43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

「ポルシェ祭り」その2

2009-03-30 | 模型
F1グランプリ開幕戦、新チームのはずのブラウンGPが驚きのポールto1・2フィニッシュ!
新ルールに新しいマシン、何が起きてもおかしくない状況だったけどひと月前まで存続さえ定かでなかったチームが、こんな快挙をやってのけるとはね~。

もっとも、新チームとは言え昨年のホンダチームが名前を変えてエンジンを変えただけって考えれば、それほど驚くことではないのかも知れない。
ホンダ撤退という状況でも着実にマシン開発を続けていたチームの勝利ですよね、この買収劇にどんな裏があったのかは分からないけど。

さてさて、前回の続きで「ポルシェ祭り」なんですが、参加するならキットを決めないといけないんですが、手持ちのキットにコレ!というのがないのが困ったもんです。

皆様からのコメントで、エレールの928だの、962だのって薦められてますけど、さすがにポルシェともなると無いとは言ってもかなり色々持ってますんで、作り甲斐のあるキットを選びたいんですが…



まずコレですが、前にも紹介したことがある 911GT1、96年ルマン仕様(プロバンス)です。
これはサフも一回吹いてあるし、とにかく作らなきゃいけない。
ただ、プロバンスの塗り絵キットをパーツ置き換えとかしてると、すっごい手間になりそうなんで、基本素組みで行く予定。
そうなると3週間程度で出来ちゃうし (はいはい、口だけですけどね…)
せっかくの祭りネタには弱すぎるかもって思う。



こちらは同じくプロバンスの911GT1ですが、97年仕様。ヘッドライトが996風になっています。
ほぼ同じようなキット構成です。


さらに同じくプロバンスの911GT1、98年仕様。
どこが911?ってカタチに進化してます。
ただ、キット構成は相変わらず似たようなもん。

これねえ、ネタ的には911GT1の変遷ってことで3台まとめて作っちゃうのがいいんでしょうね。
祭りの〆切は11月だから、時間的にも大丈夫。ですが、同じようなキットを3台も作るのは、モチベーションが保てるかどうか…ちょっと自信ないなー。


ほかにプロバンスっていうと、

ポルシェWSC95。このキットは、97年のルマン優勝車です。
この年のポルシェの活躍をGT1とともに彩ったマシンですが、なんとなく地味な印象…。


なんだかよく分からない911ターボのロードカー。
いつ買ったんだろ、覚えてないけど…すごく古いキットなので、バキュームもライトパーツも黄変してるし、ちゃんと作るには手がかかりそう。
そうして作っても、大して見栄えする完成品になるとも思えませんw




さてF1だと「TAG」の名称でマクラーレンにエンジン供給していたのが有名。
タメオのMP4/2Cはフルディティールで作りごたえもたっぷり、84年のチャンピオン・マシーンだし、祭りネタとしても申し分ないんじゃないかな?

ただ、ロータス56Bでフルディティールには自信失くしちゃったしなー。
どうもカウルが固定されないモデルっていうのは、完成形(戦う時のマシンの姿)に辿り着けないような気がして、製作が進んでも気持ちが乗ってこないのですよ。
もちろん、スキルが足りないってのもありますけど。


そんな私にはこっちかな。
メリのMP4/3はプロポーション・モデル。
ボディーは研磨してあり、メタルのサスアームは切り取ってます。
エッチング製の汎用パーツ等に置き換えれば、今日的な完成品が作れそうです。
ただ、MP4/3は現在タメオから新しいキットも出ていて、それを作ったほうが遥かにちゃんとした完成品作れるんだよね…

あえてこのキットを完成させるというのも、結構物好きってことかも。





しかし、やっぱり本命はこれかな?

エレールのMP4/3!
すごいキットですよー!サスアームがシャシー/カウルと一体になっているのは、古いメタルキットでもあることだからまだしも、前後輪ともシャフトで繋がってます4WDじゃあるまいし…
プッシュロッドもタイロッドもありません、ホイールも抜けてないし、タイヤは一応ゴム製ですがカタチが変です。まあ足回りはそっくり置き換えですね。
デカールも色が褪せて使えそうもありません…。
このキットをそれなりに見れるまでに仕上げたら、祭り的にはネタになるかも知れませんねー!

