43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

カーチスP-36A ホーク 完成!

2020-06-29 | 1/144飛行機模型

312T5を作ってる合間にチマチマ作ってた、1/144のカーチスP-36ホークが完成してました。

マーク1モデルのキットです。チェコの良心的なメーカーです。
以前は価格もまあまあ良心的だったんですが、最近は輸入代理店が乱心したのか、とんでもない価格になってて買えません。
安い時に色々買っておいて良かった。

このキットは二機入りで1500円ぐらいだったかな。
このメーカーはややマイナーな機種も出してくれてるのが嬉しいんだけどな。

室内もちゃんと再現されてます。

エンジンも一応、再現されてますし。
残念ながらプロペラが回転するようにはなっていなかったので、パイプやら金属線を使って脱落しなくて回るように工夫しました。

なんと計器盤のデカールまで付いている親切さ。
日本のスイートやプラッツの高品質キットでもメーターのデカールは無かったもんね。


どうせ見えなくなるんですけどね・・・・

今回もシルバー塗装で実験してます。
クレオスのメッキシルバーNEXT(SM-08)を使ってみました。

この塗料はその名の通り、ピカピカメッキを再現するためのものですが、塗膜が弱いのが欠点。
なので、全体塗装には向かない訳ですが・・・・アルミ無垢の金属感の表現にはどの塗料も決め手を欠くので、実験として試してみました。

ただ、ピカピカメッキ感を出すには下地をつるつるピカピカにしておく必要があるのですが、このキットは表面の平滑度が今イチな上に合わせ目消しもあって下地は磨き切れませんでした。
グロスの黒を塗ってから、メッキシルバーを数回に分けて薄く吹き付け。

なにせ軍用機なのでそれほどピカピカにする必要は無かったんですけどね、
参考にした資料画像が現存している機体で、かなりピカピカだったもんで。
でも現役当時はピカピカだったとは思えません。

結果的には、前に作ったP-51Dに塗ったクレオスの8番シルバーよりはずっと明るい銀です。
ただメッキシルバーではないし、アルミ無垢とも違うなあ・・・・。
まあ、悪くは無いです。

窓枠は今回も筆塗りです。
まずグロスの黒で下塗り。


キャノピーの透明パーツは厚みも無く悪くないですが、窓枠のモールドは甘く、塗るのは大変でした。

頑張って塗ったつもりだけどアップでみると厳しい・・・・。


斜め後方の視界を確保するための窓、何て呼ぶんでしょうかね、このパーツは厚過ぎてそのままではレンズみたいになっちゃうので、薄く削り込んで磨いておきました。
接着も糊しろが少なく大変・・・・接着剤ちょっとはみ出してるな。

というわけで、デカール貼って完成~

カーチスP-36 ホークは、日米開戦当時のアメリカ陸軍の主力戦闘機でした。この時期のアメリカの戦闘機の性能は日本やドイツに後れを取っていましたので、開戦後すぐに二線級に落ちてしまいます。

この機体は、真珠湾攻撃の際に爆撃を逃れて迎撃に飛び立った数機のなかの一機です。
零戦を撃墜したとされていますが、当時の記録は混乱していて事実かどうか分かりません。

同じ機番の機体が現存しているようですが、展示用の再現機で本物ではないでしょうね。

真珠湾のヒーローとして有名な機体らしいですが、いろいろネットで調べてましたら、この機よりも活躍した機があったようですが、この機のパイロットが若くてイケメンだったのでもてはやされたんでしょうね。

裏面。
このメーカーのキットはパーツは悪くないんだけど、接着の位置決めになるダボ穴が無くて、主脚もどう付けたら良いのか怪しい。強度を確保するために大体の位置にダボ穴を開けて接着しました。

メッキシルバーNEXTは、触ったら手に付くなんてことは無いもののだんだん輝きが曇ってきてそのうち下地が出てきます。

クリアーコートも出来ないのでデカールは貼りっぱなしです。
空中線も、尾翼から両翼に伸びるように張ってあるので、付けちゃうと持ちにくくなるので付けてません。

雑に作ったので出来も今イチですが、それなりにカッコよくなりました。

ミニスケールの飛行機模型はストレス無く楽しめて嬉しいです。

 

( マーク1モデル 1/144 カーチス P-36A ホーク 1941年 12月 ハワイ )

 


フェラーリ312T5 完成!

