく、修正した付近だけに下塗りの黒を吹いて、ボディーカラーのメタリックグレイは全体に上塗り。

メタリック系は隠ぺい力高めなので、多少の下地色の違いは全て覆い隠してくれます。

ちなみに、今回はサフの上にグロスの黒を吹いて下塗りにしてます。まあ、なんとなく・・・。

というわけで、クリアーコートまで出来ました。

結局、事故前に戻っただけですけど・・・

ここからは面倒起きないように、慎重に進めましょう。