2015/10/13 OnAir - 2nd. Week - 夢の1966年
01.The Monkees:Last Train to Clarksville
02.The Beatles:Paperback Writer
03.The Byrds:Eight Miles High
04.The Supremes:My World Is Empty Without You
05.Jimmy Ruffin:What Becomes of the Brokenhearted
06.The Four Seasons:I've Got You Under My Skin
07.佐野元春 & ザ・コヨーテバンド:優しい闇
08.佐野元春 & ザ・コヨーテバンド:新世界の夜
09.The Beach Boys:God Only Knows
10.The Beatles:Rain
11.Bob Dylan:Rainy Day Women #12 & 35
12.Martha Reeves & The Vandellas:My Baby Loves Me
13.Simon & Garfunkel:I Am a Rock
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。番組がはじまって今夜で3回め。リスナーのみなさんからもメールをたくさんいただいてます。どうもありがとう。さて、Motoharu Radio Show。ポップ音楽の歴史の中で僕が個人的にいちばん気になってる時代。それは'60年代です。特にミドル・オブ・シックスティーズといわれる'60年代中盤のヒット・レコード。それはまるで魔法がかかったかのようにきらめいてます。番組今夜の特集はミドル・オブ・シックスティーズ。特に1966年のヒット・レコードを集めてみます。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。
・Last Train to Clarksville
ザ・モンキーズの「Last Train to Clarksville」。「恋の終列車」という邦題がついていた。当時人気絶頂だったビートルズに対抗しようということでオーディションによって作られたグループ。ザ・モンキーズ・ショーというテレビ番組もはじまってたちまち全米で人気ものになった。
・Paperback Writer
「Last Train to Clarksville」を作るときに参考にしたというビートルズの「Paperback Writer」。
佐野元春 : 確かにギターのリフの感じとか似てますよね。この曲を参考にしたというモンキーズの「Last Train to Clarksville」という曲。作詞作曲はソングライター・チーム、ボイス&ハートですね。モンキーズのスタッフ・ライターです。どうにかビートルズの人気を超えたいということで当時このモンキーズには一流のソングライターたちが曲を提供していました。
・Eight Miles High
ザ・バーズの「Eight Miles High」。邦題は「霧の8マイル」。1966年、ザ・バーズの3枚目のスタジオ・アルバム『Fifth Dimension』からの曲。「それにしてもロジャー・マッギンの弾くリッケンバッカーの12弦ギターの音。このレコード、僕は何回も聴いていますけれどもいつ聴いても魅力的です」と元春。
・My World Is Empty Without You
モータウン・レーベルといえばシュープリームス。1966年の「My World Is Empty Without You」。
・What Becomes of the Brokenhearted
モータウン・レーベルの1966年のヒット曲からもう1曲、ジミー・ラフィン「What Becomes of the Brokenhearted」。
・I've Got You Under My Skin
最近、クリント・イーストウッドが監督した映画『ジャージー・ボーイズ』という映画も公開されたフランキー・ヴァリ & フォー・シーズンズ。「僕も観ましたけれども、とっても感動的ないい映画でした」と元春。フォー・シーズンズの1966年の「I've Got You Under My Skin」。「米国の偉大な作曲家、コール・ポーターの曲ですよね」と元春。
火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。
佐野元春 : ついこの間になるんですけれども僕の新しいアルバムが出ました。タイトルは『Blood Moon』。前回の放送に続いてこのアルバムから何曲か聴いていただきたいと思います。新しいアルバム『Blood Moon』は『COYOTE』、『ZOOEY』というアルバムに続いてコヨーテバンド名義による3枚目のオリジナル盤です。バンドを結成して今年で11年目を迎えました。これまで全国ツアーを何回かやってますけれども、やはりツアーでバンドはどんどん良くなってきたと思います。この新しいアルバム『Blood Moon』もここにきてバンドがとてもいい状態でレコーディングができました。そんなバンドのライヴ感を感じていただけるいいレコードになったんじゃないかなと思っています。そして内容的にはこれまで出した『COYOTE』、そして『ZOOEY』という2枚のアルバムと響き合ってるところもあるので、もしこの『Blood Moon』を聴いて気に入ったという方は是非、その前の2枚のアルバム『COYOTE』、そして『ZOOEY』、こちらのほうも聴いてみてください。では新しいアルバム『Blood Moon』から2曲、アルバムはアナログ盤も出しているので今夜はアナログ・レコードの音で聴いてみてください。「優しい闇」そして「新世界の夜」2曲続きます。
・優しい闇
・新世界の夜
佐野元春 : 今夜の特集はミドル・オブ・シックスティーズ。1966年のレコードを集めています。ポップ音楽の歴史の中で僕が個人的にいちばん気になってる時代、それは'60年代ですね。特にミドル・オブ・シックスティーズと呼ばれる'60年代中盤のヒット・レコード。素晴らしいレコードがたくさんあります。ロックンロール音楽を人間の成長に例えるとしたら、'50年代に生まれたロックンロール音楽が、'60年代の中盤になってちょうど思春期を迎えたという感じですね。この頃の音楽、とにかく音楽が多感です。そして何よりもなにか新しいことをやってみようという実験の精神に溢れていた時代だったと思います。ではそんな自由でハッピーな時代に革命を起こした三組のアーティストです。ビートルズ、ビーチボーイズ、そしてボブ・ディラン。それぞれが1966年に出したレコードを聴いてみたいと思います。まず最初にビーチボーイズ。アルバム『Pet Sounds』から「God Only Knows」。続いてビートルズ「Rain」。そしてボブ・ディラン。アルバム『Blonde On Blonde』から「Rainy Day Women」。3曲続きます。
・God Only Knows
・Rain
・Rainy Day Women #12 & 35
佐野元春 : さて、今夜特集している'60年代中盤のポップ音楽。個人的に僕が魅力的に感じるのは米国デトロイトに本拠地があったモータウン・レコードですね。マイケル・ジャクソンがいたジャクソン5,ダイアナ・ロスとシュープリームス、テンプテーションズ、フォー・トップス、そしてスティービー・ワンダー。すごいスターが揃っていました。ベリー・ゴーディー・ジュニアという腕利きのプロデューサーのもとに、レーベルには専属の作詞作曲家、ミュージシャン、そしてアレンジャーがいました。このモータウン・レーベルが成功して'60年代中盤以降、R&Bが注目されます。ではここで'60年代のモータウン・ヒットから1曲聴いてみたいと思います。これ僕が好きなバンドですね。マーサ & ヴァンデラス、曲は「My Baby Loves Me」。
・My Baby Loves Me
番組に届いたリスナーからのコメントを読んで。
佐野元春 : 有料なんですけれどもradico premium に登録すれば関東以外の方でも番組が聴けます。是非、友だちや仲間にも知らせてください。イギリスでもradikoを使って聴けるといいんですけれどもどうなんでしょうか? できるんでしょうか? それが駄目でも番組専用のアプリケーションがあるので、是非、そちらで楽しんでくださいね。
●radikoを使って全国どこででも聴くこともできます。詳しくはインターネットradiko.jp プレミアムで検索してください。
http://radiko.jp
●番組専用アプリケーション
このアプリケーションは、1981~1987年、そして2009年から現在までのMRS全プレイリストを瞬時に表示・検索できます。さらに9月からの番組オンエア中は、番組内のタイムテーブルと連動してリアルタイムにオンエア曲が表示されるなど、番組をより深く楽しめる機能が満載です。アプリケーション・アイコンはDJ Motoがデザイン。iPhoneをお使いの方は是非ダウンロードを!
http://www.moto.co.jp/MRS/
佐野元春 : 今夜は'60年代中盤のヒット・レコードを特集してきました。資料を調べていたら今日10月13日はポール・サイモンの誕生日だそうです。素晴らしいソングライターですよね。番組でもポール・サイモンの曲、1966年のレコード何かないか探してみたらありました。「I Am a Rock」という曲。僕のこの曲大好きです。歌の中ではこんなこと言ってます。僕には本がある 僕にはポエトリーがある それが僕を守ってくれる たとえ僕が岩のように孤独だとしても 今夜最後の曲はサイモン & ガーファンクルのレコードから「I Am a Rock」。この曲を聴いてお別れです。
・I Am a Rock
佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show。楽しんでいただけましたか? ここで番組からのお知らせです。今週のSOUND AVENUE 905はプロ野球中継のため水曜日、木曜日、金曜日はお休みになります。そして来週この放送で僕の新しい曲を持ってきます。是非、聴いてください。DJ、佐野元春、ではまた来週。