PRIME HITZ 802

2007年06月28日 | 佐野元春 Radio Days

PRIME HITZ 802
2007年6月26日(火) FM802 19:00-22:00
DJ:尾上さとこ
GUEST:佐野元春

Playlist
荒地の何処かで
呼吸
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■内容の一部を抜粋
・緊張
最近テレビ出演が増えてる元春に尾上さとこが「最近、テレビにお出になってますね?」と聞く。
元春「テレビはやっぱり自分の場所じゃないって感じ。だからなんかお呼ばれしてる感じですね、いつまでもね」
尾上「佐野さんが緊張されるってあるんですか?」
元春「そう... そんなに緊張しないですね。あの... 実際、コンサートをやりはじめた頃、デビューしたての頃は、ステージに上がる時は、若干緊張しましたけれども。もう今はそんなことないです」
尾上「そうですか。私、すごく緊張するんですけど。そういう時ってどうしたらいいですかね?」
元春「あぁ。ん~、おまじないだね」
尾上「おまじない教えてください(笑)」
元春「[の]の字書くとか」
尾上「[の]の字いいんですか(笑)? [の]の字でなんか目回っちゃいそうですけど(笑)。だいじょうぶですか?」
元春「ははは。だいじょうぶです」

・鰻、ポール・マッカートニー、コラボレーション
先日、音楽バラエティー番組「MusiG 音楽屋台」の「ポールorジョン」のコーナーで「うな重か、うな丼か」で盛り上がった。
尾上「佐野さん、鰻はお好きなんですか?」
元春「僕は鰻好きですよ。僕は東京下町神田生まれですからね。うなぎ屋さんたくさんあったんですよ、周りに。実を言うと僕のおじいさんがうなぎ屋さんでした」
尾上「え~、そうなんですか?」
元春「ええ」
尾上「じゃあ小さい頃、鰻をさばくのをご覧になってたり...」
元春「職人が[坊主、ちょっとこっちこい]ってんで、鰻をさばくところをわざと見せるんですよ。気持ち悪いでしょ? だからね、はっきり言って大人になるまで鰻食べられませんでした」
尾上「え? じゃあ鰻がおいしいと思いになったのはいつなんですか?」
元春「大人になってからですね。ふとしたことで食べてみようかなと思って、で食べられました」
尾上「それはうな重だったんですか?」
元春「それはうな重です(笑)」
尾上「あの、(「ポールorジョン」で)ご家族で食べる時はうな重がいいっていうふうに仰ってて...」
元春「一人で食べる時はうな丼だね。そうそう、適当なこと言ってるよね~」
尾上「うふふふ、うな茶もおいしいですよね?」
元春「うなちゃん?」
尾上「うな茶」
元春「あぁ、うな茶ね。あははは」
尾上「うな茶漬けっていうんですかね」
元春「おいしそうだね」
尾上「おいしくって。このあいだ鰻食べた時に、佐野さんのこと、ちょっと思い出したりしたんですけれども。あのポール・マッカートニーといえば、ポールが先日、65歳になられまして」
元春「そうですか」
尾上「新しいアルバムも出されましたけれども、佐野さんが子供の頃に聴いてらした、こういったアーティストの方々が現役で、しかもトップ・クラスで今もCDを出したり活躍されてるというのはどんなふうに?」
元春「いや、もうポール・マッカートニーとかボブ・ディランとか、それから1940年代生まれのアーティストたちですよね。もう昔のアーティストというか、巨大なアイコンみたいな感じ? う~ん、もう何歳かもわからない。ただ、こうドンと存在してるというね、そんな印象ですね」
尾上「例えば佐野さんにとってのポール・マッカートニーのように、佐野さんの音楽を子どもの頃から、ずっーと聴いてこられたそんな若い世代のアーティストのみなさんと新しいアルバムを作られてますよね?」
元春「そうなんです。今、仰ってくれたように、僕の音楽を多感な頃に聴いてくれていたミュージシャンが集まってね、録音したんですけれども。ただね、レコーディングの現場は世代が上、下とか何もなかったですね」
尾上「はぁ、そういうもんですか?」
元春「やっぱりコラボレーションしようという時には、どれだけご機嫌にクリエィティブにスパークできるかっていうのが大事なところですから」
尾上「そうですか」
元春「誰が年齢上、下っていうのはなかったです」
尾上「そうなんですね」

