43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

コクピット/156/85B

2021-02-26 | Ferrari 156/85B

タメオの初期キットなんで、コクピットなんてそりゃもう・・・のどかなもんです。

別にもうそんな拘らないで、黒く塗ってキット付属のメーターデカール貼るだけでも良いとも考えていたんですが、
メーター部分があまりにもぽっこり飛び出ているので、平たくしたいんですが周りのでっぱりが邪魔でヤスリがけも出来ないし、全部平らにしちゃうと色々再現するの全自作になっちゃうでしょ。

なので、メーター部分だけドリルで抜いちゃえば簡単かなと。

メーターの出っ張りより少し小さい径のドリルで穴開けたら、うまいことメーターリングの分だけフチが残った!
ラッキーなので、そのまま利用しましょう。

穴と同じ径のメタル棒で塞いで

上部のパネルは金属板からそれらしく作って貼り付けました。

フェラーリのF1でアナログ・メーターはこの年が最後で、翌年からはフルデジタル表示に変わるんですが、この年でも上部に液晶表示の部分があります。

銀色のデカールで液晶部分を再現。

うーん、垢抜けない・・・・
アナログ・メーターはキット付属のデカールではオモチャっぽかったので、バルケッタの別売デカールから白目盛りのを選んで、クリアーイエローで黄色目盛りに変えてます。

ステアリングですが、左がキットのパーツとデカールで作ったもの。

キットので良いと思ってましたが出来てみたら不満しか無いので、右の自作のに替えました。
今回わざわざ作った訳でなく、昔練習のつもりでいくつか作ってた物のひとつです。ちょうど良いカタチだったので。

練習で作るとか・・・・若い頃は真面目だったんだねえ・・・・
逃げてばかりでどうしようもなくなるまでやろうとしない今の自分が情けないです。

で、コクピット完成。

シフトゲージ、ブレーキバランサーのレバーとベースはゼツモ製
シフトノブはゼツモ製パーツが底を突いたので、自作しました。ノブがでかい!
いいんです、43は誇張表現も味わいなのです。

実は、MFHのキットをカンニングしてみたらシフトレバーは内側にクランクしたような形なんだけど実車もそうなのかな。確認できませんでした。
この頃はシフトレバーの可動範囲を確保するためにカウルにバルジを設けていたチームもあったので、内側にクランクしてバルジを必要としない手もあったのかも知れません。
模型的にはどうでも良い部分なので追求しませんでしたけどね。

シートベルトはタメオのやつ。と言っても、この頃の古いタメオにはシートベルトのエッチングパーツは付いてませんから、ジャンクから持ってきてます。ロータリーバックルのみ、ゼツモ製パーツです。
シートが狭くて全て置けないので4本だけ、無理矢理ゴチャゴチャと置いてあります。
リアリティーも無ければ模型的美しさも無い・・・・ベルト表現は悩ましいところです。

コクピットはいつも面倒くさいけど、途方に暮れるということは無いのでどうにか終了。

まだ少し、細かいパーツ作りしなきゃなりません。

続きは次回。

(タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP1985 )

 

映画

「樹海村」

一年前の「犬鳴村」がヒットしたらしく、「村シリーズ」という企画で続けたいらしいですね。これは第二弾ということになります。

一応、かつて富士の樹海のなかに口減らしのために姥捨てされた人々が作った村があって、その村の呪い・・・・というような設定はあるのですが、
全体のストーリーはむしろ「コトリバコ」の呪いのお話が中心です。

樹海村とコトリバコを組み合わせたせいで、なんか分かりにくい話になってます。

ちなみに、コトリバコというのは近年ネット上で話題になっているらしい怖いお話で、コトリバコを検索するだけでその人にも呪いがかかるという・・・・ことなので、くれぐれもご注意下さい。

まあ簡単に説明すると200年ほど前に呪いをかけるための寄木細工のキレイな箱が16個作られ、そのうちの3個だか4個が未だにどこかにあるという話です、この箱を家の床下へ忍ばせると家族全員に呪いがかかるらしいです。

