43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

ツヴァルケ〈 メルダ機 〉完成

2020-11-25 | 宇宙戦艦ヤマト

作りかけを片付けるシリーズ。

こないだ作り始めた「宇宙戦艦ヤマト2202」メカコレシリーズのツヴァルケ。
メルダ・ディッツ少尉の真っ赤な機体にしてみました。

ガミラス軍には「デバッケ」という主力戦闘機が存在しますが、それよりも高性能な機種、という設定らしい。

赤い塗装は撮影するとディティールが潰れちゃいますが、実際モールドはそれほど切れ味が良くなく、複雑な形状のせいかパネルラインは浅めです。
墨入れしても拭き取るとほとんど取れてしまいました。

クッキリ仕上げたいなら、ラインを掘っておいたほうが良さそうです。
宇宙戦闘機ということで、姿勢制御用のスラスターがいくつもあるのですが、メインエンジンのノズルを含めて開口は一切しておりません。
多少なりともリアルに作るなら、開口はしておいたほうが良さそうです。

ガミラスの国籍マーク、というか何と呼ぶべきか、
主翼と垂直尾翼のマークは手描きです。
ちなみに、主翼と尾翼ではマークのデザインが異なります。

機体下面には何らかのマーキングがあったのかどうか分からないので、何も貼ってません。

ランディング・ギアも無いので飛行状態でしか作れませんでした。

このメカコレシリーズは当初、飛行状態で飾るための華奢なスタンドがパーツ化されてましたが、その後「スターウォーズ」のビークルモデルにも採用されているジョイント付きの黒いスタンドが共用されるようになったようです。

この機体の場合、アダプターのパーツを使わないと直接黒いスタンドは使えないので、5mm径の穴を機体下面に開けて、直接黒いスタンドに立てられるようにしました。
流石に、ドリルで開けた穴では精度が甘くてユルユルなのでゴム系マスキングゾルを塗って外れないようにしてます。

素組で塗装も雑なので出来は最低ですが、カッコイイので飾っておくには満足です。

残念なのは、1/144スケールじゃない事かな。
設定資料から計算すると1/152ぐらい。微妙な違いだけど、地球人と同じ体格のガミラス人が乗ることを考えると明らかに1/144よりは小さいです。

バンダイのメカコレシリーズはノンスケールが基本ですから仕方ないのですが、サイズが近いはずの戦闘機類だけでも1/144スケールに統一して欲しかったな。
スターウォーズのビークルモデルではそうしているんですからね。

まあ、統一スケールにこだわる人ってそんな居ないんですかね。
私はすごくこだわるんです。

( バンダイ 約1/152 ガミラス軍空間格闘戦闘機DWG262 ツヴァルケ メルダ・ディッツ少尉2199 )

 

 

映画
「ミッドナイトスワン」

新宿でおネエとして働く性同一性障害の凪沙(なぎさ)の元へ、育児放棄に遭い行き場を失った従妹の子・一果(いちか)がやってくる。

嫌々ながら養育費目当てで一果を引き取る凪沙。お互いに心を開かず反発し合うが、やがて社会からはみ出した者同士心を寄せ合っていく。

草彅剛演じる凪沙は、全然女性ぽく見えなくて逆にそれが痛々しくてリアルです。

一果は憎たらしい子だけどバレエの非凡な才能があり、踊るシーンの美しさは対極的で感動的。

バレリーナを目指し、人間的にも成長していく一果。それを支えようとする凪沙は性障害の苦しみに飲み込まれていく。

生き辛い世の中を必死で生きようとする二人の心の交流を描いた、間違いなく今年の傑作映画です。

もともと演技力には定評がある草彅剛ですが、難しい役を渾身の演技で見せてくれます。
共演の一果役の服部樹咲も、序盤と終盤では見違えるほど成長した姿を見せる熱演です。

微妙な問題を抱えた人間を、これもまた微妙な立場にある俳優が演じているのでなかなか世間一般には広まらないでしょう。そもそも一般の人に勧めるには辛過ぎる内容ですが、それでも映画ファンなら絶対に観るべき一本だと思いました。

 

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重装輪回収車完成

2020-11-24 | 1/72AFV

前にチラッと書いてた重装輪回収車ですが、仕上げ作業さぼって放置してあったので、完成させちゃいました。

仕上げ作業と言っても、小物パーツ付けて墨入れして全体にフラットクリアーを吹いただけ。
本当はもうちょっと、ウェザリングとか汚しもしてみたかったんだけど自衛隊車両というとキレイなイメージしかない。
戦地を経験していないということで平和で良いことなんですが。
演習場などでは汚れることもあるんでしょうけどね。

アオシマのキットは何とも緩い印象で、ツッコミたい所満載なんですが全てスルーして素組です。
クレーンのシリンダーを金属パイプに置き換えたのと、クレーンのフックがちゃんと留め具に届くように調整したぐらいです。

