Sunday Song Book #1017

2012年04月08日 | Sunday Song Book

2012年04月08日プレイリスト
「オリジナル・ヴァージョン特集~ドゥーワップ編 Part 1」
1. 色・ホワイトブレンド / 竹内まりや "リクエスト" "エクスプレッションズ" '87
2. LITTLE DARLIN' / THE DIAMONDS '57
3. LITTLE DARLIN' / THE GALADIOLAS '57
4. THAT'S MY DESIRE / THE CHANNELS '57
5. THAT'S MY DESIRE / NICK LUCAS '31
6. THE GLORY OF LOVE / THE FIVE KEYS '51
7. THE GLORY OF LOVE / BENNY GOODMAN ORCHESTRA feat. HELEN WARD '36
8. GLORIA / THE CADILLACS '54
9. GLORIA / THE MILLS BROTHERS '48
10. A SUNDAY KIND OF LOVE / THE HARPTONES '53
11. A SUNDAY KIND OF LOVE / CLAUDE THORNHILL & HIS ORCHESTRA feat. FRAN WARREN '47
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■内容の一部を抜粋
・近況
「 先週の木金、中野のサンプラザ、東京の最終公演でした。うまくいってるはずでございます(笑)。今週はいよいよ東北。残すところは東北と北海道のツアーとなります。4月10日火曜日、山形県民会館でございます。山形の方、参ります。11日はいよいよ福島に参ります。いわき芸術文化交流館アリオス大ホール。今まで福島はですね、郡山の文化センター、市民文化センターでずーっとやってきましたが、郡山のホールが被災しましたので、復興がわからないので、こちらのいわき(芸術文化交流館アリオス大ホール)ではじめてやることになります。どこでも行きます。福島はとりわけ思い入れ強くライヴをやらしていただくことになると思います。今週は怒涛のスケジュールで、それが終わりますと土曜日、土日、14、15と札幌、ニトリ文化ホールに参ります。いよいよ怒涛の北海道ツアーがはじまります。おいで下さるみなさま、お待ち申し上げております。いよいよツアーも最終盤でかなりタイトなスケジュールでツアーをまわることになります。なので番組はかなり前倒しでやっておりますので、天気とか陽気のことが全然申し上げられないのが、せっかく春先ですのでですね、もったいない感じがしますが」と達郎さん。

・色・ホワイトブレンド
春先なのでこの曲にたくさんリクエストが集まってるという。もともとは中山美穂さんに提供した曲のセルフカヴァー。1987年のまりやさんのアルバム『リクエスト』に収められている。
4月6日で達郎さんとまりやさんは結婚30周年を迎えた。リスナーからの真珠婚をお祝いするメッセージを読んで。
「わたしども先週の4月6日でですね、結婚30周年になりました。30周年の当日なのにサンプラでライヴをやってるという、ひどい話でございますがですね(笑)。翌日に、多分お祝いをしてるはずでございますが」と達郎さん。

・オリジナル・ヴァージョン特集~ドゥーワップ編 Part 1
オリジナル・ヴァージョン特集の番外編でドゥーワップ編。ドゥーワップのオリジナルはスタンダードのカヴァーだったり、同時期のほかのグループのカヴァーだったり、白人のグループが黒人のグループのおいしいところだけ取って、そちらのほうがヒット・チャートに上がって、本家のオリジナル・ヴァージョンがチャートに残らないという悲劇もあったりする。そういうものをいろいろと取り混ぜて。今週は主にスタンダードがドゥーワップになったものの大本を特集する。カヴァーのオリジナル、スタンダードの源流を辿る。

・LITTLE DARLIN'
カナダの白人4人組のヴォーカル・グループ、ダイアモンズの「LITTLE DARLIN'」は1957年の全米2位にしてミリオンセラー。
オリジナルはグラジオラスで同年のR&Bチャート11位、全米41位というスマッシュ・ヒット。リーダーのモーリス・ウイリアムスはのちにゾディアックスというグループを作り「STAY」という、ジャクソン・ブラウンのカヴァーでも知られているが、その曲が大ヒットした。

・THAT'S MY DESIRE
達郎さんのライヴのエンディング・テーマとして30年以上使ってる「THAT'S MY DESIRE」という曲。達郎さんが手本にしたのはディオンとベルモンツ。ディオンとベルモンツが手本にしたのがチャンネルズというニューヨークを代表する黒人のドゥーワップ・グループ。1957年のこのレコーディングのヴァージョンが後のドゥーワップに、大きくこのスタイルで決定したというものがある。
10年遡って1947年にフランキー・レインが歌って全米4位のミリオンセラーとなった。これが「THAT'S MY DESIRE」の代表だが、オリジナルを調べると1931年のラジオ・ショーで歌っていたラニー・ロスが最初だったことがわかった。今回は同じ1931年にニック・ルーカスがレコーディングしたヴァージョン。

・THE GLORY OF LOVE
ファイブ・キーズは'50年代を代表するR&Bヴォーカル・グループ。達郎さんは「CLOSE YOUR EYES」をカヴァー。ファイブ・キーズの1951年のR&BチャートNO.1、代表作にしてデビュー曲「THE GLORY OF LOVE」。1936年のベニー・グッドマンのヴァージョンがいちばん有名でチャートで1位になっている。ヘレン・ワードがヴォーカル。

・GLORIA
キャデラックスの「GLORIA」は1954年のレコーディング。作曲はマネージャーのエスターナ・ボロとなってるが実は盗作。
もともとは1945年の作品。レオン・ルネが作って1945年にバディ・ベーカーがレコーディング。これを1948年にミルス・ブラザーズがチャートに入れた。たぶんこれを聴いたマネージャーのエスターナ・ボロが作って、クレジットを全部自分で書いて、印税は全部自分のところに入り、作者のところに印税は入らなかった。

・A SUNDAY KIND OF LOVE
ニューヨーク・ドゥーワップを代表するグループ、ハープトーンズの1953年のデビュー・ヒット「A SUNDAY KIND OF LOVE」。
「A SUNDAY KIND OF LOVE」は1947年にクロード・ソーンヒルというピアニストでアレンジャーが作った。歌っているのはフラン・ウォレン。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月08日・15日は、「オリジナル・ヴァージョン特集~ドゥーワップ編」
04月22日・29日は、久々の「珍盤・奇盤特集」(予定)
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
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