・バンド、コヨーテ
レコーディング・メンバーはギターは深沼元昭、ベースは高桑圭、そしてドラムスが小松シゲル。
元春「そもそも彼らとは10年来かな、レコードに、ライヴに、ミュージシャンとしてのポテンシャルは高いのは当然なんだけれども、それと同時に彼らはすごくいいソングライター、で、いい声を持っているんだよね。だから、そういう連中たちと組んで、何か作ったら面白いものができるなと思ってました。実際、できたものはそれ以上だったのでね、うれしかったですね」
尾上「私から考えたら、佐野さんと一緒の空間にいて、音楽を作ると緊張するんじゃないかと思ってしまうんですけれどもね~」
元春「あははは。最初はね、いちばん最初のセッションの時は、[あっ、あれが佐野元春だぜ]みたいな目で見られていたけれども」
尾上「やっぱり、最初にご対面する時とか、ジャーンと音を最初に出す時とか...」
元春「でも、実際、もう音出しちゃったらね、互いに音楽が大好きでそこにいるわけですから、セッションがはじまればそういうことは気にならなくなりました」
尾上「そうやって出来上がったアルバムが『COYOTE』というアルバムで、『COYOTE』という短いタイトルの中にすごく生命力というか、強さのようなものも感じるんですけれど...」
元春「そもそも気になっていた動物ですね。米国にいた時、コヨーテというと山間部に生息する動物と思っていたんだけれども、僕が見たのはボストンの郊外でしたかね」
尾上「コヨーテを目撃されたんですか?」
元春「そうそう一緒にいた友達が[あっ、コヨーテ]なんつってね」
尾上「いや~、コヨーテって(笑) コヨーテってけっこう恐い動物なんじゃないんですか?」
元春「僕もそう思っていた。狼みたいなね、凶暴な動物かなと思っていたんだけれども。実際、コヨーテは日本の動物でいうと柴犬に似ている」
尾上「柴犬ですか?」
元春「意外と小ぶりで、そして目が凛々しくつり目でね、凶暴という感じよりも賢そうだなという印象でした」
尾上「へぇ~。佐野さんはその時話かけられたんですか? コヨーテに」
元春「心の中でね」
尾上「ふふ。なんて仰ったんですか?」
元春「[いいね]とか、そういう感じ?」
尾上「いい?」
元春「いい感じだね(笑)」
尾上「佐野さんは犬によく話しかけられるっていうことを聞いたんですけれども?」
元春「ふふ。いえ、犬に話しかけるんです。僕から」
尾上「犬に話しかける? 佐野さんのほうから? えっ、[今日は元気?]とかですか?」
元春「そう。そうですね。挨拶ですね」
尾上「はぁ、それと同じようにコヨーテにも...」
元春「どんな動物にも声をかけますね。心の中で」
尾上「コヨーテはどうしたんですか、近寄ってきたんですか、それとも逃げちゃったんですか?」
元春「何か餌を漁ってるような感じでしたけれどもね。でも、あまり人を恐がるという風情でもなく、なんか堂々としてましたね」
尾上「へぇ~、野生なんですよね?」
元春「野生でした」
尾上「へぇ~、すごいですね。その動物の名前をタイトルにしたアルバムということで...」
元春「その後ね、コヨーテのいろいろな話を、いろいろな本で読むにつれ、コヨーテの生態に興味を持ちましたね。一人でもやっていけるんだけれども、必要な時にだけ群れを成すとか、そういう生態、面白いなって思いました」
尾上「あっ、そうなんですか~。そういう人間と重なる部分もアルバムの中に出てきますよね」
元春「今回はね、もちろん音楽CDなんだけれども一編の映画を作るような気持ちで作った。で映画といえばそこに主人公がいてストーリーがありますよね。コヨーテ男が荒地をずっと道行き歩いていく中での、いろいろな出来事を1曲、1曲に落としこんだという、そういう構成になってますね」
尾上「なんだか聴いてると励まされてるような感じになるんです。家で寝る前とかに聴いたりすると、温かい大きな言葉があったりして、自分に戻れる場所というか、自分と向き合える時間を、この『COYOTE』というアルバムからもらえたような気がして...」
元春「そうですか。ああ、いいですね」


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