僕のニューヨークライフ

2006年02月20日 | 映画

[ストーリー](日活のサイトより引用しました)
ジェリーはニューヨークに住む新進のコメディ作家。仕事でそこそこの成功をおさめた彼の目下の悩みは、気まぐれな女優の恋人アマンダとの仲がしっくりいかないことだ。半年におよぶセックス・レス生活と、突然アパートに転がりこんできたアマンダの母ポーラとの同居。二重の苦難に耐え忍ぶジュエリーの前には、アマンダの浮気疑惑も持ち上がり、苦しさは増すばかりだ。そんなとき、ジェリーが先輩の作家ドーベルから持ちかけられたのは、コンビを組んでカリフォルニアへ移住する話。それは、アマンダともニューヨークの暮らしとも別れることを意味していた。果たして、自分は愛するものに背を向け、旅立つ勇気が持てるのか!?ジェリーの心は複雑に揺れ動く…
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僕のニューヨークライフ』は21世紀版の『アニー・ホール』だといわれています。類似点は多いのですが、ウディ・アレンが現在ロンドンで映画活動を行っていることを考えますと、主人公ジェリーが最後に取る行動がなんとも暗示的です。

またウディ・アレン演じるドーベルは、ユダヤ人に対する差別や偏見に敏感で、民族主義の台頭でホロコーストが再来するんじゃないかと不安を抱いています。彼は身の安全は自らが守るべきだと説き、銃を手に入れ武装してゆきます。街路で不当な扱いを受け、怒り狂います。それはセプテンバー11以降のリベラルな映画関係者を揶揄しているようにも受け取れます。

この作品は2003年公開ということで、セプテンバー11以降に最初に撮られたウディ・アレンの監督作品で、この後ウディは『メリンダとメリンダ』を撮り、ニューヨークから離れロンドンへと移住します。その理由は「アメリカの創造性に欠けた干渉が多いスタジオ主導型の映画制作の状況への失望と、彼の映画作家性をサポートするスタジオ・プロデューサーの減少」が理由だということです。

ところでこの映画にはジャズ・クラブのヴィレッジ・ヴァンガードが出てきます。こじんまりとしてていい雰囲気ですね。赤いカーテンとカーペットが印象的でした。ちなみにヴィレッジ・ヴァンガードに出演していたのはダイアナ・クラールでした。

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