43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

ウインドー

2019-07-29 | TOYOTA TOMS86C

梅雨明けしまして、さすがに暑いっす。

休日に家にいてもだるいので、映画でも観に行こうかと時間ちょうど良いの探してたら、涼しげな映画発見

「スノー・ロワイヤル」


そういや以前、長野方面で紹介されてましたね。ざっとあらすじを見てみたら面白そうなんで、特に評判とか調べずに映画館へ。

いやー、クソ面白かった!
リーアム・ニーソン演じる除雪作業員が殺された息子の仇を討つため戦いを始める・・・ってストーリーなんだけど、ああなるほど、「96時間」の素人版ね、片っ端からやっつけて行くんでしょ、分かってても面白いヤツやん

などとタカをくくって観てたら、ちょっと違った
まず息子の死に関わったチンピラどもを苦労することもなくどんどん殺しちゃって、どんどんす巻きにして滝壺に捨てていく、
シリアスなドラマなのに何だか笑えちゃうけどまあここまではB級映画ならこんなもんかと気にもなりませんが、やがて視点が息子を殺した白人系ギャンググループやそれと対立するエスキモー系ギャングに移行してこいつらのキャラや行動が面白過ぎ
こいつらも次から次へと殺しを重ねる

リーアム・ニーソンの復讐劇はやがてギャンググループ同士の争いに発展していく

かなり暴力シーンも多いのになぜか笑える、これってタランティーノじゃん なんて思って観てました。
観終わってチラシをチェックしたら、なるほどタランティーノ系のプロデューサーじゃん、納得

宣伝文句にも、「タランティーノが96時間を撮ったらこうなる」みたいな文言もありますし

この映画、宣伝も多くなく小規模での公開だったみたいで自分はミニシアターに回ってきたのを観たんですが、ちゃんと宣伝して大規模公開してもちゃんとヒットするんじゃね?
なんて思えるぐらい面白かったですよ

白人系のギャングもクセが強い人間が多くて面白いんですが、とりわけエスキモー系のギャングたちが面白い


この、親分とか最高!
エスキモー系にもギャングとかあるんですねえ、実際は知らないけど。

たくさん人が死んじゃう映画だけど、ひたすら笑える。特にラストシーンは大笑いだったなー不謹慎ですけど・・・
気分転換には最高の映画でした、おススメですわー

 

さてー、紹介したい映画はまだまだありますが、模型ブログなので模型ネタを書かなければ。

フロント・ウインドーとルーフのつなぎ目が汚いのが許せなくって、黒く塗ってみた。
実車には無い線です、いやでもこんなことしても何の解決にもなりゃしません。


ウインドーとの段差を減らすためにルーフを少し前進させたせいでピラーが太くなり過ぎたのを誤魔化す狙いもあったんですが

ハチマキデカールを貼ってみたら違和感ありまくりになったので

筆塗りで白を塗って、黒い線を隠す

何してんだ自分・・・


そもそも、全然ルーフとウインドーの一体感が解消されてない。
こんな妙なラインになってしまった。白を厚塗りしてなるべく目立たないようにするけど今度は筆の塗りムラが目立つ・・・

こんなことならハチマキ貼る部分はどうせ見えなくなるんだから、パテでガッツリ段差消ししちゃえば良かったな。
などと思っても後の祭り

もうどうにでもなーれ


とにかく完成させなきゃ。
サイドウインドーもバキュームから切り出してみるがもちろん全然合わない。
ここは外貼りなので、大きささえあわせれば何とかなる


少しづつ切り詰めて行って、ようやく大きさを合わせた。けど、曲率が違うのかフィットしないので、接着面になるボディー側を削り込んでどうにか落とし込む。
置いただけでツライチになるまでフィットさせるのに左側だけで30分もかかった


右はもっと大変。
45分かかってここまで出来ましたが、どうしても前端下が浮く。接着時に抑え込むしかないな。

休日はこの作業だけでぐったりになってしまいました。
どんどん汚くなってゆくので達成感も感じないし・・・

いやしかし、完成は近づいていると信じたい。

つづくぞ。

 


