Sunday Song Book #1278

2017年04月09日 | Sunday Song Book

2017年04月09日プレイリスト
「チャック・ベリー追悼~COVER VERSIONS~」
1. JOHNNY B.GOODE (LIVE) / JOHNNY WINTER AND "LIVE" '71
2. ROCK AND ROLL MUSIC / THE BEATLES "FOR SALE" '64
3. SURFIN' U.S.A. / THE BEACH BOYS '63
4. COME ON / THE ROLLING STONES '63
5. MEMPHIS / JOHNNY RIVERS '64
6. HAVANA MOON / GEOFF & MARIA MULDAUR "SWEET POTATOES" '72
7. MEMPHIS / LONNIE MACK '63
8. AROUND AND AROUND / THE ANIMALS '64
9. REELIN' AND ROCKIN' / THE DAVE CLARK FIVE '65
10. TOO MUCH MONKEY BUSINESS / THE KINKS '64
11. ROLL OVER BEETHOVEN / MOUNTAIN "FLOWERS OF EVIL" '71
12. NADINE / DION "SON OF SKIP JAMES" '07
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録とのこと。

・PERFORMANCE 2017
ツアーは前半の佳境に入ってきた。本日4月9日(日)は松本のキッセイ文化ホール。今週14日(金)、15日(土)は大阪。「一回目のフェスティバルホールでございます。今回のツアーは六日間ございます。その初っ端でございます。お出で下さるみなさま、お待ち申し上げております」と達郎さん。

・「チャック・ベリー追悼~COVER VERSIONS~」
先週に引き続いてチャック・ベリー追悼特集パート2。チャック・ベリーはいろんな人がカヴァーして再浮上した人。今日は「チャック・ベリー追悼~COVER VERSIONS~」。達郎さんの世代のいろんな人のチャック・ベリーのカヴァー・ヴァージョンを聴く。

・JOHNNY B. GOODE
まずはジョニー・ウィンター。「ロックンロール!」ではじまる名作。1971年のライヴ・アルバム『LIVE JOHNNY WINTER AND』はジョニー・ウィンターの最大ヒット・アルバムになった。この中から「JOHNNY B. GOODE」。あまりにも有名な作品で、「これを日本のアマチュア・バンドがどれくらいコピーしたか、というですね。ロックンロール!」と達郎さん。

・ROCK AND ROLL MUSIC
1964年のアルバム『FOR SALE』から「ROCK AND ROLL MUSIC」。「あまりにも有名な、ジョン・レノンの素晴らしいヴォーカルが冴えます」と達郎さん。
曲をかけ終えて。「ジョージ・マーティンのプロデュース能力が素晴らしくてですね。ラストのコーラスでタンゴ、マンボって出てきますと、ジョージ・マーティン弾いてるピアノが左に寄せられて揺れるんですよね。それで真ん中に戻るという、あそこだけは洒落てる、凄いと昔から思ってるんですけど(笑)。こういうのかけると、なんだベタなのかけちゃって、そういう人聴かなくていいですよ」と達郎さん。

・SURFIN' USA
ビートルズとくればビーチボーイズ。ビーチボーイズも最初のビッグ・ヒットはチャック・ベリーの「SWEET LITTLE SIXTEEN」の歌詞を変えて「SURFIN' USA」。1963年、全米3位の大ヒット。

・COME ON
ローリング・ストーンズのデビュー曲はチャック・ベリーのナンバーで「COME ON」。1963年、全英21位。
曲をかけ終えて。「こう聴きますとビートルズもビーチボーイズもローリング・ストーンズもロックンロール・バンドだとはっきりわかりますね。ロックンロールのグルーヴがしっかりあります。いわゆるファッションじゃなくて本当にそういう具合になっております。ジョニー・ウィンター、テキサスです。テキサス、リバプール、カリフォルニア、そしてロンドン。こうやってロックンロールが世界中に広がってゆく様子でありますが(笑)」と達郎さん。

・MEMPHIS
ブリティッシュ・インヴェイジョンの人たちを中心にチャック・ベリーが再評価になると、その後から続々とカヴァー・ヴァージョンが生まれてくる。その時代の代表的な一作でジョニー・リバースの「MEMPHIS」。「この人も長いキャリアでものすごく苦労した人なので声に哀しみがあるといいましょうか、これでジョニー・リバースは一躍人気者になりました」と達郎さん。

・HAVANA MOON
ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドから出てきて夫婦になったジェフ・マルダーとマリア・マルダーの1972年のアルバム『SWEET POTETOES』から「HAVANA MOON」。ハーモニカはポール・バターフィールド。

