THE MUSIC OF NOTE - Motoharu Radio Show #05

2020年07月31日 | Motoharu Radio Show

第5回:「BLUESが聴きたい」
M1. The Black Crowes / Come On
M2. The Allman Brothers Band / Wasted Words
M3. Tedeschi Trucks Band / Midnight in Harlem
M4. John Lee Hooker / I Want to Hug You
M5. Tim Hardin / Soft Summer Breeze
M6. The Staple Singers / I Want to Thank You
M7. Keb' Mo'/ The Worst Is Yet To Come
M8. Taj Mahal & Keb' Mo / Shake Me In Your Arms
M9. 佐野元春 & THE COYOTE BAND / あつさのせい
M10. Janis Joplin / Maybe
M11. The Edgar Winter Group / Free Ride
M12. Al Kooper / Fly On
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。今夜のテーマ、ブルースが聴きたい。毎日の生活の中でやりきれない気持ちあると思います。色にたとえればブルー。今夜はそんなブルーな音楽を集めてみたいと思います。「THE MUSIC OF NOTE -Motoharu Radio Show」。DJ、佐野元春でお送りします。

・Come On
ブラック・クロウズの2001年のレコード「Come On」。ヴォーカルのクリス・ロビンソンとギターのリッチー・ロビンソンの二人の兄弟を中心としたバンド。「バンドは一時活動休止中でしたが、再結成して今年10月からツアーが予定されてるとのこと。無事開催できるといいですね」と元春。

・Wasted Words
ブラック・クロウズのロビンソン兄弟が尊敬するバンド、オールマン・ブラザーズ・バンドの「Wasted Words」。ツイン・リード・ギター、ツイン・ドラムスというダイナミックなバンド編成で、サザン・ロックの代表的なバンドのひとつ。何度か解散と再結成を繰り返して現在に至っている。

・Midnight in Harlem
オールマン・ブラザーズ・バンドにギタリストとして参加していたデレク・トラックスのレコード。テデスキ・トラックス・バンドの「Midnight in Harlem」。

佐野元春 : テデスキ・トラックス・バンド、「Midnight in Harlem」。演奏素晴らしいですね。デレク・トラックスとスーザン・テデスキ。この夫婦を中心としたバンド。二人ともいいシンガーであり、素晴らしいブルース・ギタリストです。僕からもお勧めのバンドですね。興味のある方は是非、ネットでDigしてみてください。Motoharu Radio Show、今夜のテーマはブルースが聴きたい。この後はジョン・リー・フッカーのレコードに続きます。

・I Want to Hug You
・Soft Summer Breeze

佐野元春 : Motoharu Radio Show、ジョン・リー・フッカーのレコードに続いて聴いたのはティム・ハーディン。'60年代、コンテンポラリー・フォークのムーブメントの中でも一際音楽性が高いミュージシャンのひとりです。ジョン・リー・フッカーのブルースをジャズ的に解釈したという素晴らしいレコード。アルバム『Bird On A Wire』からティム・ハーディン、曲は「Soft Summer Breeze」。聴いてみました。今夜はブルースを聴きたい気分ですね。僕はまぁはっきり言ってブルースのない音楽には興味がありません。前から思っていましたけれども、いつだったか西アフリカに旅行したときにそれを確信しました。アフリカ。それはブルースが生まれた場所です。そこで出会ったミュージシャンたちが教えてくれました。歌いたい理由があるから歌う。それが音楽を続ける理由。うん。ジャズ、R&B、ロックンロール、ヒップホップ。ジャンルはいろいろありますが、ブルース音楽、それは今あるポピュラー音楽全ての源。そういっていいと思います。次に聴いてみたいレコードはザ・ステイプル・シンガーズ、曲は「I Want To Thank You」に続きます。

