2021年11月28日プレイリスト「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」
1. パレード / SOTARO "12/15日発売"
2. DIDN'T I (BLOW YOUR MIND THIS TIME) / THE DELFONICS '70
3. TONIGHT IS THE NIGHT / THE ISLEY BROTHERS "GRAND SLAM" '81
4. YOU'RE AS RIGHT AS RAIN / THE STYLISTICS "ROUND 2" '72
5. I STILL LOVE YOU / WINDY CITY '80
6. LEAVE IT UP TO ME / OMNI "ALL FOR THE ONE" '82
7. コンポジション / 山下達郎 '13
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週12月3日(金)に半蔵門のTOKYO FMホールで「山下達郎 サンデー・ソングブック 1500回記念トーク&ライヴ supported by Rakuten Card」を行う。そのリハーサルでレコーディングを中断しているという。レコーディングもだんだんテンパってきているし、挟み撃ちになってるとか。
・スイート・ソウルで棚からひとつかみ
先週に引き続いて「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」。先週の放送では久しぶりにと言っていたが昨年もやっていたそうだ。大体11月に合うプログラムで、先週は10年前から15年前くらいの久しぶりに聴くレパートリー、それから今まで一度もかけたことがないものを交互に、今週もそんな感じだが、前半は有名どころの曲をオンエア。スイート・ソウルは日本では一般化した音楽ではなく、80年代はラジオでオンエアされることも少なかった。近年はサブスクリプションやノーザンソウルの大ブームで、高額物件といえばスイート・ソウルとか、そうしたものになってきた。その関係でベタだとか言う人もいるが、それとは全く関係なしのプログラム。日曜日の昼だとトゥーマッチな感じもするが、今はradikoのタイムフリーがあるので、夜に繰り返し聴くと、一段と趣がますプログラムになっている。
・パレード
ヴォーカル・グループのSMOOTH ACE(スムース・エース)の重住ひろこさんと岡村玄(まこと)さんのお子さんが10歳で小学校4年生。歌うことが大好きで、たくさんCMを手がけているが、ついにソロ・シングルを出すことになった。12月15日発売の7インチ・アナログ盤、それが達郎さんの「パレード」のカヴァー。
・DIDN'T I (BLOW YOUR MIND THIS TIME)
スイート・ソウルといえばデルフォニックス。フィラデルフィアの初期を代表するヴォーカル・グループ。デルフォニックスでいちばん有名なのは「LA-LA(MEANS I LOVE YOU)」だが、ミリオンセラーになったのは「DIDN'T I (BLOW YOUR MIND THIS TIME)」この曲だけ。1973年、全米ソウル・チャート3位、全米でも10位のヒット。
1970年にデルフォニックスのレコードを買ってる人なんてそんなにいなかった。大体、日本盤がろくすっぽ出なかった。先週も話したがテディ・ペンダーグラスの1981年の『IT'S TIME FOR LOVE』、その前の『TEDDY』は正真正銘、日本盤は700枚しか売れなかった。そういう時代だった。
・TONIGHT IS THE NIGHT
アイズリー・ブラザーズも日本盤は何百枚しか売れなかった。1981年のアルバム『GRAND SLAM』はジャケットを変えられてしまい、ジャケットを変えないと売れない、黒人音楽はホットすぎて嫌だとかで、ワイングラスのジャケットに変えられた。それがまた悪循環を生んだ。達郎さんは今でも1981年のアルバム『GRAND SLAM』がアイズリー・ブラザーズの最高傑作だと信じて疑わない。その1曲めに入ってる「TONIGHT IS THE NIGHT」。今調べたらこの曲、実は番組でオンエアするのはこれが初めてだったとか。
・YOU'RE AS RIGHT AS RAIN
スイート・ソウルといえば日本で代表的なグループはなんといってもスタイリスティックス。ラッセル・トンプキンスは素晴らしい歌唱力を持っている。1972年のアルバム『ROUND 2』から、達郎さんの大好きにトム・ベルの作品「YOU'RE AS RIGHT AS RAIN」。
・I STILL LOVE YOU
ウインディ・シティはシカゴのヴォーカル・グループ。アルバムが一枚だけ出ているが、シングルだけの曲が結構ある。ジェームス・マックはシカゴを代表するアレンジャーの一人で、いちばん日本で有名なのはマンハッタンズの「SHINING STAR」。タイロン・ジェームス、ジェリー・バトラー、ラムゼイ・ルイスなどのアレンジを担当している。ウインディ・シティの1980年、全米ソウル・チャート72位の「I STILL LOVE YOU」。カール・デイヴィスとオーティス・リーヴィルのプロデュース。
・クリスマス・イブ 2021 version
今年も「クリスマス・イブ」の2021年ヴァージョンが12月15日に期間限定で発売される。毎年いろいろな仕様で発売しているが今年は、昨年ウイルス騒ぎでスタジオ収録できなかったときに、既存のカラオケとアカペラのカラオケを使って、「おうちカラオケ」と「おうちアカペラ」というかたちでたくさんオンエアした。もったいないのでそれをカップリングにして収録。「おうちカラオケ」は「Blow」と「Misty Mauve」と「Mighty Smile(魔法の微笑み)」の3曲。「おうちアカペラ」は「おやすみロージー」と「Love Can Go The Distance」の2曲。この5曲を加えた、計8トラックの大盤振る舞いのマキシシングルとして発売。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp
・LEAVE IT UP TO ME
オムニはシカゴのグループ。ほとんど無名のグループだが、達郎さんは80年代に入れ込んで毎日のように聴いていた時期があるという。この曲は80年代に一度ラジオでかけたが、この番組では初オンエア。1982年のセカンド・アルバム『ALL FOR THE ONE』に入ってる「LEAVE IT UP TO ME」。
・コンポジション
達郎さんがスイート・ソウルに影響を受けて書いた曲。2013年のシングルのカップリングに入ってる「コンポジション」を、次のアルバムに収録するために今年リミックスしたという。この10年近くの間にオーティオのスペックがものすごく変わって、それに合わせてリミックスを施したとか。
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「山下達郎サンデー・ソングブック」係
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2021年12月05日は、恒例「年忘れリクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp