43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

ランチア・ベータ・モンテカルロ・ターボ 完成!

2007-11-29 | Beta Montecarlo

…毎度のことながら、暫定的ではありますが、とりあえず完成であります。
エレールということで、それほど高みを目指すのはやめて基本素組み、低コスト低技術で可能な工作のみ追加、というコンセプトで作りました。

ただ、特徴的なリアウイング翼端板前のメッシュカバーはレーシング43製の同車種キットから拝借しまして、贅沢なディティールアップになりましたね。
でもちょっと難しい工作でして、なんかフィットしてないわ隙間は出来るわ、ぐだぐだ状態ですがまぁこれが私のクオリティってことで。




リアフェンダー内に収まるインタークーラーのラジエターは、ゼツモのエッチングパーツのジャンクです。とても目が細かいメッシュでして、これも贅沢ですね。


テールライトは透明プラとメタルックで。
丸いライトは透明エポキシ接着剤を盛って、赤く塗ったものです。


フロントウインドウはうまく貼れたと思いましたが、サイドは汚くなってしまった…(涙)
キットの透明パーツはあまりにも厚すぎたので透明プラ板に換えたのですが、内貼りだと窓枠の厚さが目立ってしまうので、枠と同じ大きさの窓を切り出していわゆる「断面接着」を敢行したのですが、この方法は接着剤がどうしてもはみ出すんですよね。
外側はまだ拭き取れるんですが、内側にはみ出すとスペースがないため拭き取りがとても難しい。頑張って拭いたつもりですが乾いたらやっぱり跡が残ってしまった。
窓枠の黒は、エナメル塗料で筆塗りしました。
さすがに拡大してみるとガタガタです。このへんの仕上がりというのは完成度を大きく左右するので、もう少し頑張りが必要だったかも…。

と言う訳で、相変わらず反省箇所だらけですが、自分ではまぁ目指した程度の完成度だと納得してます。
これくらいの感じのほうが手作り模型らしい味わいがあって良いのだ!

出来はともかくカッコイイです。レーシング43のキットをご存知の方なら分かると思いますが、このエレールのほうが遥かにカッコイイです。
私が思いますところでは、フランスのキットは製品としては牧歌的ですが造形センスはいいですね。クルマのカッコ良さってものを分かってる気がします。
千円で買える43キット・エレール。素晴らしいですねー。


では完成画像貼っときますね。 (画像クリックで拡大します。)






えーと、お気づきの方もおられるかと思いますが、リアウイングのデカールが貼ってありません。
別に塗装・デカール貼りしてクリアーコートまでしたんですが、完成を急いで温風機の近くに置いておいたら………溶けましたorz

もうーねえー、まっすぐの筈のウイングが、いつの間にかブーメランみたいな形になっちゃってwwwwwwww てか、笑えないwwwwww
修正しようとして治具で矯正しましたがお約束のようにグニャグニャになって哀れゴミ箱の藻屑にwwwwww

ウイング自体は金属板で再生して、翼弦長がやや短かったのを直せて良かったんですが、デカールの代わりがないので、取りあえず白く塗った状態で今はマスキングゾルで仮止めしてあります。
デカール調達でき次第、貼って仕上げようと思ってます。
まあ調達ったって、キット価格が千円ぐらいだから、キットごと買う事になりますがね。
で、余ったキットはレーシング43の「ブルーゼブラ」のデカール貼って別バージョンで仕上げるのだ。2個1は勿体無いけど、3個2ならそんなに勿体無くないよね。とか、本当に作るのか?と言う疑問は藪の中に、早くも妄想だけ先走ってる今日この頃であります。


(写真:エレール1/43 ランチア・ベータ・モンテカルロ・ターボ LM81)
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小物をどんどん作ってます

2007-11-25 | Beta Montecarlo

完成間近ですが、いつもこのへんから大変。
ボディーに付いてる突起物は全部削り取ってしまっているので、エクステリア関係はみんな自作しなきゃなりません。

ドアミラー以外はほとんど自作。ヘッドライト、ライトカバー、サイドマーカー、キャッチピン、給油口、ゼッケン灯、ドアノブ、テールランプ、ワイパー、マフラーetc…
どんどん作ってどんどん取り付けていってますが、いちいち写真撮ってる暇もないのでご勘弁。

長年作ってると大体作るモノは決まっているので作り方も心得ているんですが、かと言って作るのが簡単になる訳ではないです。
むしろ、昔はスルーしていたパーツも自作を覚えると作らない訳には行かなくなるので、作業は増える一方ですね。
昔はドアミラーを掘り下げて鏡面入れるなんて、しなかったけどなあー。

今回、悩んだのはドアノブ。
パンテーラの時は一から自作だったけど出来がイマイチだったので、今回はもう少しどうにかならないかと…

そういえば、レーシング43のキットでエッチングパーツになってたのを思い出した。


そのまま使っちゃうのはもったいないので、型想いと光パテで複製作りました。


ちょっと、色塗ってないのでモールドが分かりにくいけれど、結構ちゃんと出来ました。


悩んでたヘッドライトですが、北京方面からの有難い助言も無視しまして、結局プロバンス表現に。

やっぱ、これが一番ラク(爆
自分で円盤に透明エポキシを乗せてみたんですが、泡が残ったりして難しいもんですね。
内側と外側で大きさ違いますけど、これはキットの窪みもそうなので、エレールを信じて違うサイズにしてみました。

