Motoharu Radio Show #051

2010年08月04日 | Motoharu Radio Show

2010/08/03 OnAir - 1st. Week - スポークンワーズ
01.Mose Allison:The Way of the World
02.佐野元春:リアルな現実 本気の現実 Part1 & Part2
03.佐野元春:恋人たちの曳航
04.佐野元春:ベルネーズソース
05.佐野元春:何が俺達を狂わせるのか?
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■内容の一部を抜粋
・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月8月の「3PICKS!」はモーズ・アリスン『The Way Of The World』、シェリル・クロウ『100 Miles From Memphis』、そしてロス・ロボス『Tin Can Trust』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はモーズ・アリスン『The Way Of The World』。

・モーズ・アリスン
米国南部の出身。音楽のジャンルでいえばジャズあるいはブルースということになる。ピアニストでありヴォーカリスト。1927年生まれということなので現在83歳。まだ現役でやっている。モーズ・アリスンの12年ぶりとなるスタジオ録音盤が出た。タイトルは『The Way Of The World』。
「さっそく僕も聴きましたが、これホントに聴く価値のあるレコードだと思います。モーズ・アリスンの音楽はロック・ミュージシャンたちにもファンが多いということで知られています。レオン・ラッセル、エルヴィス・コステロ、エリック・クラプトン、ザ・フー。そうした人たちがモーズ・アリスンの曲をカヴァーしています。僕が個人的にこのモーズ・アリスンのカヴァーで気に入ってるのはヴァン・モリソンによるカヴァー・アルバムです。『Tell Me Something』というアルバムを作ってます。ヴァン・モリソンのモーズ・アリスンに対するリスペクトを感じる素晴らしいアルバムです」と元春。
モーズ・アリスンはそのように素晴らしいミュージシャンだが、本人はあまり自分のことを高く買ってないようだ。そもそも今回の新しいアルバムも作るのにあまり気乗りしなかったということ。その理由は「自分の音楽はそんなに売れないから」ということらしい。そんなモーズ・アリスンを説得したのがプロデューサーのジョー・ヘンリー。ジョー・ヘンリー自身も素晴らしいソングライターでありサウンド・クリエーター。よい作家は他の作家のいいところも見抜くことができるということだろう。ジョー・ヘンリーの熱い説得を受けて新作のレコーディングが実現した。モーズ・アリスンの12年ぶりのアルバム『The Way Of The World』からタイトル曲「The Way of the World」。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は東京都の団体「たまにはTSUKIでも眺めましょ」。スローなライフ・スタイルを目指し、脱サラした三十代の男性が中心となって活動している。特に力を入れているのが関東近郊の農家へのツアー。大量生産、大量消費の経済からシフトダウンし、必要なものを必要な分だけ作り消費するライフ・スタイルで環境をよくしていきたいと考えている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・リアルな現実 本気の現実 Part1 & Part2
元春が1985年にリリースしたカセット・ブック作品『エレクトリック・ガーデン』から。

・特集「スポークンワーズ」
8月5日の福岡公演からスタートするin motion 2010 「僕が旅に出る理由」。このツアーに参加する井上鑑ファウンデーションズの井上鑑をゲストに迎えて。

・恋人たちの曳航
'80年代の半ば『エレクトリック・ガーデン』を聴いた井上鑑がカセット・ブック・シリーズ「カルサヴィーナ」の作品の中で元春と対談をしたのが最初の出会いだという。その後、今度は元春が1996年のアルバム『FRUITS』の中の何曲かでストリングスが必要となり井上鑑に連絡して再会した。
「ビオラ、チェロの響きがとても美しくて今でも時々聴いていいなと思う」と元春。

・井上鑑ファウンデーションズ
スポークンワーズというパフォーマンスを音楽的に実現できるのは誰かと考えたときに、まず思い浮かんだのが井上鑑だったと元春。ミュージシャンはすべて井上鑑の紹介だったという。
まず迷わず推薦したのがドラムの山木秀夫。井上鑑とは駆け出しの頃スタジオの仕事で出会って、バイブレーションが合うし、お互いに成長しているのを見ながら刺激を受けあって来たという仲なんだそうだ。ロックのフィーリングもありながらジャズ的なこともできて、しかもフィリップ・グラスとかの現代音楽にすんなり入っていける柔らかさを持ってる素晴らしいドラマーだと井上鑑。
スポークンワーズのステージで元春は誰と強く関係しようかと思ったとき、必ず山木秀夫のドラムになるそうだ。元春の持つ言葉の韻律を山木秀夫は彼自身の体内の韻律で瞬時の間にアジャストしてゆくのだとか。それが間断なく続くのがスポークンワーズのパフォーマンスなのだと元春。
高水健司のベースは、音はひとつしか鳴ってないけれど、上にいつもハーモニーが乗ってる、会話が生まれるベースだと井上鑑。ドラムの山木秀夫とのコンビは1+1が3にも4にも5にもなってゆくのが素晴らしいと元春。
スポークンワーズのパフォーマンスはドラムとベースのミニマムな編成でいけるが、何曲か聴いてもらおうとすると豊かなアンサンブルを聴衆に聴いてもらいたいということで、キーボードにヴァイオリンやホーンが入る。山本拓夫は感覚的にオープンなプレーヤーで、元春のことをよく知ってることもあり、アグレッシブな演奏ができると井上鑑。

・ベルネーズソース
2003年のIn motion 2003 「増幅」のパフォーマンスから。

・何が俺達を狂わせるのか?
2003年のIn motion 2003 「増幅」のパフォーマンスから。
「ヴァイオリンの金子飛鳥さんの表現はスーパーだ」と元春。
現在彼女はアメリカ、セントルイス在住で、ヨーロッパを中心に活動しているとか。

・in motion 2010 「僕が旅に出る理由」
8月5日から14日にかけて福岡、名古屋、大阪、仙台、東京でスポークンワーズ・ライヴ公演in motion 2010 「僕が旅に出る理由」がある。この6大都市ツアーの中でバンドの音は成長すると井上鑑。元春とのスポークンワーズはどう考えてもボブ・ディラン。トーキング・ブルースなんだけどブルースのフォーマットでやってるわけじゃなくて物語を知って演奏しているから'60年代のような詩人とミュージシャンのセッションにはならないと話す。

・番組ウェブサイト
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
8月24日(火)
コメント
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