84年、ほとんどのチームがターボ・エンジンを搭載するなか唯一NAエンジンで戦い抜いたティレル・チーム。
モナコGPでは予選最下位のベロフが雨の中で快走、もしレースが途中打ち切りにならなかったら、おそらくトールマンのセナと優勝争いをしただろうと言われるパフォーマンスを見せました。
改めてビデオでレースを見てみましたが、むしろセナよりもベロフのが速かったんじゃないかとさえ思えます。
結局レースはマクラーレンのプロストがトップのまま打ち切りとなり、あと一歩でプロストを捉えることが出来たセナは不機嫌顔で表彰台に立ち、ベロフは表彰台に姿すらなかったんですが、これってボイコットだったのでしょうか?
この後のレースではベロフは目立った活躍もなく、翌年スポーツカー・レースの事故で命を落としてしまうので、この84年のモナコでの3位が彼のF1での唯一の輝きとなってしまうのですが、この3位の成績も実はのちに取り消されてしまい(燃料違反が発覚)過去の記録にすら残らないのですが、今でも語り草として彼とこのレースの事は忘れられていないので、こうして今、私が完成させることになるわけです。
黒いクルマと言うことで、やっぱり何だか写真映えしないんですけど、一応画像集貼っときますね。








今回の製作では、ドジやったり思い通りに行かなかったりでトラブルだらけの印象ですけど、それがなければスムーズそのものの製作でした。
43にありがちな、キットそのものの出来に起因する停滞とは皆無、さすがにタメオの近年の製品です。
もっとも、エンジンなどのディティール・アップは最小限ですし資料もろくに集めてないので、考証不足によるエラーなんかもあるかも知れません。
ジャッキ・アップ・ポイントもないとおかしいんですが、結局形が分からないので放置したままです。
私は、優れた工作力や特別な技能を持っているわけではありませんし、特別な知識がある訳でもありません。
むしろ下手くそモデラーなんですけどね、そんな私でも一個づつトラブルを乗り越えていけば、43キットはちゃんと完成できます。
43キット製作は敷居が高いとか言われて、なかなか愛好者が増えない現状ですので、このブログを見ていただいて「自分も作ってみようかなー」と思ってくれる人が一人でも増えたら、まあこんなヘボブログでもやってる甲斐があると言うものです。
さてさて、次は何を作りましょうかね。作りかけがたくさんあるので、それらを進めたいんですけど、新しいキットに手を付けてしまいたい誘惑にも駆られます。
最近は、あんまり手間のかかるのは気が乗らないんで、出来るだけ簡単・スムーズに出来るのがいいんですけどね。
(写真:ティレル・フォード012 モナコGP84)