グリルの枠の部分は塗装しようかと思っていましたが、メタルックを貼って済ませることに。
でもあんまり良い金属感ではないので、ここも本来なら金属から自作すべきなんでしょうねー


(写真:エレール1/43 ランチア・ベータ・モンテカルロ・ターボ LM81)
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内装は簡単に

2007-11-19 | Beta Montecarlo

とにかく資料がないので、内装はキットのまんまです。
シートベルトを追加したのと、モールド表現の消火器を切り取って作り直しただけ。資料が見つかったら、ディティール追加するかも知れません。
ダッシュボード、ステアリングはボディー側に付きます。
あと、ロールケージも簡単なものをボディー側に貼り付けてます。

タイヤは、エレール標準のモナカ式でなく、内側に外側がかぶさる構造。

でもパーティング・ラインはトレッド中央にあるので、別にメリットはないんですけどね。
タイヤやホイールを別売パーツに交換なんて贅沢なことはせず、そのまま使いますよ。リア・タイヤはちょっと大きいしショルダーが丸みが足りないので削って調整しました。
ホイールはアルミ色の指定だけど、写真はどれを見ても黒にしか見えないので、タイヤより少しツヤのある黒にしてみました。
ホイール内は抜けてなくて、ブレーキの表現もないので、ワッシャーを磨いてブレーキ・ディスクみたいにしました。

組むとこんな感じ。

いい加減なゴム製のタイヤより、頑張ればキャスト形成のタイヤのほうがいい形になる可能性は高いと思いますよ。
カーモデルのタイヤはゴム製と相場が決まっていますけど、特に43ではタイヤの質が悪くて不満が出ることも多いみたいですから、レジン製とかのタイヤのほうが結果的に良いんじゃないでしょうかねえ。
市販車なんか特に車種ごとにタイヤは違う形・サイズなので、共用のゴムタイヤで間に合わせるのには無理があるはずですよ。


フロント・マスク。
丸目四灯って私が一番好きな顔なんですよ。
ここは頑張ってカッコよく仕上げたい…と思ったけど、自作は大変そうなので、キットのモールドに塗り絵で仕上げるしかないですね。
取りあえずクリアー終了までマスキングしといて、モールドが埋まらないようにしときました。
ライトの表現が難問ですね。実車は丸目のレンズの前に透明カバーが付くんですが、キットにレンズパーツはなく、代わりに透明カバーにレンズのモールドがあります。しかも、外側に…。

さて、どうしたもんか。

(写真 エレール1/43 ランチア・ベータ・モンテカルロ・ターボ LM81)
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模型もいろいろ

2007-11-14 | Beta Montecarlo

またまたご無沙汰です!
毎日製作は続けてますが、細かい作業は手間がかかる割に目に見えて進んだように思えなくて更新できませんでした。

サイド・ウインドウは透明プラ板を切り出して貼りこみましたが、リアウインドウは複雑な形なので、キットパーツをそのまま使用。
ボディーには再度クリアーを吹きました。
K氏より「ウインドウ貼り付け後のクリアーはヤバイ」と助言を頂きましたが、時すでに遅し吹いちゃった後でした。
例によってホコリ付いちゃいましたが、研ぎ出しとかすると泥沼確実なので放置です。あと、経年変化でヤバイことになるかも知れませんが、まあ気にしない というか、もはやこのまま進める以外に選択肢はないですね。

しかし…こんなちっちゃい模型作るのに、何ヶ月かかってんだ?
こんだけモタモタ作っても、キットもウデもあれなんで、完成度なんてタカが知れてるのに。


これは、エブロのダイキャスト・ミニカー
かなり前に発売されたもので、希少なものでもないのでヤフオクとかだと3千円以下でも買えますね。
しかし出来はいいです。塗装はキレイだし内装、窓枠などのディティールも見事。
当然、窓貼りも完璧!
もし43キットから同じポルシェを作っても、このミニカーよりも完成度が高いものを作れる自信がありません。
ダイキャスト・ミニカーの分野ではエブロとミニチャンプスの出来がダントツに良いと思いますが、塗装の質に関してはエブロのほうが上ではないでしょうかね?
これだけの出来で、大抵の43キットの半分ぐらいの価格で買えるなんて、キット製作の趣味は廃れる筈ですよねえ…


こちらは同じくエブロのザナヴィZ(スーパーGT06)
マーキングの印刷は精密だし、メッキ塗装や細部のディティールも良く出来てる。
さすがに、クリアーコートしてないのでマーキング部分やシルバー部分にツヤがありませんが、なかなかの出来ですね。
価格は3千円ちょっと。

1万円~2万円もするレジンモデル完成品ならともかく、ダイキャストならレジンキットの半分以下の価格で買えちゃうのですからねえ。しかも、それでレジン完成品に負けないクォリティーが実現しつつあるのだ。

