Sunday Song Book #938

2010年09月26日 | Sunday Song Book

<09月26日プレイリスト>
[「JACK KELLER(ジャック・ケラー)特集 Pt.3」]
スプリンクラー/山下達郎"トレジャーズ" '94('83)
THE TROUBLE WITH BOYS/LITTEL EVA '63
CRYSTAL BALL/ANNETTE '66
MY FIRST AND ONLY LOVER/NAT "KING" COLE "DEAR LONELY HEARTS" '63
WE PROVED THEM WRONG/JULIE LONDON '64
I LIKE THIS KIND OF PARTY/LOUIS ARMSTRONG "LOUIS" '66
(LET THE LOVELIGHT IN YOUR EYES)LEAD ME ON/STEVE LAWRENCE & EYDIE GORME '71
READY OR NOT/JOHNNY MATHIS & DENIECE WILLIAMS "THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR" '78
ALL THE LOVE I HAD IN ME/AMBER '80
LOVE WON'T LET ME QUIT/BILL MEDLEY "STILL HUNG UP ON YOU" '85
CAUGHT A TOUCH OF YOUR LOVE/RAY CHARLES "FROM THE PAGES OF MY MIND" '86
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は先週に引き続きHFM(hiroshima - fm)で前倒し収録。先週はびわ湖ホールから大分に行った。明日27日が新装となった倉敷市民会館で、いよいよ東京公演、水曜日がNHKホール、土日が中野サンプラザホール。今回のツアーは東京公演がこの三日間だけと少なかったため、チケット販売でパニックになったという。この度追加公演が決まった。詳しくは番組の中程でインフォメーションする予定。

・「JACK KELLER(ジャック・ケラー)特集 Pt.3
先々週からはじまったソングライター「ジャック・ケラー特集」。1963年くらいまできたので今週はそれ以降、'70年代、'80年代までをフォローする予定。だんだん時代の変遷と共に作風が変わってくる。テレビ・プログラムの音楽を担当したので、いわゆるヒット・ソング路線から遠のいて行くが、作品はいいものが多い。タツローさんが選んだ個人的に好きな作品を一曲でも多くとのこと。

・スプリンクラー
季節柄ということで選曲された。1983年のシングル。

・THE TROUBLE WITH BOYS
1963年のリトル・エヴァのシングルでジェリー・ゴフィンとの共作。A面はキャロル・キング/ジェリー・ゴフィンの「WHAT I GOTTA DO」というヒット・ソング。イギリスではルルがカヴァーしている。

・CRYSTAL BALL
ウェスト・コーストに居を移した後の作品。もともとは1964年のウィリス・シスターズというヴォーカル・グループに書き下ろしたものだが、2年後の1966年にアネットが歌っている。こちらのほうがいい出来だとタツローさん。ジェリー・ゴフィンとの共作。

・MY FIRST AND ONLY LOVER
ジャック・ケラーはスタンダードっぽい曲も書けるので、ロックンロール・シンガー、ガール・シンガー以前の一世代前のいわゆるジャズ・ヴォーカル系のアダルトなシンガーにもたくさん曲を提供している。
「MY FIRST AND ONLY LOVER」はナット・キング・コールの1963年のアルバム『DEAR LONELY HEARTS』に収められている。ジャック・ケラー、アーティ・カプラン、ポール・カウフマンというトリオによる作曲。

・WE PROVED THEM WRONG
ジャック・ケラーはスタンダードっぽい曲も書けるので、ロックンロール・シンガー、ガール・シンガー以前の一世代前のいわゆるジャズ・ヴォーカル系のアダルトなシンガーにもたくさん曲を提供している。
1964年に発売されたジュリー・ロンドンのシングル。ラリー・コルバーが作詞。プロデュースド・バイ・スナッフ・ギャレット。アレンジがアーニー・フリーマン。

・I LIKE THIS KIND OF PARTY
ジャック・ケラーはスタンダードっぽい曲も書けるので、ロックンロール・シンガー、ガール・シンガー以前の一世代前のいわゆるジャズ・ヴォーカル系のアダルトなシンガーにもたくさん曲を提供している。
1966年のルイ・アームストロングのアルバム『LOUIS』に提供した「I LIKE THIS KIND OF PARTY」。

・(LET THE LOVELIGHT IN YOUR EYES)LEAD ME ON
スティーブ・ローレンスとイーディ・ゴーメの1971年の作品。よく知られた曲だがヒットはしてないそうだ。スティーブ・ローレンスはジャック・ケラーが手掛けたテレビ番組『BEWITCHED』(奥さまは魔女)のテーマ・ソングのほうがよく知られているが、タツローさんが好きじゃないのでこの曲にしたそうだ。

・READY OR NOT
1970年代に入り、1978年、ジョニー・マティスとデニース・ウイリアムスのアルバム『THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR』に収められた「READY OR NOT」。

・PERFORMANCE 2010 追加公演
今週東京公演が開催されるが、今回のツアーは東京での公演が少なかったため、チケット販売でパニックになったという。ということなので10月末から11月にかけて追加公演を行うことになったそうだ。10月23日(土)が中野サンプラザ・ホール、11月4日(木)、5日(金)が東京のNHKホール、そして11月8日(月)に青森の八戸市公会堂の4本。「35年目の35本」が、「35年目の39本」となった。
http://www.smile-co.co.jp/tats/

ぴあのプレリザーブの先行が10月1日からはじまる。インターネットのみの受付。
http://t.pia.jp/feature/music/tatsuro/tatsuro.html

一般発売は10月9日(土)の午前10時からでお問い合わせは
ソーゴー東京 03-3405-9999
キョードー東北 022-217-7788

・ALL THE LOVE I HAD IN ME
ここからは'80年代。先程のジョニー・マティスとデニース・ウイリアムスの「READY OR NOT」という曲の詞を書いてるがヴィッキー・アンバー・ディ・レナというオランダ出身の女性シンガー。1980年にこの女性シンガーがアンバーというクレジットでアルバムを出す。これをジャック・ケラーがプロデュース。この中からシングル・カットされたのが「ALL THE LOVE I HAD IN ME」。

・LOVE WON'T LET ME QUIT
1984年にナッシュビルに居を移す。ナッシュビルはジャック・ケラーの知名度がほとんどなく、そこで自分の業績をひけらかすことなく、一から出直しという感じでカントリーその他でたくさん作品を残している。「LOVE WON'T LET ME QUIT」はビル・メドレーの1985年のアルバム『STILL HUNG UP ON YOU』に収められている。クリスタル・ゲイルも取り上げている曲で素敵なバラード。

・CAUGHT A TOUCH OF YOUR LOVE
'50年代から'80年代まで様々な曲を残してジャック・ケラーは2005年に白血病で亡くなる。享年68歳。アルドン、スクリーン・ジェムズの中堅ライターとして数多くの名曲を残し、晩年はナッシュビルでカントリー系の作品を随分作った。プロの作家なので作風が多岐に渡っている。こういう作家に支えられてヒットができている。
1986年のレイ・チャールズのアルバム『FROM THE PAGES OF MY MIND』に収められている「CAUGHT A TOUCH OF YOUR LOVE」。後にダイアン・シューアとかB.B.キングとグローバー・ワシントン Jr.のコラボとか、いろいろな人が取り上げている。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
10月03日は、久々の「珍盤・奇盤特集」(予定)
http://www.smile-co.co.jp/tats/
コメント (2)
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