つーか、また、エレールかよ! みたいな。


本当は70年代のマシンとか好きなんですけどね、意外と持ってなかった。
1/24ならあるんですけどね、昔買ったものが。

う~ん、とりあえずGT1・96年は作るとして、プラスアルファで何か作ってみたい。久々に、1/24もいいかな~とも思ってます。







「ポルシェ祭り」

2009-03-26 | 模型
いつものんびりマイペースの私ですけど、年度末ってことで何かと忙しい。
仕事もなんですが、プロスポーツも次々と新シーズンが始まって、テレビ観戦派の私は生中継見たり録画見たり、忙しいんだかヒマなんだかw

今週末にはいよいよF1も始まりますね。マシンのカタチはともかく、色々と新しくなったシーズンですから楽しみも多いです。
最多勝ドライバーがチャンピオンシップを獲るというバカげたルールは取りあえずスルーされるようで、ひと安心です。

さて、そんなこんなで忙しく(?)過ごしていると本屋とか全然行ってなくて、他人様のブログで見かけて買わなきゃと思っていた「Model Cars」、バックナンバーになる前にようやく買えました。



当ブログにも訪問していただいたゼットモデルの岡田さんのインタビュー記事や作品の美しい写真など興味深く読みました。メーカーの紹介などもあって、初心者が43キットの世界を知るにもいい内容です。

しかし、「手づくりの43」という特集タイトルながら、セルフメイドの楽しみというよりプロフィニシャーのお仕事に重点が置かれてるのが残念ですね…
(※岡田さんの作品は、出来は素晴らしいですが売り物じゃないですよね。日々、ご自身の楽しみで製作を続けておられます。ブログはこちら。)

「Model Cars」という雑誌、コレクターだけじゃなくプラモデル作る人にも楽しめる内容だったと思うけど、世の流れに合わせてだんだんコレクターに重心が移ってしまったようです。
昔は毎月写真投稿による誌上コンテストもあって一番楽しみにしてたんだけど、今はもうないんですね。

やはりカーモデルの環境変化というものをひしひしと感じてしまいます。
安価で高品質な完成品があるなら、自分で作らずに完成品を買うんですね、皆さんは。

私は、作る事が好きなので作り続けます。



さて、次なに作ろう?

作りたいものはいっぱいあるんですが、某所で

輝け!モデルカーキット製作&完成品野ざらし祭り!!!
なるものをやってますので、ちょっと参加してみたい気持ちもあり。
というか、私がどこかのブログのコメント欄で「ポルシェ祭りするんなら参加しますよ~」なんて書いたのが具現化してきたような気もするので?
何だか参加しないのもずるい気がしてます。

でも、積んであるキット捜すと意外とないんですよね、ポルシェって…。

とりあえず、終了。

2009-03-14 | RENAULT5TURBO

すっかり春めいてきた今日この頃。そりゃもう3月もなかばですもんねえ。
春がやってくるのは嬉しいんだけど、今年に入ってカーモデルが全然作れてないってのが残念。
決してスランプってわけじゃないですけど、やはり完成品が増えないっていうのは寂しい。もう今までみたいにどんどん作れないんじゃないかって不安になってきます。
でもようやく、今年1台目の完成に漕ぎ着けました。

完成前のチマチマ作業、色々。


ワイパーは例によってフロント・ウインドーにモールドされていたので削り落として、エッチングのものを付けました。
スターターとかに付いているような簡単なエッチングですけど、ブレード部分を折り曲げてガラスに対して垂直に当たるようにしてやると、結構リアル。
アームの根元部分は金属パイプ。ウオッシャー・ノズルもモールドを削って後付けしてます。

ボンネットのキャッチ・ピンは、パーツを省略して済ませてます。台座と芯棒とリード線だけです。まあ43だとやり過ぎてもうるさくなるだけだし。


ビタローニのミラー、さすがに小さ過ぎて鏡面埋め込みする気力なかった…
メタルック貼って済ませてます。


アンテナの基部は、金属パイプを二本組み合わせてます。アンテナは伸ばしランナー。


今にして思えば、このリアフェンダー前方のエア・インテークこそ開口してメッシュ貼るなどのディティール・アップすれば効果絶大だったでしょうね…
エナメルのつや消し黒で塗っておきましたが、これで立体塗り絵作品決定になってしまった。
あちこち手を加えただけに、徹底し切れなかったのは悔やまれます。

フュエル・リッドも自作しようと思ってモールドを削りましたが、このレースの仕様ではどうゆう形なのか分からなくて、メタルの円盤状のものをつけてあるだけ。
もしディティールが分かったら直しましょう。


