夜のサンデー・ソングブック ~珍盤奇盤 R-18~

2017年02月20日 | Sunday Song Book

2017年02月19日 夜 プレイリスト
「夜のサンデー・ソングブック ~珍盤奇盤 R-18~」
1. 恋の会話 1 / 林京子 "SPECIAL PINK MOOD DELUXE" '68
2. JE T'AIME... MOI NON PLUS / JANE BIRKIN & SERGE GAINSBOURG '69
3. LOVE TO LOVE YOU BABY / DONNA SUMMER '75
4. ME & MY VIBRATOR / SUZIE SEACELL '79
5. 吐息のループ / 部長と桜子 '07
6. ドラマチック・ブルース / 應蘭芳 '71
7. BABY DOLL / プティ・マミ "GIRL FRIEND...BABY DOLL" '71
8. 愛の野球場 / スネークマンショー "死ぬのは嫌だ、怖い。戦争反対!" '81
9. ピエールとカトリーヌ / BLUE FILM "マンドラゴラ" '93
10. 新町 / 青森最後の詩人ひろやー "津軽曼荼羅" '08
11. LOVE WON'T LET ME WAIT / MAJOR HARRIS '75
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■内容の一部を抜粋
・夜のサンデー・ソングブック ~珍盤奇盤 R-18~
2017年2月19日(日)午後11時から55分のプログラム。スポンサーはヤナセ自動車一社提供。

みなさん、こんばんは。ごきげんいかがでしょうか。山下達郎です。わたくし山下達郎いつも毎週日曜日の午後2時にですね、サンデー・ソングブックというレギュラー番組を担当しております。お陰様で今年の10月で25周年を数えております、JFNネットでも長寿番組の仲間入りをしております。毎週日曜午後2時、お昼は洋楽を中心としたいわゆるオールディーズ番組、古い曲をかける番組ですけれども。わたしのサンデー・ソングブックの人気企画のひとつといたしまして珍盤奇盤というのがあります。古今東西のへんてこなレコードをかけまくってお届けする、これもずいぶん長い(笑)、歴史がございます。それをやっておりますとですね、普段からですね、好評いただいておりますので、なんかというとそういう変なものを探す癖がついて、もう何十年もやっております。そんな中でですね、なかなか日曜日の午後にはですね、かけられないようなですね、危ないものがけっこう出てきます。さすがにですね、それを日曜日の真っ昼間に白昼堂々とご披露するには勇気がありませんのでですね。それがだんだんだんだん積み重なってきて量が溜まってきております。それをまぁ今回はですね、夜にやってしまおうという。昔から一度やってみたかった企画なんですが、題しまして「夜のサンデー・ソングブック ~珍盤奇盤 R-18~」というですね、TOKYO FMをキーステーションといたしましてJFN全国38局ネットで今日は夜にサンデー・ソングブックをお届けしたいと思います。まぁ、いわゆる珍盤奇盤シリーズのですね、行き着く先といいましょうかですね、到達点...何が到達点(笑)。昔から一度やってみたかったんですが何ヶ月か前にスタッフと酒飲んでて、そういう話をしましたらプロデューサーのウエダくんが乗っちゃったんですね。で盛り上がりましてですね、今日はそういうヤバいやつをたっぷりとですね、お届けしたいと思います。まぁいわゆる、一言で申し上げるとHなやつですね。猥褻なやつ。ほとんどのものはもうお聴きいただくだけで説明が全くいらない音源でございますので、わたし途中で説明なんかしませんのでですね。一分一秒でも多くご堪能いただきたいと思います。とても日曜の午後には無理なものばかりでございます。でもですね、単にそういう猥褻なだけではおもしろくないんですね。一抹のシャレがないとですね。こういうものはおもしろくない。むか~しからそうしたまぁ下ネタとかですね、そういうような作品というのはですね、昔からたくさんあります。レコード文化の中でも'60年代、'70年代、今よりひじょうに規制が激しくて、まぁ放送禁止、発売禁止といわれるような自主規制も含めました放送審議委員会とか倫理委員会とかいろんなものがありますが、そういう規制が今より遥かに厳しかったので、逆に厳しければ厳しいほどですね、そうした間隙を縫ってあの手この手でいろんな作品が出ております。そんな中から選りすぐった今日は55分間をお届けしたいと思います。「夜のサンデー・ソングブック ~珍盤奇盤 R-18~」。最高の選曲かどうかはわかりませんが(笑)、最高の音質で今晩もお届けいたします。こういう企画ですと赤坂泰彦さんとか伊集院光さんとかそういう方々がやってらっしゃいますが、そういう方々に負けずにですね、わたしもがんばって、桑田くんの「マンPのGスポット」に負けないようにですね(笑)、がんばってゆきたいと思います。なお、企画の性格上、radikoのタイムフリーにこの番組は該当しておりません(笑)。聴き直しができませんのでエアチェックの方、お急ぎください(笑)。それではお知らせに続きましてサンデー・ソングブック、「夜のサンデー・ソングブック ~珍盤奇盤 R-18~」たっぷりとお楽しみください。