研ぎ出し

2019-07-24 | TOYOTA TOMS86C

京アニの事件、アニメファンの端くれとして残念でなりません。

特別熱心な京アニのファンと言うわけではありませんでしたが、「涼宮ハルヒの憂鬱」は好きな作品だったし近年はクオリティーの高い丁寧な作品づくりが出来る会社として一目置いてました。

「響け!ユーフォニアム」はテレビシリーズを楽しみに観てました。
「けいおん!」と同じく音楽でつながった女の子たちの青春グラフィティーですが、「けいおん!」には無かったこの世代特有の問題や悩みなども織り込まれて深みのある作品でした。
映像も美しいし、なにより女の子たちが可愛いんだよね!

劇場版も映画館で観たかったのですが、女の子向け作品という印象が強かったのでオッサン躊躇しました・・・

応援の意味もこめて有料配信で観てみようかな。

唯一、映画館で観た京アニ作品は「聲の形」

ちょうど「君の名は」「シン・ゴジラ」が大ヒットして映画館がにぎわっていた頃、こんな地味な作品なら空いてるかなと思ってレイトショーを観に行ったら、チケット売り場に行列ができるほどの活況で、やはり京アニ作品は指示されているんだなあと実感した覚えがあります。

障害とイジメを扱った作品で深刻な部分も多いのですが丁寧な心理描写やユーモアも散りばめられて素敵な映画でした。
こういう上質な映画がアニメ作品で作られてヒットするというのが新しい時代だなと思います。

こんな素晴らしい作品を世の中に送り出してきた、優れたクリエイター集団がなぜあんな悲惨な事件に巻き込まれなければいけないのか・・・怒りや悲しみを通り越して、今は虚しさしかありません。

上記二作品でも作画監督やキャラクターデザインを手がけたスタッフは現時点でも安否不明です。
発表に慎重になっているせいもあるかと思いますが、誰が助かっていたとしても34人もの犠牲が出た事実は変わりませんよね。

犠牲者を追悼します。今後の京アニも応援していきたいと思います。

 

さて、トヨタ86Cは研ぎ出しに進んでます。
思えばトヨタのルマン初制覇を記念して作り始めたような気がしますが、もう二連覇記念になってしまいましたw

とっとと完成させろー

しかし、研ぎ出しってなんなんですかね

なんで研ぎ出ししなきゃいけないの?

ほかのジャンルでは研ぎ出しなんてそんなしないよ?

厚くクリアー吹いて研ぎ出したら不自然過ぎる艶じゃない?

もうね、デカール貼りっぱなしで良いじゃん。クリアー吹きっぱなしでも良いじゃん。

大体、研ぎ出しってリスク高すぎるんだよ・・・デカール削ったりしたら取り返しつかないよ?

そろそろオジサン研ぎ出し卒業しようかな

などと考えながら嫌々磨いてると、下手くそながらピカピカになってきて

うーんやっぱりカーモデルはピカピカじゃなきゃダメなのかなーとか悩ましい。

いい加減な気持ちで作業しているのでデカールの段差も完全に消えていないし擦り傷だらけだし・・・

つまり、研ぎ出しは苦手。

もうちょっと追い込むかなあー
でも、研ぎ出しで追い込んで失敗した記憶しかない。追い込まないのが秘訣、だったりして。

マスキングしておいたフロント・ウインドーですがマスキングの境い目が汚い・・・
上辺の接着面はハチマキデカールで隠せるとしても境界線がガタガタしていて修正も難しそう。

何か、どんどんダメになっていくなあー
まあいつものことです。

めげずに進めよう。つづくとも。

 


転輪の塗装

2019-07-10 | 1/72AFV

やっと見れたよ

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

字幕版で観たかったのに吹き替え版の上映が多くて上映時間がなかなか合わなかったのよね

公開からだいぶ経っちゃったし日曜のレイトショーということもあってか、なんとお一人様上映で観させていただきました。
なにぶん田舎だし、マイナーな作品を選んで観るせいか数年に一度ぐらいお一人様を経験するけど、まさかゴジラでとはw
まあ、こんな贅沢なことありませんよね。堪能させていただきました。