クレーンは可動です。

伸縮も回転もしますが、フックのケーブルが真下に向かないので何とも間抜けだな。
これも直しておきたかったけど、クレーン上げて遊ぶことも無いだろうから良いや。

実際にクレーンを使う時はアウトリガー(四本の足)を広げて車体は浮いた状態になります。その状態にも変形するのですが、スムーズに可動させるには相当の工作力が必要な感じなので最初から諦めて接着しちゃってます。
あくまで、走行待機状態ってことで。

こういうマイナーなアイテムをキット化してくれるアオシマには感謝しかないのですが、緩いキットは逆の意味でストレスが溜まりますな。

しばらく、アオシマのキットは作らなくても良いかなと今は思ってます。

( アオシマ1/72 陸上自衛隊重装輪回収車 )

 

映画

「罪の声」

グリコ森永事件をモチーフに、子供の頃に事件に関わっていたかも知れない男と、事件報道にやりがいを見出せない週刊誌記者が真相を暴くストーリー。

警察でなく記者が事件を調べるというのが時効制度のある日本では仕方がないのだけど、雰囲気的には刑事による未解決事件捜査ドラマと同じですね。

小栗旬にしては浮ついたところの無い、硬派な主人公と言えます。
映画自体も今どき珍しい、真面目で深刻で実直な作品になってます。そういうのが好きな人にはおススメですね。

もう一人の主人公、子供の時に脅迫テープに自分の声を使われた男を星野源が演じてます。

この二人の絡みが、バディ感があって良いです。

実際の事件は未解決ですが長年の間に様々な事実やヒントや推理があって、犯人像はおぼろげながら浮かび上がっているのですが映画は架空の真相で一定の解決となります。

なので、実際の事件についてじゅうぶんな知識があればここは事実の通り、これは違うなどと比べてみる面白さもあるのでしょうけど私は不勉強でほとんど事件について知らないので、正直置いて行かれてる感がありました。
もちろん、実際の事件について何も知らなくても映画として楽しめるんですが、創作部分があるのであればもっと面白く描くことも出来たんじゃないかなと言う思いがありました。

でなければ、あくまで事実だけで構成した映画のほうが自分は好きかな。アメリカ映画だとそういうのに人間ドラマも絡めて描くのが上手いですよね。

何はともあれ創作で描かれる犯人グループの周辺に起きる悲劇は胸が痛みます。
犯罪は不幸しか生まないというのが映画のテーマかも知れませんが、厳しいですね。

実際の事件の犯人については何も分かっていませんが、子供の声が使われたのは事実です。巻き込まれただけで本当は何の罪の無い周辺の人たちに映画のような悲劇が無かったことを祈りたいです。

 

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赤くなった

2020-11-14 | 宇宙戦艦ヤマト

NETFLIX、通称ネトフリは映画の作品数はそんな多くないですけどアメリカ製のドラマはたくさん見れて、つい見てしまいます。ネトフリオリジナルも多いですよね。

ドラマって言うとスカパーなんかで見てる頃は事件物とか超能力や超科学物など類型的なのが多くて新鮮味が無かったんですが、ネトフリでやってるのはジャンルも色々で自分に合うのを探す面白さもあります。

そんな中で最近観て面白かったのが、「ダッシュ&リリー」

ニューヨークを舞台にしたティーン向け恋愛コメディーなんですが、意外とこういう古典的ラブコメが最近無かったので、とても面白く観れました。

主人公ダッシュが本屋で一冊のノートを拾ったことから、このノートが交換日記のようになってリリーというノートの持ち主の女の子との交流が始まる。
二人は出会うことも無くお互いの顔も知らないまま恋のような感情が生まれるが、家族や元カノや友人やらを巻き込んで紆余曲折しながらクリスマスが近づいて来る・・・・

まさに王道ラブコメなんですが、今のアメリカでこんな王道ラブコメが作られるのが面白い。
ヒロインの女の子は特に美人でもなく、子供体形で変なファッションを好む風変わりな子なんですが

見てるうちにすごく可愛く思えてくるから不思議。

個人的には、ダッシュの友人のピザ屋店員と初めて会う時の表情が可愛かったな。

アジア系で同じ年頃の友達が出来ず恋にも奥手で兄さんはゲイで・・・・と、かなりマイノリティー寄りの存在なんですが、ニューヨークという雑多な街で自分らしく生きようとする姿が輝いてます。
いちおう、リリーの家族は日系という設定らしいですが描かれるのはいわゆる「変な日本人」です。残念ながら日本人が見たら日本の文化を知ってる人種とは思えません・・・

クリスマスを迎えるニューヨークの風景も今風というよりは昔ながらのキラキラした美しさ、楽しさです。

一話30分・8話構成なので、映画感覚で一気に観れます。これからのシーズンにおススメのドラマですよ。

ネトフリと言えば、この夏公開された「マザー」が11月にもう配信が始まりました。
コロナによる映画館の休業後最初に公開された新作のひとつだと思いますが、自分は映画館で観れなかったので早速観てみました。

実際にあった事件を元に、身勝手な母親による息子への虐待を描いた問題作。

ひたすらダメ人間を長澤まさみが淡々と演じます。

働くことはせず、子供を学校にも行かせず離婚相手から送られる金は全てパチンコに使い果たし、金が無くなって実家にも見放されても生活保護の手続きすらしない。

住む場所を無くしても、男と犯罪で得た金でラブホテルに住みやがてまた妊娠して男に逃げられ、どうやって生きてきたのか長男が中学生ぐらいになると長男を働かせ自分は相変わらずのぐーたら生活・・・

