Sunday Song Book #1367

2018年12月23日 | Sunday Song Book

2018年12月23日プレイリスト
「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. すてきなホリデイ / 竹内まりや "ボナペティ!" "エクスプレッションズ" '01
2. クリスマスは一緒に / 竹内まりや "デニム" '07
3. MY GIFT TO YOU / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス" '93
4. THE CHRISTMAS SONG / 竹内まりや "クワイエット・ライフ" '92
5. HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス" '93
6. ブルー・ホライズン / 竹内まりや "ユニヴァーシティー・ストリート" '79
7. クリスマス音頭 / 大瀧詠一 "ナイアガラ・カレンダー '78" '77
8. クリスマス・イブ / 山下達郎 クリスマス期間限定発売中!
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■内容の一部を抜粋
・近況
「なんか急に冬めいてきました。どっと冷えるという予報でございます。寒暖の差が割とありますので、みなさま風邪など、インフルエンザも流行っております、十分に健康にお気をつけください」と達郎さん。

・年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)Part.2
先週に引き続いて年末恒例「年忘れ夫婦放談」。今年竹内まりやさんがデビュー40週年を迎えたので拡大版。3週間連続。今日はクリスマス・イブ・イブなのでクリスマス・ソングを中心にしたプログラム。

・すてきなホリデイ
「すてきなホリデイ」はシングル「ノスタルジア」のカップリングからアルバム『Bon Appetit!』に収められた。発売されて今年で18年になるそうだ。
まりや「フライドチキンのCMもこれを18回も続けてくださって」
達郎「全くです」
まりや「本当におかげさまです」

・クリスマスは一緒に
2007年のアルバム『DENIM』に入ってる「クリスマスは一緒に」。シアター・ライヴ『souvenir the movie』の中で達郎さんがコメントしている場面は、まりやさんがデジカメで撮影したスタジオのレコーディング写真が出ている。それは「クリスマスは一緒に」のギター・カッティングをしているときのものが使われているのだとか。

・ギター
大阪府の中学生から「春から高校に入るのでギターをはじめようと思っています。初心者でも弾けるかっこいいギターのオススメがあれば教えてください」という質問。
「あの〜今の時代だったらエレキのほうがいいと思いますよ。エレキはネックが小っちゃいし、弦が柔らかいんで。いわゆるスチール・ギター、フォーク・ギターって弦が硬いですから。ガット・ギターってフレッドが広いので。で、フレッドの狭いガット・ギターって高いやつが多いので」と達郎さん。
北区のリスナーから「まりやさんが初めて所有したギターはどんなギターだったでしょうか?」という質問。
まりや「私がいちばん最初に持ったのはナイロン弦のフォーク・ギター。それはすごい弾きやすかったよ」
達郎「うん。フレッドがでかい」
まりや「フレッドが大きいんだけど。7,8千円だったと思うんだけど。ドナドナとかさPPMとかそういうのではじめたんだけど」
達郎「武道館のライヴで[元気を出して]弾いてるでしょ。エレクトリック・アコースティックのガットで。チェット・アトキンス・モデルの、ちゃんとしたフレッドの広さなんですよ。あれってめちゃくちゃ...」
まりや「弾きにくい?」
達郎「こないだファンミーティングでね、普通のマーチンで、細いネックでやったら(笑)、なんで最初からこれでやらなかったんだろうと思って」
まりや「なんでエレガットにしたんだろ?」
達郎「レコーディングがガット・ギターなの下が。で、上がスチールなんですよ」
まりや「あのチェット・アトキンスのやつは好きなんですけどね」
達郎「音はいいんですけれど。ギター素人の私にはひじょうに難しい。マーチンだと、普通のフォーク・ギターだとこんなに楽なんだって(笑)」
まりや「じゃあまず初心者には細いネックの...」
達郎「エレキは細いネックに柔らかい弦を張れるから、ライトゲージがあるから。スチール弦のフォーク・ギターだと音はあんまりよくない。エレキだとそうでもないから。エレキのほうが値段が安いですから。でも最初は少し奮発してちょっと高いギター弾くと、初心者の人はいい楽器持つといいですから」
まりや「しかも高いとがんばるじゃん」
達郎「あはは。なるほどね」

・MY GIFT TO YOU
1993年のアルバム『SEASON'S GREETINGS』に入ってる、アレキサンダー・オニールのカヴァーで、ひとりアカペラの「MY GIFT TO YOU」。25年前なのでこのとき達郎さん40歳。2013年の『SEASON'S GREETINGS』20周年のツアーで歌ったが歌詞が覚えきれなかったそうだ。

・バックで演奏するのとメインでは?
リスナーから「いつもメイン・ヴォーカルをされてる達郎さんにとって、(まりやさんのバックで)リズム隊に徹することは少し気が楽なものですか?」という質問。
達郎「う〜ん。声出さないのは楽ですけどね。段取り考えるの大変ですね(笑)」
まりや「そうだよね、全体の...」
達郎「自分の曲じゃないんでね、ギターは特にさっきの[元気を出して]とか一所懸命練習しないと(笑)。それはいわゆるスタジオ・ミュージシャンの人たちみたいに器用じゃないんで」
まりや「全員うちのバンドって楽譜って見ないじゃん? ほとんど暗譜してる状態...」
達郎「そんなことないです。難波くんとか見てますよ」
まりや「そおぅ? たっつあん、あんまり譜面見てる姿見たことない。わたしのバックをやってるとき...」
達郎「あぁ、でも2000年のやつはまだね、頭入ってるけど、2014年の[チャンスの前髪]とかRCA時代の[SWEETEST MUSIC]とかああいうやつはやったことないから。かなり譜面のお世話になんないと。細かい所の行き方がね。[象牙海岸]とか意外に難しいのよ。細かい所のギター、コードがね、微妙に違ったりするから。それ自分の生理じゃないから」
まりや「自分のライヴのときとほとんどそういうのは体に入ってる...」
達郎「あっ、自分のライヴ? コードは頭入ってますよ(笑)、自分の曲ですからね」

・感情移入して歌えなくなること
リスナーから「ご自身で歌っていて感情移入してしまって歌えなくなることはないのでしょうか?」という質問。
まりや「わたしはそんなに滅多にないんですけれど、今回ファンミーティングでちょっとどうしても耐えきれなくなって泣いたのと、2010年の[ピーチパイ]でなぜかグッと込み上げてしまって泣けてしまったことがあったんです。達郎って一回もないよね?」
達郎「わたしは(笑)」
まりや「わたし、達郎に言われてしまったんですよね。お客さんは泣かせるもので自分で泣いちゃいけないっていう。それでもね、こらえてコントロールできないんだよね」
達郎「あの〜、それも練習しないと駄目ですよね」
まりや「だってグッとくることあるでしょ? 例えばお客さんの表情見たり...」
達郎「ないっすねぇ」
まりや「ない? そんなにクールでいられないんだよ」
達郎「やっぱりそれは場数踏むつうか」
まりや「場数ねぇ」
達郎「場数ですよ。あとは逆にね、漫才なんかでも自分で笑っちゃ駄目なわけですよ。それは練習でやるの。だから散々笑って、むかし有名な話だけど、名古屋のつぼイノリオさんのね、[金太の大冒険]っていう有名な歌があるんですけれど。あれバックは四人囃子が演奏してるんですよね。はじめにセッション行って(笑)、つボイさんが一緒に譜面見ながら歌いはじめたんだけど、一番で全員が演奏できなくなっちゃって、それで二番やったらまた演奏できなくちゃって、しょうがないんで一回つボイさんに最後まで歌ってもらって、もう床のたうち回って、笑うだけ笑って、それでレコーディングした。そういうことですよ」
まりや「でも泣くだけ泣いてっていうことなかなかできないからねぇ」
達郎「だからあの泣かせるスピーチとかでも自分が泣いたら終わりだから。散々家でうっ〜とかいって、それで知らぬ顔でスピーチするという」
まりや「だって、たっつぁんって、私の[トライアングル]のコーラスやったときに、お・ん・な・の・こ・は〜・ず・る・い・も・の・ね〜ってところをハモるとき、なんか笑いだしてツボにはまっちゃって、ずっーと笑いこけたあと、もう一回やろうかって言ってやったの覚えてる」
達郎「ふふ。よく覚えてますよ。あまりにそういうフォークのさ、昔のフォークのノリに、再現性が自分で、自分で作ったコーラスなのに、あまりに再現性に優れたからね。自画自賛して(笑)、ウケちゃって」
まりや「しばらく笑って、まとめ笑いしてから入れたのすごい覚えてる」
達郎「昔よくありましたよ、そういうの。笑いのツボにはまって歌えなくなるって。笑いに負けるほうが大変ですよね」
まりや「そうだね」
達郎「馬鹿だね(笑)。なにがクリスマスやねん」
まりや「ふふふ」

・THE CHRISTMAS SONG 〜 HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
1990年前後に服部克久さんにクリスマス・ソングをアレンジしてもらうことがあって、まりやさんの「THE CHRISTMAS SONG 」と達郎さんの「 HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS」をメドレーにして、服部克久さんとフルオーケストラでレコーディングした。後にまりやさんは1992年のアルバム『QUIET LIFE』に「THE CHRISTMAS SONG 」を入れて、達郎さんは1993年の『SEASON'S GREETINGS』に「 HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS」を入れた。そのオリジナル・テイクのメドレー形式のヴァージョンは2014年の「クリスマス・イブ」のCDシングルのカップリングにした。

・「クリスマス・イブ」33年連続チャートイン
今年も「クリスマス・イブ」がオリコン・チャートにランクインして33年連続になった。「クリスマス・イブ」(2018 クリスマス・スペシャル・パッケージ)は12月11日(火)から12月25日(火)までの期間限定商品で、今回は映画『未来のミライ』でコラボした細田守監督のディレクションのもと、(作画監督の青山浩行氏により)描き下ろされたイラストで、くんちゃんとミライちゃんがクリスマスのリースに包まれている。詳しくはワーナーミュージックの山下達郎特設サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・souvenir the movie ~Mariya Takeuchi Theater Live~
「souvenir the movie ~Mariya Takeuchi Theater Live~」は11月23日から12月7日まで全国34ヶ所で期間限定ロードーショーの予定だったが、期間延長と追加上映館が続々と決まってきているそうだ。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com

・プレゼント
まりやさんの映画「souvenir the movie」のクリアファイル二種類を2枚セットで40名にプレゼント。

・竹内まりやRCA時代のリマスター盤
まりやさんのRCA時代のカタログが毎月一枚というスケジュールでデジタル・リマスター盤が発売される。11月21日にデビュー・アルバム『BEGINNING』、12月26日にセカンド・アルバム『UNIVERSITY STREET』、年明けて1月23日にサード・アルバム『LOVE SONGS』が発売になる。2月27日はフォース・アルバム『MISS M』、3月27日は5枚目の『PORTRAIT』と5ヶ月連続のリリース。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com

・ブルー・ホライズン
今週12月26日にリリースされるセカンド・アルバム『UNIVERSITY STREET』のリマスター盤には、ボーナス・トラックとして1981年のライヴ・ヴァージョンの「J-Boy」と「想い出のサマーデイズ」と「ブルー・ホライズン」に、シングル・ヴァージョンの「ドリーム・オブ・ユー~レモンライムの青い風~」が収録されている。奈良市の超常連のリスナーから「ブルー・ホライズン」のリクエスト。

・クリスマス音頭
大瀧詠一さんか亡くなって5年。「享年が65なのでわたしは大瀧さんの亡くなった年になってしまいました。来年七回忌という早いものでございます」と達郎さん。1977年のアルバム『NIAGARA CALENDAR '78』の最後に入ってる「クリスマス音頭」は達郎さんがストリングス・アレンジをしている。「最後のねぇ、4度転調が延々いくんですよ。あれのおかげでストリングスの譜面が勧進帳みたいになってしまいました。たいへん。ふふふ」と達郎さん。シアター・ライヴ『souvenir the movie』の中にサンソンのスタジオで撮った大瀧さんの写真が映し出される。ちょうど今頃の時期に「新春放談」の収録をしていて、まりやさんもスタジオに来て、収録後に三人で食事をした思い出があるそうだ。

・クリスマス・イブ
「クリスマス・イブ」にリクエストが集まっているという。その中のひとりで仙台から吹田市に移った超常連のリスナーから「来年やってみたいことはありますか?」という質問。「アルバム(笑)」と達郎さん。

・今後の予定
30日は大瀧詠一さんの命日。引き続いて「年忘れ夫婦放談」Part.3。
年明けはツアーのあいだにリリースされたリイシュー作品やノット・オン CDで買い込んだ作品を集めた「新春棚からひとつかみ」の予定。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年12月30日は、引き続き、年末恒例「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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