43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

Ferrari 330P4 Le mans'67 完成画像集

2015-05-18 | Ferrari 330P4

最後にグダってしまいましたが、どうにか完成しました。

自分の一番好きなレースカーと言っても良いマシンだけに、それなりの意気込みで作り始めたんですが、思った以上にBBRの古いフォームのキットは手ごわかったな・・・。
製作記で随時文句を書き続けてましたが、何度も妥協しなければいけない場面があり、気力がそがれて製作が滞りがちになりました。
最後の仕上げのピン打ちも妥協と悪あがきの連続となって、何とも後味の悪い仕上がりになってしまいました・・・。

それでもまあ、しばらく放置して見直してみれば、それはやはり美しい330P4の姿をしていて、これはこれで満足していいのかなと思えるようになりました。

いつもは小さいサムネ画像をクリックして見てもらってましたが、よく考えたらお恥ずかしい出来ですのでわざわざクリックしていただくのもおこがましいので、大きめのサムネ画像で晒しておきます。どうしてもアラが見たいというかたは、画像クリックしていただければちょっと大きい画像が新窓で開きますw

1967年のスポーツカー・レースをフェラーリの主力マシンとして戦った、330P4です。P4のベルリネッタは計3台が作られ、そのほかに前年の「作りかけ」のP3からP4へと作り直されたスパイダーが1台、フェラーリのワークス・マシンとして戦いました。また前年のP3をP4仕様に改造した、通称412Pと呼ばれる4台はプライベート・チームに供給され、フェラーリ・コンストラクターズのタイトルを援護することになります。

ルマンに出場したゼッケン24は、ベルギーのプライベーター、エキューリ・フランコルシャンからのエントリーですが、自前の412Pを前戦で大破させてしまっていたため、ワークスから「本物」のP4を借りての出場です。
フランコルシャンのチームカラーはベルギーのナショナル・カラーでもある黄色ですが、急きょワークスのマシンを借りたため黄色のストライプだけ塗ってあります。

1967年のルマン、フェラーリは優勝こそ逃しましたが、ワークスの21号車が2位、このフランコルシャンの24号車も3位と善戦。この年のフェラーリのコンストラクターズ・タイトルに貢献することになりました。

この時代のレースカーは、意外と車高が高いんですよね。今みたいに地面に張り付く感じじゃない。
多分、当時のレースコース(公道も多かった)は、今ほど平らじゃなかったでしょうからね。

グリル左右の独立したダクトは、もう少し大きいのに塗装後に気づいた。まあいいやとスルーして来ましたが、完成した今になって掘り直したい衝動に駆られてます。何事も、早めに対処したほうが後腐れがないということです。

ゼッケン灯、キットにはプラにメッキしたようなパーツが4つ付いていました。左側のドアに2つ、リア・カウル上面に2つ付けるように指示されていますが、資料を見ても上面にゼッケン灯が付いている当該車の画像が見つからない。本戦前には付いていなかったのは確かだけど、本戦の画像がなくてね。
ほかの個体だと上面に付いている場合、3つ付いているのが確認できるんだが・・・。
あと、右側ドアも同様で、本戦前には付いていないが、本戦は左側から撮った画像ばかりで、右はどうだったのか分からない。
そもそも、キットのパーツは形も違うので、ここは暫定的に左側のドアにだけ付けときました。謎が解けたら自作部品を付け直しましょう。

プロのフィニッシャーや上級者のかたの素晴らしい完成品には遠く及びません。アイドロンの完成品にも敵いませんが、それでも自分で四苦八苦して作り上げた自分だけのP4です。これも自分だけの大切なコレクションになります。

 

模型は、完成して撮影して晒すまでが製作です。

すべて終わりましたので、今夜のために取っておいた「竹鶴」の17年を開けて、この情けない出来で、それでも美しい赤い跳ね馬の小さい完成品を相手に、一杯飲みたいと思います。

 


ピン打ちなど

2015-05-13 | Ferrari 330P4

首相官邸事件でにわかにドローン規制の論議がわき上がってますが、飛び道具が危険なことなど常識で考えれば分かること、あえてドローンに対して規制をかけるなんてナンセンスだという気がしますが、どうでしょう?
危ないことや非常識なことをしちゃいけないのは当然として、規則によって無限の可能性がある新しい道具が反社会的な目で見られるようになるかも知れないことが残念です。

