Sunday Song Book #1519

2021年11月21日 | Sunday Song Book

2021年11月21日プレイリスト「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」
1. 世界の果てまで (LIVE) / 山下達郎 "14/10/10 名古屋ボトムライン"
2. DAY BY DAY (EVERYTIME OF THE HOUR) / THE CONTINENTAL IV '71
3. I WASN'T THERE / WHATNAUTS '73
4. WHEN THE HURT IS PUT BACK ON YOU / THE DIFFERENT SHADES OF BROWN '73
5. YOU'RE MY LATEST, MY GREATEST INSPIRATION / TEDDY PENDERGRASS "IT'S TIME FOR LOVE" '81
6. I CAN MAKE YOUR DREAMS COME TRUE / CHOSEN FEW '76
7. I'M GONNA GET YOU / THE GASLIGHT '73
8. 群青の炎 / 山下達郎 "コージー" '98
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■内容の一部を抜粋
・近況
11月も下旬になり、だいぶ冷え込んできて、空気も乾燥している。達郎さんは来週、インフルエンザの予防接種に、遅ればせながら行く予定だという。相変わらずレコーディング中で、締め切りが刻一刻と近づいていて、ウンウン唸りながら歌詞を書いてるそうだが、もう一曲録りたいかなぁという感じなのだとか。

・スイート・ソウルで棚からひとつかみ
今週は「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」。70年代初頭から80年代のいわゆるR&Bグループの裏声で歌われるバラードものをスイート・ソウルという呼び方をする。向こうではクワイエット・ストームなんて呼ばれ方もする、そうした甘いやつ。日曜日の午後だとちょっいと甘すぎる感じもするが、今はradikoのタイムフリーがあるので、夜中に聴くと、一段と楽しめるプログラムになっている。久しぶりなのでサンデー・ソングブックらしく、むちゃくちゃレアなやつをと目論んだそうだが、そうするとあまり粒が揃わないので、10年前から15年前くらいの久しぶりに聴くレパートリー、今まで一度もかけたことがないものを、たがい違いに聴いていく。

・世界の果てまで (LIVE)
その前にこの季節になるとリクエストが集まる「世界の果てまで」。1995年のシングル。今日は2014年10月10日、名古屋のボトムラインでのライヴ・レコーディング。このときのマニアック・ツアーでしか演奏してないので、また機会があればやってみたいとのこと。

・DAY BY DAY (EVERYTIME OF THE HOUR)
コンチネンタル・フォーはニュージャージーの出身だが、フィラデルフィアのローカル・レーベルのジェイウォーキングから作品を出していて、アルバムが一枚残っている。レコーディングはシグマ・サウンドでボビー・マーティンのプロデュース。MFSBのメンバーなので、フィラデルフィア・インターナショナルとほとんど変わらない。1971年にシングル・カットされて全米19位の「DAY BY DAY (EVERYTIME OF THE HOUR)」。10年ぶりくらいのオンエア。

・I WASN'T THERE
フィラデルフィアといえば隣のニュージャージー。ニュージャージーといえば達郎さんが死ぬほど好きなジョージ・カー。ジョージ・カーの作曲、プロデュースによるホワットノーツの「I WASN'T THERE」。1973年の作品。この番組ではホワットノーツをかけまくったていたはずだか、この曲は今まで一度もかけたことがないそうだ。

・WHEN THE HURT IS PUT BACK ON YOU
この曲も1973年の作品。歌っているのはザ・ディファレント・シェーズ・オブ・ブラウン。タムラ・レーベルとモータウン・レーベルで1枚ずつシングルを出している。以前にも13年前にも一度かけているが、ザ・ディファレント・シェーズ・オブ・ブラウンはアルバム一枚分のレコーディングがあり、2006年にインディーからCD-Rが出た。モータウンは会社が大きいのでなかなか出してもらえず、悲運のグループだが歌唱力はある。1973年にシングル・カットされた「WHEN THE HURT IS PUT BACK ON YOU」。

・YOU'RE MY LATEST, MY GREATEST INSPIRATION
先週の「棚つか」出かけたテディ・ペンダーグラスに反響があったので今週もオンエア。先週と同じ1981年の『IT'S TIME FOR LOVE』から全米ソウル・チャート4位の「YOU'RE MY LATEST, MY GREATEST INSPIRATION」。ちなみに日本ではこの1981年の『IT'S TIME FOR LOVE』は数百枚しか売れなかったという。

・ハルナライヴ Hometown in November 2021
達郎さんのライヴでコーラスを担当しているソプラノ・トップのハルナさん。来年オリジナル・アルバムをリリースすることになり、それに先立ちワンマン・ライヴを行うことになった。先月に引き続いて今月もアコースティック・ライヴで、バックを務めるのが達郎さんのツアーのメンバーでギターの佐橋佳幸さんとキーボードの柴田俊文さん。「ハルナライヴHometown in November 2021」と題して明日11月22日(月)、目黒ブルースアレイジャパンで開催。チケットは絶賛発売中。配信も行う。詳しくはハルナさんのオフィシャルサイトにて。
http://haruna.cc

・I CAN MAKE YOUR DREAMS COME TRUE
スイート・ソウル、続いてUKソウル。チョーズン・フュウ。同名グループがたくさんあるが、ジャマイカ出身の黒人ヴォーカル・グループだと思われる。1976年にUKポリドールからのシングル「I CAN MAKE YOUR DREAMS COME TRUE」。アレンジはキース・ロバーツ。スコット・ウォーカーでかけているが何でもやっていて、チョーズン・フュウもやっている。

・I'M GONNA GET YOU
ガスライトはデトロイトのヴォーカル・グループ。オリバー・チータムが在籍していたことで知られている。1973年のシングルで「I'M GONNA GET YOU」。

・長編小説
和歌山県新宮市の還暦のリスナーから「達郎さんが読んだ長編小説のお勧めを教えてください」というお便り。
お勧めではないが、いちばん長かったのは山川荘八の『徳川家康』。あとはクールスのレコーディングでニューヨークに行ったときは吉川英治の『宮本武蔵』を全部文庫で持っていて読んだそうだ。

・群青の炎
今日の最後はリクエスト。1998年のアルバム『COZY』から「群青の炎」。割とスイート・ソウル・テイストな曲。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年11月28日は、引き続き「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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