2020-06-20 | Ferrari 312T5

昨年の暮れから作ってたので半年以上かかったみたいだなー反省

作り始めの頃にも書いたと思うけど、なぜこのキットを作ろうかと思ったかと言うと、タメオさんの言う通りに作れば完成するっていう気楽さを求めてました。自分であれこれ工夫したり自作したりっていうのが面倒くさくなってたんだよね。

結果、気楽に出来たかっていうと全然でした。43キットを作るのに工夫しなくてよいとか自作しなくてよいなんて、無いですね。
結局何度も躓いて手が止まったり気持ちが萎えたり。

せめて、もっと新しいタメオやMFHのキットだったら良かったんだろうけどなあ、
琢磨のインディーカーは特に躓くことも無く作れた気がする。

でもまあ、結果的には何とか出来あがったし、苦労して出来たこともあって楽しめたので良しとしましょう。

( 画像クリックで拡大します。 )

1980年のグランプリを戦ったフェラーリのマシン。この年は一勝も挙げられず、フェラーリの歴史の中でも最悪のマシンだったと言われてます。
前年の、最も醜いフェラーリF1マシンと言われたT4のスタイルを受け継いでいてルックスの評価も最悪ですね。

でも私はこのマシンがそれほど魅力が無いとも醜いとも思っていません。
時代の過渡期にあったマシンだし、栄光に満ちた312Tの系譜の最後の姿ですからね、消えゆく老兵の悲壮感みたいなものも感じて何だかカッコイイですよ。

それに、なんたってジル・ビルヌーヴの乗機だしね!
70年代を知る人間にとってはジル・ビルヌーヴ、ロニー・ピーターソン、ニキ・ラウダはすごい人なのです。その中でもジルはアイドルだし伝説だし良いヤツなのです。

普通はアイルトン・セナなんですよね、自分の年代にとってのヒーローって。
でも自分はリアルタイムで見て知り過ぎてる人よりも、歴史上の人物に魅力を感じるタイプなのかな、同時代に生きていたので歴史上というわけでも無いんですが雑誌や新聞でしか情報が入って来ない時代でしたので憧れが募ったんでしょうね・・・・

何はともあれ、初めて作るジルのマシンになります。
以前、126C2は作りましたがジルのマシンを作るのはまだ自信が無くて、後期型を作ってました。

そして、二台目になるタメオのフル・ディティール。

前回作ったフル・ディティールはロータス56Bでした。あまりにも大変過ぎてもう二度とフルは作りたくないと思ったもんですが、苦労は忘れますね、楽しかった記憶だけ忘れられなくてまた挑戦。

製作に関してはその都度書いてましたので割愛しますが、まあ作業量は多くなりますが完成させるのが不可能というほどひどくは無い、ぐらいのレベルのキットでした。

品番TMK248ということで通常キットだったら1997年頃のマシンの番号なので、発売時期もその頃なのかな。
ちょうどマテルのライセンス独占問題で97年から3年間はフェラーリのキットが製品化出来なかった筈なので、その前に駆け込み発売したんでしょうかね?
そんな頃のタメオのキットですので、パーツの充実度などはじゅうぶんなんですがエラーも多かった頃ですよね、このキットもそんな感じでした。

あまり考証に拘らず、キットなりに作れば良いと思います。レースごとの仕様違いなどの資料も少ないし拘ってるとキリが無いです。塗装指示などもいい加減なので気が付いたところは直してあります。

画像で気付いたけどバイザーの上辺が真っすぐじゃないなあ・・・

カウルは隙間なくピッタリ閉じる、という訳ではないけどどうにか我慢出来るぐらいにはなりました。
位置決めが曖昧なのでズレたりします。
サイドポンツーンの前端二ヶ所にネオジム磁石を仕込んで吸着させていますが、逆さまにするとカウルが落下します。後端にも磁石仕込めば良かったな。

スライディング・スカートは当時の画像を見ると黒く見えるので、黒鉄色を薄く塗っておきました。
可動パーツなので、後から塗るのは大変。先にやっときゃ良かった。

横幅のあるでかい水平対向12気筒エンジンを搭載したまま、ウイングカーにするという無謀な挑戦。
それがいかに困難か、模型作っていても理解出来ました。このへんはフル・ディティールならではの体験。

ウイングカーとしてはT4よりはいくらか洗練されたものの、エンジンのコンパクト化にも手を出したため信頼性に問題があり、他チームの空力的な進化も大きかったため戦闘力が大幅に低下。
さらにミシュラン・タイヤとの相性も悪く最悪の結果となったマシンです。

フェラーリF1最後の水平対向12気筒エンジン。
エンジン回り、もうちょっと作り込もうと思ったけどゴチャゴチャし過ぎるのも嫌なので止めてしまったので、なんか中途半端です。
そのうち・・・・とも思うけど、リアウイング接着してしまうともう作業するにも邪魔になって無理ですね。

さて、完成画像も晒したし、これでオールアップとします。

次、何作ろうか?って、ずっと考えてるんですけど、今回がコレだったので次はフェラーリじゃなくて、赤じゃなくて、F1じゃないヤツ・・・・って考えてるんですけど、なかなかコレって決められない。
フェラーリなら作りたいヤツいくらでもあるんだけどな・・・・それがカーモデルの現実。

( タメオ1/43 フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )

 


そろそろ終わらなきゃ / 312T5

2020-06-18 | Ferrari 312T5

やれないと思ってたこともやってみれば出来るんじゃないか・・・・
という根拠のない自信を得たので、前に諦めていたディティールに挑戦


排気管のエンドステーです。
アルミ板から切り出す、というか削り出す。4mmぐらいのパーツです。

アルミは柔らかくて加工しやすいんですが、ひと削りで削り過ぎちゃってボツになることも・・・・

2個で良いんですけどカタチが揃わないので何個も作り直してます。

こんな風に取り付けて・・・・

ステーの上側はスプリング式のワイヤーみたいですが、細い真ちゅう線で再現。色が違和感あったので銀色を塗ったせいかアップで見るとグダグダですな。ちょっと、直そうかな。

上側の二本の排気管のステーを作ったら、下側の二本の分も作りたくなりますが、そもそもステーが付くメンバーが見当たらないしどうしたもんか。
ちょこっと試行錯誤をしてたけど、ふと我に返った。こんなことしてたら、いつまで経っても完成しませんよ・・・・

気になってる箇所は、ほかにも山ほどあるのだ。その気になれば直せる箇所も、探せば無限に出てきます。
かと言って、それを延々続けるのは嫌だわ。

というわけで、もう止めにします。残っているパーツ全部取り付けて完成ということにします。

ちなみに、上の画像にも写っているテールライトですが、これもどう付いているのか参考になる実車画像が無くて散々悩みました。あげく、パーツがどっかに飛んで行って一晩探しても見つからず。
ジャンクから使えるパーツを見つけてきて、付けようと思ったらまた飛んで行って・・・・・・・・w

また床を探しまくってて余りの掃除の行き届いていないのが耐えられなくて、禁断の掃除機をかけてたら元のパーツが見つかりましたとさ。
掃除機が吸い込んじゃったら一巻の終わり、という危機感が集中力を生むのですねw

そんなことやってるもんで、なかなか終わらないのよ・・

んで、最後のパーツ、バイザーです。
バキュームは予備もありましたが、お約束のように切り出し失敗して一個ボツにしました。


接着面の糊が透けて見えると見苦しいかなと思い、あらかじめ黒く塗っておきます。
このマスキングが超難しかった。筆塗りで良かったかな。


バイザーもミラーも取り付けて

とりあえず、完成としました。

ちゃんとした完成画像は、改めて後日アップしますね。

 