・今後の予定
来週はツアーのスケジュールが詰まってくるのでレギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」。リクエストがたくさん届いているのでリクエストに積極的に応えるとのこと。

・TATSURO YAMASHITA on BRASS 〜山下達郎作品集ブラス・アレンジ〜
4月25日に達郎さんの楽曲の吹奏楽の楽譜が出る。「私、昔から自分の作品をそうした吹奏楽のスコアにしてみたかったものが夢が叶いました。タイトルは『TATSURO YAMASHITA on BRASS 〜山下達郎作品集ブラス・アレンジ〜』。自分で選曲・監修をさしていただきました。数ある曲の中から今回はアトムの子/パレード/さよなら夏の日/硝子の少年/クリスマス・イブが収録されています。同時にこれを実際に演奏したCDを出すということでうれしいですね。CDとスコアと同時発売。4月25日。CDは全国のCDショップで、スコアは書店、楽器店、それからリットー・ミュージックのホームページからお買い求めできます。4月25日ですのでもうちょっと発売日近づいてまいりましたら詳しいこと申し上げたいと思います。ブラスの譜面、僕、ブラスバンド出身ですのですごくこういうのできてうれしいです。よろしくお願いします」と達郎さん。

・MEMPHIS
「チャック・ベリー追悼~COVER VERSIONS~」、次はインストゥルメンタル。1963年、全米5位。演奏しているロニー・マックはカントリー系のギタリスト。いわゆるワンヒット・ワンダー。「MEMPHIS」とメロディーはちょっと違うが演奏がいいのでヒットしたと考えられる。達郎さんの世代はヴェンチャーズで聴いたという。その頃はロニー・マックのヴァージョンは日本では出てなかった。チャック・ベリーは'60年代にろくすっぽ日本で発売されていない。'70年近くになってようやくリイシューが出た。達郎さんも実はシングルは1枚も持ってなくて全部'70年から先のオムニバスものというか、ベストもののリイシュー盤で全部持ってるとのこと。

・AROUND AND AROUND
アニマルズの1964年のファースト・アルバムから「AROUND AND AROUND」。「アラン・プライスの時代でございます。素晴らしい演奏です」と達郎さん。

・REELIN' AND ROCKIN
デイヴ・クラーク・ファイブの1965年、全英24位、全米23位の「REELIN' AND ROCKIN」。「ロックンロールでこのチャート・アクションは立派」と達郎さん。

・TOO MUCH MONKEY BUSINESS
キンクスの初期はバリバリのロックンロール・バンドだった。1964年のファースト・アルバムに収録されている「TOO MUCH MONKEY BUSINESS」。

・ROLL OVER BEETHOVEN
マウンテンの1971年のアルバム『FLOWERS OF EVIL』に収録されている「ROLL OVER BEETHOVEN」。日本ではシングル・カットされてけっこうラジオでかかったとか。「ROLL OVER BEETHOVEN」といえばビートルズのヴァージョンが有名だが、それとは違う激しいやつ。

「チャック・ベリーがロックンロールのトップだというのが、私はジョン・レノンなんかと全く同じ意見であります。チャック・ベリーの後にチャック・ベリーなし、チャック・ベリーの前にチャック・ベリーなし。チャック・ベリーがいなかったら、これほどギター・サウンドがロックンロールの主軸になっていたとは思えませんのでですね。果たしてロックンロールは今まで残っていたのかというのもアレですが。チャック・ベリー自身がどう考えていたかわかりませんがですね。でもまぁ90ですから大往生だと思います。ご冥福をお祈りするというかですね、感謝をみんなでしなければいけません。チャック・ベリーがいたのでロックンロールが今まで生き残っているというのが大きいと思います」と達郎さん。

・飲酒
リスナー歴は20年以上で23歳のときに医者から尿酸の値が高いと診断されたリスナーから「達郎さんは飲酒をする上で何か気をつけていることはありますか?」
「量を飲まなければいいんですよ。ほどほどにしなさいよ。過ぎたるは及ばざるが如し。僕ももう年ですから昔ほどは飲めません。飲酒はもう控えめに控えめに。といいますか身体が控えめになりますから、ちゃんと。あんまり若い頃に暴飲はしないほうがいいと思います。お大事にひとつ」と達郎さん。

・NADINE
21世紀に入ってチャック・ベリーのカヴァー・ヴァージョンの中で達郎さんが気に入ってる中のひとつ。ディオンの2007年の名盤『SON OF SKIP JAMES』から「NADINE」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年04月16日は「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp
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