リア・ウインドーの窓枠には銀色のモールが付くようです。
細切りした銀デカールを貼ってます。コーナー部分は筆塗りです。

イタリア用のナンバープレートが付く筈なんですが、パーツもデカールもないので、無視してます。


エアダムのフォグランプ取り付け用と思われる金具をそれらしく…
資料写真ではほとんどフォグランプを装備してるので、外した時のディティールは箱絵を参考にしました。
しかし、エアダム自体が少し小さ過ぎるのが残念。もう少し上下幅があるのだ。


そんなわけで、なんだかんだとつまらない作業を積み重ねて結局大して良くもならなかったみたいで、一月に暫定完成した時点からむしろ悪くなったんじゃないかという気もしますが、自分ではそれなりに満足してます。
いやむしろ不思議なことに、今まで作った中でも満足度高いほうです。途中で挫折しそうになりながら、何とかここまで来れたっていうのが大きいかな?

やっぱり、手作り模型っていいですよねえ。
ミニチャンプスやエブロのミニカーもいいなと思っていた私ですが、最近ショップとかで美しい塗装が施されたこれらの製品を見ても、あまり良いなと思わなくなりました。何だか無機質で味気ないんだよね…

自分で作る模型と言うのはどうしても手作り感というか、うまく行かないところや苦労したところが散見される訳ですが、それがいいんじゃないかと思えてきました。

もちろん、美しい塗装・狂いのない組み立て・精密なディティールというのは目指すべき目標ではありますが、多少うまく行ってなくても頑張ったよというのが分かるだけで、その模型に注がれた愛情というものが伝わるじゃないですか。

人様が作った手作り品でもそうだし、自分で作ったものは尚更色々思い出したりして完成品見てても楽しい。

そんなわけで、私にとっては自分で作った完成品が一番大事な模型です。





(写真:エレール1/43 ルノー5ターボ ジロ・デ・イタリア79)




スモール・ライト

2009-03-09 | RENAULT5TURBO

ヘッドライトがクルマの表情を決める重要なものなら、スモール・ライトもやはり表情の微妙なニュアンスを変えるポイントになるアイテムですね。

エレールのキットのいい所は、ライト類がいちいち透明パーツで用意されてるとこなんですが、このキットではなぜか前方のスモール・ライトだけバンパーにモールドされちゃってます。(前回の画像参照)
リアに関しては、ナンバー灯とバック・ランプを組み合わせたらしきものや、リア・フォグ(赤色灯)まで透明パーツ化されていると言うのに…。
なんで目立つ前方のスモールをモールドにしちゃうかなあ?

だけどそもそも三日で完成させるつもりで取り掛かったキットなもんで、別パーツ化するなんて考えもせずそのまま塗装に進んでしまいましたが、二ヶ月以上もかけてていざ完成が近づくと、さすがにココ、塗り分けでは満足できなくなってきました。

このクルマのスモール・ライトは、本来はポジション・ライトとオレンジ色のターンシグナルが並んでいるようですが、今回作っている個体はクリアーレンズのみになっているようです。
まあレース仕様とは言え公道も走るレースなんで、ターンシグナル無しと言う訳には行かないでしょうから、レンズのみクリアーでバルブはオレンジだったのかもしれませんけどね。

取りあえずスモールは白で塗ってみましたが、これがもう全然ダメ。
(画像はないですが、想像してみてくだざい…)
まだオレンジ色とかだったら、塗り分けでも何とか見れないことはないんでしょうけど、白は目立ち過ぎ、違和感あり過ぎ。

大体私は本来透明なものを、白だとか銀だとかで表現するのって、一番イヤなんですよ。
すでに塗装も終わっているボディーを削るってのはかなり勇気が要りますが、仕方がないので自作ノミでガリガリとモールドを削り落としました。


こんな感じ。

で、そこにメタルックを貼って、透明プラから削り出したスモール・ライトのパーツをはめ込みましたが…
バンパーが緩くカーブしているので、うまくフィットせず、少しバンパーより飛び出すような感じになっちゃって。

接着してしまったし、まあいいかと思っていたのですが、スモール・ライトと言うより、どう見てもフォグ・ランプにしか見えないのはどうしても許せないので、せめてバンパーと面一になるように、バンパーに組み込んだままヤスリでガシガシ削って面一に近いとこまでにしました。


まあ当然のように、バンパーも削ってしまいました…
タッチアップしときます…

この手の作業は、完成間近になってするもんじゃありません。
最初からちゃんと計画を立てて進めれば、もっとラクに安全に出来るんですよね。
場当たり的な製作で、余計に手間ばっかりかかって、しかも仕上がりは汚くなると言う…orz


(写真:エレール1/43 ルノー5ターボ ジロ・デ・イタリア79)