映画では呪いの箱が出てきてネットでコトリバコというワードを見つける場面はありますが、それ以上コトリバコに関するほかの設定は盛り込まれていないので、あくまでアイデアを借りただけみたいですね。
映画「コトリバコ」はまた改めて作られるのかも知れません。
案外、「コトリバコ村」だったりしてw

前作となる「犬鳴村」は怖さのなかに笑ってしまうようなツッコミどころも散りばめてあってそのバランスが良かったんですけどね、
今作は割と真面目って印象です。

破綻していなくてちゃんとしたストーリーだし、笑うような場面は少ないです。樹海の迷いこむ怖さみたいなのは薄かったけど、怨霊が樹木と一体化しているビジュアルはホラーというよりファンタジーですけど面白かったです。

そして、主演の山田杏奈はカワイイ。

いや、ホラーなのであんまり可愛く撮れてなかったかな。
お姉さん役の山口まゆのほうがキレイだったな。この人は初めて知りました。

邦画の新作をまめに観に行く人はみんな感じてると思うけど、一月二月は山田杏奈三連発!

自分はスイフトのCMと、ドラマ「新米姉妹のふたりごはん」でカワイイなと思って注目してたんですけど、ここへ来て大ブレーク?なんでしょうか??

せっかくカワイイのに、出る映画もドラマも深刻な話、暗い役が多くてどうなんだろうなと
「ミスミソウ」とか、超怖くて可哀想だったよ・・・・
カワイイ子を苛めたいという監督が多いのかな、「ふたりごはん」みたいなホンワカしたカワイイ役でまた観てみたいなあー。

ちなみに、次の彼女の映画は、

ひらいて』は、綿矢りさによる日本の小説。「新潮」2015年5月号で発表され、同年7月に新潮社から単行本が刊行された。
惚れた男子高生が別の女子高生と付き合っていることを知った、愛に飢えた女子高生が2人を巻き込んだ愛憎入り混じる三角関係を描く。
2021年秋に山田杏奈主演で映画化予定。

うーむ。

今やってるドラマ「書けないッ!?」にも出てるみたいですね、見てみようかな。

 

 

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フロント・サス/156/85B

2021-02-22 | Ferrari 156/85B

最終組み立てに向けて準備をして行きます。
フロアパネルにミッション、リアサスが一体になっているものを接着。

車高決めのためにタイヤを仮付けしてます。
1mm厚のプラバンで車高を決めています。

フロアパネルとミッションとボディーの3つの組み合わせは何度も試して問題は無いと思ってましたが、いざフロアパネルとミッションを接着してしまうと、ボディーをフロアパネルに合わせられなくなってしまう。
サスアームと干渉するのだ。
当たる部分を削っていると、


塗膜が欠ける・・・・・

どんどん壊れていく段階なのだ。しゃーない。

リアの車高を決めたら次はフロントなんだけど、フロントはボディーに差し込む方法にしたのでどうやって強度を確保するか?

フロント・サスのロアアームは左右繋がっていたエッチングパーツ(ゼツモ製)を切り離したので、差し込み部分がこんなに長いままです。

これを利用して強度を確保しましょう。

こんな風に中にステンパイプを仕込んで、差し込み式ながら実質は左右連結式と同じ強度になるようにします。

ただ、このパイプを仕込むとノーズ下部分のフロアパネルが干渉してしまいます。


後方は削ることで干渉を避けられますが、前方はサス穴の位置が低いこともあり削っただけでは無理なので思い切って切り離してしまいます。
(本当はサス穴は前後同じ高さのはずなんですが、まあちょっとしたミスでしょう・・・・)

43カーモデルは裏に関しては全く再現しなくても良いという不思議な不文律がありますから、見えなきゃ底が抜けていても全然問題無いです。
切り離した部分はパイプに干渉しなくなるまで削ってボディー側に接着しておいても良いですしね。

サスアーム仮付けしてみた。問題は無いんじゃないかな。

実は実車はフロントサス、特にアッパーアームはかなり上反角が付くんですが、これはほぼ水平です。
ちょっと、直す方法が見つからないので上反角は無視します。今の段階ではどうしようもない。

サスアーム付け根付近のディティールはゼツモ製パーツが役に立ちますけど・・・・


タイロッドの付け根部分、上のほうがゼツモ製パーツ。
非常に繊細なパーツで悪くないんですが、差し込み部分もエッチングの二枚板なのが気になります。
金属パイプとジャンクのコの字型エッチングで作り直してみたのが下のほうのヤツ。