こうやって見ると、もはやロードカーをわざわざキットから作るのは、よほどの腕前があるか物好きだけですね、マーキングの多いレーシングカーは研ぎ出しが出来る分、手作りに生き残る余地があるかも。
F1マシンなどだと、足回りの複雑さや素材の使い方で、まだキットから作るほうが勝っている部分が多いでしょうか。

43モデルカーは、もともとダイキャスト・ミニカーのコレクションが基本になってますので、ダイキャスト・ミニカーが高品質になり車種も豊富になればキット製作が廃れてくるのは必然なんですが、私はどうしても完成品を買い集める趣味には興味が持てません。

しかし、レベルの低い完成品を貴重な時間とお金をかけて作るより、安く買って眺めて楽しみ、余った時間で別の趣味を楽しむ、というのも、もしかしたら正しい選択なのかも知れない、そんな風に考えてしまう事もあるのも事実なんです。



ところで、バンダイのSC430。


お風呂に入っていただき、すっきりスケルトン・ボディーになってますw

このボディー、全体がメッキ塗装されてまして一日漬けておいても剥がれませんでした。2日でどうにか剥がれましたが、どうしても落ちないところはナイフで削り落としました。硬い透明ボディーなので削りやすかった。

塗装状態だと文句つけまくりのキットでしたが、こうやって塗装を剥がすと俄然楽しくなってきます!この素材感が良いのだ。
デカールもないし塗装の技術も拙いけれど、この素材を完成まで持っていけるのか?不可能かも知れないけれど、実現するかも知れない…キット作りというのは、ある意味で冒険なんですね。

そう、私は根本的に完成品を求めてるのでなく、モノを作る過程を求めているのです。
このワクワク感が楽しいうちは、安くて高品質な完成品と高くてトホホなキットという矛盾を感じつつも、作る事を止められないんでしょうねえ…




 写真:エレール1/43 ランチア・ベータ・モンテカルロ・ターボ LM81
    エブロ1/43 ポルシェ・カレラRS 1973
    エブロ1/43 ニッサン・Z スーパーGT06
    バンダイ1/43 トヨタ・レクサスSC430 スーパーGT07

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ウインドウ・スクリーン

2007-11-06 | Beta Montecarlo

かかりきりだった写真展も日曜が最終日で、ようやく解放されました。
これで模型に集中できる?いや、もうひとつ公募展があるので、その用意があったりして、まだしばらく忙しいかな。
年末が近づくと、いくらスチャラカ会社員と言えど仕事も少しは忙しくなるしねえ。

フロントウインドウですが、エレールは結構合いが良くて、このキットもフロント、サイド、リアまで一体形成されたウインドウ・パーツほぼピッタリです。
なのでキットパーツをそのまま使いたかったけど、いかんせん厚みが1ミリ近くあって、Aピラー部分なんかすごい事になっちゃうので作り直し。
キットパーツをもとに透明素材をヒートプレスしてフロント部分を薄く作りました。
ただ、そのまま内貼りだとどうしても内側から盛り上がってるように見えてイマイチなので、ピッタリの大きさに切り出し、外貼りにして見ました。
外貼りするには糊しろが必要なので、内側にハンダ線(0.6ミリ)を一段低くして貼って、糊しろがわりにしてます。

ガラス面とボディーがほぼツライチになるように貼り付けました。
資料写真では窓枠(モール等)あるのかないのかよく分からんです、とりあえずこのままにしときます。
いつもうまく行かないウインドウですが、今回はほぼ満足できるレベルに出来ました。下準備が大変でしたけどね…少しはうまくなったのかな、自分。

ハチマキデカール貼って、その後ウインドウも含めて全体にクリアーを吹く予定です。

(写真:エレール1/43 ランチア・ベータ・モンテカルロ・ターボ LM81)
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スカスカにならないように…

2007-11-01 | Beta Montecarlo

エレールの欠点…シャーシにホイールハウスがなくて、フェンダーとタイヤの隙間から向こうが見えたりするんだよね。
室内から地面が見えたりすることもある。
いくらキレイに作っても、こうスカスカだとオモチャっぽさ100%なので、プラ板を適当に切り貼りして、隙間が出ないようにしてます。

あと、前後にウェイト代わりに金属用パテを乗せています。このパテ、ホームセンターで買ったけど硬過ぎて模型用には使いにくいんだけど、重いのでプラやレジンのキットのウェイトにはいいですね。
ベース固定用のナットもこのパテに埋め込みました。

後方から排気系がチラ見えするのですが、キットは壁からエキパイが生えてるだけなので、切り開いてそれらしく色々並べときました。
資料が足りないので、ほとんどでっち上げ。

ボディーのほうですが研ぎ出ししてたら削りんでアチコチ下地が出てきてしまって…タッチアップの嵐です。
あと、チカラを入れて磨いてたせいかボディーがたわんでクリアーにヒビが入ったり、トラブリまくり…
前回、パンテーラでは研ぎ出しうまく行ったので今回は楽観的だったんだけど、油断大敵。
結局、再度クリアー吹いて仕上げることになりそうです。

(写真:エレール1/43 ランチア・ベータ・モンテカルロ・ターボ LM81)
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