なんたって子供の頃からのゴジラファン。映画鑑賞の原初体験はゴジラだったと思います。
それが半世紀を経て、またこうしてゴジラ対キングギドラのガチンコ対決をハリウッド版で観れるとは、何とも感慨深いです

まあゴジラ映画に関しては「シン・ゴジラ」が決定版であり最先端で最高峰であることに異論はありませんが、ハリウッド版によるマニアックな作りや日本人とは違う解釈による表現もまた興味深くて良いです。


「シン・ゴジラ」では国家対重大災害という視点がリアルで良かったのですが、ハリウッド版では相変わらずと言いますか一科学者とその家族の行動が重大事案と対峙します。このあたりはアメリカ映画にありがちというだけでなく日本版のゴジラシリーズで多かった構図でもあり、ある意味リスペクトなのかな

キングギドラだけでなくラドンやモスラという懐かしい怪獣も登場するし、モスラなんて美化され過ぎでこれもオリジナルのモスラの神秘性みたいなのを昇華させた解釈なのかな
ラドンが「ロダン」になってたのは、まあ英語の都合ってやつですか


怪獣を単なる敵と見なさず存在意義を知ろうとするチームの面々
東洋人が二人いたりするのも、日本を意識してるんですかね

そのほかエンドロール音楽もオリジナルをフィーチャーしてたり、般若心経をかぶせてきたり、なんかもう隅々までマニアックさに満ちていてニヤニヤが止まりませんでしたわ

過剰にゴジラを王だとか神的な存在と捉えるのはどうかと思いますが、日本人はそのへんの解釈はぼかして避けてきているように思うので、分かりやすいっちゃ分かりやすい。

ラストでギドラに勝ったゴジラにラドンやムートー(ハリウッド版前作に登場した敵役怪獣)などがひれ伏してゴジラを王と認める場面があるんだけど、髑髏島からやってきたはずのコングは姿を見せないのね。
これってやっぱり、ハリウッド映画生まれのコングの意地なのかしら?

とはいえ、核エネルギーで生きているゴジラとただ大きいだけのコングでは現状の解釈では戦闘力の差は歴然だと思いますけどねー

とりあえず、ゴジラとギドラの対決には続きがありそうなエンディングでしたので、またそれも楽しみです。コングも絡んで来てくれると嬉しいな。

 

 さて本題の模型の話。

AFVを作るにあたって転輪の塗り分けというのは避けて通れない手間ですわな

とりあえず、まずゴムの色を全体に塗装。黒でなく濃いグレーです。


実は、フライホークのエイブラムスも積んでるんですが、こっちのほうにはエッチングによるマスキングが付いている。
それを流用・・・とか考えてたんだけど、残念ながらサイズが微妙に違ってて使えないー

アルミ板で自作してみる。

正円を切り抜ける道具は無いので、チマチマ削って合わせてます。


で、そのアルミ板を当てがって車体色を吹き付けしてみたけどはみ出しまくりだわ

リムの外側まで塗料が回るように、気持ち大きめにマスキングを作ったのが仇になったか


裏側はまあ良いや、表側は目立つからマスキングを作り直す。今度は出来るだけピッタリの大きさに・・・


吹き付けの際、置いたままで片手でマスキングを当てがっていても均等な角度で吹けるよう斜めの台も用意。


全然改善されない。

結局、マスキングを当てがっただけでは隙間が出来てしまうから吹き漏れしてしまうのだ。


マスキングの裏に両面テープを貼って、密着するようにして吹いてみた。
これだと吹き漏れは無くなるが


何個目からかは密着が弱まったり、エッジに付いた塗料がマスクする筈の面に付いたりして、また両面テープを貼り直さないといけなくなる

結果、このやり方はそれほど効率的で無いことが判明。
一個一個マスキングテープでマスクするとか、丁寧に筆塗りするのとそれほど手間は変わらない。

まあ多少の吹き漏れ・はみ出しなど気にするほどのことでもない。
エナメルで墨入れしたらほとんど目立たなくなったよ。
AFVにはAFVの塗り方ってもんがあるんだね。


全て一体パーツのサスペンションも、墨入れしてやれば何となく立体感


転輪、起動輪、上部転輪を付けてベルト式履帯を付けたら足回り完成。履帯の塗装はどうしようかな。

ちなみに、実車は左右の転輪は配置がアシンメトリーだし上部転輪も前後で奥行きが違うようだけれど、このキットでは全て無視されてます。
まあそんなの誰も気にしないから良いのよね。