3倍はありそうな大きさになってしまいましたが・・・・

ゼツモ製のサスアーム付け根のブラケットのパーツがオーバースケールな無骨さなので、バランス取れて良いんじゃないかな。

諦めと妥協とタッチアップの嵐で完成へと突き進みます。

(タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP1985 )

 

映画
「哀愁しんでれら」

市役所で働く小春(土屋太鳳)は幼い頃に母親が出て行って片親家庭ながら自転車店を営む父と高校生の妹、祖父の4人で平凡に暮らしていたが、ある夜祖父が倒れたことがきっかけであらゆる不運が一度にやってきて不幸のどん底へ。
そんな時、妻に先立たれた子持ちのイケメン医師(田中圭)と知り合い今度は一気に幸せの頂点へ・・・

優しくて金持ちでイケメンの彼氏、女の子もすぐに懐いて二人の結婚を祝福してくれる、そんなシンデレラ・ストーリーが後半一気に暗転して行く。

これは一種の不条理劇と言うんでしょうか、あるいはダーク・ファンタジーかも知れません。
面白いのですが、かなり悪趣味な映画なので人には勧めにくいかもです。

でも土屋太鳳をはじめ主要キャストの演技は素晴らしい。
特に、子役のCOCO、いろいろ凄かったです。

あと、主人公の妹役の山田杏奈はカワイイ。

この映画で笑うっていうのは変なような気がしますが、ブラックユーモア満載なので笑って良いのかも知れないです。色々と小ネタやパロディーも分かりにくく仕組んであるようにも思えます。

例えば、太鳳と田中圭が食事中に夫婦喧嘩するシーンで、その最中に太鳳が焦げそうな焼き肉を裏返して田中に怒鳴られるんですが、これって「フードラック」観てないと笑いどころだって分からないでしょうねー
というか、笑いどころなのか?

全てが分かりにくい、ミステリーじゃないので事件の真相も分からずじまい、特にラストは現実なのか非現実なのかさえ分かりません。でも面白い。不思議な映画でした。

 

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台座作り

2021-02-15 | Ferrari 156/85B

自分の町でもコロナのクラスターが発生しまして、6人ぐらい感染者が出ました。
人口4万弱の町ですから、人口1千万超えの東京だったら1000人とか2000人ぐらい感染者が出たインパクトになります。
馴染みの居酒屋へ行ったら、今週の予約全部キャンセルになりました、って言ってました。ちょっとみんな神経質になり過ぎじゃないかと思いますが、今は日本中そんなものなんですかねえ。
私は一人で行動することがほとんどなので、割と自由に飲み歩いてます。もちろん、感染対策をしているお店を選んで、出来る範囲で予防もしています。

 

156/85Bですが、クリアー→研ぎ出し→クリアーと済ませて塗装は完了したので、パーツを組付けて行きます。

もうだいぶ前に作ってあったラジエターをはめ込む。

どう頑張ってもボディーのサイド面に対して傾いてしまう。サイド面が垂直じゃないのか、捻じれがあるのか分からないけどここが傾いていると気持ち良くないので、多少隙間が出来てもラジエターの後端だけでも垂直に見えるようにすることにしました。

裏側からエポキシ接着剤多めで固定したんですが接着剤はみ出すわ、それ削り取ろうと思ったら塗装まで剥げちゃうわ、ボロボロになってしまったので恥ずかしくて画像は見せられません。
タッチアップで誤魔化してしまうことにしました。

反対側も同様に合わなくて、結局同様にボロボロになりました・・・・
後でタッチアップしておくつもりですが、もう完成度が激下がりなのが見えてきました。

下手クソの模型作りは、完成に近づいてくるとある段階から完成度を落とす作業に切り替わります。
どうやらその段階に入ったようです。

さて、最近は市販の木製台座を使用することが多かったんですが、今回は板切れを切っただけの自作台座を使用します。

自作台座はタメオの元箱と同じ大きさなので、完成後そのまま元箱に戻せるので便利なのです。

あくまで製作用・保管用の台座で、他人様にお見せする場合は市販のキレイな大きめの台座に移そうと思っていますが、対人恐怖症が進行してますので今後オフ会とか展示会などに出掛けることは無さそうですけどね。

