Sunday Song Book #1020

2012年04月29日 | Sunday Song Book

2012年04月29日プレイリスト
「珍盤・奇盤特集」
1. 浜っ子伝説 / 王様 '96
2. ハートを狙い撃ち / 有馬竜之介 '69
3. 演歌チャンチャカチャン / 平野雅昭 '77
4. ラリラリ東京 / 三浦正宏とアロハ・ブラザース '68
5. タリラリラン・ブルース(青春編)/ 信楽潤 '70
6. ミニミニ・デート(CMスポット)/ 山本リンダ '67
7. トンボのメガネ / 山本リンダ '70
8. ローリング・ストーンズは来なかった / 西郷輝彦" '73
9. 呆阿津怒哀声音頭 / 蘭越ジミー(布谷文夫) "レッツ・オンド・アゲイン" '78
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■内容の一部を抜粋
・近況
「 私のツアーのほうもクライマックスでございまして。いよいよ今日、明日が大宮ソニックシティでございます。これを入れまして残り5本。今日、明日終わりますと長野の5月6日、来週の日曜日。そして5月の11、12の沖縄市民会館でついに64本のツアーも終わりでございます。こんだけやってきますと、なんか名残惜しい気がしますが。59本終わりまして残り5本、なんですが(笑)、相変わらず先週に引き続き、FM 北海道、AIR-Gのスタジオで、貯め録りをやっております」と達郎さん。

・珍盤・奇盤特集 Part 2
先週に引き続いてサンデー・ソングブック名物の珍盤・奇盤特集。報復絶倒もしくは脱力して和むプログラム。

・浜っ子伝説
達郎さんが関わった珍盤・奇盤。日本語訳のロックを歌う王様。1996年リリースの「浜っ子伝説」はビーチボーイズのメドレー。達郎さんにコーラスを手伝ってほしいというオファーがあり、いろんな曲の随所に顔を出すこととなったとか。
「ただひとつ、一個だけですね、ビーチボーイズのそうした、なんといいましょうか、コピー・ヴァージョンといいましょうか、そういうのを実は『BIG WAVE』以外にやったことはないんですが。マイク・ラブの声というのは、実はヒジョーに陽性の声だということがですね、私の普段の歌い方でやるとビーチボーイズの曲、全然暗くてアレなんです。ですからヘラヘラしながらですね、歌わないとマイク・ラブのあの感じにならないんですね。実にビーチ・ボーイズというのは陽性だなと再確認した、王様のおかげで再確認できたアレでございます」と達郎さん。

・ハートを狙い撃ち
定番中の定番。クラウン・レコードの作品から。GSの時代は荒唐無稽の作品が多いそうだ。有馬竜之介さんの1969年の「ハートを狙い撃ち」。

・演歌チャンチャカチャン
1977年にサラリーマンから転身して歌手になった平野雅昭さんの「演歌チャンチャカチャン」。テイチク・レコードの作品。いわゆる一発屋だがじわじわとヒットした。

・ラリラリ東京
ポリドールの作品から。ムード歌謡のグループで三浦正宏とアロハ・ブラザース。5人組で全員兄弟というグループ。ムード歌謡というのはヴォーカル・インストゥルメンタル・グループで自分たちで演奏しながら歌うコーラス・グループ。1968年の「ラリラリ東京」は当時放送禁止となったそうだ。

・タリラリラン・ブルース(青春編)
「ラリラリ東京」を作詞作曲した信楽潤さんの作品。先週の「ミミの甘い生活」も信楽さんの作曲。真面目な作品も多いが浜口庫之助さん同様に振幅が激しい。1970年のシングル「タリラリラン・ブルース(青春編)」は東宝の映画『タリラリラン高校生』の主題歌。
「これは明らかにクレイジー(キャッツ)の「ホンダラ行進曲」のバリエーションだと考えられますが、'70年安保の時代の鬱屈感といいましょうか、そういうものが(笑)、よく出た名作だと思います」と達郎さん。

・曲書き
「5月に入りましたらツアーが一段落しますが、ちょっと仕事が入って来ましてですね(笑)、曲書きがはじまりそう(笑)。まっ、忙しいのはいいことだという感じです(笑)」と達郎さん。

・ミニミニ・デート(CMスポット)
・トンボのメガネ
遠藤実さんが率いるミノルフォンからの作品。'90年代に出た『面白愉快で懐かし原盤』。ここには藤健次さんの「雪子のロック」が入ってる。実は「雪子のロック」はセリフだけではなくそのあとに曲があったとか。CDには「タリラリラン・ブルース(青春編)」も入ってる。
そのコンピレーションの中に山本リンダさんの「トンボのメガネ」が入ってるが、その前に「ミニミニ・デート」のラジオ・プロモーションのCMスポットが入ってる。続けて聴くととんでもない。

・ローリング・ストーンズは来なかった
クラウン・レコードの作品から。作曲家の藤本卓也さんの作品で1973年に西郷輝彦さんに提供した「ローリング・ストーンズは来なかった」。

・達郎さんの好きな曲
リスナーから「世界的に有名なミュージシャンで好きな曲を教えて下さい企画の第二弾。エルトン・ジョン、ビリー・ジョエル、プリンス、エリック・クラプトン、サザンオールスターズをお願いします」という質問。
エルトン・ジョンは「BENNIE AND THE JETS」。ビリー・ジョエルは『AN INNOCENT MAN』。「UPTOWN GIRL」とか「THE LONGEST TIME」、ああいうフォーシーズンズ然としたもの。プリンスは「SIGN OF THE TIMES」と「KISS」。エリック・クラプトンはアルバム『THERE'S ONE IN EVERY CROWD』のB面が好きで「BETTER MAKE IT THROUGH TODAY」。サザンオールスターズは初期のバンド然とした頃が好きで「C調言葉にご用心」が好きな一作だとか。

・呆阿津怒哀声音頭
大滝詠一さんの1978年のアルバム『レッツ・オンド・アゲイン』から。このあいだ亡くなった布谷文夫さんが蘭越ジミー名義で「呆阿津怒哀声音頭」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月06日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
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