観てきました、

「ローマの休日」

ネットで拾ったこの画像のポスター、本物の当時物かな。
ちょっと胡散臭い気もしますが・・・・ヘプバーンの顔が微妙っす。

現在のチラシはこんな感じね。

過去の名作100本を週替わり上映する企画「午前十時の映画祭」は2010年から2013年にかけて全国を巡回したようです。
その時に自分の県でもやってたのですが、時間が合わなくて観れなくて残念だったんですよね。当時はフィルム上映だったので今となれば是非フィルムで観ておきたかったな。

その後、デジタル上映になって巡回は毎年続けられたようですが我が県では旧作に客が集まらなかったようで、最初の一巡以降は上映はされませんでした。

それがここへ来てのコロナ禍のせいで上映する新作が無いお陰で、また観られる機会が巡って来ました!

墓場まで持って行きたい映画10本選べと言われたら、まあ有力候補の作品です、一度は映画館で観ておきたかったんですよね。それこそ中学生の頃からテレビで何回も観ていますが、ノーカットでしっかり観るのはもしかすると初めてかも知れないです。


まずなんといってもオードリー・ヘプバーンのキュートさ!
ハリウッド女優さんの美しさって時代ごとに進化というか変遷がありまして、現在の感覚で観るとどうかなという50年代~80年代の女優さんも多いのです。フランスの女優さんは昔の人でも今の価値観で見ても美しい人多いんですけどね、
ヘプバーンは今でも全然通用する可愛さですよねー、この頃は10代かなと思いましたが23歳ぐらいの時ですね、とにかく可愛い。

この映画、不朽の名作かも知れないですけど冷静に見ますと当時の典型的なハリウッド・ラブコメディーですね。
ありきたりのラブコメが、なぜここまで評価が高いかと言えば、やっぱりヘプバーンのフレッシュさと古都ローマの異国情緒のなかで繰り広げる冒険とロマンスが奇跡のマッチングだったんでしょうね。
似た作品は後にも先にもたくさんあったと思うけど、結局ヘプバーンですよ。


「真実の口」の場面のキュートさといったらもう・・・・

このシーン、実はヘプバーンには内緒のグレゴリー・ペックのアドリブだったらしいですね。それを知ってて観るとまた一興。

一生の宝物にしたい映画を、映画館で観れる幸せ。

満喫しました。

 

( タメオ 1/43 フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )

 