私もドローン持ってますけど、とてもじゃないが外で飛ばすのは人の目をはばかります。
今は部屋のなかで元気に飛び回っていますが、狭い室内で自由に飛ばすのはとても難しいです。今日も操縦を誤って自分に直撃、ローターで腕に切り傷が・・・。人の目以前に操縦スキルをどうにかしなければとても野外では使えませんね・・・。

 

さてと、330P4の製作記はまたまた長期放置になってしまいましたが、最後の最後になってあまりにも残念な仕上がりになってしまって、完成画像を撮影する気力を無くしてしまいました。

まあ、そのうち気を取り直して撮影しとこうと思いますが、とりあえず最後の工程だけ書いときます。

P4には、リア・スポイラーやサイドミラーのカバーに銀色っぽいネジが使われていて、けっこう目立ちます。良く見ると丸皿ヘッドのマイナス・ネジのようですが、43的には金属線を埋め込んでおけば良いかなーと思いまして。いわゆる、ピン打ちの作業です。
別売のリベット・パーツなどを使う手もありますが、40個近い数が必要だし、そんな小さいリベット探すのも面倒なので金属線で済ませます。
洋白線が良いのでしょうけど、手持ちにちょうど良いサイズがないので、ステンレス線を使いました。

0.4mmのステンレス線を短くカットして、切り口を平らにして砥石で磨いて差し込んで接着・・・これを40個、かなりしんどいです。

問題は、リアリティーはともかくボディー面とほぼツライチ、わずかに出っ張ってるぐらいの仕上がりにしたいのですが、穴の深さがまちまちだしピンの長さも微妙に違うので、なかなか気に入った埋め込み具合にならないこと。

しかも、穴とピンの径がほぼ同じなので、差し込んでみて深く入り過ぎてしまうと、抜くのがひと苦労!下向きにしても落ちてこないし、トントンしても落ちない・・・。磁石で引き抜こうにも抜けてくれず、台座をハンマーでガンガンやってようやく抜けてくれます。それでも抜けないのもありましたが、それはもうあきらめました。

ハンマーでガンガンやり過ぎて、台座に固定するためのボルトをとめる六角ナットが外れてしまった・・・。六角形の穴はそのまま残っているので瞬着でくっつけておきましたが、強度が心配です。

もうガンガンするのも嫌なので、多少沈み込んでるのも出っ張ってるのもそのままでいいや、と投げやりになりました。

しかも、塗装で埋まってしまった穴を広げるのにドリルし直したんですが、案の定周辺の塗膜が剥がれてきて・・・orz

タッチアップの嵐となってしまいました。

リア・カウルのロック・レバー、ここはパイプを埋め込んでからレバーを差し込んだんですが、ここの穴の周辺の塗膜剥がれが一番ひどかった・・・。穴から分割線までポロリと剥がれてしまって、タッチアップ、クリアーを筆塗りして研ぎ出し・磨き直しまでする羽目に。
画像では分かりませんが、タッチアップの跡は消し切れていません。

リア・スポイラー後方に張ってある板を留めるネジは実車では白とか銀色でなく黒っぽい色なんですが、面倒なのでほかと同じにしてます。

キャッチ・フックもそれっぽく付けてます。排気管はメタルのパーツ。そのまま付けたら長さが足りないので、後方にずらして付けてます。

スペア・タイヤにも金線がチラリと見えるように。

ミラーは洋白板を磨いたのを張っただけ。資料の画像を参考に、ちょっとはみ出し気味。

ワイパーは、走行中は窓の真ん中の位置で止めていることが多いみたいですけど、停車中はいろいろなので、好みで運転席側に倒れた位置で止めました。
ギターの弦で作ったラジエターはいい感じになりました。

カナード?サイド・フィン?なんて呼ぶのか分からないけど、小さな空力パーツも付けて、グリルにはメッシュも入れて・・・

とりあえず、完成であります。

あとは、多少のスミ入れなどを施して、完成画像を撮影いたします。

今しばらく、お待ちを・・・。