Sunday Song Book #1112

2014年02月02日 | Sunday Song Book

2014年02月02日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. ヘロン / 山下達郎 "コージー" "オーパス" '98
2. I HEAR YOU KNOCKING / DAVE EDMUNDS '70
3. TRYING TO GET TO YOU / EUGENE RECORD "TRYING TO GET TO YOU" '78
4. CABBAGE ALLEY / THE METERS "CABBAGE ALLEY" '72
5. JUST AIN'T GOOD ENOUGH / JOHNNIE TAYLOR "BEST OF THE OLD & THE NEW" '82
6. YOUR LOVE IS / NEW BIRTH "BEHOLD THE MIGHTY ARMY" '77
7. MAGIC TOUCH / 槇原敬之 "リッスン・トゥー・ザ・ミュージック 3" '14
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんは明後日2月4日が誕生日。61歳になるそうだ。
「二十代の頃がなんかほんの昨日のようなことに思います。来年でバンドを作ってデビューしてからちょうど40年を迎えることになりますが、したがいまして40年前はシュガーベイブで活動してたわけでございますがですね。不思議な気がいたします。気だけが若いのかなという感じもしますが。私たちの世代の、モラトリアム世代とかいろんなこと言われておりますけれども、そうしたものなのかもしれませんけれども。いい年になってきましたですがね。毎年毎年一所懸命働きたいと思っております。一所懸命働いております、実際ですね」と達郎さん。

ようやくまりやさんの新しい作品のミックスダウンが終わり、今月はいよいよ、まりやさんの新しいアルバムのレコーディングに入る。そのあいだにまた新曲のオファーがきて、まりやさんは曲書き、それを2月一杯までアレンジするというスケジュール。

・ヘロン
冬期オリンピックが近づいてきたからなのか、妙に「ヘロン」へのリクエストが増えてるそうだ。達郎さんの1998年のシングル。

・棚からひとつかみ
仕事と仕事の合間で番組のほうも一段落ついて今週はレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」。昨年末までツアーだったので、オールディーズもののリリースも追いきれなくて、家に山のように積んであるそうだ。暇を見つけて聴くようにしてるけれど、けっこういいものがたくさんあり、そういうものを選んで聴いていただくプログラム。ほぼワーナーのカタログからで、ワーナーの回し者で「棚からひとつかみ」。

・I HEAR YOU KNOCKING
昨年の後半はずーっとツアーだったが、その間も引きも切らずオールディーズもののCDが続々と廉価版でリリースされている。ワーナーのあの千円シリーズの怒濤のリリースもあるし、モータウンもすごい。パッケージの終焉前夜ということもあるかもしれない。日本が世界中でいちばんパッケージが売れてるマーケットになってしまった中で、お金がいくらあったって足りないほど、いいカタログがたくさん出ているという。

ワーナーがイギリスのパーロフォンのカタログを獲得して、ビートルズは入ってないけれど、ホリーズなどのブリティッシュ・ビートをはじめ、カートム、カーティス・メイフィールドのカートム・レーベルまで入ってきて、いろんなものが出るうれしい何ヶ月となっている。そんなパーロフォン・レーベルの契約から今回ワーナーが出したのが新・名盤探険隊のシリーズとしてデイヴ・エドモンズの紙ジャケが出た。ラヴスカルプチャーというバンドでデビューして、ソロになって出したこの曲が1970年全英NO.1、アメリカでも4位の大ヒットになった。もともとはブルース・シンガーのスマイリー・ルイスの1955年のヒット・ナンバーをカヴァーしたもの。デイヴ・エドモンズがひとりマルチプレイで録音して大ヒットした「I HEAR YOU KNOCKING」。アルバム『ROCKPILE』からのシングル・カット。

・TRYING TO GET YOU
ユージン・レコードのワーナーでのソロ・アルバム。1978年のセカンド・アルバム『TRYING TO GET YOU』が世界初CD化。日本でマスタリングして昨年の9月25日リリース。達郎さんの大好きなアルバム1曲目の「TRYING TO GET YOU」。'60年代、'70年代、シカゴを代表するシンガー、チャイライツのリード・ヴォーカルとして一世を風靡したシンガー、ソングライター、そして偉大なプロデューサーでもあるユージン・レコード。2005年に亡くなった。「'70年代シカゴの風が吹くきれいにエコーが堪能できます」と達郎さん。トムトム84のアレンジも冴えて、ドラムはモーリス・ジェニングス、ベースはルイス・サターフィールドでトロンボーンも吹く、フェニックス・ホーンズ、アース、ウィンド&ファイアのブラス・セクションの人。

・CABBAGE ALLEY
ミーターズのワーナー、リプリーズ・レーベル移籍第一弾『CABBAGE ALLEY』は1972年のアルバム。世界初CD化。「ATLANTIC R&B BEST COLLECTION 1000」から出ている。
http://wmg.jp/special/randb1000/

達郎さんが大瀧さんの家に初めて行ったときかかっていたアルバムだとか。プロフェッサー・ロングヘアーの元ネタで、「これがニューオーリンズだよ」と大瀧さんに教えてもらったのを思い出すという。アルバム『CABBAGE ALLEY』からタイトル・ソングの「CABBAGE ALLEY」。途中で大騒ぎする様子がシュガーベイブの「SUGAR」に受け継がれて行く。「時代の雰囲気でございますね」と達郎さん。

・前厄
リスナーから「今年主人が前厄なんですが、お祓い以外に何かしたほうがよいのでしょうか?」という質問。
達郎さんは「厄というのは体質が変わることとすごく深く関係がある」とお医者さんから聞いたことがあるそうだ。達郎さん自身は40ちょい前ぐらいからサプリメント、例えば乳酸菌とかを欠かさず、定期的に、朝摂るようにしているそうだ。20年ぐらい続けていて、それが四十代、五十代の健康維持に繋がってると思ってるとか。そういうものをそろそろはじめたり、健康診断、人間ドックは40過ぎたら行ったほうがいいと。達郎さんはそのようにして生きてきたという。サプリメントとか一日杯一杯の漢方とかは10年、20年続けるとすごく効果が出てくるそうだ。

・JUST AIN'T GOOD ENOUGH
ジョニー・テイラーは1980年代の前半にビバリーグレンというレーベルでレコーディングしていた。パトリック・モーテンというプロデューサーのもと作品をいくつか作っていて、その頃のジョニー・テイラーが達郎さんは好きなのだとか。そうした1980年初期のビバリーグレン時代の作品がまとめて『BEST OF THE OLD & THE NEW』としてリリースされた。その中から1982年の「JUST AIN'T GOOD ENOUGH」。

・スケジュール帳
サンデー・ソングブックは先週の放送で1111回を迎えた。そこでリスナーのみなさんの日頃のご愛顧に感謝してプレゼントを用意しているそうだ。「サンデー・ソングブック」の新しいロゴが入った文庫本サイズのスケジュール帳。50名にプレゼント。2014年の4月スタートの年度スケジュール帳。締め切りは2月28日の金曜日。

・プレゼント
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」プレゼント係
http://www.tatsuro.co.jp

・邦楽ロック
リスナーから「邦楽ロックは聴かれますか? 聴くとしたら誰ですか?」という質問。
達郎さんは自分と同じ傾向の音楽をほとんど聴かないという。系譜でいうとアナーキー、ブルーハーツ、イースタンユース、ミッシェルガン・エレファント、ロッソ、バースデイ、ハイロウズ、クロマニョンズというような、オルタナ系のハード・サウンドが好きだとか。ジャズもフリー・ジャズばっかりしか聴いてないそうだ。自分ではできないので逆に憧れるというかたちでもあると達郎さん。

・YOUR LOVE IS
ニューバースはレスリー・ウィルソンの素晴らしいヴォーカルが冴え渡る大所帯バンド。RCAからワーナーに移籍して、ワーナー移籍のセカンド・アルバム、1977年の『BEHOLD THE MIGHTY ARMY』。過去に何度かCD化されてるが今回はリマスタリングがいいそうだ。ワーナーの千円シリーズからなので買い直しても「買い」なのだそうだ。ニューバースの最高傑作と達郎さん。2曲目のバラード「YOUR LOVE IS」はレスリー・ウィルソンしか歌えない超絶な素晴らしいヴォーカル。

・MAGIC TOUCH
いろいろな人が達郎さんの曲をカヴァーしていて、月に何枚もサンプル盤が送られてきたり、許諾の書類が届いたりしてるそうだ。槇原敬之さんのカヴァー・アルバム『LISTEN TO THE MUSIC 3』が1月22日に発売となり、その中に達郎さんの曲が3曲取り上げられている。ほかには小田和正さん、久保田利伸さん、ユーミン、中島みゆきさんがそれぞれ3曲ずつみたいな感じで取り上げられている。達郎さんのカヴァーは「RIDE ON TIME」、「GET BACK IN LOVE」、そしてなぜかDISC 1の1曲目に「MAGIC TOUCH」。「MAGIC TOUCH」は未だかつて人にカヴァーされたことがなく、達郎さんの中では地味なあまり成功しなかったシングルの一曲。「槙原さんにはとても合ってる、すごくいいのでですね。私、人にカヴァーしてもらうのあまり聴かないのですけど、このMAGIC TOUCHは槙原さんならではの味で、歌の世界が合ってる感じで、すごく好きなトラックなので、今日はお聴きいただきたいと思います」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2014年02月09日は、「1づくしで棚からひとつかみ(1111回記念)」
http://www.tatsuro.co.jp
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