メッシュ・フィルター

2020-06-09 | Ferrari 312T5

先週、敗北宣言したファンネルのメッシュ・フィルターですが


どうにも諦めきれず、メッシュを抜くだけなら難しくはないだろうと、抜いてみた。

簡単に抜けた。

別に特別な方法では無いけど、備忘録と参考のために書いておきます。

浅い穴を開けた木片を凹型にして、丸い先端工具で押し込んでメッシュを凹ませます。


木片の穴が深い穴だとメッシュを破ってしまいますので適当な浅さで。

裏返して、今度は金属板の上でポンチを使って丸く切り抜きます。
今回は2.0mmのポンチを使いました。

コツさえ掴めば10個でも20個でもすぐ抜けます。

抜いた以上、貼り付けに挑戦しなければなるまい。

今回はヤル気があるのでどんどん手が動きます。


ファンネルは斜め上を向いているので、メッシュを乗せてもズレないように、台座の下に斜めにカットした木片を貼り付けて斜め状態をキープします。

接着剤は30分硬化型のエポキシを使います。初期接着力は殆ど期待できませんが、物質の持つ最低限の粘着性はあるので、どうにか硬化までズレないでくれることを願います。


爪楊枝の先を削ったものに両面テープを貼って、すくい取ります。
ピンセットだと落っことしまくったので、この方法にしました。

もしも落っことしても隙間に入り込んでしまわないように、マスキングテープで囲っておきます。

結果的には一個も落っことすことなく作業は済んだんですけどね。

少量のエポキシ接着剤を塗りつつメッシュフィルターを一個一個ていねいに乗せていく。

メッシュの丸みが足りないようにも感じますが、スケールエフェクトでこれ位控えめなほうが良いと判断しました。あまり大きいと、存在感があり過ぎるので。

出来ないと思ってた作業もやってみれば何ということも無く、実質作業時間は片側で30分程度でした。
片側終了後、じゅうぶん硬化するのを待って反対側も完了。

何事も、ヤル気次第ですねえ。ヤル気と準備と慎重さがあれば出来ることもある。出来ないこともあるけどね。

実車のメッシュは白か銀色のように見えるので


メッキシルバーを塗っておきました。
多少、下のほうに吹き漏れしましたがもう気にしません。

こんなことしてるので、またしても完成しません。

次回こそ完成とさせたい。

 

映画「探偵物語」観てきました。

1983年の作品です。薬師丸ひろ子さん19歳、主演四作目の映画。

新作映画の公開が延期されているせいで、映画館には古い映画ばっかり掛かっているんですけどね、ここ数年のヒット作のほか「戦国自衛隊」「復活の日」「蘇る金狼」とか薬師丸作品の「ねらわれた学園」「Wの悲劇」など80年代のヒット作のなかで、これだけ見直したいなと、急に思い立ちました。

松田優作が探偵役ですが、テレビドラマの「探偵物語」とは全く関係ありません。なぜこんなややこしいキャスティングしたのか分かりませんが。

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気だった薬師丸さん、やっぱり可愛いですね。今日の女優さんと比べて特に美人とかでは無いですが、当時としては稀有な存在感だったのを思い出します。

そしてやっぱり松田優作ですよね。
映画全体は、分かり易い演出に演技でアイドル映画の域を出ないんですが、松田優作の抑えた演技のお陰で良い塩梅で大人の世界を感じられる作品になってます。

お転婆お嬢様が冴えない探偵さんと殺人事件を追いかけるという、いかにも赤川次郎原作らしいドタバタサスペンスですが、終盤薬師丸さんが松田のアパートを訪ねて、松田がお茶を淹れる場面、部屋を飛び出してゆくまでのやり取りとか、

翌日アメリカへ旅立つために空港に向かうシーンでの大瀧詠一作曲の主題歌、そしてラストシーンのキス。

ここらへんの出来はアイドル映画とて侮れない素晴らしさ。

観に行って良かったです。

実は当時も映画館で観ている筈なんですけどねー、なぜかそれほど印象に残っていない。
同時上映が「時をかける少女」だったらしく、そっちの印象が強かったせいかなあ

なにぶん、37年前ですから・・・・それなりに記憶していた筈のものも消えてしまったのかな

くしくも昨夜もNHKBSで「時をかける少女」やってて、37年を経て同時上映の二作を見直すという体験をしました。

自分は当時、大林作品に傾倒していたのでこっちはもちろん覚えているんですが、今観るとやっぱり色々、違った感じ方がしますね。

でも、古い映画良いわー

80年代ももう立派なクラシックですな。新作で観た映画をもう一度、今度はクラシックとして味わい直せるなんて、年を取るのも悪くないですね。

 

( タメオ1/43 フェラーリ312T5 ベルギーGP 1980 )

 

 


完成しない

2020-06-05 | Ferrari 312T5

次は完成報告・・・・と思ってましたが、いろいろトラブルがあったり細かい作業があったりでまだ出来上がってません

デカール貼りで苦労したもののクリアーコートまで塗装は順調で油断してました、研ぎ出し後仕上げのクリアーでトラブル・・・・

エアブラシの不調でクリアーがまだらになってしまい、別のハンドピースに急遽交換したけど焦ってまた失敗、いったん乾燥させて研ぎ出しからやり直すハメに。



で、ようやくクリアー終了。最後は吹きっぱなしで終わらせようと思ってたけどクリアーが厚くなり過ぎたせいで乾燥が進むにつれ表面がうねうねに・・・・もう一回研ぎ出してコンパウンド仕上げかな。

