2017年02月12日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. 愛してるって言えなくたって / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" "オーパス" '11
2. EXPRESSWAY TO YOUR HEART / THE SOUL SURVIVORS '67
3. (WHY DON'T YOU) GO AWAY / SOUL SURVIVORS "TAKE ANOTHER LOOK" '69
4. TEMPTATIONS 'BOUT TO GET ME / SOUL SURVIVORS '70
5. EVERYTHING'S CHANGING / SOUL SURVIVORS "SOUL SURVIVORS" '74
6. HOW LONG / BRANDYE "CROSSOVER TO BRANDYE" '79
7. THE GREATEST LOVE / JOE SOUTH "INTROSPECT" '68
8. OH WHAT A TIME / MAURICE & MAC '69
9. 人生の扉 / 竹内まりや "デニム" "エクスプレションズ" '09
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているという。いよいよ全国ツアーのリハーサルがスタートするそうだ。「譜面書きに勤しんでおる今日この頃でございます。今年はどういうセットにしようかといろいろと考えておりますけれども。もう9年目になります。ライヴ再開しましてですね。早いもので(笑)、還暦までがんばろうと思ったのが64歳までがんばっておりますのでですね。このままで行くといくつまでやれるかという感じでございますが(笑)。今年も全国49公演でございます。各地おじゃましますのでよろしくお願いします。まぁ、まだ一月以上ありますので(笑)、もうちょっと近づかないと駄目ですけれども。チケットの一般発売もはじまっております。よろしくお願いします」と達郎さん。
http://www.tatsuro.co.jp/live/
・棚からひとつかみ
今週はそんなわけで「棚からひとつかみ」。前半は毛色の変わった感じで、後半はここ半年くらいに出たCDの中から、あと思い付き。今週は脈絡がないけれどそういうようなほうがいいというリスナーもいるとか。
・愛してるって言えなくたって
この季節になるとリクエストが増える「愛してるって言えなくたって」が今週の一曲目。2011年3月9日発売のシングル。二日後に東日本大震災があったので不運なシングルだが達郎さんは結構気に入ってるという。
・EXPRESSWAY TO YOUR HEART
ザ・ソウル・サバイバーズは'60年代にニューヨークで活躍したバンド。フィラデルフィアのギャンブル&ハフがプロデュースしてヒットした曲が「EXPRESSWAY TO YOUR HEART」。1967年、全米R&BチャートNO.1。全米チャート4位。もともとドゥーワップをやっていた人たちがバンドに憧れて結成した。いわゆるブルー・アイド・ソウルのバンド。ニューヨークのブルー・アイド・ソウルといえばヤング・ラスカルズ。ヤング・ラスカルズと同じイタリア系の白人が歌っているのでテイストはひじょうに似ている。メンバーの一人、リッチー・イングウィはチャールズ・イングウィと兄弟で活動していたが、1月13日に亡くなったそうだ。番組の前半はソウル・サバイバーズの曲を集めて。
・(WHY DON'T YOU) GO AWAY
ソウル・サバイバーズの2作目のアルバムがアトコから出ていて長い間CD化されなかったが、2013年にワーナーミュジック・ジャパンでようやくCD化された。アルバム『TAKE ANOTHER LOOK』の中から「(WHY DON'T YOU) GO AWAY」。ギャンブル&ハフのプロデュース作品。
・TEMPTATIONS 'BOUT TO GET ME
ソウル・サバイバーズはデビュー・ヒットに匹敵するようなヒットに恵まれず低迷する。アトコを去る前の1970年にシカゴのナイト・ブラザーズという黒人のデュエットのカヴァー「TEMPTATIONS 'BOUT TO GET ME」をリリース。ラスカルズがアルバムでカヴァーしているので達郎さんはナイト・ブラザーズよりもラスカルズで知ってるという。ソウル・サバイバーズはシングル・オンリーで発売。かなりラスカルズを意識した活動をしていたという。
・EVERYTHING'S CHANGING