台座に固定しようと思ったら、固定用のナットを仕込むのを忘れてた。
急いでボルト穴を開けて六角形の窪みを掘って、ナットを固定しました。

メタルキットの場合いつもはハンダでガッチリ固定しますが、今回は金属用エポキシパテで固定してみました。あらかじめ六角形の窪みにナットを落とし込んであるのでパテにボルトを回すチカラが加わることはほとんど無いと思います。
ナットが浮き上がって外れることが無ければ良いのです。
金属用エポキシパテは石のように硬くなりますし、接着力も強力です。

ラジエター以外はまだ接着していませんが、完成しそうな気がしてきた!

フロント・サスペンション・アームを差し込み式に変更したので、どうやって車重を支えるかが最後の問題です。実車はもちろんプル・ロッドが車重を受け止めて車高を維持するんですが、模型だとプッシュ・ロッドならともかく、プル・ロッドって車重任せられない気がするんだよねー、って自分だけかな?
スペーサーで車高を固定して、フロントのサスペンションは形だけってことでも良いかな。

(タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985)

 

映画
「名も無き世界のエンドロール」

こういうキャッチコピー、やめて欲しいなあ・・・・
ラストに驚きがあるって知らされてたら、驚き半減じゃん。

よくこういう、ラストに真相が分かるみたいな映画のレビューとか感想見てると、
「初めのほうでラストのオチが読めた」とか自慢げに書いてる人いるけど、
そりゃあ良く考えればオチとか色々考え付きますけどね、そんなの当てるような映画の見方してて楽しいんですかね?

私はラストに驚きがあるなら素直に驚きたいし、驚きがあること自体教えて欲しくないんですよね。
でもこうやってラストに何かあることをデカデカとチラシに書くってことは、そうして欲しい観客のほうが多いってことなんでしょうか?
私が天邪鬼なだけかなあー

私としてはネタバレのヒントも教えて欲しく無いし、私も人には教えたくないのでこの映画のストーリーについては何も書きません。
ストーリーを書いちゃうと、それがそのままネタバレになるような映画なので・・・・

まあとにかく、


山田杏奈はカワイイ。


中村アンもキレイ。
なぜか中村アンはいじられることが多くて、正統派美人として扱われないようですけど私は個人的に一番美人な女優さんだと思っています。

岩田剛典と新田真剣佑も、女子から見たらカッコイイんでしょうね。

それほど考えずに観てても中盤あたりまでにはネタは分かりますけどね、それを別にしても面白い映画でしたよ。

それは無理でしょみたいなツッコミどころも少なくないですが、映画で描かれるトリックやサクセスストーリーなんて多かれ少なかれファンタジーですからねえ、大目に見ましょう。

エンドロール後にもうワンカットあって、

続きはdTVで観ましょう。とか

そんな蛇足いりません、映画だけでちゃんと成立してますから!

そういうつまらん商法見せられると、絶対dTVなんか加入するもんかとなっちゃいますよ、宣伝逆効果です。

嘆かわしい~・・・・分かって下さいよ~   by 山田杏奈

 

 

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リア・ウイングのステー 再び

2021-02-08 | Ferrari 156/85B

ミッション・エンドへの取り付け方法に迷いがあったリア・ウイングのステーですが、接着剤でイモ付けはどうにも不安があるので、クランプを作り直しました。

上が前に作ったヤツ、下はピン付きで作り直しました。
小さいパーツにドリルで穴を開けるのは無理だったので、あらかじめ真ちゅう板に穴を開けておいてピンを立てやすくしました。


ミッション・エンドに穴を開けて差し込みました。

接着剤無しでも落ちません。さすがに重いウイングを付けると落ちますけど・・・・
イモ付けよりは、接着しやすくなったと思います。

ウイングステーとウイングの接続部分も作り直してみました。


釘のアタマの部分を削って実車同様の「樽型」にしてみました。

前に作ったのはひと回り小さい釘を使ったので、削り込む余地が無かったのです。


上が前に作ったヤツ。下が今回作り直してみたものですが、材料の釘の品質にバラつきがあるので、アタマの部分の厚みが左右で違うな・・・・

また作り直しかな。釘削るの、もう指が痛いんですけどー?

まあ取りあえず、メタル一体式のグダグダなパーツが

7つのパーツで構成の金属パーツになりました。
ヘタクソなんで、ステン/ブラス製に作り直したところで全然垢抜けないのが自分クオリティー

精密部品屋さんに頼めばこれより100倍キレイで正確なパーツを15分で仕上げてくれるでしょうけど、私だと半日かかります。それどころか、考えてるだけで数日、手を付ける決心をするまでに数日かかるのでいつまで経っても仕事が進みません。

それでも自分で作ってれば楽しいので良いんです・・・・。

あと、今んとこ曲がってませんけど各パーツの精度は適当なので組み上げてみたら曲がっている可能性激高です。イモ付けと違ってピン穴方式だと調整範囲が限られるんですよね・・・・

とにかく、ボディー、シャーシ、エンジン/ミッション、タイヤまで組み上げてバランスや車高をチェックして、それからウイング取り付けだな。

長々と作っていた156/85Bもようやく最終コーナーかな。

いや、まだ色々あるかも知れません。では、続きは次回・・・・。

 

(タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985)

 

映画
「ヤクザと家族」

チンピラの山本(綾野剛)は柴咲(舘ひろし)に気に入られ養子となり、ヤクザとして生きていくことになる。

訳あって刑務所に入り、14年後に出所してきたところ、すっかり浦島状態で・・・・

という、現代のヤクザの悲哀を描いた映画です。

途中まで、いわゆるヤクザ映画的な雰囲気でそういう映画として観てたんですが、後半は社会的に居場所が無くなった反社の人達が情けなさ過ぎて、これはコメディーなの?と疑ってしまうくらいでした。

 

お芝居的には、綾野剛はさすがです、若い時から中年までを違和感なく演じられるのはすごいです。

舘ひろしは、考えてみると俳優としてのキャリアは長いだけなので、安定の舘ひろしですね、演技力とかそんなものは期待してはいけません。

ヒロインと言いますか、綾野剛の相手役の尾野真千子、女子大生からシングルママまでを熱演ですが、さすがに女子大生はキツいかなあ

良かったのは礒村勇斗

主人公の行きつけの鉄板焼き屋の息子で、かわいい小学生だったのに14年後には立派な半グレになっててまあ新時代のヤクザですな。
主人公を慕う少年の面影と血気溢れる若造の顔を併せ持つ微妙な役をうまく演じてました。

礒村勇斗と言えば恋雨のチャラ男が印象的で気になっててその後よく見るようになったものの、これと言った役を見なかったのですが、今作の演技で今後期待出来るんじゃないかな、それぐらいインパクトのある演技でした。

あと、市原隼人とかその他の人たちも皆演技的には良かったです。割と有名な俳優さんばかりでそういう映画は役よりも役者が目立ってしまいがちですが、この映画はちゃんと役者が役を演じ切れているという印象でした。

とにかく面白い映画だったんですが、好きな作品かと言うとちょっと違います。

タイトルにもあるように、反社の人達にも家族があって、家族があるからこそ反社が止められない人もいるというような葛藤を描いたとか、まあそういう映画なんでしょうけど、

そもそも反社の人達が自分は受け入れられないですからね、映画の中でも彼らの行動は全て常人には考えられないような選択で動きますから、ああ所詮反社になる人はなるべくしてなるんだなとしか思えないんですよねー

ラストシーンは、若い人たちが負の連鎖から抜け出せるかもという希望も見えるんですが、むしろ自分には次の世代にもそういった血は受け継がれて行くのかなという不安もありました。

反社を、映画の面白さのための題材として扱っているだけなら良いんですけどね、
コメディーでは無いから単純に笑えるわけでもないし、登場人物の誰にも共感出来ない映画というのはね、どうしても評価しづらいですな。

ただ、理屈はともあれ独特の空気感とか展開の面白さ、何より役者の演技が見ごたえあったので当たりの映画だったのは間違いないです。2時間超も気にならない充実作でした。

 

 

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