ステアリングですが、

キットのメタルパーツがゴテゴテ過ぎて泣けるんですが、作り直す気力も出ない。
いや、作り直そうとはしたんですけどね、ちょうど良い太さの金属線が無くて諦めた。
多分自分の腕では作り直してもそれほど仕上がりは変わらない気もしたし。

ただ、実車は割としっかりしたパッドが付くんですが全然再現されていないので、

オモテ面以上に立体感が無かった裏面を少し立体的に彫り込んで


真ちゅう板から切り出したパッドを付けてみた。うーん素晴らしく痛い出来です。


色を塗って、マークのデカールを貼りました。キットにこのデカールは無かったのでジャンクから調達しましたが、これ貼るだけでどんだけ苦労したか・・・・
どんどん不器用になっていく自分。
スポークにトグル・スイッチが一個付くようですが、当然無理です。

ミラーですが

鏡面の埋め込みは定番作業ですが、相変わらず反射が甘いです。うまく磨けたと思ってたんだけどなー、画像は残酷です。

あと、やらないつもりでいたんですが、


何を思い立ったか、先端工具とポンチでエアファンネルのメッシュフィルターを抜いてみた。

一個だけですが、乗せてみたら

・・・・割と良いじゃん。

でもね、これを12個やれる自信がない。
これね、上のは接着してなくて乗せてあるだけですが、これをうまく乗せるだけで何度落っことしたか・・・・
落っことすたびに、エンジンの隙間に引っかかって、逆さまにしてトントンしないと取れない訳ですよ
接着剤付けた状態でそんなことやってられる?しかも、12個も・・・・

自分には無理だわ。

一個づつやれば、出来るかも知れない。一日一個づつやっても二週間掛からない。かも知れない。

やる気の問題、気力の問題、なのかも知れない。

今は、やる気も気力も無いです。

いつかやるかも知れません。でも今回は、メッシュフィルターはスルーで完成としようと思います。

こういうフルディティールのキットを完成させようと思うと、いろいろな局面で自分の限界というものを突き付けられます。
妥協出来ない人は、こうなったらもう作らなくなるのかな。
私は呑気なので、どんどん妥協して次へ行きます。

次回こそは完成報告としたいなー。

 

そうそう、久々に映画館へ行ってきました。

「キュアード」

メイズ・ウィルスによるゾンビ禍の、その後の世界。治療方法が発見され、感染者の75%が元の生活に戻れるようになる。
しかし、「回復者」(キュアード) たちは、発病中に人を襲った記憶は消えていない。
治療の効かない発病者を殺処分すべきという世論のなかで回復者たちも偏見の目で見られる。
回復者は発病者に襲われることはないため、未感染者と回復者はどうしても分かり合えない。

厳密に言えば、ゾンビでは無いです。頭をやられないと死なないということは無く、死んだら死にます、生きている間だけゾンビのような行動をとります。

ちょうどコロナ問題で感染者に対する偏見が問題視されている時期ですので、何か通じるものがありそうですが、映画はむしろ「責任能力の無い犯罪者」を許すことが出来るかどうかという問題に近いものがありますね。

発病中に兄を死なせてしまった主人公が、回復後兄の妻とその子供の家に戻るところから始まるストーリー。
同性愛者の友人は回復後も家族に受け入れられず、社会に対する反発を強めていく。
真実を隠したまま陰鬱な空気の中で複雑な人間関係は緊張感を増していきます。

楽しい映画ではないけど、面白い映画でした。ホラー映画というよりは、社会派のSF映画ってとこですかね。

この映画はいちおう新作でしたが映画館が再開しても多くの新作の公開が延期されたままなので旧作ばかり上映してます・・・・。
もうスクリーンで観ることがないと思っていた作品がまた観れるのはうれしいんですが、作品のチョイスが、なかなか自分の好みに合わないです。でも何か観に行ってみようかなと思っている今日この頃です。