1974年にフィラデルフィア・インターナショナルのサブ・レーベル、TSOPから突如として出たアルバムが『SOUL SURVIVORS』。リード・ヴォーカルはリッチーとチャールズの兄弟で、バックはバジー・フィートン率いるフルムーンのメンバーとかラスカルズ近辺の人脈、キーボードはニール・ラーセン。この中から「EVERYTHING'S CHANGING」。リッチーとチャールズの声は判然としないところがあるけれどビデオを観たりすると高いほうがリッチーだという感じなのだとか。この後、一旦ペンキ職人になり、再結成してオールディーズ・ショウで歌っていた。前半はリッチー・イングウィを追悼してソウル・サバイバーズのミニ特集。
・デディケーションズ
ソウル・サバイバーズ以前にリッチーとチャールズが組んでいたドゥーワップ・グループのデディケーションズは'60年代の初期に活動していた。「そのデディケーションズの曲はいろいろあるんですけれど、この次のツアーのですね、お客さん入ってくる開演前のドゥーワップのテープの中に、デディケーションズ入ってますのでお探しください(笑)」と達郎さん。
・“夜の”サンデー・ソングブック~珍盤奇盤 R-18~
来週はリクエスト特集、再来週は恐怖の聴取率週間の予定。そして放送開始25年目にしてはじめての出張番組が決定した。来週2月19日、お昼午後2時にリクエスト特集、よる午後11時からも番組をオンエアすることになったとか。番組おなじみの企画「珍盤奇盤」の特集で、昼間の2時にはかけられない、かなりヤバイものが溜まってきていて、番組のプロデューサーのウエダさんとお酒を飲みながら話していたら、それを夜にやってみようかということになったそうだ。題して『“夜の”サンデー・ソングブック~珍盤奇盤 R-18~』。いわゆるお色気ネタで統一するという。2017年2月19日(日)23:00~23:55。「かなりすごいのでお子さまは寝かしつけてからお楽しみください。で、radikoのタイムフリーしません。オンエアでしかしません。あんなの昼間にタイムフリーで聴かれたら大変なので。本当はもっと、もうちょっと遅く夜の1時とか2時だといいんですけれども、あの、ウエダくんが調子乗って11時にやっちゃったんですよね。これ大丈夫かなというですね。でもプロデューサーが大丈夫だというんだから大丈夫なんですよね。僕は知りませんよ、だから。で、珍盤奇盤シリーズ25年のですね、このサンデー・ソングブックの珍盤奇盤の総力を結集しましてですね、珍盤奇盤 R-18 “夜の”サンデー・ソングブック。2月19日夜の11時からお楽しみください。昼間は地味にリクエスト特集でございます。来週は昼のサンソンと夜のサンソン豪華二本立てでございます。お楽しみに。へへへっ、大丈夫かなホントに。ウエダ・プロデューサー、大丈夫か?。うん、僕知らないもんねぇ」と達郎さん。
・長年愛用しているもの
リスナーから「達郎さん、長年愛用してるものはありますか?」という質問。
ミネルバのストップ・ウォッチだそうだ。CMで生活していた時代にCMで賞を獲ったときにCMの代理店の方から頂いたという。40年使っていて、数年前に壊れたときミネルバに修理に出してちゃんと戻ってきて今でも愛用しているとか。アナログのストップ・ウォッチなのでもうデジタルは使えないそうだ。その他は茶色のテレキャスで38年目。スタジオで使ってるラディックのタンバリンは40年。「これがないとできないのでケース別です」と達郎さん。
・HOW LONG
女性3人組の黒人ヴォーカル・グループ、ブランデイはベティ・ライトとか他の人のバック・コーラスで実績のある人たち。1979年のアルバム『CROSSOVER TO BRANDYE』が世界初CD化。この中からゼイン・グレイとレン・ロン・ハンクスのコンビによる作品「HOW LONG」。
・THE GREATEST LOVE
東芝がなくなってキャピトル・レーベルがユニバーサルに行ったのでキャピトル系のリイシューが行われている。達郎さんの好きなジョー・サウスが昨年の秋にリイシューされている。ジョー・サウスは2012年に亡くなってしまったがなかなか番組ではかけられないという。1968年のファースト・アルバム『INTROSPECT』から「THE GREATEST LOVE」。「THE GREATEST LOVE」はのちにアーロン・ネヴィルはじめ多くの人たちがカヴァーしているジョー・サウスの代表作。
・OH WHAT A TIME
シカゴのR&Bのデュオ、モーリス&マック。もともとはレイディアンズというシカゴのヴォーカル・グループから派生した。1969年のシングル「OH WHAT A TIME」。
・人生の扉
川崎市のリスナーからのリクエスト。電車の中で老夫婦が一台のiPadでイヤフォンを共有してまりやさんの「人生の扉」を聴いていたという。歌詞を表示するアプリを使っていたのでわかったという。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年02月19日は、「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp