Sunday Song Book #1279

2017年04月16日 | Sunday Song Book

2017年04月16日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. 人生の扉 / 竹内まりや "デニム" "エクスプレッションズ" '07
2. ROCK STEADY / ARETHA FRANKLIN '71
3. RAVE ON / BUDDY HOLLY '58
4. I STILL LOVE YOU / THE SEVEN SOULS '67
5. TOAST & MARMARADE FOR TEA / TIN TIN '71
6. I'M GLAD I WAITED / THE PLAYERS "HE'LL BE BACK" '66
7. MONEY / BARRETT STRONG '60
8. LITTLE GIRL BLUE / NINA SIMONE "NINA SIMONE" '57
9. HAPPY GATHERING DAY / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" '11
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているという。現時点ではツアーが4本終わったところ、宇都宮と浜松の間で収録しているそうだ。今週は4月20日木曜日に倉敷、22日が島根県民会館。「今の時点でですね、だいぶペース配分が整ってまいりました。演奏のほうもだんだんだんだんきれいにまとまってまいりました。P.A.もよくなって、いろんなところが少しずつですね、ヴァージョンアップしております。そういう感じでございます。はりきってまいりたいと思います(笑)。4月のツアー」と達郎さん。

・リクエスト特集
今週は「棚からひとつかみ+リクエスト」の予定だったがリクエスト・カードがたくさん届いたので「リクエスト特集」に。濃いリクエストばかりなので「棚からひとつかみ」と変わらない感じだとか。

・人生の扉
佐賀県の超常連のリスナーからお母様への誕生日プレゼントにというリクエスト。「人生の扉」は2007年の作品でもう十年経ったことになる。「桜の季節にちょうどいい感じでございます」と達郎さん。

・ROCK STEADY
山形県の超常連のリスナーから「アレサ・フランクリンの曲で達郎さんの一押しを」というリクエスト。達郎さんは「世界でいちばん歌のうまいシンガーは?」と訊かれたら「男はジェームズ・ブラウン、女はアレサ・フランクリン」と答えるそうだ。達郎さんの一押しは1971年のR&Bチャート2位の「ROCK STEADY」(当時の1位はマーヴィン・ゲイの「IN A CITY BLUES」)、全米5位のミリオンセラーのシングル。バーナード・パーティ、チャック・レイニー、コーネル・デュブリー、ダニー・ハザウェイのリズム・セクション。

・RAVE ON
最近、レコード・プレーヤーを手に入れてアナログ・ディスクにハマってるというリスナーからのリクエストは「達郎さんのいちばん好きなバディ・ホリーの一曲」。達郎さんがいちばん好きなのは1958年、全米37位の「RAVE ON」。バディ・ホリーのレコードは当時ほとんど日本で出ておらず達郎さんもリアル・タイムで聴いたわけではなかったとか。’70年前後にニッティ・グリティ・バンドのカヴァーで知ったそうだ。バディ・ホリーのレコードは’60年代末にコロムビアがMCAレコードを買ったときにコーラル・レーベルも買ったので日本でアルバム化されたという。達郎さんより上の世代で日本でバディ・ホリーを聴いて育ったという人はいないそうだ。

・I STILL LOVE YOU
セブン・ソウルズはL.A.のR&Bバンド。フリート・ウッドマックのボブ・ウェルチが在籍していたり、デヴィッド T.ウォーカーがひところいたりしたので有名。当時は全く売れなかったが、ずいぶん後になってイギリスのノーザン・ソウル・シーンで、セブン・ソウルズのシングルがかけられて、そこからシングル・ディガーが掘りはじめたというもの。1967年のシングルで「I STILL LOVE YOU」。

・TOAST & MARMARADE FOR TEA
リクエストしたリスナーから「’60年代前半に洋楽の和製ポップスが大流行しましたが、’70年代に入って廃れてしまったのはどうしてでしょうか?」という質問。当時のサラリーマンの初任給が4万、5万の頃にLPが2000円、ドルが360円の頃なので外盤は2800円とレコードが高くて思うように手に入らなかった。日本盤も出なかったこともあり、その代わりの品として和製ポップスが流行った。’70年代に入るとオリジナルが容易に手に入るようになったので必要とされなかった。
リクエストはオーストラリアのデュオ、ティンティン。このメンバーのスティーヴ・キープナーはのちにソングライターになり、オリビア・ニュートン・ジョンの1981年の大ヒット「PHYSICAL」などを作曲して有名になった。ティンティンはビージーズの弟バンドみたいな音。1971年、全米20位の「TOAST & MARMARADE FOR TEA」。イントロのギターが妙によれてるがオリジナルがそうなっている。

・I'M GLAD I WAITED
小金井市の超常連のリスナーのリクエスト。プレイヤーズは’60年代後期のシカゴのヴォーカル・グループだが実体があまりない。デルズがバイトでコーラスを手伝っているアルバム『HE'LL BE BACK』からシングル・カットされて1966年、R&Bチャート32位の「I'M GLAD I WAITED」。スウィート・ソウルの先駆けみたいな作品。今聴くとチャイライツに似た佇まいと達郎さん。

・山下達郎ライブスペシャル
来週はまた鬼の聴取率週間のため、ツアーやってるので「山下達郎ライブスペシャル」の予定。新宿ロフトとか前シーズンのツアーからのP.A. OUTをピックアップとのこと。

・MONEY
25歳のリスナーからビートルズの「MONEY」のオリジナルにリクエスト。バレット・ストロングはモータウンのシンガー。1960年R&Bチャート2位、全米23位なのでこの時代としてはいいチャート・アクション。

・LITTLE GIRL BLUE
ニーナ・シモンはジャズ・ヴォーカルの範疇に入れられてたがピアニストでありシンガー。ロバータ・フラックはこの延長。2003年にニーナ・シモンは亡くなった。「LITTLE GIRL BLUE」は1939年のミュージカル『ジャンボ』の中で歌われている歌。作曲はロレンツ・ハートとリチャード・ロジャースのゴールデン・コンビ。1957年のファースト・アルバムから「LITTLE GIRL BLUE」。達郎さんの世代だとジャニス・ジョップリンの絶唱が印象に残っているそうだ。

・HAPPY GATHERING DAY
2011年のアルバム『RAY Of HOPE』から「HAPPY GATHERING DAY」。

・番組の終わりに
「だんだん季節もよくなって暖っかくなってまいりましたが、花粉症が割と大変だという。あとはインフルエンザがなぜか尾を引いてるというですね、お話もございます。みなさん、くれぐれもご自愛ください」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年04月23日は「山下達郎ライブスペシャル」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
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