つづくだろう

 


ウォルターソン 999

2019-07-01 | 1/72AFV

巷で話題の映画

「アラジン」

観てきた。いや面白かったー

「アラジンと魔法のランプ」は有名なおとぎ話だけど、よく考えてみたらちゃんとストーリーを知らなかったわ。
先日、テレビでディズニーのアニメ版の放送があったのでそれ観て初めてこういうお話だったんだ、と知ったぐらいのニワカですw

豪華絢爛アラビアンナイトの世界、これは絶対アニメよりハリウッドの本領発揮の実写のが世界観に浸れますよね、もう冒頭からどっぷりハマりましたわー


主演ふたりのルックスは微妙・・・
別に不美人だとか思わないけど、アニメ観た後だと現実離れしたぐらいの美形を期待しちゃったけど、まあまあ普通の中東美人って感じ。ジャスミンは広瀬アリスに似てるなーとか思いながら観てました。


ランプの精ジーニーはウィル・スミス!
弾けたキャラとキレッキレのダンス、CGで変身しまくりでもう最高のキャラでしたわ

そもそもこのお話ってアラジンとジャスミンのロマンスよりも、アラジンとジーニーの友情のがぐっと来るんだよね
そこはアニメで知っていたんだけど、元の話もそういう感じなのかしら?
何はともあれ、ジーニーの役をウィル・スミスが演じたのは大成功だったと思います。アラジンに対して馴れ馴れしくも運命に逆らえない複雑な立場のキャラをうまく演じてくれてました。


アクションたっぷり、歌と踊りももちろんたっぷり、ロマンスに友情にスリルにユーモアに映像美
文句なく楽しめる映画です。お腹いっぱい、でもまた観たい。今回は字幕版で観たけど吹き替え版も観に行こうかな。

 

さてさて、こちらも巷で話題の

ウォルターソンのプラモデル 999シリーズ

1/72スケールでAFVと飛行機のキットを999円でリリースしている日本の新メーカー
国籍や時代に拘らない選択で様々なアイテムを出しまくってるようです。


モノは試しに、とM1A2エイブラムスを買ってみたよ


戦車なので転輪が多くなるのは仕方ないんだけど、それ以外のパーツはごく少数で簡単に組み立てられそうな雰囲気
履帯もPVC製のベルト式。


箱に書いてある文言が良いね
「ケタ違いの情熱」w

スキルレベルは五段階の2 成型色も合わせてあって塗装無しでもそこそこ見れる完成品が出来る仕様です。
接着剤は必要だが、スナップキットだからと言って作りやすい訳ではないからね。
現実的に、誰でも作れるプラモデルキットを目指しているようで嬉しいです。

今の日本の模型界では完成品だとか塗装済みキットだとか、手っ取り早く売れる製品ばかりが幅を利かせてますけど、低価格を基本に手を出しやすくてそれなりに完成度を上げることも出来るキットこそが必要だと思うんですよね。
海外製だと作り込めそうな超絶ディティールのキットもありますけど、それだと価格も敷居も高いですしね。

作りたい、作ってみたいという模型ファンはまだまだ存在する筈なんで、それを掘り起こそうという思いが感じられるメーカーです。

ツイッターで積極的に情報の発信や収集、意見交換もやっているようなので今後に期待です・・・

 


戦車の模型で敷居を高くしてしまうのは数多い転輪
このキットでも左右合わせて16個の転輪が必要

外側と内側を貼り合わせるだけの簡単な作業です。慣れればどうということはない。
むしろ淡々と組み立てていくのはリラクゼーション効果さえある。

一体化されているボディー下側に付けてみて、小さな達成感。

しかし、問題はここから。実はゲート処理もまだだし、転輪に巻かれている黒いゴム部分を塗装したいんだが

筆塗り?マスキング?数が多いのでどっちにしろ大変だなー

つづきます