観てて辛くなる映画ですね。

実際の話は彼氏から長男に対する性暴力など映画では描けないもっと酷い虐待もあったようですけど、ただこの映画は虐待を繰り返した母親を糾弾するために作られたわけでは無いような気もします。

長男は、実は何度もこの母親から逃げるチャンスはありました。はっきり映画の中で描かれています。
それでも、そうしなかったのは何故なのか。

子供に対して惨い扱いしかしない母親も、決して子供を手放そうとはしない。この二人の「共依存」とはどのような関係なのか。

話が悲惨過ぎて、テーマだの問題意識だの推し量る気力も萎えますが、一歩踏み込んで考えてみるのも良いかも知れませんね。

個人的には、ホラー映画にしてくれたほうが純粋に楽しめたかもです。
最低人間なのに男を惹きつける魔性の女・・・・みたいなのを前面に出してね。

何はともあれ、長澤まさみの演技は凄かったな。

 

前振りの話が長くなりました。
本題の模型の話はあまりネタが無いのです。

タイトルの通り、赤くなりましたが・・・・

ツヴァルケです。
ガミラスの空間格闘戦闘機DWG262

なぜガミラス軍の兵器に数字はともかくアルファベットが使われてるんですかね。
地球軍の呼称ってことですね。分かります。

バンダイのメカコレです。

なぜかガミラス軍のツヴァルケとガトランティス軍のデスバテーターがセットに。

実はこの二つは、別の大きいキットのオマケとして付属していたもので、オマケをメカコレとして発売したんですね。なぜセットにしたのかは分からない。

「宇宙戦艦ヤマト2202」のメカコレシリーズですので、「2202」に登場した大使館員専用機として白い機体に変な模様なんですが、ツヴァルケと言えば「2199」に登場した美人パイロット・メルダ・ディッツ少尉の赤い機体でしょ、ということで

タミヤのブライト・マイカ・レッドで塗りました。
国籍マークは手描きです。
コクピット横のメルダのパーソナルマークは描けないので、跳ね馬マークを貼っておきました。まあテキトーです。

あと、ノズル付近とかガミラスライトを塗って、墨入れしたら完成ということにしようと思います。

262という名称でも分かるように、メッサーシュミットMe262に似ていますね。
そういうイメージでデザインされたんでしょうね。

オリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」には登場しない機体ですけど、「2199」に登場したメカの中でダントツにカッコイイと思っていたので、つい買ってしまいました。

「宇宙戦艦ヤマト」のメカはオリジナルのものもカッコイイですよね。同時期に作られた「スターウォーズ」のメカに比べるとアニメという自由度を差し引いても、デザイン的に洗練されていたと思います。
それは古典的な流線形の美しさから手塚治虫を始めとする日本のマンガ、アニメで育まれてきた独自の進化系の成果だと思います。
松本零士や加藤直之、スタジオぬえの面々が集結して作り上げた、当時の日本の最高峰のSFデザインなんですよね。

ただ、ヤマトをはじめ初期のメカのデザインが複雑過ぎて作画が大変だったようで、中盤以降から登場したメカはややデザインが単純になって野暮ったいイメージもありました。

「2199」では基本的に当時のデザインを踏襲しながら垢抜けた感じにモディファイし、特にガミラス軍のメカは大幅に変更したり新規に登場させたりしてるんですよね。

実は最近、ネトフリで「2199」を全話観たニワカなんですが、このあたりのメカの扱い方が気に入りました。キャラに関しては女の子以外全否定しますけど!

なお、オリジナルに登場しないガトランティス軍(さらば宇宙戦艦ヤマトの白色彗星帝国軍)のメカですが、「2199」にはドメル将軍が別空域で戦っている場面でちょこっとだけ登場します。

で、そのガトランティスのデスバテーターですが

ツヴァルケが多数のパーツを組み合わせる必要があるのに対して、こっちは四つの主要パーツと三つの武装パーツだけで完成するシンプルなキットです。なのに再現度ディティール、負けず劣らず素晴らしいです。
上の画像は四つの主要パーツのうち三つを仮組で合わせてみたら、二度とバラせなくなった状態です。バンダイあるあるです。色塗ってから組めばマスキングせずに済んだのに・・・・

「さらば宇宙戦艦ヤマト」は全然好きじゃない映画なのですが、登場したメカは地球連邦軍、白色彗星帝国ともに気合の入ったデザインですごく好きなので、

ついつい、罪が増えて行きます‥‥

小型機以外は手を出すまいと思っていたのに、ガトランティスの主要艦が来てしまいました。

メカコレって一個300円とか400円なので困るわ。増殖力が怖いです。

 

あ、なんかこの記事はネトフリ推ししてるような内容になっちゃってますね。
そんなつもりは無いんですけど・・・・ネトフリからお金貰えるなら、いくらでも宣伝しますけどね。くれないですか。そうですね。

 

 

 

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