・I Want To Thank You

佐野元春 : Motoharu Radio Show、今夜のテーマ、ブルースが聴きたい。一言でブルースといっても、いろいろなスタイルがあるようです。古くはアメリカの南部からはじまって、セントルイス、シカゴ、ニューヨーク、そうした街の中でいろいろなジャンルの音楽と混じりあいながら、だんだんと洗練されてきたということです。そうですね。聴きたいブルースのレコードいろいろとありますけれども、個人的に好きなブルース・シンガーといえばこの二人ですね。タジ・マハール、そしてケヴ・モ。二人とも素晴らしいソングライター、そして素晴らしいギタリストです。タジ・マハールは60年代から活躍しているミュージシャン。ブルースをベースにレゲエやカリプソといったいろいろなジャンルの音楽をミックスしています。もう一人はケヴ・モ。彼もまたブルースをベースにしてロックやソウル、ジャズ、フォーク。そうした音楽をミックスした個性的な音楽を作っています。ではここで彼らの曲2曲聴いてみたいと思います。まずケヴ・モ。「The Worst Is Yet Come」。まだ最悪ってわけじゃないよ、そんなふうに歌ってますけれども。このパンデミックの中ケヴ・モのこの曲リスナーのみなさんと分かち合いたいと思います。もう一曲はちょっと珍しいレコード。タジ・マハールとそのケヴ・モが一緒に作ったアルバムがあります。3年前に出たアルバム『TAJMO』つうんですけれども。この『TAJMO』から二人の素晴らしいセッションですね。曲は「Shake Me In Your Arms」2曲続きます。

・The Worst Is Yet Come
・Shake Me In Your Arms

・あつさのせい

佐野元春 : Motoharu Radio Show、僕のレコード。ちょっと珍しい曲ですね。大瀧詠一さんのカヴァー。佐野元春&ザ・コヨーテバンドで曲は「あつさのせい」。聴いてもらいました。
季節柄ちょっとこの曲聴きたくなって紹介させてもらいました。「あつさのせい」。オリジナルはドラムス林立夫、ベース細野晴臣、ギター鈴木茂、そしてキーボード松任谷正隆ですね。できるだけオリジナルに忠実にカヴァーしてみました。佐野元春&ザ・コヨーテバンド「あつさのせい」。
さて、Motoharu Radio Show、今夜は、ブルースを感じたい夜ということで何曲かレコードを持ってきています。僕がはじめてブルースという音楽を意識したのは十代の頃でした。その頃は海外のポップ音楽に興味を持つようになって、ラジオのチャート番組なんかもよく聴いていました。そんな中、ラジオから聴こえてきたあるシンガーの歌声に心が奪われます。それは米国の女性シンガー、ジャニス・ジョップリンでした。その声はしわがれていて、ちょっと苦しそうに聴こえるんですが、とても力強い歌声でした。よくある女性シンガーの歌とは全然違う、何か訴えかける力のある声でした。そのジャニス・ジョップリンのレコード、69年のレコードですね、聴いてみたいと思います。曲は「Maybe」、ジャニス・ジョップリン。

・Maybe
「ブルースを歌うのに年齢は関係ないですね。当時、ジャニス・ジョップリン27歳くらいだったと思います。残念ながらこの後に続くアルバム『Pearl』ですね、このアルバムの収録中にオーバードーズで亡くなっています」と元春。

・Free Ride
エドガー・ウインター・グループの'70年代のレコードから曲は「Free Ride」。

佐野元春 : Motoharu Radio Show、今夜はブルースを感じたい夜、そんな気分でやってます。ここでちょっと僕からのお知らせです。インターネットに新しいサイトを立ち上げました。テーマは「Save It For A Sunny Day」。Save It For A Sunny Day。新しい日のために今ある夢や計画を大事にしておこうという、そんなテーマでやってます。ここでは映像の配信があったり、Tシャツとかマーチャンダイジングですね、そんなのもあってみなさんが楽しく集えるようなそんな工夫をしています。いま音楽関係の仲間たち、みんな仕事がなくて困ってます。どうにかみんなでがんばっていこうということで、このイベントの収益は音楽制作者支援の基金として役立てたいと思ってます。イベントは今年いっぱいですね、12月までやってるので、もしよかったらSave It For A Sunny Day。どっかで検索して、みなさんも是非立ち寄ってみてください。
https://ms40th.moto.co.jp/Save-it-for-a-Sunny-Day

さて、残りの時間も少なくなってきました。今夜のラストはアル・クーパーのレコード。この曲、実はフォー・トップスに書いた曲だったんですが、採用されなかったという、そんな裏話があります。曲の中ではこんなふうに歌っています。僕らきっと以前みたいにうまくできるよ、最初に飛び立とう。アル・クーパー、「Fly On」。

・Fly On

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show。楽しんでいただけましたか? 来週のテーマなんですけどね、「ジャパニーズ・ポップスの夜明け」と題して、日本の50年代、60年代のポップスを特集します。まぁ自分で言うのも何なんですけれども、かなりおもしろい特集になります。お聴き逃しなく。「THE MUSIC OF NOTE - Motoharu Radio Show」。次回の放送は来週8月7日、よる9時から。同じステーション、同じ時間でみなさんとお会いしたいと思います。DJ、佐野元春。ではまた来週。

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