前半が終了して。

'60年代にビクター・レコードから発売された『SPECIAL PINK MOOD DELUXE』といういわゆるムード・ミュージックのレコード。ムード・ミュージックの間に短いナレーションが入ってる。'60年代に大変人気があったナレーターの林京子さん。この頃はお色気路線で深夜放送で喋ってる方がたくさんいた。そういうお色気ナレーターの代表的存在の林京子さんの「恋の会話 1」。
1969年にフランスのジェーン・バーキンと当時の彼氏だったセルジュ・ゲンズブールの二人で展開される「JE T'AIME... MOI NON PLUS」。映画にもなってそのテーマ・ソングといってもいい。日本でも話題になったが当時は放送禁止だった。有線でしか聴けなかった。有線ではかかりまくっていた。
ドナ・サマーの1979年のデビュー・ヒット「LOVE TO LOVE YOU BABY」。12インチ・アルバム・ミックスの前半をピックアップ。
アメリカのライノ・レコードはこうした珍盤奇盤を出すのが大好きな会社。'80年代に出たコンピレーション『THE RHINO BROTHERS' GREATEST FLOPS』に入ってるスージー・シーセルという全然出自がわからない女性シンガーが歌ってる「ME & MY VIBRATOR」。
2007年に出たCDシングル「吐息のループ」は部長と桜子というクレジット。「部長は詳細不明であります。で、桜子という方は吉野桜子さんというですね、北海道生まれの血液型A型。よくありますね。歌手、そして一人の女性として常にときめいていた。ときめけよ(笑)。ようするに部長と社員の社内不倫でございますね。何も言えません(笑)」と達郎さん。
「ドラマチック・ブルース」は應蘭芳さん。女優で日本人と中国人のハーフ。1971年の作品で「大変によく考えられた一作」と達郎さん。

後半が終了して。

女優兼歌手の麻里圭子さんがプティ・マミという名前で1971年に発売したアルバム『GIRL FRIEND...BABY DOLL』から「BABY DOLL」。「これも傑作でありますね。とにかくダメとイヤしかないという。ちゃんとした音楽をバックでやっております。これはなかなか有名な作品。ここ数年で確かCD化されたかと思います」と達郎さん。
こうしたHネタの最高峰はスネークマンショー。桑原茂一さん率いるスネークマンショー。小林克也さん、伊武雅刀さんという錚々たるメンバーのブラックかつ過激なもの。1981年のアルバム『死ぬのは嫌だ、怖い。戦争反対!』から「愛の野球場」。女性の声は島津冴子さん。1974年のチーチ&チョンの『WEDDING ALBUM』に入ってる「CHAMPIONSHIP WRESTLING」が元ネタ。
ピエールとカトリーヌの「BLUE FILM」もスネークマン・ネタ。1993年のアルバム『マンドラゴラ』から。ピエールは松尾貴史さん、カトリーヌは声優の藤井千夏さん。
青森最後の詩人ひろやーの2008年のアルバム『津軽曼荼羅』に入ってる「新町」。プロデューサーのウエダさんが好きだと言っていたとか。
1975年のメジャー・ハリスの「LOVE WON'T LET ME WAIT」は全米ソウル・チャートNO.1。全米チャート6位の大ヒット・ソング。元デルフォニックスのシンガー。

番組の最後に。

「今日こんなのやっちゃったので来週はなんかすごく虚しい感じがするので来週の26日の昼間のサンデー・ソングブックは普通の珍盤奇盤やってみようかなぁなんて企画しておりますが、ちょっとまだわかりません。ツアーがはじまりますので(笑)、今リハーサルがはじまった頃で(笑)、それでこんなことやってもいいのか(笑)。すべてはプロデューサーのウエダくんの責任でございます。私には何の責任もございませんが。またお楽しみいただければ幸いでございます」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年02月26日は「昼間の珍盤奇盤」
http://www.tatsuro.co.jp
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